EUROファイナル@スペイン対ドイツ
2008年7月 3日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
パスを主体とした独自のスタイルを貫いたスペインの完勝だった。抜群の勝負強さを発揮するドイツを寄せ付けないほどの強さを見せ付け、44年ぶりの歓喜に酔った。
スペイン圧勝の要因は、頑固さにあった。狭いエリアでのパス交換を軸に試合を組み立てたこと、ワントップのF・トーレスが幾度も背後を突いたこと、空中戦に長けるドイツに対してセットプレーをGKカシージャスがほとんど処理したこと。愚直なまでに自分達のサッカーを押し通したことで勝機を手繰った。
決勝点はドイツがDFラインと中盤を圧縮してスペースを消去したにもかかわらず生まれた。セナからシャビに縦パスが入り、シャビのスルーパスに反応したF・トーレスがラームを振り切りGKレーマンをあざ笑うようにボールを浮かせて無人のゴールへと流し込んだ。序盤からこだわり抜いたカタチでゴールを奪う。自分達のサッカーに自信がなければ難しい。
今大会のスペインは試合の立ち上がりこそスローで、付け入る隙を与えはしたが、10分を経過するとのらりくらりと相手を引きずり込み、いつの間にかペースを握っていた。それは、ファイナルも然り。ドイツがゴールを割る可能性があったのは、前から果敢に圧を掛けた最初の10分間だけだった。バラック、ポドルスキ、シュバインシュタイガーが形成するトライアングル。そこへ背後からラームが絡んだ左サイドからの攻撃にスペインは後手を踏んでいた。勝負を懸けた時間帯で、例えばクローゼがミスに乗じてゴールに迫ったように好機を逸したことが響いてしまった。リズムを作らせる前にスペインを浮き足立たせることができなかった。
前線のF・トーレス、中盤のシャビとセナ、最終ラインのプジョルは感情を剥き出しに体を張った。スキルのある選手に気迫が上乗せされたら太刀打ちできるはずがない。メンタル面のタフさにおいて一日の長があるドイツを凌駕したことは小さくなかった。
点差以上に実力に開きがあったことは動かし難い事実だろう。スペインは無敵艦隊の名に恥じない見事な勝利を収めた。
ユーロ2008 ファイナル スペイン1-0ドイツ @エルンスト・ハッペル・シュタディオン
<スペイン>GKカシージャス、DFセルヒオ・ラモス、プジョル、マルチェナ、カプテビラ、MFセナ、シャビ、セスク(→シャビ・アロンソ)、シルバ(→カソルラ)、イニエスタ、FW F・トーレス(→グイサ)
<ドイツ>GKレーマン、DFフリードリヒ、メッツェルダー、メルテザッカー、ラーム(→ヤンセン)、MFフリングス、シュバインシュタイガー、バラック、ヒッツルスペルガー(→クラニー)、FWポドルスキ、クローゼ(→ゴメス)
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