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アジア3次予選@タイ対日本

2008年6月14日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

灼熱の地マスカットから多湿のバンコクへと移動した日本代表は、勝点3が絶対条件と些かのプレッシャーを背負いながらタイ代表と相まみえた。

長谷部のドリブル突進からのシュートがタイのゴールを脅かし、先制パンチをヒットさせた日本は延々とイニシアチブを握り続ける。ごっそりと奪ったセットプレーから均衡が破れたのは23分。ショートCKから遠藤と中村俊輔がパス交換し、遠藤がファーサイドへと蹴りこんだボールを叩きつける、お手本のようなヘディングシュートを闘莉王が決める。16分にも闘莉王は競り合いを制し、玉田のサイドネットを突くシュートを導き出していた。序盤から狙っていたカタチから先手を取る。その後もタイ陣内で試合を運び、遠藤の直接FKはクロスバーに嫌われるも、キックの精度の高さは38分にCKから中沢のゴールをお膳立てしたことで際立つ。右足の負傷をおして出場した中村俊輔に代わり2アシストをマーク。横の動きを入れず、縦へとボールを意図的に動かした日本は、高さとセットプレーという対アジアに最も有効な攻撃からリードを得て45分を折り返すが、内田のクロスは引っ掛かる回数が目に付き、大久保の愚行により先発のお鉢が回ってきた香川が空転と中心選手におんぶに抱っこの状態でチームとしてのパフォーマンスはさほど高くはなかった。

全くボールに関与できない。ピッチから消えてしまった中村俊輔を後半もピッチに立たせた岡田監督の采配が裏目に出る。どうして引っ張り続けたのだろうか。引っ込める決断を下してもよかったはずである。ボディブローのように気候条件が日本を苦しめ、数的不利に等しい状態で戦ったのだから、ホームのタイが優勢に試合を押し進められたのは偶発的なものではなかった。後手を踏むシーンが散見される。足が止まるチームメイトを尻目に1トップ起用の玉田は中盤まで下りてボールを落ち着かせ、サイドから果敢に仕掛けては香川の決定機を演出もした。機能停止した中村俊輔に足を攣った松井を交代させたのは24分と選手交代は遅かった。スタミナの切れないタイは時折、鋭い攻撃から日本ゴールへ詰め寄る。苦しい対応も耐え凌いだ44分に、中村俊輔に代わり投入された中村憲剛が背後を取りゴールネットを揺らす。ようやく3点目を手にする。終了間際に途中交代の矢野がカウンターから打ったシュートは枠を外れタイムアップ。

内容よりも結果が重視された試合で勝点3を奪えた。アウェー2連戦は疲労度を強め、本来のプレーを困難にさせるかもしれないが、あまりにも求めているものが低い。相手を侮ってはいけないけれど、勝利を掴んだことしか残らない、先が見えない試合だった。

アジア3次予選 タイ0-3日本 @バンコク

<日本>GK楢崎、DF駒野、闘莉王、中沢、内田、MF長谷部、遠藤、松井(→矢野)、香川(→今野)、中村俊輔(→中村憲剛)、FW玉田

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