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看過

2008年2月 7日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

バイトに行く途中で前から少年が現れる。

明らかに歩き方がおかしい。

左に傾きながらびっこひいてる。

顔は苦痛に歪んでいた。

でも、オレは漕いでいたチャリンコを止めなかった。

時間的余裕はある程度あったものの、もしかたら障害をもたれている方かもしれないし、下手に声を掛けるとこのご時世では怪しまれるのでは、と勇気を殺ぐようなことばかりが頭の中を瞬間的に駆け回り、素通りしてしまった。

引き返す勇気も、声を掛けることも出来なかった。

器がとにかく小さい。

あの少年はどうなったのだろうか。

無事に家に辿り着けたのか。

今でもそんなことを考えると胸が痛い。

看過すること。

これこそが一番いけない、と自らを戒めているのに。

凹むわ。

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