ホーム > なでしこ > 北京五輪サッカー女子グループリーグ@日本対ニュージーランド
北京五輪サッカー女子グループリーグ@日本対ニュージーランド
2008年8月 7日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
北京五輪に出場しているサッカー女子日本代表は、初戦でニュージーランドと対戦。前半終盤、後半序盤に失点し、苦しい展開に追い込まれるも、宮間のPKにFKから澤が3大会目にして五輪初ゴールを決め、辛うじて2-2のドローに持ち込んだ。
日本のパスサッカーはニュージーランドのハイプレッシャーに封じ込まれた。ボール狩りが至るところで行われ、日本は出鼻を挫かれる。プレスをいなせる平常心があればよかったのだろうが、五輪初戦の重圧がそれを鈍らせたのかもしれない。アップテンポに付き合ってしまい、スローな展開に持ち込めなかった。大野と永里の2トップへのボールも精度を欠き、何もさせてもらえない時間が続いた。しかし、ニュージーランドの勢いも長くは続かず、失点することなく上手く相手の時間帯をやり過ごすと流れを掴む。敵陣への侵入が容易になり、大野は永里とのコンビから2度の決定機を得る。ことに32分にロングフィードに抜け出したシーンは絶好機だったが、相手GKの好守に阻まれる。ボールを思うように取れなくなったニュージーランドからイニシアチブを握った日本だが、判断ミスから失点を喫する。右からのクロスが左へ抜けるところを、何故か近賀がクリアせずに見送ったことで、内へ絞っていた選手にフリーで叩き込まれた。両サイドに起点を設け、ゴールに迫れていただけに悔やまれる1点となった。
DFラインでボールを回し、じっくりと攻撃の組み立てを図った後半の日本。ここでもミスから一瞬だけ針をニュージーランドに傾かせてしまう。GK福元のキックミスから窮地を招く。ここはGK福元が自ら危機を回避するも、与えたCKから不可解な判定によりPKを献上してしまう。挽回しようと左に飛んだGK福元。手には当てはしたが、ボールはゴールへと吸い込まれた。戦前には大量点で勝点3を得られるとの報が垂れ流されたが、格下と見ていた相手に2点のリードを奪われた。瓦解してもおかしくはない状況でも日本は踏ん張った。安藤、宮間の両ワイドにボールが集まり始めると、ニュージーランドは防戦一方となり、この日あたりまくっていたGKのセーブで難を逃れるのが精一杯となる。攻勢に立った日本は阪口が手にしたPKを宮間が冷静に沈めて追撃を開始。荒川と丸山を投入し、前線に厚みを加え、FKを澤がボレーで合わせ、ついに振り出しに戻す。時折、供給されるニュージーランドの危険なクロスを処理しながら、勝点3を取りに行くも阪口のダイビングヘッドは枠を捕らえきれないなど日本は勝ち越せなかった。アップセットは回避するも、計算は脆くも崩れ去った。世界ランキングなど意味をなさない国際大会でミスを犯せば致命傷に繋がる。自力の差と執念で勝点1を拾うが、初戦でアメリカが黒星を喫したことで、今後の戦いはより厳しいものとなるだろう。
2トップがスペースを狙うもボールが出てこない。澤と阪口のダブルボランチは配球役を期待されての起用だったのだろうが、展開力は乏しかった。日本が拙攻を重ねるパターンであるFWの孤立も目に付いた。また、守備に秀でているわけではないことから、バイタルエリアの守備も緩かった。本職を一人、置いた方が慎重さが要求された初戦では得策だったかもしれない。後半は日本ペースで進んだことで志向するサイドからの崩しが何度も見られたが、それもビハインドを背負ってから。確かにニュージーランドの寄せは早かったが、動じない精神的な逞しさが備わっていないことで、自分達のサッカーを取り戻すまでに時間を要してしまった。残り2戦は格上の相手であるが、ニュージーランドが健闘したように、日本にも付け入る隙は十分にあると思いたい。
北京五輪女子サッカーグループリーグ 日本2-2ニュージーランド
<日本>GK福元、DF柳田、岩清水、矢野、近賀、MF澤、阪口、宮間、安藤(→丸山)、FW大野(→荒川)、永里
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 北京五輪サッカー女子グループリーグ@日本対ニュージーランド
このブログ記事に対するトラックバックURL:
- 新着記事
- カテゴリー
- Pages
- Comments
-
- TrackBacks
-
- Tags
- Feed
- Search
-
コメントする