ホーム > 2008年3月

『チームとしての結果』@栃木SC通信

2008年3月31日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

127.JPG 

柱谷幸一監督は対ガイナーレ鳥取戦の勝因のひとつとして、先ず「流れ」を挙げた。

「刈谷戦のゲームみたいに皆が粘りに粘って、高安(亮介)が突破してFKをもらい、落合(正幸)が決める。そういう流れができている」

食ってやろう。栃木SCに対して敵愾心を剝き出しに襲い掛かってくる相手からゴールを、勝点を奪うことは容易い作業ではない。力量差を埋める要素は、アウェーには山のようにある。自ずとゲーム展開は難しくなる。イニシアチブを握り、アグレッシブに攻め立て、優位にゲームを押し進められる回数は、それほど多くはない。

ならば、対戦相手を勢い付かせることなど、もってのほかである。勝率を上げるためには、勝点を必ず持ち帰るには、先にゴールを与えてはいけない。先手を奪われ、追い付き、追い越すことが、アウェーで如何に困難を伴うのか。柱谷監督は経験則から分かっている。先程のコメントを補足する。

「忘れてはいけないのが小針(清允)のプレー。何本もいいセーブで助けてくれたので、こういう(勝ち)ゲームに持ってこられた」

前後半の90分を鳥取に支配された。栃木SCは特長を発揮することすら許されなかった。押し込められたのだから当然シュートを浴び、決定的なシーンを作られもした。過酷な状況下で仕事量が増えるのは守備陣である。とりわけ最後の砦となるGKは重労働を課せられる。片手では足りないほどの窮地を、しかし小針は飄々と防いだ。失点を喫しても文句が言えないシーンは、数えただけで7本(前半4、44分。後半4分×2、21分、43分、ロスタイム)もあった。時には弾き、時には微かに指先に触れるだけでコースを変えるなど、豊富な選択肢を駆使してゴールを死守した。もはや卓越した技術と俊敏な反応は、栃木SCには不可欠である。これまで消化してきた3試合でも、失点を相当数減らすことに貢献している。ビッグセーブが勝機を手繰っていることに疑いの余地はない。

「Pボックス外からのシュートならば入らない。見て分かる通り、抜けているから心配していない」

辛口で鳴るキャプテン佐藤悠介も、そのセービングに絶大なる信頼を寄せている。

「たまたまついていた。うまくボールに対処できた。コンスタントに今までやってきたことを表現できている」

「チームとしての結果。個人の力による結果ではない。各々が最低限の仕事をしているから結果が出ている」

肯定しない。前者は、神懸り的なセーブでしたね?という問いに対して、後者は、4連勝の立役者ですね?と水を向けられた際の答えである。

少しは悦に入ってもいいものだが、小針は結果が残せていることを、勝ち続けられている原因を「チームの高い意識」と捉えている。ベンチ入りメンバー、遠征に帯同できないメンバー、スカウティングを行っているスタッフなど、チームに携わっている者が高次元で自分の仕事をこなせれば、結果が出ると考えている。

「目立たない方が、僕としても楽だし、それにこしたことはない」

GKの誰しもが持ち合わせる理論を展開しながら続ける。

「でも、そういうことは逆に少ない」

窮地を救うために、優勝、J2昇格を果たすために、栃木SCに移籍してきたとの思いは強い。

「自分としてはチームのプラスになる仕事をしたい。それが多少なりともできている。持続していきたい」

リーグ戦を制覇するには、守備の安定が最優先事項になる。無失点に抑えれば負けることはない。最低でも1は手にできる。今季の栃木SCのテーマは確実に勝点を積んでいくことである。

「小針を中心に粘り強く守れているのは大きい」(柱谷監督)

一方で、小針に対する依存度が高いことは懸念材料でもある。4試合で失点は僅かに1だが、「堅守」「堅牢」などと賞賛できる内容でないことは動かし難い事実である。あまりにもシュートを打たせ過ぎている。チームとして連動した守備が出来ているとは言い難い。

「決して内容がいいわけではないので、どこかで躓くことが出てくる。その時に立て直しが出来るように、勝っているうちに修正して乗り切りたい」

守護神がしっかりと現状を把握し、危機感を持っていることは心強い。最後尾からの冷静な視点で問題点を指摘しながら改善を図り、鉄壁の守備組織と誇れるように。完成形へとより近付けたい。
  

戦評:対ガイナーレ鳥取戦@栃木SC通信

2008年3月30日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

112.JPG

連勝がマイナス要素、つまり重圧とはならず、プラスに作用した。ここまで勝点を取りこぼすことなく、着実に3つずつ重ねてきた甲斐があった。

「0―0で進んでもチャンスはある。(気持ちを)切らさないで、失点をしないようにしよう」

落合正幸が明かしてくれたのは、スコアレスで迎えたハーフタイムに選手達が確認したことだった。一度、苦しみを、FC刈谷戦(1―0)で味わっているからこそ、辛抱強く、ゴールを割られなければ、勝機は必ず巡ってくると思えてくる。勝ち続けていなければ浮かんでこない発想である。消耗戦を勝ち切った経験が、ポジティブな思考を保持したまま残りの45分間を戦い抜き、勝点3を得る材料となった。

「アウェーは相手がどこであれ厳しい。コンディションを整えて臨んでくる。厳しいゲームの中でもバランスをとり、チャンスを掴み取っていく」(柱谷幸一監督)

そのためには、準備してきた戦術、独自のスタイル、方向性を信じて90分間ゲームを運ぶこともまた、重要である。内容はともかく結果が付いてきていることは小さくなかった。芽生えた自信は勝利と無関係ではないからである。

1週間で3試合の強行日程。その3つをものにした栃木SCは、ガイナーレ鳥取との「J2準加盟」クラブ同士の潰し合いに挑んだ。布陣はGK小針清允、DFは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹と並び、ボランチに落合と向慎一、左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに小林成光と4人が中盤を形成し、石舘靖樹と松田正俊が2トップを組んだ。

「J2準加盟」のブランドを手にするも、昨季は14位に甘んじた鳥取。元日本代表の小村徳男をはじめ、栃木SCに負けず劣らずメンバーを大量補強した。その数、15人。率いるのは昨季途中にコーチから監督へと昇格したヴィタヤ・ラオハクル監督。目玉補強の小村は怪我のため欠場した。

株式会社SC鳥取、塚野真樹社長の願いも空しく、鳥取は雨、それも日増しに強くなる。ホーム開幕戦から本拠地で3試合続けて雨にたたられる。その影響もあり3066、2156と観客動員数は減少傾向にあり、ついには1363人にまで落ち込んだ。J昇格を懸けた決戦にしては些か寂しい人の入りとなってしまった。とりぎんバードスタジアムはサッカー専用の立派なスタジアムであるものの、栃木県グリーンスタジアムと同様にメインスタンドには申し訳程度にしか屋根がくっ付いていない。客足を鈍らせた一因であることは想像に難くない。雨風を凌げる場所の確保は、プロビンチャにとって急務であることを身につまされた。

佐藤、石舘がミドルレンジからシュートを放つ。立ち上がりとしては悪くなかったが、徐々に鳥取が圧を強める。DFがスリッピーなピッチに足を取られた間に、掻っ攫った小澤竜己からのパスを秋田英義がシュート。間一髪でGK小針が横っ飛びで阻止するも、リズムを持っていかれる。中盤の構成力で勝った鳥取は、底からアドゥール(タイ出身)と吉野智行がゲームをコントロール。ピッチを幅広く利し、トップからバイタルエリアに下りて来た秋田も上手くボールを引き出しては起点となった。安易なミスは圧倒的に鳥取の方が多かったが、セカンドボールを懸命に拾ったことで攻勢に立つ。推進力は衰えなかった。

石舘、小林、岡田で右サイドを崩し、マイナスのクロスから向がミドルを打つが枠外へ。好機はこの一本だけだった栃木SC。松田と石舘にボールが収まらなかったこと、ゴール前でパスを受けてもシュートを狙わなかったこと。柱谷監督は拙攻の原因として、その2点を挙げた。トップがボールを持てないから中盤が攻撃に加われない。射程圏内に入ってもゴールへの意識が乏しいから脅威と成り得ない。カウンターを繰り出してもフィニッシュで終われなかった。このチームのひとつの脆さが顔を覗かせた。

前半終了間際、秋田のポストプレーから小澤が右足を振り抜く。またしてもGK小針の好守で難を逃れる。失点こそ喫しなかったが、守ってはコンパクトに、攻撃に打って出るとワイドに。使い分けができていた鳥取に終始、圧倒された前半戦だった。

後半も劣勢の時間帯が続く。4分に小井手翔太のミドルをGK小針が弾いたところに小澤が詰める。至近距離を小針が再三のセーブで耐える。絶好機を防ぎ味方の反撃を待つが、好機すら作り出せない。逆に21分。秋田がDFを引き付け、小澤が際どいシュートを飛ばした(枠を反れる)。前半の終盤をなぞるような危険なシーンだった。

栃木SCがプレスを掛ける。逃げるように蹴ったボールがトップに入ってしまい、シュートにまで至る。

「意図的ではないにしても(放り込んだ)ボールが収まるので、ワシ(鷲田)、ナベ(川鍋)がフリック(ボールを少しかすらせて後ろに送る技術)を狙う。ボランチが挟み、スクリーンしてやれば攻め手はなかった」(柱谷監督)

鳥取の対処法は明確だった。しかし、頭で理解していても実行に移せるかは、また別の話である。単純だがセカンドボールを取り切れなかったことが、流れを失った要因だった。

刻々と時計の針は動きを止めず、終焉へと向かう。ドロー、勝点1でも御の字の状況を、しかし交代選手が変える。川鍋のクリアボールを途中出場の横山聡が右サイドでキープし、スイッチするようにドリブルで途中交代の高安亮介が突っかけ、FKを獲得。キッカー佐藤が供給した低いボールに両軍が群がり大混戦に。ごちゃごちゃしたPボックス内の攻防を制したのは落合の右足だった。3戦連発弾は、いずれもFKの流れの中からの泥臭いゴール。

「値千金じゃないです。オウンゴール。触っただけです。混戦に強い?運があるだけです。次は他の人の前にこぼれてきますよ」

殊勲者は照れ臭そうに話す。「全部、自然に入っているから押し込むな」。チームメイトに茶化された。

耐え抜いた末にもぎ取った貴重なゴール。これをこの日、大忙しのGK小針が鳥取の猛攻を受けながらも、終ぞゴールを与えることなく守り切った。開幕からの連勝を4に伸ばした。

「こっちの意図したことを交代した選手がやってくれると、もう一度バランスを取り直せ、リズムを作れる」と柱谷監督。高安はカードを1枚もらっていた岡田の守備面の負担を軽減させながらも、ワンプレーで持ち味を発揮して間接的にゴールに絡んだ。横山と稲葉久人はFWとしての結果は出せなかったが、勝機を手繰るため必死にボールを追っ掛け回した。

薄氷を踏む勝利ながら力のある鳥取から勝点3を手中に収められたことは大きかった、と柱谷監督は振り返る。キャンプから取り組んできたことが間違いではなかったと再認識でき、戦術の理解度が上がり、ベースを崩さすに済むからだ。もちろん、修正すべき点は攻守に多々あるのだが。

 

JFL後期第4節 ガイナーレ鳥取0―1栃木SC 観衆1363人 @とりぎんバードスタジアム

〈ガイナーレ鳥取〉GK井上敦史、尾崎瑛一郎、戸田賢良、小原一展、吉瀬広志、MF小井手翔太(→ハメド)、吉野智行、アドゥール(→釜田桂吾)、実信憲明、FW秋田英義、小澤竜己(→大多和卓)

〈栃木SC〉交代:松田(→横山聡)、小林(→高安)、石舘(→稲葉)
  

対:ガイナーレ鳥取戦@栃木SC通信

2008年3月30日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

前半:0-0。

後半:0-1。

ファイナルスコア:0-1。

得点者:落合正幸(栃木SC)

順位:首位(勝点12)

※小休止してからレポート、コラムに取り掛かりたいと思います。鳥取は寒いっす。

鬼編@鳥取

2008年3月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

山陰地方にいます。

空港降りたら、さっぶいんだ。

厚着をしてきてよかったよー。

でも、明日は雨らしい。

鳥取は微妙に寂れているので何もすることがない。

もちろん、ボクがお金がないのも出歩けない要因なのだけれど。

無料案内所にもいけない。

ボクは枯れそうです。笑

ホテルでじっとしてます。

てっきりめちゃいけスペシャルが放送されると思ったのに・・・。

ぽっちゃりは見てしまったから、まったりしよう。

そうしよう。

プレーバック:対ガイナーレ鳥取戦@栃木SC通信

2008年3月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

※メンバーが大幅に変わっているために参考にならない可能性大

掲示されたロスタイム2分が経過しようとしていた。最後の攻撃機会が巡って来た。米田兼一郎がDFラインの背後へとパスを送る。追い付いたのは途中出場の金子剛。Pボックス右からのシュートは、しかしゴールマウスをはるかに越えていった。2―2のスコアを動かせず無常のホイッスルが鳴り響く。それは同時に今季の“終わり”を告げるものでもあった。
 
勝敗表とにらめっこしながら一喜一憂する。その楽しみは残り4試合を残した、11月の頭に奪われた。勝ち点で上回るチームがいつ転ぶのか。下から這い上がり、最終的に昇格圏内の4位に滑り込むためには。厳しい現実を突きつけられながらも、様々な状況を想定し、逆転のシナリオを描く作業は、もはや無意味なものとなってしまった。つまり、栃木SCが今季、J2へ昇格する望みは絶たれてしまったのである。微かに開いていたJへの扉は完全に閉ざされた。
 
三菱水島FC、アルテ高崎に沈黙していたFW陣がゴールを決め、堅守で鳴る守備陣が無失点に抑え勝利した栃木SCは、連勝を3に伸ばすべくガイナーレ鳥取(以下、鳥取)とのJ2準加盟対決に臨んだ。スタメンの11人はGK原裕晃、DFには左から石川裕之、山崎透、谷池洋平、高野修栄、米田と久保田勲がボランチを組み、左ワイドに小林成光、右ワイドに高安亮介が入り、好調を維持している横山聡と山下芳輝が2トップに起用された。FWの軸とされてきた上野優作は累積警告による出場停止だった。
 
水口洋次監督の辞任に伴いヘッドコーチから昇格したのが、鳥取のヴィタヤ・ラオハクル監督である。監督就任後は5戦して2勝2分1敗と結果を出している。この人、現役時代はブンデスリーガ1部ヘルタ・ベルリンに所属。短期間ながらタイ代表監督を務めた経験も持ち合わせている。国際経験豊かなラオハクル体制での着実なステップアップを目論むクラブとしての姿勢が伺える。

「ワクワクするゲーム運び」と柱谷幸一監督が評した前半は、栃木SCのワンサイドゲームだった。手綱をグッと引き寄せたのは、横山聡の開始5分の先制弾だった。CKからファーサイドで米田が折り返したボールをヘディングシュート。ゴール後のゴリダンスもばっちり決めてみせた。

米田と久保田がリンクマンとなり、前線と最終ラインの橋渡し役となることでボールがスムーズに動く。2トップも上手くボールを引き出した。ボールが走ったことで、必然的に人も動いた。ポゼッションで凌駕し、サイドチェンジも多用。ピッチを幅広く利し、小林と高安がサイドを幾度となく攻略した。サイドでのアドバンテージが活きたのが2点目である。内に絞った米田が右へはたき、高安が入れたロークロスを二アサイドで横山聡が突き刺す。僅か15分で2点のリードを得る。

スピーディなアタックは爽快感を漂わせ、素早いプレスは相手の攻撃の芽を摘んだ。圧倒的な攻勢は変わらず。山下が横山聡とのワンツーから、横山聡がFKから試合を決めにかかった。3度目の歓喜は訪れなかったが、45分間を鳥取陣内で過ごせた。
 
ビハインドを背負った鳥取は後半、早速2枚代えを敢行する。意図は「スペースを埋め、早いプレスをかけて栃木のリズムを乱す」(ラオハクル監督)こと。加えて4―4―2から変則的な3―5―2へシフトし、中盤に厚みを持たせた。
 
策を講じるも流れは容易には変わらない。フリーの横山聡が2度のシュート機会、小林、久保田がそれぞれ枠内を捕らえたシュートを放つ。が、「苦手ではない」横山聡の左足は精度を欠き、小林と久保田はGK井上敦史の好守に阻止され決定的な3点目が手にできない。

「2点差は危ない。うちが先に点をとればゲームは決まる。相手が取ると難しいゲームになる。相手にやらずにうちが取ろう」
 
ハーフタイムの柱谷監督の指示である。前半の余勢を駆って優勢に試合を押し進めるも絶好機を逸したことで、ゲームは決まらずに危惧した通り困難なものとなった。
 
鶴見聡貴のパスから堀池勇平が技ありのループシュート。中央を崩され、失点を喫する。楽勝ムードは一変した。点差を縮めたことで鳥取の活動量は増した。トップにボールが収まり始め、中盤の攻防で優位に立つ。対照的に栃木SCは振り出しに戻されたわけでも、引っくり返されたわけでもないのに浮き足立ってしまう。全体が間延びしてしまい、連動したプレイは鳴りを潜める。プレスの効力は次第に弱まる。インパクトプレイヤー深澤幸次、小原昇の投入も起爆剤とはならなかった。2度もクロスバーに救われたものの、悪しき流れを断ち切れない。相手のペースに合わせてしまう。そして後半42分、カウンターに沈んだ。鶴見の左からの折り返しを戸田賢良がプッシュ。同点とされる。

逃げ切るのか、それとも次のゴールを取りに出るのか。曖昧な栃木SCと、カウンター一本に絞った鳥取。統一感は欠如し、迷いが付け入る隙を与えてしまった。
 
結局、好機で勝るも欲しかった3点目を掴み切れず、仕留め損なっている間に被弾してしまい、痛み分けで勝ち点2を喪失。数字の上では可能性を残すも、4位・FC岐阜との差は絶望的な10に開いたことで、事実上の終焉を迎えることになった。

「狙っているサッカーは分かってもらったが、もっと足りない部分を個人が上げていかないと。内容はまずまずも結果がでなかったことは申し訳ない」
 
J2昇格の切り札としてシーズン途中からチームを率いた柱谷監督だが、求められ期待された結果を出すことは叶わなかった。

さて、注目されるのは進退。「最後まで諦めずに戦い、J2かJFLか結果が出た時点で社長と話し合いたい」としながらも、「やってみたい気持ちはある」と続投の意志があることを公の場で語った。そう思い至ったのは高安に深澤と荒削りな選手が日に日にプロへと成長する過程がこの上なく楽しいからであり、「これだけの熱狂的なサポーターはいない」と絶賛するサポーターとJへ行きたいからでもある。
 
そのためには、「数字上きびしく可能性が0でも、有料試合だから対価に見合う準備をしてベストの状態で100%出し切り、目の前の試合に勝つ」(柱谷監督)必要がある。来季も契約を結んでもらえるのか、それとも切られるのか。選手同様に今後は監督も試される。

JFL後期第13節 栃木SC2―2ガイナーレ鳥取 観衆3683人 @栃木県総合運動公園陸上競技場

〈ガイナーレ鳥取〉GK井上敦史、DF増本浩平、戸田賢良、徐晩喜(→畑野伸和)、田村和也(→徐暁飛)、MF中垣雅博、川田和宏(→西村英樹)、実信憲明、堀池勇平、FW鶴見聡貴、釜田桂吾

〈栃木SC〉交代:高安(→深澤)、横山聡(→小原)、高野(→金子)

 

『主体的に問題を解決できる逞しさ』

2ゴールを叩き出すも殊勲者になり損ねた横山聡が、悔しさを押し殺し振り返る。

「後ろを楽にさせられるように3点目、追加点が取れていれば、こういう結果にはならなかった」
 
柱谷監督が繰り返し強調したのも3点目だった。なるほど、勝ち点3と勝ち点1を分けたものは、数多の好機を作りながらも終ぞ得られなかった次のゴールだった。殊に後半の立ち上がり、ゴールに襲い掛かるも決め切れなかったことが後々まで響いた。また、2―0から2―1にされた際、再び突き放すゴールが生まれていればガイナーレ鳥取(以下、鳥取)の戦意が殺がれたことは容易に想像できる。失ったアドバンテージを取り戻すことで、精神的な余裕が生まれ、三菱水島FC戦(5―0)に続き大量得点での圧勝がなったかもしれない。

息の根を止め切れなかった詰めの甘さが、開幕当初から改善されることのなかった心許ない攻撃力が、勝機を逸し、J2昇格への可能性を消滅させた。まさに、今季の栃木SCを象徴するかのような幕切れだった。
 
この試合、ポイントは2つあった。ひとつは前述したように後半15分までに雌雄を決するゴールが奪えなかったこと。もうひとつは1点差とされてから、残り約30分間の戦い方の選択である。
 
「3点目を取りにいくために前からDFにいく」(横山聡)姿勢は、次の1点が留めの一撃と読んでいた前線の選手に共通した思いだった。だが、DFラインの4人は、それに追随できなかった。自陣の深いところから動けない。最終ラインは取り残されてしまった。ぽっかりと空いたバイタルエリアを“埋めていた”のは、皮肉にも相手選手だった。広大なスペースを有益に使い、立て続けにゴールを脅かした。綻びが生じていることは誰の目にも明らかだった。が、失点の兆候を感じながらも、水漏れ箇所を修復するには至らず。失うべくして1点を失った。前後の微妙な意識のズレが連動した守備の機能を低下させ、致命的な同点弾を許す要因となってしまった。
 
攻守に奔走したボランチの米田兼一郎が、ピッチで感じた戸惑いを口にした。

「徐々に全体が開いてしまい、セカンドボールを拾われた。疲れもあるが、意思統一が図れていなかった。どうやって守るのか。引くのか、前へ行くのか。チームとしてのゲームプランを、時間帯と点差を考えながらやれていれば・・・」
 
柱谷監督は珍しくまくし立てた。

「前の6人はプレスに行くも、後ろの4人は前に行けない。狙ったボールではないのに相手に持たれズルズルと下がる。4人が相手にガツンと寄せる。強さ、というんですかね。メンタル、フィジカル、戦術的な強さを持っていない。前に行けないのならば中盤とトップを下げてコンパクトにすればよかったが、調節できなかった」
 
以前からゲーム運びの拙さを、選手と監督は課題として挙げていた。リードしていても簡単に流れを明け渡してしまう悪癖は克服されないままだった。いなしきれず、何時の間にか相手のリズムに引き込まれてしまう。原因は「バランスを取りながらポゼッションする」(柱谷監督)力が不足しているからである。

苦し紛れのボールを入れてくる。そのテンポに付き合うことなく、DFラインでボールを回しながら呼吸を整える。捨て身で向かって来たらブロックを形成。好守から機を伺いカウンターを繰り出してゴールを陥れる。卓越した状況判断能力、もっといえば老獪さが備わっていないのである。
 
その点に関して柱谷監督は、こんな風に感じている。

「(ピッチ)サイドから指示を出すとできるが、90分間いい続けることはできない。自分たちでやれるように、やっていかなくてはならない部分。やれていないのはボールを正確に蹴れない技術が不足しているのと同じ要素」
 
個々人が常に気持ちをアラート(用心深い、敏感な)な状態に保つ必要性があることを執拗に訴え求めているが、一朝一夕には身につかないようだ。自主的に局面毎に生じる問題を解決できるだけの逞しさを指揮官は欲している。
 
試合を重ねることで経験値を上げ、パート・パートではできているゲームコントロールを90分間、絶やさずに持続させる力を養っていかなければならない。1―0の僅差でも勝ち切れる、憎たらしさを兼備した強いチームになるためには、まだまだ何段もの階段を登らなければいけないようだ。

並びは悪くはない@ワンコインベッターの呟き

2008年3月28日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

桜が芽吹き、丈の合わない制服姿の学生が目に付く。

春だねー。

「サ行」が言えるように頑張るぞ!!笑

☆toto☆

清水対大宮:2 オレンジダービーかぁ。

G大阪対東京V:1 播ちゃん、チァンス到来。

F東京対京都:0 羽生君が活躍しそう。

川崎対千葉:1 魅惑の3トップ崩壊かあ。呆気なかったなあ。

柏対札幌:1 まだ、かな。

鹿島対横浜Fマリノス:2 大一番だねー。中沢の調子がいいだけに出場できれば。

浦和対新潟:2 3連敗。

湘南対徳島:1 メッチンに会いたい。

福岡対愛媛:1 大久保が点取ったんだ。おめでとう。

鳥栖対熊本:1 エース不在なら順当でしょう。

山形対甲府:0 豊田は結果を出したのか?まだビデオを見ていない。

水戸対横浜FC:2 御給、元気かな。

C大阪対岐阜:1 ここは怪しい。

☆minitoto☆

鹿島対横浜Fマリノス:0、浦和対新潟:0、湘南対徳島:1、福岡対愛媛:1、鳥栖対熊本:1

☆BIG☆

数字の並びは悪くない。

厠10円

2008年3月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

祖母ちゃんが元気だ。

ヘルパーさんが来てから。

話し相手が出来たことで冗談も言えるようになった。

笑顔で。

オイラが「トイレ貸してよ」というと「10円ですよー」だってさあ。

思わず吹いてしまった。

面白過ぎて。

10円は激安でしょう。

最近は散歩が楽しみのひとつになっているようでよかった。

歩くと脳内細胞が活性されるでしょう?

おそらく…・・・。

とにかく元気が一番!!

こんなはずじゃない@南アフリカワールドカップアジア3次予選:バーレーン対日本

2008年3月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ドバイで直前合宿を行いバーレーンとのアジア3次予選、アウェーゲームに備えた日本。海外から唯一、招集された稲本は怪我により辞退を余儀なくされ、加えてエース高原も負傷したことでベストメンバーを組むことは叶わなかった。

互いに3-5-2の布陣。中村憲剛のボール奪取が象徴的だったように中盤で引っ掛けてからの素早い攻守の切り換えは、それなりに見応えがあったものの、時間の経過と共に萎んでいく。チームとしての機能が著しく低下した。左ワイドの安田は高位置に顔を出すが、満足にクロスも上げられない。徐々にバーレーンの球際の強さ、前に出て行くパワーに押し込められる。リスクを軽減したかったのか、日本は攻撃のカタチすら満足に作れなかった。シュートが打てるはずもない。前半の終盤にはイスマイル・ハサン、ファタディと立て続けにゴールを脅かされる。

後半早々に左クロスをGK川口が弾いたセカンドボールからオマルがシュート。クロスバーに救われ、事なきを得るも日本は相変わらずの体たらく。攻撃では横の揺さぶりが見られず、守備では両ストッパーのパフォーマンスが酷かった。特に阿部は出足が遅れたことで安易に飛び込むなど軽い守備が目に付く。寄せが総じて甘いことから次々と遠い位置からのシュートを許してしまう。遠藤の投入も起爆剤とはならず。33分にゴールを割られてしまう。左サイドゴールライン際からイスマイル・ハサンが上げたクロスをGK川口が手に当てるもクリアし損ない、A・フバイルに頭でねじ込まれてしまう。Pボックス内の人数は足りていた。今野もマークにはついていたが、厳しい対応をしなかったことが仇となる。緩さが決定的なシーンで露呈した。勝点1を拾いたい日本は切り札の玉田を送り出すも、ゴールを奪うはずの選手がなぜか低い位置に構えた。数人のDFが足を攣らせていたバーレーンにとっては好都合だった。結局、ゴールを得られないどころか、好機すら生み出せずに惨敗を喫した。アジア相手の試合では近年ワースト1の試合内容だったのではないだろうか。1-0の敗戦により日本はグループ首位から陥落した。

バーレーンが決してよかったわけではない。何もさせてもらえなかったのではなく、何も出来なかったのだ。試合後、インタビューに答えた中村憲剛は何度も首を振った。こんなはずじゃない。

アジア3次予選 バーレーン1-0日本 @マナマ

<日本>GK川口、DF今野、中沢、阿部(→玉田)、MF鈴木、中村憲剛、安田(→山岸)、駒野、山瀬(→遠藤)、FW巻、大久保

『スタートからやりたい』@栃木SC通信

2008年3月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

サッカーを生業に出来るか、否か。もっといえば栃木SCのユニホームに2008年シーズンも袖を通せるのか。先発のお鉢が回ってきた高安亮介は水際に立たされていた。自身の中で「このチームに残れるか、残れないか。大事な一戦」と位置づけたのは、昨季の後期第11節、ホームでの三菱水島FC戦だった。

スタミナが切れることなど全く怖くなかった。むしろ、体力を温存して持ち味が発揮できなくなることを恐れた。足が悲鳴を上げるまで攻守に全力を尽くす。試合後、後悔しないためにも。並々ならぬ決意で臨んだ一戦。序盤から高安の群を抜くスピードにマッチアップしたDFはきりきり舞いになる。繰り返される縦へのドリブル突破。貪欲に勝負を仕掛けたことで、チームに推進力をもたらす。ゴール、アシストを記録するには至らなかったが、数多のFK、CKのみならずPKまで獲得したその存在感は際立った。不安材料に挙げていたスタミナは途中で切れてしまったが、猛烈なアピールはその後の出場時間を増やし、シーズン後の契約に結び付いた。人生を懸けたといっても過言ではない試合で見事に結果を残した。教師と並ぶ幼き頃からの夢であるプロ契約を自らの手で勝ち取った。そんな思い入れのある試合だからこそ、「スタートからピッチに立ちたかった」。誰よりも強い気持ちを抱えていた。
しかし、スタメン表に高安の名前はなかった。

今季初出場、初先発したFC刈谷戦、チームの低調なパフォーマンスと同調するように高安は埋没してしまう。右ワイドの高安を軸に攻撃を組み立てる戦術が裏目に出てしまった。

「左で作ってからボールをもらえればチャンスになっていた。個の力で行くのは難しかった」

そう振り返るとおり、個の力で打開できる以前の問題、つまりスピードを生かせるスペースが全くなかった。一発で裏を突こうするボールが高安の頭を越えていくシーンが多々見られた。こびりついたマークを外せない。常に苦しい状況でボールを受けるしかなかった。右サイドの血流は詰まってしまう。後半になると幾分かタッチライン沿いを疾駆できるようにはなるが、波に乗りかけたところで交代を告げられる。代わりに入ったのは小林成光。その小林は緩急自在のドリブルで高安とはまた違ったアプローチの仕方でリズムを変え、流れを掴む一助となった。縦に急ぐことよりもアクセントをつけることを心掛けたことが奏功した。迎えた三菱水島FC戦。スタメンに名を連ねたのは、高安ではなく小林であり、1ゴール2アシストに加えて先制点の起点にもなるなど、気を吐いた。

高安が登場したのは後半32分。ベンチからの指示は、こうだった。

「守備をしてから、チャンスがあれば勝負しろ」

アタッカーに対して守備を課したのはフィールドプレーヤーがひとり少なかったからだった。反撃を食い止めながら「行けるところは行こう。思いっきり」と35、43分にクロスを供給し、38分にはドリブルからCKを獲った。だが、当然、満たされるはずがない。もやもや感は払拭されなかった。

「2回くらいは勝負できた。でも、まだ、物足りない」

トレーニングで結果を残し、試合で使ってもらうことで更にアピールし、次に繋げる。ぶつ切りにならないように、点を線にする努力を怠らなかった。だからこそ、刈谷戦での乏しいプレー内容に歯がゆさをおぼえた。「たら」「れば」を言い出したら切りがない。もしも刈谷戦で相手にとって厄介極まりない脅威と成り得ていたならば、ベンチに控えることはなかったかもしれない。

ポジションを争う小林が先に目に見えるカタチでの結果を残した。負傷離脱している星大輔は柱谷サッカーを熟知しており豊富な経験も有している。戦線に復帰してくれば、高安に先発機会が巡ってくる可能性は低くなる。ジョーカーとして重宝はされても。

「スタートからやりたい。その思いは強い」

キックオフの笛をピッチで聞く11人に選ばれるために、サバイバルを勝ち抜くのに、猶予はそれほど残されていない。瞬間、瞬間の競争を制し、強烈なインパクトを植えつける必要がある。

ネタがないので……。

2008年3月26日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

岡田監督のバーレーン記者に対する強気な姿勢が頼もしい。

しかし、マチャラにアウェー、そして中東お得意の帰化選手多数と不気味さは北朝鮮を凌ぐのでは。

スカウティングにぬかりはないのだろうけれど。

噛み合わせは悪くないだけに好ゲームが期待できる。

スコアは2-2で痛み分けか。

戦々恐々

2008年3月26日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

義務教育を受けていたこの時期は敏感になっていたものだ。

おい、あいつが来るらしいぞ。

うちの学校荒れ始めてるからな。

がっつりしめられるぞ。

警戒しないとな。

なーんて、教職員が異動するたびに様々なことを考えたり。

ゾッキーが幅をきかせていた頃は、対ゾッキー専用先生がいたものですよ。

そんな役職はなかったのだろうが、使命はあったはず。

武勇伝が一人歩きなんかして。

イケイケだったそんな先生も今は教育委員会に。

隔世の感を思わずにいられない。

『キリング・ミー・ソフトリー』

2008年3月25日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:ヘザー・グラハム、ジョセフ・ファインズ 満腹度:☆☆

溺れてみたい。愛と、セックスに。恋に落ちるとは、あんな感じなんだろうなあ。まどろっこしくない。セックスに至るまでが。倒錯的な性行為にも憧れるなあ。ノーマルもいいものだけれども。お昼のロードショーだったからカットされていたかな過激とされる箇所は。それは残念。しかし、ジョセフ・ファインズはかっこええ。『恋におちたシェークスピア』ほどではないけども。影のある役柄は、はまるね。

コツはケツ@栃木SC通信

2008年3月25日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

069.JPG

・上野優作

「今日は起点になってましたね。ダテ(石舘靖樹)とのコンビもよかったですね。(浮かない表情ですが)今日は反省ですね。得失点が絡んでくるとゴールが必要になってくる。10人で失点して負けていたら僕の責任になっていた。要らないイエローだった。(アシスト以外にもゴールを決められるチャンスがありました)早く結果を出そうと気持ちが前に行き過ぎましたね。次は出られませんが、皆がやってくれると思います」

 

・佐藤悠介

「(相手も)4-4-2ではまるから、FWからプレッシャーをかけようとしたが、前だけが動いて後ろがラインを上げないで引いてきたFWにつけられ、振り向かれていた。前半は危ないシーンがあった。J1、J2ならばゴールを取られていた」

 

・小林成光

「やっと(結果が出た)。前の選手が取っていたので自分も取らなければと思っていた。ここまで準備をしてきて開幕戦で勝って、次は出られなくて、悔しかった。アシスト、ゴールと個人の結果を出さないと出してくれないと(分かった)。(刈谷戦は右サイドが詰まってしまったが)蹴り合いに皆が戸惑った。自分達のサッカーができなかった。ホームだから今日は自分達で主導権を握り、サッカーをしようと確認した。いい時間帯で(ゴールが)取れて、自分達のサッカーが出来た。90分を通して勝ち切るサッカーをやろうと今年は選手で言い合っている。後半の終盤まで押されていても、選手交代などで相手が疲れている時にゴールを取ろうと。(ゴールに関して)ゴールが見えていたので思い切り振り抜いたら、たまたま足に当たった。シュートにスイッチが切り替わるのはシュートトレーニングの成果だと思います」

 

・石舘靖樹

「(ゲームに臨む前に心掛けたことは)自分の力を出す。FWならばゴールを取る。特に変わったことをしようとは思わない。(ハーフタイムに)監督から『もう1点取ってこい』と言われ、ヘディングで1点取れた。我武者羅でしたね。狙って入ったら凄いですけど。(上野選手との関係は)意識したことはないですね。互いに自由にやっている。誰と組んでも変わらない。ボクは自由ですよ。基本を大切に後は自由に、自分のスタイルでプレーするだけです。(FW起用でしたが)2年間のブランクがあるくらい。むしろFWをやりたいくらいだった。どちらかといえば前の方が自由に自分を出せる。(当たり負けしませんね)対人プレーは弱くはないです。がしゃん、と当たるのも好きですね。(コツは)腰から入れて上半身で当たる。それから、ケツですね。ケツ」

コーラな日

2008年3月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

コーラとカールで胃もたれ。

おっさん化が始まっているのか?

ガツガツ食ってたのになあ、昔は。

お菓子が食えなくなると困る。

コーラも飲めなくなると。

漫画『シュート』で久保さんがコーラの炭酸を抜いてから飲んでいたのを真似したなあ。

部活帰りに。

まあ、こちらは変化球でバナナコーラだったけれども。

あの不思議な味はプライスレスだよねー。

コーラといえば、もうひとつ。

部活の元顧問が冬場にコーラを温め、水筒に入れて持って来ていた時には引っくり返ったね。

そんな裏技もあるのか、と。

ありゃ変わり者しかできんよ。

 

今週は西川田中心でトレーニングが行われる模様。

1日くらいは顔を出さないと。

本当は毎日、通いたいのだけれど。

交通費も馬鹿にならないから。

鹿沼は電車にバスがなくて困るが、県総合ならば比較的交通の便がいいからね。

栃木スタンダードですが。

 

なんかぼやいたの久々だなあ。

いかん、更新が滞ってしまった。

『ボールの循環』@栃木SC通信

2008年3月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

喘ぎながらも勝点3を持ち帰ってきたFC刈谷戦から中2日。「技術、運動量の差が出た」と三菱水島FC・熊代正志監督が語ったように、力量には開きがあり、加えて小細工せずに戦ってくれたことも割り引かなければならないが、栃木SCのボールの循環は格段によくなっていた。

「相手のボランチ、ワイドの選手が(プレッシャーに)来難いところでボールを受けることが大事。食いついてきたらダイレクトでクサビを入れればいい」

拙かったビルドアップ。修正を施すことができたのは、落合正幸のポジショニング、ボールの引き出し方が絶妙だったからだ。最終ラインで味方DFがボールを持つ。スッとポジションを右寄りに移す。相手のプレスの餌食にならない、味方がボールをつけ易いアングルを作り出す。さりげないがしかし、機転の利いた動きがリズムを生んだ。

供給源がボールをくまなく散らせば、攻撃が一定のポジションに偏る弊害は生じない。前節、際立ったアンバランス、右偏重。三菱水島戦では是正されていた。ポゼッションが可能になり、両サイドにボールが振り分けられ、チーム戦術であるボールを奪ったら即座にトップへ預ける作業も滑らかに行われていた。「使い分け」「バランスが上手く取れていた」(柱谷幸一監督)ことが、5―0の圧勝として結実した。

組み立て役を担った落合。前半38分、ピンポイントの大きなサイドチェンジを佐藤悠介に通す(シュートはGK正面)。残念ながらアシストは記録できなかったが、2試合連続ゴールよりも正確なキックからの決定的なパスは強烈なインパクトを残した。展開力、そして高い守備力。攻守に卒がない。

大勝にも本人は浮かれた様子を見せない。前線からのフォアチェックが機能していたことから比較的楽にボールを奪えた。連動してうまく罠にはめることが出来た一方で、ドリブルでかわされたシーンもあった。奪い方がよければ、いい攻撃を仕掛けられることが分かっている。だからこそ、「潰しに行くところと、行かないところをはっきりさせたい」と、メリハリをつけることの重要性を口にした。

2ゴールはいずれもセットプレーから。「流れの中でゴールに絡みたい」との欲も窺わせるが、期待されている守備面できっちり仕事をこなすことが自己の存在価値を高めることを忘れてはいない。

ゴールに目が眩むことなど、ない。

「ここ3試合、オチは攻守に安定している。アンカー気味のポジションを取っているが、あそこが安定するとゲームも安定してくる」

柱谷監督は落合をそう評する。

刈谷戦の後半、パワープレーに移行した際、ボランチは2枚から1枚に削られた。ワンボランチを務めたのは落合。高さを利して蹴り込まれるボールを弾き返し、球際の強さを発揮してカウンターの芽を摘んだ。勝機を手繰れた一因として、前半はボロボロだった中盤が持ち直したことが挙げられる。落合の踏ん張りが、自身のプロ初ゴールと勝点3に結び付いた。指揮官は賛辞を惜しまなかった。

舵取り役がハンドル操作を誤らなければ、航路から外れることはない。

 

※試合開始時間ギリギリでスタに着いたために満足に写真が撮れず。今回は写真なし。味気ない。

『滞りなく準備はできている』@栃木SC通信

2008年3月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

077.JPG既に横山聡、高安亮介と2枚の交代カードは切られていた。スコアは4―0。残り時間を考えれば、栃木SCの勝利は動かない。控えに回った選手の中にはアップを止め、戦況を見守る者もいた。そんな中、ひとり黙々と前後左右にステップを切る。ゴール裏に配されたコーンを相手に。ベンチから呼ばれる可能性は限りなく低いかもしれない。しかし、久保田勲が、動きを止めることはなかった。汗を流し続け、その時を待った。

後半42分、佐藤悠介に代わりピッチに立つ。与えられた時間はロスタイムを含めて5分にも満たなかった。収まったポジションは本職のボランチではなく、佐藤が配されていた左ワイドだった。大量リードしているとはいえ、ひとり退場者を出していた。守備固めとして柱谷幸一監督が送り出したことは容易に想像できる。現にコーナーフラッグ付近でボールをキープして時間を潰した。それも、試合をきっちりと閉める“クローザー”に課された役割のひとつである。思惑通り時間は削られていった。

突如、好機が巡ってくる。ピッチ中央の横山聡から、左サイドのスペースへとパスが供給される。サポートに入ったのは久保田だった。トラップでマーカーを剥がし、躊躇いなく左足を一振り。強シュートはゴールネットを激しく揺さぶった。ボールを受けた際、背後から「ストップ」の声が掛かったという。

「パスを出そうかと思ったが、時間帯も考えてシュートを選択した」

これが吉と出る。鋭利なカウンターから追加点をもたらしのだから。

ゴール後、落合正幸に促され、ゴール裏に陣取ったサポーターの元へと駆け寄る。刹那、久保田の脳裏に過ぎったのは栃木SCに加入したばかり、一昨年の鳥取戦だという。ホームゲーム、土壇場で勝利をもたらしたのは左足。それも、ミドルレンジからのシュートだった。

「昨年は(ゴールが)0だったので、入ってよかった」

胸を撫で下ろし、日頃のトレーニングの成果?と問われると、「まあ、そうですね」とはぐらかした。

久保田は知っている。「出してもらった時にしっかりプレーできないと使ってもらえない」ことを、「しっかり準備をしていれば不測の事態が起きた時にチャンスを掴み取れる」ことを。昨季途中、米田兼一郎(現・徳島ヴォルティス)の加入により、ポジションを失った。出場機会を得たのは、堀田利明(現・ヴェルフェたかはら那須)が佐川急便SC(現・SAGAWA SHIGA FC)戦で負傷離脱したからだったが、それまで入念に準備を行っていたことで、一度手にしたポジションを他人に譲ることはなかった。

日々のトレーニングを大事にする姿勢は入団当初から変わることがない。常に向上心を持ち続けている。「たくさんある」という足りない部分を補うのは、もちろんトレーニング。

久保田は言う。

「短い時間の中でプレーすることは難しいが、いかに準備ができるか。準備不足で後悔はしたくない。いつ使ってもらってもいいように準備をする」

こつこつとアピールをすれば、結果を出せば、「出場時間は自ずと伸びる」「スタートから起用される」と信じている。そして、「ボランチでプレーしたい」と強く欲してもいる。レギュラーを張る落合と向慎一からポジションを奪う準備も、滞りなくできている。

レポート:対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年3月23日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

058.JPG開幕からの3試合を3連勝と上々のスターとを切った栃木SC。勝点9を獲得した連戦を終え、柱谷幸一監督が振り返る。

「負けていてもおかしくはないゲームだっただけに、第2戦を取れたことは大きかった」

ポイントに挙げたのは、蹴り合いに個々が戸惑ったFC刈谷とのアウェーゲーム。度重なる窮地を守備陣が耐え忍び、勝点2の喪失を覚悟したロスタイム目前、間接FKからゴールをこじ開け勝利を手繰った。些か幸運にも恵まれるが今季のテーマである勝点1を勝点3に転換できたことは小さくなかった。小林成光は言う。「(連勝することで)勝ち方が分かってくる。踏ん張れば点を取れる、と思える。ネガティブな考えは浮かんでこない。いい流れができる」。敗戦、或いはドローをも覚悟したタフなゲームを制した自信と浴びたJFLの洗礼。それらがゴールショーの要因となったことは言うまでもない。

試合前、栃木SCは思い通りに事が運ばなかった前節の反省を生かすために、主導権を握り、自分達のサッカーを前面に押し出すことを確認した。スタメンは上野優作と石舘靖樹が2トップを組み、中盤は左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに小林、落合正幸と向慎一がダブルボランチに配され、左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹がDFラインを形成し、GKは小針清允が務めた。

2戦2分け。三菱水島FCの陣容も4―4―2だった。

不安定な立ち上がりも、上野が連続してゴールに迫るとリズムが生じ、6分に先手を取る。Pボックスへ侵入されるも事なきを得るとカウンターが炸裂。佐藤が右へサイドチェンジし、小林が背後へパスを送り、上野が落としたボールを石舘が冷静に流し込んだ。あっさりとゴールネットを揺らし、「後ろからのボールに強い」上野と石舘が良好な関係性を築いたことで優勢に試合を進める。13分、再び佐藤が起点となり、上野のポストプレーから今度は走り込んできた小林が強烈なミドルシュートを突き刺した。「放り込むだけでチャンスになった。バランスを崩さずに攻撃できた」とは、引き立て役を担った上野。奪ったボールはすぐさま前線の2人へ。三菱水島の守備陣形が整わないうちに、鋭く速い縦へのシンプルな攻撃を仕掛けたことが見事にはまった。

長身の松永一慶をリザーブに回し、「動ける選手を選んだ」(熊代正志監督)三菱水島。小柄な菅康介、中川心平が、こちらもカウンターからゴールに襲い掛かる。GK小針の俊敏な反応がシュートを防ぐも、フィニッシュにまで持ち込まれることは頂けない。アドバンテージを有していても、常にアラートな状態を保持しなければならない。集中力の欠如が失点を招くことは、開幕戦で経験済みのはず。GK小針への依存度を減らしていかなければならない。

難を逃れた栃木SCはFKから鷲田が競り落としたボールを、ゴールライン際で小林が残し、最後は落合がプッシュ。プロ初ゴールを記録した刈谷戦をなぞるような、泥臭いゴールを決めた。「皆が繋いでくれて押し込むだけだった。でも、3点目は重要。次は流れの中で絡んで取りたいですね」。

最初の45分で3ゴールを叩き出すも、反撃を許した時間帯に関して注文をつけた柱谷監督。「あと3点は取ろう」とハーフタイムに指示し、選手を送り出す。

後半4分、小林の右クロスをニアサイドで石舘がダイビングヘッド。柏レイソルでは左ワイド、サイドバックが主戦場だったが、元来は前の選手である。自分の色を出せるFWのポジションでの先発起用に発奮。「ボックス内で力を発揮できる」(柱谷監督)ことを証明した。「サポーターに魅せるプレーを好む」石舘は、前半44分に続き、後半9分にもオーバーヘッドを繰り出し、さらに14分には胸トラップからスキルフルな反転シュートを放つ。「調子に乗り過ぎましたね」とは言うものの、悪びれる素振りなど全く見せず、「決まっていたらヒーローでしたね」と、むしろ悔しさの方が勝っていたようだった。

前線で体を張り、ボールを収めていた上野だが、「早く結果が欲しくて気負っていた部分があったかもしれない」と、ボックス内でルーズボールに飛び込んだ際、足裏を見せたとして本日2枚目のカードを提示される。ピッチから追い出された。数的不利に陥るも栃木SCは動じない。中盤とDFラインが綺麗なラインを引き、アプローチを掛ける位置を明確に定めたことで、要所をしっかりと抑える。好機を作らせなかった。

守備を固めてリズムを整えたことが実を結ぶ。素早い攻守の切り替えから途中交代の横山聡が粘り、左サイドを駆け上がってきたこちらも途中出場の久保田勲に叩く。その久保田はDFを振り切ると左足一閃。持ち味のひとつである、どこか懐かしい匂いのするミドルシュートでゴール右上段を射抜いた。あのプロセス、弾道は、現広報・吉見康之が現役時代に対ホンダFC戦で描いたものと酷似していた。

昨季ゴール数0だった久保田の最高のアピールが幕引きとなり、栃木SCは開幕3連勝を望外の5ゴールで飾った。

「一人少ない中でゲームを作れた。流れをよく見て、自分たちのやらなければならない仕事をやってくれたのは大きい。長いリーグ戦を考えればサブの選手が入り、結果を残せたことはよかった」(柱谷監督)

退場者を出してしまいプランが崩壊したことに落胆する一方で、10人でベンチの意図したプレーが体現できたことをポジティブに捉えてもいた。

1週間後には準加盟クラブ同士の対戦、対ガイナーレ鳥取戦を控える。ひとつの山場へ向けて、柱谷監督は現在の胸中を吐露した。

「自分達のスタイル、サッカーをする。相手によってやり方を変えるのではなく、自分達のスタイルで戦い、勝つことが今は大切」

スカウティングを怠ることはないが、練りに練りこんだ方策を用いることもなさそうだ。過去3戦で蓄積したものを全てぶつける。真っ向勝負を挑む気構えでいるのではないだろうか。それで敗れるようならば、力不足を認め、再スタートを切ればいい。再構築も可能な時期だけに当然ながら逼迫した様子は伺えない。

JFL前期第3節 栃木SC5―0三菱水島FC戦 @栃木県グリーンスタジアム 観衆4275人

〈栃木SC〉交代:石舘(→横山)、小林(→高安)、佐藤(→久保田)

〈三菱水島FC〉GK永冨裕尚、DF松岡宏晃、坂口遥、萩生田真也、三宅一徳、MF山下聡也、丸山拓志(→松永一慶)、川口正人、田丸誠(→日笠山優)、FW菅康介(→上田隆央)、中川心平

対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年3月23日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

前半:3-0。

後半:2-0。

ファイナルスコア:5-0。

得点者:石館靖樹×2、小林成光、落合正幸、久保田勲(栃木SC)。

順位:首位(勝点9)

快勝!!

※マッチデー読んで頂きありがとうございました。小休止後にレポート、コラムを順次アップしたいと思います。

いっそがしい

2008年3月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

連戦で『数字』を買う暇すらない。

いっそいで買いに行かないと。

高校生の手垢がついてしまうので。

あれがもっともイライラする。

『数字』コレクターとしては。

さて、リフレクでも行きますかぁ。

プレーバック:対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年3月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

※メンバーが大幅に変わっているために参考にならない可能性大

昨シーズンまで栃木SCに在籍。今シーズンから三菱水島FC(三菱水島)に籍を移した萩生田真也は言った。

「栃木を出て(サポーターの)ありがたみが改めて分かった。独特の応援は凄い」

秋田は仁賀保でのドローにより4位との勝ち点差はとうとう二桁の10となり、残り試合数を考えれば昇格は限りなく厳しいものになった。過酷な現実を突き付けられるも、サポーターは諦めていなかった。1時間前のスタンドは閑古鳥が鳴いていたが、試合開始時間が近付くに連れてメインスタンドは埋まり始める。秋の温かな陽射しに照らされたバックスタンド芝生席も家族連れや子供達の姿が目に付くようになる。公式記録によれば3734人が足を運んだ。平均観客動員数4506人には及ばなかったが、極端に落ちることもなかった。客足が遠のいてもおかしくはない状況に置かれても、これだけのサポーターがスタジアムに集結してくれたことに選手、スタッフ、クラブは感謝しなければならないだろう。

対TDK SC戦後、入れ替えを示唆した通り、栃木SCはスタメンをいじってきた。陣容はGK原裕晃、4バックには左から石川裕之、谷池洋平、山崎透、高野修栄、中盤はボランチに米田兼一郎と久保田勲、左ワイドに小林成光、右ワイドに高安亮介が入り、前線は横山聡が上野優作とパートナーを組んだ。 片野寛理、只木章広、小原昇に代わり、石川、高安、横山聡が起用された。

前節アローズ北陸に1―2で敗れるも、手応えを感じた三菱水島は、ここまで10ゴールの松岡大輔がサブに回った。元栃木SCの長身FW松永一慶がトップに入る4―5―1を敷いた。

電光石火の一撃が炸裂した。ショートCKから久保田のクロスをフリーの横山聡が叩きつけるヘディングシュート。開始1分の出来事だった。鮮やかな先制劇。

「プレッシャーを前線から中盤から掛ける。失った瞬間に速いプレスを掛け、相手が逃げてきたら後で跳ね返す。前半から飛ばし、ハイプレッシャーを掛けさせた」(柱谷幸一監督)
 
幸先のいい先制点がリズムを生み出す。「リラックスできた」(久保田)栃木SCは攻守に積極的だった。秋田では拾えなかったセカンドボールを米田と久保田が拾いまくる。上野と横山聡のフォアチェックに、ボールの誘引。小林と高安はサイドからゴリゴリ仕掛けた。そして、連動した守備からの素早い攻守の切り替えで圧倒。

「ボールに対して一歩、二歩と寄せる意識の差が大きかった。ファーストDFが狙い、周囲も狙う。後はやり易かった」(谷池)

15分には高安が山崎からのサイドチェンジのボールを受け、トラップと同時に松岡宏晃と入れ替わりPKを獲得。上野がこれを外すも大勢に影響はなく、依然としてイニシアチブを握ったまま試合を押し進める。

「当てるのが精一杯でした。自分じゃないみたいでしたね」と取材陣を笑わせながら、「後がないので結果が出てよかった」と一転して真剣な眼差しで語ったのは横山聡。ボールを掻っ攫った小林の左クロスはニアサイドの上野の頭上を越える。逸機したかに思われたがファーサイドへと走り込み、滑り込みながら懸命に伸ばした右足でゴール上段にダイレクトボレーを突き刺した。ハートの伝わるスーパーな一発。 2度目の”ゴリダンス”は控え目だった。
 
その後も圧を掛け、好機を作りだし続けた栃木SCは、終盤にCKから谷池が2戦連発弾。「嬉しいが、これから不吉なことが起こりそうで恐い」とおどけるほど喜んだ。窮地はロスタイムにGK原の頂けないプレゼントパスから中川心平にシュートを許したシーンだけだった。

「前期と運動量、攻撃の組み立てが違った。スペースの作り方が上手く、正直サッカーのレベルの差を感じた」
 
敵将・熊代正志監督も脱帽するほど、出来過ぎた前半だった。
 
些か集中力に欠けた後半の頭。高松健太郎にフリーでシュートを浴びる。が、GK原が好守で凌ぐ。先程のミスを帳消しにした。肝を冷やすも危機を脱すると緩みは消え、再び三菱水島ゴールへと襲い掛かる。スムーズに敵陣へと侵入するスピード感のある攻撃は迫力満点だった。横山聡、小林が立て続けに絶好機を迎える。だが、自ら潰してしまうと、僅かに天秤の針は相手に傾く。 ロングボールを多用し、高松が忙しなく動き回りながら起点となり攻勢に立つ。アドバンテージを有していたことからポゼッションを高め、いなせればよかったのだが、まともに攻撃を受けてしまった。課題が残った。
 
「夜勤明け」でガス欠を起こすも最後まで試合を捨てない、ファイトする三菱水島の反撃に手を焼いたが、途中投入のインパクトプレイヤー深澤幸次が留めを刺した。44分に左サイドを駆け上がり横山聡のハットトリックを完成させるお膳立てをし、終了間際には左足一閃。強シュートをぶち込んだ。

「何回もチャンスを与えられ、ゴールというカタチが欲しかった。ボールを受けたら打とう、と思いました。ライバルでスタメンの高安の存在がシュートを打たせた」
 
何時になく饒舌に深澤はゴールシーンを振り返った。高安の活躍が刺激となり待望のゴールに繋がった。生存競争が奏効したといえる。
 
今シーズン最多の5ゴールで圧勝。

「これまでは安定感があるもアグレッシブさに欠けた。決定力、スピード感が不足して点が取れなかった。トレーニングを積み自分達のスタイルがよくなっていることは感じていたが・・・攻撃のスピード、決定力がないところが今日は上手く出せた。今後も前半のテンポの試合をやりたい」

指揮官は表情こそ崩さなかったが、結果に内容が伴った試合に満足げだった。
 
マンネリ化した試合前の花火とは異なり、いつ見ても大量得点の“打ち上げ花火大会”は飽きがこない。遅きに失した感は否めないが、5発の花火はどれもが美しく、心に響いた。

JFL後期第11節 栃木SC5―0三菱水島FC 観衆3734人 @栃木県グリーンスタジアム

〈三菱水島FC〉GK永冨裕尚、松岡宏晃(→三宅一徳)、小原一展、萩生田真也、木村卓也、渡辺晋平(→岸田茂樹)、山下聡也、川口正人(→曽根祐一)、中川心平、高松健太郎、FW松永一慶

〈栃木SC〉交代:上野優作(→山下芳輝)、高安亮介(→永井健太)、小林成光(→深澤幸次)

 

『柱谷サッカーを完成させるのに不可欠なラストピース』

絶望の淵に追いやられた秋田遠征での収穫は、高安亮介と深澤幸次の果敢なドリブル突破だった。いや、正確をきすならば、“だけ”だった。全体的に低調だったチームにあり、フレッシュな両者の立ち向かって行く姿勢には、心を揺さぶれるものがあった。柱谷幸一監督も例外ではなかったのだろう。一定の評価を与え、こう述べた。

「(深澤)幸次と高安のサイドからチャンスを作れた。そこは多少、収穫だった。これからはガリガリやれる選手、ポジションを取るというひたむきな選手にチャンスを与える」
 
修学旅行の引率により只木章広のコンディションが万全な状態ではなかったにしろ、高安に出場機会は巡ってきた。しかも、待望のスタートから。

「初めてのスタメン。今まで出られない時間が長く、一生に一度のチャンスだと思ってやりました。精一杯DFしてゴールに絡む。とにかく走ろう、と」
 
早速、開始1分に生まれた横山聡の先制点に絡んだ。その後も「走る。前へ仕掛ける」アグレッシブさを前面に押し出す。CK、FKをもたらした。

PKをゲット(キッカー上野優作は失敗)したシーンは殊に秀逸だった。サイドチェンジのボールを絶妙のトラップで前方へと落とす。ワントラップでマーカーを抜き去った。間合いを計り損ねたDFは置き去りにされ、後追いになりたまらずファウルを犯す。裏を取られ、PKを与え、イエローカードをもらった三菱水島FC松岡宏晃。「DFがPボックス内で裏を取られてはいけない。イエローをもらい退場して10人になるのを恐れ」(熊代正志監督)引っ込められた。PKを獲得し、さらに対面の選手を“退場”させもした。「若いし、キレがある。DFにとっては勝負されるのは嫌ですね」と元栃木SCの萩生田真也が言う通り、厄介で脅威を抱かせるプレイで存在感を示した。敵将・熊代監督も絶賛した。「スピードがあり、自分の使いたいスペースを作り使えていた。うちとしては抑えきれなかった」。

「すいません。足、攣りました。でも、セーブしてプレイするよりも、仕掛けたかったので」

常に勝負を挑んだ。貪欲で、好戦的だ。3人に囲まれても、もろともしない。特長である切れ味鋭いドリブルで縦へ縦へと突っかけ続ける。右サイドを共に崩した横山聡には、決定的なラストパスを供給した。しかし、繰り返されたドリブルは体力を削った。疲労は極値に達していた。後半20分過ぎ、ピッチに倒れ込む。これまで臨時講師の職にあることからトレーニングは専ら夜が中心だった。今週は職場に都合をつけ、昼のトレーニングに参加できるよう取り計らってもらった。周囲とのコミュニケーションを深めるに至るも、スタミナは容易に付くはずがない。分かっていた。最後まで持たないことを。それでも、体力を温存しながら90分ピッチに立ち続けることよりも、行けるところまで行く、ことを選んだ。

フィジカルに課題を残すも、良くも悪くも安定感が売りだったチームに高安という異物が混じったことで、前への意識は格段に増し、推進力が生じたことは紛れもない事実である。「4―4―2のワイドは縦へ行ける、局面を打開できる、スピードがある、などの要素がないと攻撃力が出ない」。高安が披露したプレイは柱谷監督が求めていたものであり、柱谷サッカーを完成させる上では必要不可欠なピース。守備ブロックを機能させるためにワイドには只木と小林成光が起用され続けてきたが、リトリート(一旦、下がり守備陣形を整える)よりも前からハイプレッシャーを掛ける戦術が吉と出たことで、今後は高安が重宝される可能性も出てきた。

「学校の都合でトレーニングに参加できなかったが、只木が不在ということで是非使いたかった。元々ポテンシャルは高く、これくらいは出来ると思っていた。使っていくことで伸びていく。あと1ヶ月で今シーズンが終わるが、学校側と調整をして高安が出られるようにしたい」(柱谷監督)
 
起用すれば期待に応えてくれると想定はしていた。活力となり、チームに勢いを付けられると。だが、ライバル深澤の闘志にも火をつけ、望外の5ゴールを得る原動力になるとまでは、柱谷監督も予想がつかなかったに違いない。

「レギュラーが確定したわけではないので、改めて競争へ向けて頑張ります」
 
強気に攻め、化学反応を起こしたアタッカーは謙虚に語るも、定位置争いに堂々と名乗りを上げた。

『緩急』@栃木SC通信

2008年3月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

shin2.JPG明らかなアンバランス。戦略のひとつならば、個人のキャラクターを生かすならば、十分に合点が行く。それにしても、偏り方は顕著だった。時間を経るに連れて疑問がもたげてくる。単に意固地になり、執着してしまっているだけではないのか、と。右ワイドに先発起用された高安亮介の突破力とスピードに。右偏重は一向に是正される兆しが見えないどころか、ズブズブと泥沼にはまっていった。

「上手くビルドアップできなかったのが全て。同サイド、同サイドで行くのは難しい」
 
柱谷幸一監督は、問題点をそう分析した。例えばGK小針清允が右サイドバック岡田佑樹にボールを預ける。その時点で相手の陣形は崩れていない。高安の対面の選手も万全の準備を整えて待ち構えている。それでも、強引なまでにパスを通そうとした。いくらスピードがあっても、スペースを消されてしまっていては、抜きに掛かるのは容易ではない。目的地までの最短ルートを選択するあまり、攻撃が淡白になってしまった。進路を塞がれた高安はピッチから消去された。脅威を与えるべき場所が逆に足かせとなってしまう。
 
DFラインとボランチがポゼッションしながら機を伺い、サイドチェンジ、或いはコンビネーションを駆使して局面の打開を図っていくのが本来の栃木SCのスタイルである。一か八かのギャンブル的なパスを利すことは皆無に等しい。
 
ボールを散らす役割を担う向慎一は、「高安さんのよさを生かそうと、右、右になってしまった。相手もケアーしてくる。真ん中でボールを動かして、左にもっていくべきだった」と自ら選択肢を狭めてしまったことを激しく悔いた。続ける。「変化をつけられればよかった。ボク、(佐藤)悠介さん、(斎藤)雅也が起点になれれば、面白いサッカーになった」。

高安の速さは熟知している。それは、対戦相手のFC刈谷も同じこと。当然、警戒してくる。工夫が施されていない、安易なパスを出しても読まれてしまう。マークも剥がれない。一旦、逆サイドに振る、或いはボランチ、トップにあててから、右へはたく。単純な揺さ振りができていなかった。それどころか、一点に意識が集中してしまったことで、反対サイド、つまり左サイドは放置されたままになってしまった。佐藤は「ボールが触れないとリズムが作れない。ストレスが溜まった」とあけすけに話す。
 
高安の存在感が際立つのに45分以上を要してしまう。後半、上野優作がピッチに送り出されると、攻撃に緩急がつく。鳴りを潜めていたサイドアタックがようやく機能し始める。上野というワンクッションを挟んでから、サイドに展開したことで活性化が図れた。

直線で目的地に到達するのではなく、迂回したことが奏功する。良質なサイドからのアタックを可能にするためには、回り道も欠かせない。そして、修正能力も。「ゲーム中に、ボールが動いている時に修正するのはなかなか難しい」(柱谷監督)。だが、刻一刻と移り変わる状況に手をこまねいているわけにもいかない。「全部が全部、上手くはいかないが、悪い時間帯を減らして、いい時間帯を増やしていかなければならない」と佐藤は自省しながら、劣勢をイーブンに、更に攻勢に転じられるような能力を磨く必要性を説いた。

満遍なく両サイドからアタックを繰り出すには、能動的にサッカーを押し進めるには、コミュニケーションと連携を深め、気脈を通じ合わせることもまた、重要である。  

レポート:対FC刈谷戦@栃木SC通信

2008年3月21日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

kobari.JPG 

不快感を包み隠さない。

「全然、駄目でしょう。つまらない。面白くないゲームだった」

収穫は「勝っただけ。でも、それが大きい」と付け加えたが、キャプテン佐藤悠介は思うに任せないゲーム展開と自身のパフォーマンスに誰よりも苛立っていた。

柱谷幸一監督曰く、「悪条件が重なる」。アウェー、しかも18時キックオフのナイターゲーム。スタジアムには弱くはない風が舞い、降り続いた強い雨は止んだがピッチコンディションは芳しいとはいえず、ホーム開幕戦のFC刈谷は鼻息が荒かった。

冗談を交えて佐藤は言う。「風がなく、打ち合ってくれればいいゲームが出来る」。正面から堂々と組み組み合えれば魅力的なサッカーを披露でき、なおかつ勝利も高い確率で約束できる自信があるのだろう。しかし、リーグで圧倒的な戦力を有する今季の栃木SCに真っ向勝負を挑んでくるチームは数えるほどだろう。先ずストロングポイントを消す手を打つのが定石。結果的に勝点3を得ることになるが、刈谷が練り上げた戦術を徹底したことでJFLの醍醐味、一筋縄ではいかないことを思い知らされた。

開幕戦を3―1でものにした栃木SC。ローテーションを用いることをほのめかしたものの、大幅なメンバー変更はなかった。陣容はGK小針清允、DFラインは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹、ボランチを落合正幸と向慎一が組み、左ワイドに佐藤、右ワイドに初先発の高安亮介が入り、2トップに起用されたのは松田正俊と横山聡。FC琉球戦から上野優作と小林成光が外れ、ベンチに控えた。

3―0。刈谷も開幕を飾った。その3ゴール全てに絡んだ和多田充寿はリザーブに回った。故障でもしたのだろうか。フォーメーションは攻撃的な4―3―3。

開始1分と経たずに先制パンチを浴びる。ラインを上げ損なったところにスルーパスを通される。伊藤智弘のシュートはGK正面を突くも、不穏な空気が漂う。9分にも背後をあっさりと取られ、フリーで平林輝良寛にシュートを打たれてしまう。

「意図的ではないが前に前にボールを入れてきて、セカンドボールを拾う。予想はしていたが、うちがセカンドボールを拾えずに、相手に拾われて攻撃されてしまった」(柱谷監督)

風上の刈谷はラッシュをかけた。変則的な3トップに供給されるアバウトなロングボールに苦しめられる。センターバックが弾き返しても、セカンドボール争奪戦で後手を踏み、攻守交替が図れない。平林の力強いドリブル突破に、アンカー酒井康平の巧みなボールさばきが加わり、劣勢の時間帯は延々と続く。

「セカンドボールを拾えていた部分もあるが、引いてしまったので前で自由にやらせ過ぎてしまった」と向。中盤を省略されたことで、プレスを掛けてボール奪取からカウンターを繰り出すことができなかった。全体が間延びしてしまい、食い付けない。

 

FKからの伊藤のヘディングシュートはGK小針が辛うじて防ぎ。石川高大の右クロスにファーで平林がダイレクトで合わせるも僅かに枠を反れる。 難を逃れるも、攻撃は右のアタッカー高安、一辺倒。左から組み立てるケースは皆無に等しかった。2トップが前に張り付いてしまいボールが収まらず、ビルドアップも拙かったことでカタチすら作れない。縦に攻め急ぎ過ぎた感は否めなかった。高安は消されてしまう。

フラストレーションを溜める一方の栃木SCに対して刈谷は、自分達のゲームプランを着実に遂行し、立て続けに好機をこしらえた。エース和多田の不在が響き、ゴールこそ割れなかったが45分間を完全に掌握した。滅多に対戦相手を褒めない柱谷監督も脱帽するほどの出来だった。

低調な前半を終えて迎えた後半。数多の危機を無失点で切り抜けられたことは小さくなかったようだ。落合は言う。

「リセットして、押し込んで行ければチャンスができる、というイメージは出来上がっていた」

前半同様、後半もいきなりどっぷりと冷や汗をかかされるものの、シュートミスに助けられた。ドリブルに対する守備がまだ覚束ない。改善点として挙げられるだろう。これはトレーニングマッチから持ち越されている課題である。

 

命拾いした栃木SCはFKから松田正俊がジャンプ一番。頭ひとつ抜けるも、叩き切れずに枠を越えた。再び松田正俊。今度はカウンターからGK石川扶と1対1になり、ループシュートを放つがゴールネットに収められなかった。逸機したものの、連続して得たセットプレーから流れを手繰り、上野優作の投入で起点が設けられると、高安も躍動し始める。だいぶ右から崩せるようになったが、無常にも高安は下がられ、小林がピッチに入る。高安を引っ込めたことで推進力が削がれるかに思われたが、独特のリズムを有する小林のドリブルは効果的であり、キープ力も兼備していることから右サイドバック岡田が駆け上がれるタメを構築できた。その岡田がゴール前まで顔を出し、左足を振り抜くもGKの正面に飛んでしまう。

残り15分を切ったところで石舘靖樹イン。トップ下に配し、中盤をボックス型から、落合をアンカーにしたダイヤモンド型に切り換えた。Pボックス周辺に人数を割き、パワープレーを敢行。クロスの雨を降らせることでプレッシャーを与え、刈谷を押し込めることに成功。