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TM戦評:対ソニー仙台戦@栃木SC通信

2008年2月 9日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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栃木SCは千葉県市原市の市原スポレクパークで2月2日から8日間のキャンプを張った。最終日はキャンプ中に組まれたトレーニングマッチ(TM)3試合(ジェフリザーブズ、国際武道大学)の締めとなるソニー仙台と対戦した。試合形式は45分×2本だった。

1本目のスタメンはGK小針清允、DFは左から入江利和、鷲田雅一、山崎透、赤井秀行と並び、中盤はボランチに落合正幸と向慎一、左に深澤幸次、右に小林成光が配され、2トップは横山聡と稲葉久人が組んだ。交代はGKのみ。小針に代わり途中からGK柴崎邦博が入った。ちなみに、昨季まで栃木SCに所属していた谷池洋平はソニー仙台のCBの一角として出場していた。

電光石火の先制劇だった。右サイドからのスローインに好反応した向が倒されてPKを獲得。これを横山聡が豪快に突き刺す。落合がアンカーとして最終ラインの前にどっしりと構えていてくれるからこそ、向は大胆にゴール前に顔を出すことができた。ボランチのお手本のような米田兼一郎(徳島ヴォルティスへ移籍)が抜けた穴は大きいように思えたが、どうやら中心選手の1人として柱谷幸一監督が期待を寄せている落合が埋めてくれそうである。あっさりと先手を取った栃木SCだが、波に乗り切れない。攻撃陣に故障者が続出したことで攻撃のトレーニングに時間を割けたのが1、2日だったことから、コンビネーションを駆使してゴールに迫る回数は数えるほどだった。攻守が入れ替わっても動き方はぎこちなく、スペースメイキング、セカンドボールに対するサポートなど、改善する余地があるだろう。「前線のクサビの意識付けを、かなり意識的にやった。まだ、合っていない部分が結構ある。反省をして、まだ日が浅いので、これからよくなるし、よくなっていけば」とは横山聡。流れるような展開は1度だけ。入江のクサビを横山聡が落とし、ドリブルで持ち込んだ深澤がシュートを放ったシーン(GKに弾かれる)。それ以外はアタッキングサードにボールを運んでも詰まってしまう場面が散見された。

拙攻が目立ったのは事実。しかし、無理にパスを回して引っ掛かることを避けてミドル、ロングボールを多用したのは、意図的だったようだ。不出場だったものの佐藤悠介が明かしてくれた。単調に映った攻撃にも明確な意思が存在していた。仙台が4-4-2でラインを浅くしてきたこと、前線にボランチからクサビが思うように入らなかったことで、左サイドの入江のところに起点を設けた。攻略が困難なエリアを避け、サイドバックとワイドがポイントになり、一旦サイドに預けてからFWを背後へと走らせる。ポゼッションだけに固執することなく、相手のやり方に対して自分達がどうアクションを起こすのか。この日は敢えて裏を突き、DFラインを下げさせることで全体を間延びさせる戦術を採用。ある程度、サイドを利した狙い通りのカタチは作れていた。

守備陣をリードしたのは鷲田だった。仙台の執拗なロングボール攻撃にも臆することなく、強気なラインコントロールで何度もオフサイドトラップの網にかけた。常時、前線との距離感を確かめながら、コンパクトフィールドを壊さないように努めた。小刻みなライン設定、空中戦の強さ、足元の確かなスキル。頼もしいDFリーダーになってくれそうである。気掛かりは右サイドバック赤井のところ。2度も赤井のサイドから窮地を招いてしまった。一人だけの責任ではないが、ワイド、ボランチ、CBとの連携を深める必要があるだろう。試合は横山聡がプレスを掛けて奪ったボールを自らが蹴りこんで追加点を挙げ、2-0で45分は終了した。「練習試合で点を取りたい、アピールしたいと思っていたので2点取れてよかった」。横山聡は安堵の表情を浮かべていた。

2本目はGK柴崎、4バックを斎藤雅也、川鍋良祐、照井篤、赤井が形成し、ダブルボランチに久保田勲と鴨志田誉、左に深澤、右に高安亮介が入り、2トップに起用されたのは稲葉と坂本勇一。交代は柴崎→武田博行→飯田健巳、赤井→岡田佑樹、稲葉→石舘靖樹。岡田と石舘は交代した選手と同ポジションに就いた。

安易なパスミスが多発。波状攻撃を仕掛ける前に失ったボールをカウンターに繋げられる。落ち着かない試合運びも、右の久保田から稲葉→坂本→深澤とボールがピッチを横断し、最後はオーバーラップした斎藤が惜しいシュートを打ったあたりからリズムを掴み始める。この一連のプレーは綺麗だった。その後もサイドチェンジを織り交ぜながら、高安の突破力を生かした、アグレッシブな攻撃からゴールを伺う。が、シュートは枠を反れるばかり。高安が2本、坂本が1本、枠を捕らえなければならないシュートを外した。守っても全体的にプレスが緩く、仙台に攻め入られ、好機を演出されもしたが、無失点でクローズ。CKから坂本がニアサイドで競り、ルーズになったボールを再びプッシュし、1-0で2本目も栃木SCが勝利した。

トレーニングマッチ 栃木SC3(2-0、1-0)0ソニー仙台 @市原スポレクパーク

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