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遅延:日本対ウルグアイ

2008年9月 6日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

突進力のあるドリブルに手を焼く。右サイド(日本の左)からスアレスに幾度も仕掛けられては、Pボックス内で辛うじてクリアするシーンが目に付いた。DFラインの左に阿部、中央に高木が入ったことで連係が図れなかったのかもしれないが、セットプレーやクロスの処理も総じて悪く、終始不安定だった。中沢の安定感は抜群だったが。

球際の強さで勝ったウルグアイは、中盤でボールの出所を潰し、日本のストロングポイントを消した。久方ぶりにブルーのユニフォームに袖を通した小野は何もさせてもらえなかった。日本は左サイドに相手を寄せてから右に叩いてワイドな攻撃を繰り出すまでの過程はよかったが、クロスの精度と高さに欠けた。頭を使い、工夫してクロスを上げるべきだった。初めから上背がないことは分かっていたのだから。

駒野がリスクを冒してカットインから左足を振ってゴールを脅かし、ウルグアイはクロスが抜けたところにスアレスが詰めるも、互いにゴールを割れなかった。45分の中でドリブルへの修正が利かなかったことは大いに反省すべきだろう。

CKのセカンドボールから中村憲剛が入れたクロスが相手DFに当たり、オウンゴールで先制した日本。しかし、ウルグアイの攻守の切り替えの速さについていけず、あっさりとトップに当てられたボールを後方から走りこんできた選手に叩き込まれる。同点とされるが一時的に盛り返し、中沢、小野、長谷部が好機を掴むが決め切れなかった。逸機した日本は次第に足が鈍り、運動量が低下。前半から散見された中盤でボールを取られる場面も増え始めると、37分、ロスタイムにカウンターから立て続けに失点を喫した。

試合の入りは悪くなかった。田中を背後へ走らせる、ワイドに展開することを使い分けることが出来ていたが、最後の部分、クロスの質などに問題があり、波に乗り切れなかった。積極性は買うが、攻撃はあまりにも単発過ぎた。

瞬間、瞬間で輝きは放つも、消えている時間が多い小野は、運動量が要求されるサッカーには不適格。代表から遠ざかっていたことを差し引いても、周囲を納得させられるだけの、絶対的な存在に成り得る可能性を示せなかった。どうしても淡白な印象は拭えない。

岡田監督も選手も強調していたのが1対1での対応。バーレーンも前を向いたらアタッカー陣はガツガツとドリブルで勝負を挑んでくることが予想される。局面でウルグアイ戦のように後手を踏んでいるようでは勝機は遠のく。受けに回らず、前から果敢にボール狩りを行い、出鼻を挫きたいところ。灼熱のマナマで90分、走り回ることは困難に近いが、滑らかなスタートダッシュは切れるはず。序盤で躓くことは許されない。

親善試合 日本1-3ウルグアイ @札幌ドーム

<日本>GK楢崎、DF阿部、中沢、高木、駒野、MF青木(→長友)、長谷部、中村憲剛(→佐藤)、小野、FW玉田(→大黒)、田中(→山瀬)

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