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セルティック・パークの利も生きない@セルティック対バルセロナ
2008年2月22日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
驚異的なまでのポゼッションにスタミナは削がれた。ボールを追っ掛け回す時間が延々と続いたのだから、心身ともに疲弊するのも無理はない。ハードワークと人数を割いた守備でバルセロナを焦らす策は奏功せず。ホーム、セルティック・パークで戦うアドバンテージも、魅惑的なサッカーを展開するバルセロナの前では通用しなかった。
目を疑うほど容易にボールをアタッキングサードに運んでしまうバルセロナ。上質な、絶え間ないアタックを繰り返し、ゴールに襲い掛かる。劣勢は承知の上のセルティックは動じない。Pボックス内に人を密集させては左右から供給されるクロスを跳ね返した。序盤に勝負を決めに来たバルセロナの怒涛の反撃を食い止め、試合が落ち着き始めた時だった。セルティックが先手を取ることに成功する。Pボックスで粘ったマクドナルドのパスをネイラーがダイレクトで上げたクロスを頭でフェネホール・オブ・ヘッセリンクが突き刺した。格上相手に先制。アップセットの材料は整ったかに思えたが、すぐさまメッシがデコとのパス交換から突破を図りトーキックでゴール上段へフィニッシュ。あっさりと試合を振り出しに戻されてしまう。ゴール前にブロックを構築しても、針の穴を通すような正確無比なパスが至る所から繰り出され、打開されてしまうから敵わない。だが、またしてもリードを奪ったは押し込められたセルティックだった。左サイドから内へと切れ込んだマクギーディのふわりとした背後へのボールをロブソンが頭で合わせたシュートは緩い弧を描く。GKバルデスの伸ばした手先を通過し、ゴールへと吸い込まれた。バルセロナを突き放して前半を折り返す。
2-1の状態を少しでも持続させたかったセルティックだが、緩慢なミスから失点を喫する。攻守を切り替える際、コールドウェルがロナウジーニョにプレゼントパス。ロナウジーニョからアンリへと渡り、得意の左45度からゴールネットを揺らされてしまう。後半7分の出来事。なんとも悔やまれる同点被弾だった。バルセロナをパニックに貶めることができなかった。スコアをイーブンに戻したバルセロナはロナウジーニョとアンリがポジションをスイッチ。アンリは左サイドで暴れ回る。中央に移ったロナウジーニョはエトーと交代。セットプレーからの窮地をGKボルツの好守で凌いできたが、今度は運に見放されるカタチでゴールを割られてしまう。右からのエトーの横パスをカットするも、クリアボールが味方に当たってしまいメッシの足元へ。コールドウェルが応対するも振り切られ、決勝ゴールを叩き込まれた。足が鈍り、アタックの回数が激減したセルティックはドナーティの抑えの効いたミドルくらいしか好機を作り出せなかった。2-3で1legを落とす。2legはアウェーのカンプノウ、しかも2点差以上での勝利が求められるなど条件は厳しい。次のラウンドへの道は、ほぼ絶たれてしまったと言っても過言ではない。
ヘッセリンクに代わった同じく長身のサマラスが真ん中に張っていればいいものを、左右に流れてしまったことでバルセロナに脅威を抱かせることができなかったのは痛恨。高さを利して2ゴールを得ていただけに、選手交代が裏目に出てしまった。中村は守備におわれた。存在感を際立たせることができる位置、つまりゴール前でのFKをバルセロナに上手く守られたことで獲得できずに見せ場はなかった。左のマグギーディを効果的に活用するために自分を押し殺した部分があったにしても、ボールを持たせてもらえることすら難しかったのだから持ち味を発揮できるはずもない。
CL決勝トーナメント1leg セルティック2-3バルセロナ @セルティック・パーク
<セルティック>GKボルツ、DFネイラー、マクマナス、コールドウェル、カディス(→ウィルソン)、MFマクギーディ、ロブソン、ハートリー(→ドナーティ)、中村俊輔、FWマクドナルド、ヘッセリンク(→サマラス)
<バルセロナ>GKバルデス、DFアビダル、ミリト、マルケス、プジョル、MFトゥレ、イニエスタ、デコ(→シャビ)、FWロナウジーニョ(→エトー)、アンリ(→グジョンセン)、メッシ
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