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遅延:アジア最終予選@バーレーン対日本

2008年9月 9日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

序盤の攻守に積極的な姿勢が実った試合だった。奪われたボールを田中が、松井がすぐさま奪い返しに掛かり、ゴールが視界に入ったら多少の距離があっても迷わずシュートを打つ。常に自分たちからアクションを起こしたことで、ホームのバーレーンにリズムを作らせなかった。中村俊輔の地を這う直接FKが突き刺さってから一時的にバーレーンに流れが傾きはしたが(際どいミドルが飛んだ)、CKの流れから阿部が果敢に枠内を捕らえるミドルを放ったことで堰き止めたことは小さくなかった。持ち直しそうになったバーレーンの勢いを止めたことで、中村俊輔がPKを獲得し、いまや遠藤の代名詞となったコロコロPKで突き放すことができたのだから。

後半、バーレーンは出力を上げ、両サイドから攻め立て、ロングボールも多用したことで押し込められるシーンも散見された日本。その後も2トップをそっくり交代し、放り込みサッカーから一転してポゼッションを重視するなどマチャラ監督は策を講じるが、バーレーンが一人退場者を出したこともあり、動じることなく試合を優位に進められた。アタッキングサードにボールを運ぶもフィニッシュに至れない時間帯が続き、ようやく田中と長谷部がPボックス内でシュートしたはいいがクロスバーに嫌われ追加点を奪えなかった。しかし、気力、体力とも限界のバーレーンに襲い掛かり、立て続けに好機を生み出し、途中交代の中村憲剛のミドルが相手DFに当たる幸運にも恵まれ、貴重な3点目を得る。このまま試合をクローズできればよかったのだが、ラスト5分で日本は急に浮足立ってしまう。右からのライナー性のクロスが逆サイドに届きゴールを割られ、その直後にはGK楢崎と闘莉王の連係ミスからオウンゴールで2点目を献上。雲行きが一気に怪しくなり、次々とシュートの雨を浴びた。ドリブルシュートに肝を冷やされるなどもしたが、辛うじて逃げ切りに成功。最後まで気を緩めずに戦い抜かなければ痛い目を見ることを、サッカーではゴールが疲労を取り除き波に乗せてしまうことを、改めて中東の地で思い知らされた。

勝点3を持ち帰れたことは勿論大きかったが、岡田監督は最終予選を突破するには相当の覚悟が必要であることを、間隔を空けずに2失点を喫したことにより初戦で「経験」の浅い選手たちが身を持って体感できたことを収穫に挙げていた。修羅場を潜り抜けた実績のある指揮官が言うのだから重みがあった。

守備固めに今野を投入したにもかかわらず、その効果が表れなかった。猛省が必要であり、徹底した検証もなされなければならないだろう。

アジア最終予選 バーレーン2-3日本 @マナマ

<日本>GK楢崎、DF阿部、闘莉王、中沢、内田、MF長谷部(→今野)、遠藤、松井(→中村憲剛)、中村俊輔、FW玉田(→佐藤)、田中

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