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千葉キャンプ初日レポート 『背骨と肉付け』@栃木SC通信

2008年2月 2日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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いきなりのフェイントである。千葉県市原市、市原スポレクパークで本日2日から9日まで8日間のキャンプを予定している栃木SC。現地に到着するも選手達の姿が見当たらない。遅刻はチーム内で罰金5千円と決まっている。これではチーム全体が対象者になってしまうではないか。不要な心配をしながら暫し待つも、一向に現れる気配はない。眼前ではJ下部組織に属する少年が嬉々としてボールを蹴っていた。気が付けば時計の針は定刻の15時を回っていた。痺れを切らし、管理事務所に尋ねる。「少し先にある人工芝の八幡球技場(八幡公園内)に変更になったみたいですよ」との返答。後に分かったことだが施設側の手違いにより、確約されていた天然芝のグラウンドが使用できず、場所変更を余儀なくされたようだ。

すったもんだの末に辿り着いた人工芝のグラウンド。移動日に加えて始動してから2週間、かなり強めのトレーニングを入れたことによる疲労を考慮。さらに離脱者が5人もいることで怪我を憂慮して、体を軽く動かすことを目的にコート半面を使ってのミニゲームで選手達は汗を流していた。鹿沼でのファーストトレーニング時とは異なり笑顔を浮かべ、声を掛け合いながらボールと戯れている様子が実に印象的だった。細かなグループに分かれ、遠慮がちだった雰囲気はなく、既存・新加入の枠は自然と取っ払われていた。そんな中、特に目を引いたのが入江利和。いじられキャラなのか、進んで買って出ているのか、とにかくいい味を出していた。ムードメーカー役を担いそうである。

地元で体を苛め抜いたことで、極限まで追い込むことはしない。キャンプではトレーニングマッチが3試合(ジェフリザーブズ、国際武道大学、ソニー仙台)入っていることもあり、ゲームを中心にチーム戦術の理解度を高めることに主眼を置く。足首を痛めている上野優作を始めとして攻撃陣に負傷者が多いことから、守備と攻撃を交互にバランスよく取り入れる当初のプランは頓挫。「守備を中心に、キャンプで作ってから帰りたい」と柱谷幸一監督。最終ラインの4人のブロックから守備組織の構築を図っていくつもりだ。攻撃のコンビネーションに関しては故障者が復帰次第、着手することを思い描いている。

現時点で柱谷監督がチームの“背骨”として言及したのは、GK小針清允、DF鷲田雅一、MF落合正幸、佐藤悠介、FW横山聡。この5人を軸に、「向(慎一)がフィットしてきた。赤井(秀行)もいい。入江はずっと調子がいい。枝葉がはまってきている。(小林)マサミツも凄くいいですね」と、縦のラインに対して周囲に肉付けをしていく。

「帰ってから本格的なゲームが入ってくる。このキャンプである程度、ポジションを固めていかなければならない」

コアと目されている選手にはより一層の自己研磨を、そうでない選手には取って代わってやる、というくらいの気概を見せてもらいたい。熾烈なポジション争いは、健全な競争原理を働かせること必至である。

生き残りをかけた7日間が幕を開けた。

・柱谷幸一監督

「(気温は)朝と夕が違いますね。(このキャンプでは)そんなに強くは追い込まない。素走りはしないで、ボールを使って(体を)動かしていきたい。(雰囲気が変わりましたが)学生、元山形と分かれていたが、ミックスされてお互いのことが分かってきたのでは。(GKが異例の4人体制ですが)年内にGKを3人を揃えて、27人を揃えた。小針にも声を掛けていたが、みんなそうですがJでのチャンスがあれば、と考えている。小針には年内には返事を貰えなかったが、状況によりプレーできるのであれば来てね、とは言いました。条件はいいわけではないが、やってくれるならば契約するよ、と。やってくれる、と言ってくれたので取りました。4人体制では遠征に2人入り、2人外れる。2人遠征に行くが、残った2人でゲーム形式のトレーニングや、GKに対してのシュートトレーニングなどができる。飯田(健巳)は大学時代にGKコーチがついていなかった。半年、1年は(トレーニングを)入れないと。資質は持っているので。小針、柴崎(邦博)、武田(博行)の3人の中で2人ベンチで1人出る。ただ、モチベーションをどこまで維持できるか。まあ、飯田は大丈夫でしょう。トレーニングに出るしかない。やるしかないですからね。他のGKを見て、巧い、凄い、と見ている。自分はそこまでいっていないと理解しているのでは」

・山崎透

「(本格的なキャンプは)初めてなので個人的には新鮮な気持ちです。外から来ている選手がいるので、できるだけチームがひとつになるように声を掛けていきたい。(個人的には)フィジカルもどんどん上げて、相手を潰す力をつける。それと周囲とのコンビネーションを高める。毎年思っていることですが今まで以上に、一歩でも速く、強く、高く。ひとつひとつのトレーニングが大切なので集中してできればな、と。雰囲気は凄くよくなってきた。いい緊張感もある。凄くいい雰囲気ですね」

・横山聡

「(ファーストトレーニングと比べて雰囲気が明るくなりましたが)そうですね。最初はみんな顔や名前が分からなかった部分がありましたが、ずっとトレーニングをしてきて性格などが分かり、いい雰囲気になってきました。(キャンプの過ごし方は)怪我をせずにキャンプを終えること。疲れが溜まってきているが、上げるところはしっかりと上げる。その中で怪我をせずにキャンプを過ごし、内容の伴ったキャンプにしたい。(昨季、前期での不調はキャンプの影響も)いや、自分の力がなかっただけです。戦術的なこともありますが、自分が力を発揮できなかったから点を取ることができなかった。今年はその反省を踏まえてやっていければと思います」

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