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戦評:TM 対水戸ホーリーホック戦@栃木SC通信

2008年8月31日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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3週間のブレークが明ける次週、カターレ富山との「J2準加盟ダービー」を控える栃木SC。そのための「完全なシミュレーション」、「大学生相手では厳しいゲームができない」(柱谷幸一監督)との理由から、格上の水戸ホーリーホック(以下、水戸)とトレーニングマッチ(以下、TM)を組んだ。

スタメンと交代は下記の通り。

GK小針清允、DF斎藤雅也、照井篤、川鍋良祐、岡田佑樹、MF深澤幸次、落合正幸、向慎一、小林成光、FW上野優作、横山聡

<交代>小針→武田博行(→後半0分)、上野→松田正俊(後半13分)、落合→鴨志田誉、小林→稲葉久人(→後半18分)、横山→坂本勇一(後半21分)、岡田→赤井秀行(後半23分)

試合開始早々の1分、被弾。右サイドからPボックスに入れられたボールをクリアしきれず、背後から走りこんできた菊岡拓朗にネットを揺らされる(前期の対MIOびわこ草津戦、アランのゴールに似たカタチ)。「失点は連係ミス。入りはボケていた」と序盤を向が振り返るように、失点を喫した後も照井が満生充との1対1を止めきれずにシュートまで持ち込まれる。クロスバーに救われたことで連続失点を免れるも、ピリッとしない。小刻みなパス交換からトップにボールを当て、リターンパスをスペースへと供給し、中盤が追い越しをかける水戸の攻撃に手を焼いた。HondaFCほどの強いプレスに晒されたわけではないが、腰が引けた栃木SCは前線の上野と横山へのボールの収まりも悪く、攻め手を見い出すことも容易ではなかった。

しかし、サイドの攻防で優位に立ち始めるとボールの循環もよくなり、リズムが生じ始め、16分に試合を振り出しに戻す。スペースで横山がボールをキープし、小林がサポートに入り、Pボックス内の上野へパス。これはDFに阻止されるもルーズボールを向が右足一閃。振り切ったことでコースを切りにきたDFの伸ばした足に当たるが、勢いは衰えることなくネットに吸い込まれた。急激に失速した水戸とは対照的に、横山のボール確保率が上昇すると栃木SCは右サイドを軸に攻め立てる。岡田と小林にボランチの落合も加勢し、抜群のコンビネーションで何度も右サイドを攻略。36分の逆転弾は崩し続けた右サイドから生まれたものだった。跳ね返されたクサビのルーズボールをDFのスライディングタックルをかわしつつ拾った小林がドリブルで敵陣の深部まで侵入。上げたクロスをニアサイドで横山が頭で合わせてゴールを奪った。不安定な立ち上がりに暗雲が垂れこめるも、なんとか持ち直し、引っくり返して45分を終える。

2本目の頭から登場した遠藤敬祐のシャープな動きに戸惑うシーンが散見された栃木SC。遠藤に決定的なふわりとしたシュートを放たれるが、前半と同様にクロスバーに助けられる。水戸にイニシアチブを握られるかに思われたが、両チームともメンバーを入れ替えたことで試合は落ち着かなかった。水戸は意思疎通が図れずに拙攻を重ね、栃木SCも中盤でのミスが頻発し、ゴール前の攻防は数えるほどだった。坂本のポストプレーから鴨志田が稲葉にスルーパスを通して絶好機を演出するも、力んだ稲葉はシュートをふかしてしまい逸機する。結局、スコアは動くことなくタイムアップを迎えた。

「狙い通りのゲームだった」

柱谷監督の総括である。リーグ戦の中断期間に攻撃ではポゼッション、3人目の動き、2トップのコンビネーションに比重を置き、守備では攻守の切り替え、ボールを奪う位置の確認作業に時間を割いてトレーニングを積んだ。改善される気配が窺えない早い時間帯の失点と「球際の弱さ」に渋い表情を浮かべながらも、取り組んできたテーマの成果が攻守両面で発揮されたことに柱谷監督は手応えを感じていた。「自信を持ち、出来ると感じたと思う。ボールを動かせた実感があるのではないか」。勝点3を得るために、高まりつつあるボールポゼッションに今週1週間でさらに磨きをかける。

「しっかり逆転して、2-1で勝ちきれたことは大きい」

トップチームではなかったとはいえ、カテゴリーが上の相手に対して勝利を得たことは小さくないと上野は話す。4試合も勝ち星から遠ざかっている栃木SCには勝ち方、勝利の味を思い出すことが殊の外、重要だったからである。

「ダービー」を前に充実したリハーサルが行えたのではないだろうか。

トレーニングマッチ 栃木SC2-1水戸ホーリーホック @栃木県グリーンスタジアム 

<水戸ホーリーホック>GK首藤慎一(→原田欽庸)、DF小澤雄希(→石川直人)、星野圭祐(→塩沢勝吾)、秋葉陽一、倉本崇史、MF菊岡拓朗、弦巻健人(→大橋直矢)、森賢一(→大和田真史)、金澤大将、FW満生充、西野晃平(→遠藤敬祐)

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