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投入

2008年10月31日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ついに負けた。

オイルヒーター出しました。

昨日の寒さにやられてから。

あっかいわぁ。

ほっこりする。

スタバの抹茶ラテが飲みたいわ。

あぁ。

 

美嘉嬢がドラマに素で出演していてびっくりした。

あんなに棒読みできる人、なかなかいないよ。

お水の役なのかな?

『数字』の日本への提言、読みます。

『カンフル剤』@栃木SC通信

2008年10月31日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

                       gt2.JPG             勝ち切れた前期と勝ち切れない後期。その差異を、柱谷幸一監督は端的に述べた。

「決定機を決め切れず、守り切れていないことから勝てていない」

粘着力を前面に押し出し、しぶとく戦い抜き、1点差の接戦を制してきた。パッと思い浮かぶのはFC刈谷戦(1―0)、ガイナーレ鳥取戦(1―0)。GK小針清允が好守を連発してゴールを死守。相手が痺れを切らしたところで、数少ない好機を佐藤悠介の左足がものにしてきた。期待に違わず攻守の核である佐藤と小針の活躍が光った。2人を中心に勝利を積み重ねてきたが、2順目ともなれば対戦相手も栃木SCの対策を練り込む。次第に個に依存した戦い方、単調で工夫に欠けるサッカーには陰りが見え始め、失速の一因となる。僅差の展開を勝ちに繋げる作業は容易ではなくなった。

躓きの入り口となったのは、後期第5節のジェフリザーブズ戦である。先行するも土壇場で1―1に持ち込まれた。ここから負のスパイラルに陥った。ドロー後に4連敗を喫する。が、大差での敗北はひとつもなかった。ただ、同点、或いは逆転するだけの力が欠落したことで、悪しき流れを断ち切れなくなる。好調時には取り切れていた1点が、果てしなく遠く感じるようになる。

静観を貫いたわけではない。布陣をいじり、メンバーを入れ替えるなど策を講じた。だが、一旦滞った循環は完全に回復には至らない。ボールをアタッキングサードまで運べてはいる。頼りなかったビルドアップも改善された。しかし、結果が、ゴールが伴わない。内容に乏しかった前期は勝利を得られたのに、内容が上向いた後期に勝利を掴み損ね、足踏みを続けている。「相手にプレッシャーをかけ、突き放す」2点目が強奪できないからである。

その原因を柱谷監督は列挙した。

「ラストパス、最後のクロス、(Pボックスの)中でのパワー」

この3つの条件を兼ね備えていたのは、皮肉にも対峙したガイナーレ鳥取だった。サイドチェンジ、そこからの左クロス、山崎のマークを剥がしてのヘディングシュートと、どれも精度が高かった。失点シーンを振り返り、「前の選手のクオリティが高くないと点は入らない」と柱谷監督は言い切った。

上野優作はサイドに流れて起点を作れ、横山聡はゴール前での嗅覚に優れる。稲葉久人はスピードに溢れ、松田正俊はPボックス内で逞しさを発揮できる。個々に特長を有しているが、ゴールという結果を出せていない。

「武器を持った選手が前にいないとサッカーは難しい」

打つ手打つ手が実らず、9戦も勝利に恵まれない指揮官が、戦線離脱中の高安亮介と石舘靖樹に救いを求めるのも分からないではない。

高安のシャープでスピーディなドリブル突破はいかなる状況下でも相手に恐怖心を植え付けてきた。FKやCKなどおびただし数のセットプレーを獲得し、形勢逆転の口火となってきた。ゴリゴリとゴールしか頭にないと言わんばかりの石舘の突進力は、立ち向かっていく分だけ相手DFにとっては厄介極りないものだった。前線からの激しいチェイシングも守備力向上に一役買っていた。奇しくも両者がピッチに立てなくなってから、栃木SCは低迷の一途を辿っている。

持ち駒で現状を打破できないのならば、復帰してくる選手には酷ではあるが、柱谷監督曰く欠如している「爆発力」を望むしかない。幸い“救世主”は天皇杯4回戦、対ジュビロ磐田戦を挟んで翌週に行われる次節に戻ってくる目処が立っている。

結局は個の力に頼ることになってしまうが、逼迫した状況では贅沢で悠長なことは言っていられない。兎に角、カンフル剤の注入が事態を好転させることを願おうではないか。
  

戦評:対ガイナーレ鳥取戦@栃木SC通信

2008年10月31日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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首位を独走するHondaFC(勝点63※後期第12節終了時)の優勝は、下位との対戦を残し、格下相手に取りこぼしの多い嫌いがあるにしても、ほぼ間違いないだろう。

となると、昇格条件である4位以内を懸けた残り3枠を「J2準加盟クラブ」である2位ファジアーノ岡山(勝点55)、3位栃木SC(勝点54)、4位カターレ富山(勝点51)、5位ガイナーレ鳥取(勝点50)が争うことになる。後期12節終了時点で、2位と5位との勝点差は僅かに5。眼下には横河武蔵野FC、流通経済大学、FC刈谷が付けており、1試合の結果次第でめまぐるしく順位が入れ替わる、混沌とした状態が続いている。傍から見れば面白みのある、当事者としては胃の痛む大混戦を引き起こしたのは、他でもない栃木SCの急激な失速なわけであるが。

「昇格レースで勝点3を取るためには、内容よりも結果が最優先される」(柱谷幸一監督)

勝点3を取るために、どんな方法を見出せばいいのか。

昇格のライバルであるガイナーレ鳥取(鳥取)との一戦で、栃木SCは前節の3―5―2から3―6―1へとシフトした。トップを1枚削る代わりに、そのサポート役を2枚に増やした。キーポイントとなったのは、2シャドーの位置に配された佐藤悠介と小林成光。起用の意図を柱谷監督は、「ラストパス、点を取る。決定的な仕事をするように指示した」と話す。前節の対TDK SC戦はスコアレスドロー。前線のパワー不足を痛感した指揮官は、前に厚みを持たせることで攻撃的に試合を運ぼうと目論んだ。

片や鳥取は守備に軸足を置いてきた。メンバー表では3―4―3の布陣だが、実際には5―4―1と超守備的だった。前期の対戦では栃木SCが土壇場のゴールで勝利を得るも、サイドと中央から攻めまくった鳥取が内容では圧倒的に凌駕した。それだけに、極端な守備陣形に面食らったものだが、ひとつの敗戦が順位を大きく下げる事態ならば納得のいく方策だった。リスクを極力軽減し、最低でも勝点1を拾って帰る。あわよくば、勝点3を奪い去ろう。そんな思いが透けて見えた。昇格レース終盤では形振りなど構っていられないのである。

両者の思惑が交錯した決戦は、共に
狙い通りに進む。栃木SCが試合を支配し、鳥取は堅牢な守備組織で対抗した。1点ずつを取り合うも、次の1点、雌雄を決するゴールをどちらも掴めなかった。痛み分けに終わる。

「アウェーで(勝点)1は満足ではない。前期は1―0。89分で(ゴールを奪われて)負けている。アウェーで勝つ気持ちが欲しかった」とヴィタヤ・ラオハクル監督は悔しがった反面、「1点を返せた。ドローに終わり、選手一人ひとりに自信がついた」と、勝点1にまんざらでもない様子だった。気質なのかもしれないが、会見では笑みを浮かべてもいた。

9戦未勝利となった柱谷監督は勝点3を取りに行って取れなかっただけに、当然ながら「前を向いていくしかない。振り返る暇はない」と表情は厳しく、「相手の脅威として足りなかった」と2戦続けて攻撃陣の力不足を嘆いた。

内容を度外視し、「負けないこと」にこだわった鳥取には悪くない結果であり、栃木SCはまたしても勝点2を取り逃したと考えれば、策略にはまったといえる。とどめを刺しきれなかった。


激しく追い上げる鳥取との直接対決を制し、勝点3が絶対に欲しい栃木SCは、短い準備期間で陣形を大胆にもいじった。3―6―1のスタメンはGK小針清允、3枚のDFは赤井秀行、山崎透、鷲田雅一、中盤は落合正幸と鴨志田誉のダブルボランチ、左に斎藤雅也、右に岡田佑樹、松田正俊の1トップ下に佐藤と小林が据えられた。

驚異的な突破力を有するハメドを欠いた鳥取だが、3バックのセンターには戦線復帰した元日本代表の小村徳男が入った。インパクトは小さくない。

前半5分、9分と栃木SCゴールを立て続けに脅かした鳥取だが、その後は5―4―1のカタチを崩さず、スペースを消去し、引きこもっては守りを固める。試合前から果敢にシュートを打つことをテーマに掲げた栃木SCは斎藤、落合がミドルレンジからシュートするなど高いゴールへの意識を見せる。18分、佐藤の強烈なミドルが飛び、GK井上敦史が間一髪で凌ぐも、これで完全に流れを引き寄せる。

ポゼッションで勝り、ボールも人も動いたが、劣勢に回ることを想定済みの鳥取から好機を生み出せない。殊に両ワイドの斎藤と岡田は進路を塞がれた。綱の引き合いで優位に立てなかった。佐藤は右に流れて起点を構築するも、Pボックス内に君臨した小村にクロスを跳ね返され、シュートに至れない。

しかし、鋭利なボールを供給し続けていた佐藤のキックが均衡を破る。CKを相手GKがパンチングで処理するも、ルーズボールに反応した松田が渾身のボレーを叩き込む。押しに押した栃木SCが先取する。

リードして迎えた後半戦。焦れて前に出た相手の背後を取り、カウンターで追加点を挙げる算段は、脆くも早々の失点で台無しとなる。鳥取のクイックリスターに対応が遅れ、小井出翔太の左クロスをニアサイドで田村祐基に頭で合される。ニューウェーブ北九州戦のロスタイム、タチコに浴びたヘディングシュートをなぞるような同点弾だった。

「もっとはっきりやればよかった。リズムが整うまで背後を突くなど……」

そう振り返るのは田村のマークを外した山崎。相手が前掛かりに来ることは分かっていたが、防ぎ切れなかったことに悔しさが滲む。

振り出しに戻っても栃木SCが攻め、鳥取が守る構図に変化はなかった。「狙っていた」と柱谷監督が明かした、切り札・入江利和の投入により、左サイドからの良質なクロスで突き放すプランも、鳥取の粘り強いDFの前に頓挫する。強固な守備ブロックを打破することは困難を極めた。終盤に鴨志田が豊富な運動量を活かしてショートカウンターのスイッチとなるが、肝心のシュートが決まらない。右からカットインして放った佐藤のシュートは正確性を欠く。逆に鈴木健児にクロスバー直撃の弾丸ミドルで肝を冷やされた。

鳥取を蹴落としきれず、勝点1を積み上げただけだった。 

流れは悪くない。チーム状態も上向いてきてはいる。だが、勝ち切れない。勝利が遠く感じる。

「サポーターには歯がゆい思いをさせてしまっている」

沈痛な面持ちで心境を述懐するのは落合正幸。「周囲と自分達から生じるプレッシャーはあるが、選手、フロント、サポーターが一丸となってやるしかない。最後に『苦しかったね』と言えるようにしないと何も残らない。今の状態を笑って振り返れるように、残り4試合を大切に戦いたい」と決意を語った。

絶望感に打ちひしがれるのは、もうご免だ。あんな思いは、痛みは昨年の一度きりで十分である。今年は笑顔で締めくくれるように。ここまできたらネガティブな思考は捨て去り、ポジティブにひたすら前に突き進むしかない。

「今はドローが続いている。でも、ポジティブに考えればドローにまで持って来られている」(松田)

JFL後期第13節 栃木SC1―1ガイナーレ鳥取 観衆2704人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:斎藤(→入江)、小林(→横山聡)、松田(→上野優作)

〈ガイナーレ鳥取〉GK井上敦史、DF加藤秀典、小村徳男、小原一展、MF冨山達行、吉野智行、鈴木健児、尾崎瑛一郎(→小沢竜己)、FW小井出翔太(→実信憲明)、田村祐其、鶴見聡貴(→吉瀬広志)
 

プレーバック:対ガイナーレ鳥取戦@栃木SC通信

2008年10月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

連勝がマイナス要素、つまり重圧とはならず、プラスに作用した。ここまで勝点を取りこぼすことなく、着実に3つずつ重ねてきた甲斐があった。

「0―0で進んでもチャンスはある。(気持ちを)切らさないで、失点をしないようにしよう」

落合正幸が明かしてくれたのは、スコアレスで迎えたハーフタイムに選手達が確認したことだった。一度、苦しみを、FC刈谷戦(1―0)で味わっているからこそ、辛抱強く、ゴールを割られなければ、勝機は必ず巡ってくると思えてくる。勝ち続けていなければ浮かんでこない発想である。消耗戦を勝ち切った経験が、ポジティブな思考を保持したまま残りの45分間を戦い抜き、勝点3を得る材料となった。

「アウェーは相手がどこであれ厳しい。コンディションを整えて臨んでくる。厳しいゲームの中でもバランスをとり、チャンスを掴み取っていく」(柱谷幸一監督)

そのためには、準備してきた戦術、独自のスタイル、方向性を信じて90分間ゲームを運ぶこともまた、重要である。内容はともかく結果が付いてきていることは小さくなかった。芽生えた自信は勝利と無関係ではないからである。

1週間で3試合の強行日程。その3つをものにした栃木SCは、ガイナーレ鳥取との「J2準加盟」クラブ同士の潰し合いに挑んだ。布陣はGK小針清允、DFは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹と並び、ボランチに落合と向慎一、左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに小林成光と4人が中盤を形成し、石舘靖樹と松田正俊が2トップを組んだ。

「J2準加盟」のブランドを手にするも、昨季は14位に甘んじた鳥取。元日本代表の小村徳男をはじめ、栃木SCに負けず劣らずメンバーを大量補強した。その数、15人。率いるのは昨季途中にコーチから監督へと昇格したヴィタヤ・ラオハクル監督。目玉補強の小村は怪我のため欠場した。

株式会社SC鳥取、塚野真樹社長の願いも空しく、鳥取は雨、それも日増しに強くなる。ホーム開幕戦から本拠地で3試合続けて雨にたたられる。その影響もあり3066、2156と観客動員数は減少傾向にあり、ついには1363人にまで落ち込んだ。J昇格を懸けた決戦にしては些か寂しい人の入りとなってしまった。とりぎんバードスタジアムはサッカー専用の立派なスタジアムであるものの、栃木県グリーンスタジアムと同様にメインスタンドには申し訳程度にしか屋根がくっ付いていない。客足を鈍らせた一因であることは想像に難くない。雨風を凌げる場所の確保は、プロビンチャにとって急務であることを身につまされた。

さて、栃木SCである。佐藤、石舘がミドルレンジからシュートを放つ。立ち上がりとしては悪くなかったが、徐々に鳥取が圧を強める。DFがスリッピーなピッチに足を取られた間に、掻っ攫った小澤竜己からのパスを秋田英義がシュート。間一髪でGK小針が横っ飛びで阻止するも、リズムを持っていかれる。中盤の構成力で勝った鳥取は、底からアドゥール(タイ出身)と吉野智行がゲームをコントロール。ピッチを幅広く利し、トップからバイタルエリアに下りて来た秋田も上手くボールを引き出しては起点となった。安易なミスは圧倒的に鳥取の方が多かったが、セカンドボールを懸命に拾ったことで攻勢に立つ。推進力は衰えなかった。

石舘、小林、岡田で右サイドを崩し、マイナスのクロスから向がミドルを打つが枠外へ。好機はこの一本だけだった栃木SC。松田と石舘にボールが収まらなかったこと、ゴール前でパスを受けてもシュートを狙わなかったこと。柱谷監督は拙攻の原因として、その2点を挙げた。トップがボールを持てないから中盤が攻撃に加われない。射程圏内に入ってもゴールへの意識が乏しいから脅威と成り得ない。カウンターを繰り出してもフィニッシュで終われなかった。このチームのひとつの脆さが顔を覗かせた。

前半終了間際、秋田のポストプレーから小澤が右足を振り抜く。またしてもGK小針の好守で難を逃れる。失点こそ喫しなかったが、守ってはコンパクトに、攻撃に打って出るとワイドに。使い分けができていた鳥取に終始、圧倒された前半戦だった。

後半も劣勢の時間帯が続く。4分に小井手翔太のミドルをGK小針が弾いたところに小澤が詰める。至近距離のシュートを小針が再三のセーブで耐える。絶好機を防ぎ味方の反撃を待つが、好機すら作り出せない。逆に21分。秋田がDFを引き付け、小澤が際どいシュートを飛ばした(枠を反れる)。前半の終盤をなぞるような危険なシーンだった。

栃木SCがプレスを掛ける。逃げるように蹴ったボールがトップに入ってしまい、シュートにまで至る。

「意図的ではないにしても(放り込んだ)ボールが収まるので、ワシ(鷲田)、ナベ(川鍋)がフリック(ボールを少しかすらせて後ろに送る技術)を狙う。ボランチが挟み、スクリーンしてやれば攻め手はなかった」(柱谷監督)

鳥取の対処法は明確だった。しかし、頭で理解していても実行に移せるかは、また別の話である。単純だがセカンドボールを取り切れなかったことが、流れを失った要因だった。

刻々と時計の針は動きを止めず、終焉へと向かう。ドロー、勝点1でも御の字の状況を、しかし交代選手が変える。川鍋のクリアボールを途中出場の横山聡が右サイドでキープし、スイッチするようにドリブルで途中交代の高安亮介が突っかけ、FKを獲得。キッカー佐藤が供給した低いボールに両軍が群がり大混戦に。ごちゃごちゃしたPボックス内の攻防を制したのは落合の右足だった。3戦連発弾は、いずれもFKの流れの中からの泥臭いゴール。

「値千金じゃないです。オウンゴール。触っただけです。混戦に強い?運があるだけです。次は他の人の前にこぼれてきますよ」

殊勲者は照れ臭そうに話す。「全部、自然に入っているから押し込むな」。チームメイトに茶化された。

耐え抜いた末にもぎ取った貴重なゴール。これをこの日、大忙しのGK小針が鳥取の猛攻を受けながらも、終ぞゴールを与えることなく守り切った。開幕からの連勝を4に伸ばした。

「こっちの意図したことを交代した選手がやってくれると、もう一度バランスを取り直せ、リズムを作れる」と柱谷監督。高安はカードを1枚もらっていた岡田の守備面の負担を軽減させながらも、ワンプレーで持ち味を発揮して間接的にゴールに絡んだ。横山と稲葉久人はFWとしての結果は出せなかったが、勝機を手繰るため必死にボールを追っ掛け回した。

薄氷を踏む勝利ながら力のある鳥取から勝点3を手中に収められたことは大きかった、と柱谷監督は振り返る。キャンプから取り組んできたことが間違いではなかったと再認識でき、戦術の理解度が上がり、ベースを崩さすに済むからだ。もちろん、修正すべき点は攻守に多々あるのだが。

JFL後期第4節 ガイナーレ鳥取0―1栃木SC 観衆1363人 @とりぎんバードスタジアム

〈ガイナーレ鳥取〉GK井上敦史、尾崎瑛一郎、戸田賢良、小原一展、吉瀬広志、MF小井手翔太(→ハメド)、吉野智行、アドゥール(→釜田桂吾)、実信憲明、FW秋田英義、小澤竜己(→大多和卓)

〈栃木SC〉交代:松田(→横山聡)、小林(→高安)、石舘(→稲葉)

 

『チームにプラスになる仕事をしたい』

柱谷幸一監督は対ガイナーレ鳥取戦の勝因のひとつとして、先ず「流れ」を挙げた。

「刈谷戦のゲームみたいに皆が粘りに粘って、高安(亮介)が突破してFKをもらい、落合(正幸)が決める。そういう流れができている」

食ってやろう。栃木SCに対して敵愾心を剥き出しに襲い掛かってくる相手からゴールを、勝点を奪うことは容易い作業ではない。力量差を埋める要素は、アウェーには山のようにある。自ずとゲーム展開は難しくなる。イニシアチブを握り、アグレッシブに攻め立て、優位にゲームを押し進められる回数は、それほど多くはない。

ならば、対戦相手を勢い付かせることなど、もってのほかである。勝率を上げるためには、勝点を必ず持ち帰るには、先にゴールを与えてはいけない。先手を奪われ、追い付き、追い越すことが、アウェーで如何に困難を伴うのか。柱谷監督は経験則から分かっている。先程のコメントを補足する。

「忘れてはいけないのが小針(清允)のプレー。何本もいいセーブで助けてくれたので、こういう(勝ち)ゲームに持ってこられた」

前後半の90分を鳥取に支配された。栃木SCは特長を発揮することすら許されなかった。押し込められたのだから当然シュートを浴び、決定的なシーンを作られもした。過酷な状況下で仕事量が増えるのは守備陣である。とりわけ最後の砦となるGKは重労働を課せられる。片手では足りないほどの窮地を、しかし小針は飄々と防いだ。失点を喫しても文句が言えないシーンは、数えただけで7本(前半4、44分。後半4分×2、21分、43分、ロスタイム)もあった。時には弾き、時には微かに指先に触れるだけでコースを変えるなど、豊富な選択肢を駆使してゴールを死守した。もはや卓越した技術と俊敏な反応は、栃木SCには不可欠である。これまで消化してきた3試合でも、失点を相当数減らすことに貢献している。ビッグセーブが勝機を手繰っていることに疑いの余地はない。

「Pボックス外からのシュートならば入らない。見て分かる通り、抜けているから心配していない」

辛口で鳴るキャプテン佐藤悠介も、そのセービングに絶大なる信頼を寄せている。

「たまたまついていた。うまくボールに対処できた。コンスタントに今までやってきたことを表現できている」

「チームとしての結果。個人の力による結果ではない。各々が最低限の仕事をしているから結果が出ている」

肯定しない。前者は、神懸り的なセーブでしたね?という問いに対して、後者は、4連勝の立役者ですね?と水を向けられた際の答えである。

少しは悦に入ってもいいものだが、小針は結果が残せていることを、勝ち続けられている原因を「チームの高い意識」と捉えている。ベンチ入りメンバー、遠征に帯同できないメンバー、スカウティングを行っているスタッフなど、チームに携わっている者が高次元で自分の仕事をこなせれば、結果が出ると考えている。

「目立たない方が、僕としても楽だし、それにこしたことはない」

GKの誰しもが持ち合わせる理論を展開しながら続ける。

「でも、そういうことは逆に少ない」

窮地を救うために、優勝、J2昇格を果たすために、栃木SCに移籍してきたとの思いは強い。

「自分としてはチームのプラスになる仕事をしたい。それが多少なりともできている。持続していきたい」

リーグ戦を制覇するには、守備の安定が最優先事項になる。無失点に抑えれば負けることはない。最低でも1は手にできる。今季の栃木SCのテーマは確実に勝点を積んでいくことである。

「小針を中心に粘り強く守れているのは大きい」(柱谷監督)

一方で、小針に対する依存度が高いことは懸念材料でもある。4試合で失点は僅かに1だが、「堅守」「堅牢」などと賞賛できる内容でないことは動かし難い事実である。あまりにもシュートを打たせ過ぎている。チームとして連動した守備が出来ているとは言い難い。

「決して内容がいいわけではないので、どこかで躓くことが出てくる。その時に立て直しが出来るように、勝っているうちに修正して乗り切りたい」

守護神がしっかりと現状を把握し、危機感を持っていることは心強い。最後尾からの冷静な視点で問題点を指摘しながら改善を図り、鉄壁の守備組織と誇れるように。完成形へとより近付けたい。

『一挙両得』@栃木SC通信

2008年10月28日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

 

051.JPG一挙両得とはいかないものである。

4―2―3―1(4―4―2)を3―5―2へシフトしてから、「安定したゲーム運び」、「守備での手応え」を、佐藤悠介を筆頭に選手は感じている。新システムの機能性は低くない。勝利は挙げられなかったが、TDK SC(以下、TDK)戦では、後期第2節の対佐川印刷SC戦以来、10試合ぶりに相手を零封した。失点を喫しなければ極端に勝率は下がらない。個々の守備意識の向上は、これまで先行を許す展開に苦しんだことを考えれば、好ましい傾向にあるといえる。ただし、守備に軸足を置き過ぎることに加えて、3バックが5バックになってしまう状況は、攻撃力が激減する危険性を孕んでもいる。

TDKは栃木SCの両ワイド、岡田佑樹と入江利和を徹底して消しにかかった。中途半端な位置を取られ、起点となられることを恐れたのである。ワイドとサイドバックがサンドすることで進路を妨害し、自軍のワイドの選手を攻撃的に構えさせることで岡田と入江をDFラインへと押し込んだ。

「ボールがうまく回らなかった。自分もボールを受けられなかった」

全く仕事をさせてもらえなかった岡田は唇を噛んだ。

サイドの綱引きに屈したことで優位性は損なわれた。次々と弊害が生じる。5バックにさせられたことで攻守交替時にスタートする位置が低くなり、相手に陣形を整える時間を与え、思うようにボールが運べなかった。攻撃に避ける人数は限られ、推進力は働かなかった。中盤は厚みをなくし、セカンドボール争奪戦でも後手を踏んだ。

サイドを囮にして、中央で2トップが相手センターバックとの2対2の攻防を制することができていればゴールを得られたかもしれない、と柱谷幸一監督は上野優作と横山聡に対する物足りなさを口にした。中央をぶち破る力強さは確かに欠けていた。しかし、前線だけの問題ではない、と佐藤は言う。

「攻撃は水もの。色んなチームが苦労する。『決定力不足』の一言では片付けられない。そこに至ってもいない」

決定力を論じる以前、つまりFWがシュートを打てるだけの機会を作れていない「中盤の未熟さ」も、ゴールを奪えなかった一因だったと話す。シンプルにプレーすればいいシーンでも、手間をかけることで機を逸していた。いい状態でトップにボールを預けられなかったのも動かし難い事実。

守備と異なり攻撃は計算が容易に成り立たない。ひとりで局面を打開できるスーパーな選手は栃木SCには存在しない。攻守の隔たりを無くし、骨惜しみせず全員で戦い抜くしかない。システムを変更したからといってゴール数が急増することはない。だからこそ、「立ち上がりの(好機)一本をしっかり決め切る」集中力と心持ちの重要性を上野は訴え、「打てば何かが起こるかもしれない」と向慎一は果敢にシュートする姿勢を持つべきだと主張する。

近道などない。だが、知恵を絞ることでゴールへ辿り着ける、栃木SCに最適な独自のルートは開拓できるはずである。

「得点力」という古くて新しい命題に挑むことを怠ってはいけない。

戦評:対TDK SC戦@栃木SC通信

2008年10月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

tdk1.JPG 勝点1は即効性のある、特効薬とは成らなかった。

前節の対ニューウェーブ北九州戦。ロスタイムの被弾により勝点2を逃したものの、リーグ戦の連敗は4で止まり、ポイントも僅か1ではあるが加算できた。ポジティブに考えられる要素を幾つか見出せた。勝点3に繋げなければならない勝点1を、しかし栃木SCは自らフイにしてしまう。数試合ぶりに手に入れた1の価値は下落した。

前の試合で勝点2を取り逃した最大の要因は、リードしながらも精神的に受けに回ったことだった。守り切ろうとする消極的な姿勢と意識が結果的に失点を呼び込んだ。敵地、仁賀保での対TDK SC(以下、TDK)戦でも、ネガティブな要素がポジティブな要素を凌駕してしまった。

「ひたむきにやっているが、思い切りのよさがなかった」(上野優作)

攻守において覇気に乏しかった。勝利への飢えは感じるものの、それがプレーに反映されていなかった。好機は数えるほど。対照的に相手が記録した二桁のシュートは、その大半が好機となっていた。つまり、辛うじて勝点1を拾ったに過ぎない。

なるほど、無失点に抑えられたことは収穫である。だが、現状で最重要なのは失点を喫しないことではなく、内容度外視で勝点3を獲得することである(零封も必要条件には含まれるが)。ドローで状況が好転しないのならば、勝利を掴む他に手はない。前半序盤こそ旺盛に動き回ったが、前節と同様に20分を境にして次第に勢いは萎み、形勢を逆転できないまま時間だけが経過した。結局、同じことが繰り返され、反省が活かされていたとは言い難かった。

3―5―2への手応えを感じ、自信も芽生えてきただけに、どうしても勝点3が欲しかったのだが、リスクを背負う覚悟でゴールを目指す気持ちに欠けた。

勝点1を3に結び付けられなかった事実は重い。


前の試合から栃木SCはスタメン、ベンチ入りメンバーをいじらなかった。布陣はGKに小針清允、3バックには赤井秀行、山崎透、鷲田雅一が入り、中盤は鴨志田誉がワンボランチを務め、右ワイドに岡田佑樹、左ワイドに入江利和、上野優作と横山聡の2トップ下に向慎一と佐藤悠介が収まった。

前期の対戦時には怪我で不在だった主力が復帰したTDKは、4―4―2を敷いた。

試合前の所謂“ゲリラ豪雨”の影響で水を含んだピッチに、両チームとも暫し苦慮する。Pボックス内は水浸し。慎重さが要求された。

互いにミスが続出した一戦。先ず仕掛けたのはホームのTDKだった。池田昌広がサイドをえぐってからシュート。枠を反れるも、冷や汗をかかされる。難を逃れた栃木SCは佐藤悠介のクイックリスタートに向が鋭く反応したまではよかったが、ミートできずに逸機する。その後、向と佐藤悠介が中長距離からシュートを放つものの、ゴールネットは揺らせなかった。

サイドバックは攻撃参加を控え、入江と岡田の両ワイドに目を光らせたTDK。サイドに蓋をする。スペースを埋められた栃木SCは手詰まりに陥った。また、ボール回しがゴールを得るための手段から目的にすり替わり、綺麗に崩そうとする嫌いも見受けられた。難しいプレーの選択が自らの首を絞める。

佐藤悠介の展開力とサイドの優位性を発揮できず、縦へとボールを運んだTDKが徐々に攻勢に立つ。ドリブル突破とアーリークロスは効果的で、ラインを押し下げられた栃木SCは自陣ゴール前に釘づけにされる。得点ランキング上位に顔を出す富樫豪のドリブルシュートを皮切りに、立て続けにゴールに迫られた。GK小針の好守で危機を回避するも、怒涛の攻めに対処は困難を極め、向曰く「どんと構えていれば跳ね返せていたのにバタバタした」。ちょっとの動揺が波紋のように広がり、パフォーマンスを著しく低下させる。芳しくないチーム状態を端的に表している。

エンドが変わっても軽快な動きのTDKがイニシアチブを握ったままだった。リズムを掌握できない栃木SCは佐藤悠介が得意の位置からFKで直接ゴールを狙うも、クロスバーに嫌われる。向はサイドに出て起点を構築しようとするが、劇的に状況を変えるには至らなかった。2トップには力強さが不足した。

ワイドにピッチを利したTDKは左の池田と右の松ヶ枝泰介を利してサイドから圧を掛けた。栃木SCの3バックを5バックにすることに成功。すかすかの中盤を支配し、良質なクロスと背後への飛び出しからゴールを窺った。窮地が続くも相手のミスに救われたこともあり耐え凌いだ栃木SC。ロスタイムに好機を生み出す。途中出場の小林成光を介して届けられたパスを佐藤悠介が右からシュート。これをGK小野聡人がこぼし、途中交代の稲葉久人が滑り込んでプッシュするが、オフサイドの判定により終ぞゴールは割れなかった。

ファイナルスコア0―0。

栃木SCは勝点1を積み上げるも、3位に付けていたファジアーノ岡山が勝ったことで順位は逆転した。首位のHondaFCを抜き去ることは難儀な作業となり、目標を4位以内確保に軌道修正しなければならなくなった。

中3日、木曜日には勝点差を4に縮めた5位ガイナーレ鳥取との決戦が控える。

「ここで勝たないとJへ上がる資格はない。開き直り鳥取を蹴落とし、自分達が生き残る」(柱谷幸一監督)

直接対決が残っている鳥取と岡山の挑戦を受けるのではなく、“挑戦者”として臨む立場になった(鳥取は順位では下回るが、勢いでは勝る)。立ち向かっていく際に本来の力が引き出される栃木SCにとっては、悪くない条件が整ったのではないだろうか。今後に向けた数少ないプラス材料だろう。

JFL後期第12節 TDK SC0―0栃木SC 観衆638人 @仁賀保運動公園多目的広場

〈TDK SC〉GK小野聡人、DF高橋臣徳、岩瀬浩介、朝比奈伸、加賀潤、MF池田昌広、成田卓也、松田英樹、松ヶ枝泰介(→佐藤和旗)、FW木下真吾、富樫豪

〈栃木SC〉交代:上野(→松田正俊)、横山(→稲葉)、向(→小林)
  

TDK SC戦@栃木SC通信

2008年10月26日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

前半:0-0。

後半:0-0。

ファイナルスコア:0-0。

順位:3位(勝点54)◆首位:HondaFC(勝点63)

攻めきれない。

※お疲れ様でした。諸事情によりレポート&コラムのアップは明日になります。申し訳ありません。む~~ん。

プレーバック:対TDK SC戦@栃木SC通信

2008年10月25日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

リーグ戦5試合目、スコアをタイに戻されたのは初めての経験だった。これまでの4試合で喫した失点は僅かに1。それも3―0と勝敗が決した状況と時間帯で与えたものであり、大勢に影響を及ぼすことはなかった。

後半15分、オウンゴールにより1点を失う。石舘靖樹の脳裏には、こんなことが浮かんだという。

「やばいな。ついに、この時が来たか」

連勝が4で止まる。勝点2を喪失するかもしれない。負の感情が芽生えたものの、佐藤悠介の一言が萎えそうな気持ちを奮い立たせた。

「点を取るチャンスは必ずある」

我に返った石舘。労を厭わずにボールを追っ掛け回した。点を取ること以外でFWに求められる仕事を律儀なまでにこなす。

「前からガンガン行かないと。プレスは掛からない」

 

その姿勢と思いは結実する。同点とされてから3分後、PKを誘った。懸命のフォアチェックが勝機を手繰る。シュート数は数えるほどだったが、諦めず、愚直に、試合開始から行っていたフォアチェックを怠らなかったことで勝点3に貢献できた。

連勝が途切れることはなく、首位から陥落することもなかった。

栃木SCはガイナーレ鳥取との「J2準加盟」クラブ同士による雨中決戦を辛くも制す。勝利を得るも始終ストレスの溜まる展開だっただけに、ホームではアグレッシブにゴールを狙いたいところ。布陣はGK小針清允、4バックは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹、中盤は落合正幸と向慎一のダブルボランチ、左ワイドに佐藤、右ワイドに小林成光が配され、2トップに起用されたのは出場停止明けの上野優作と石舘。

松田正俊(現・栃木SC)、小林宏之(現・大分トリニータ)と攻守の核が抜けたTDKも、フォーメーションは4―4―2。

出足が鈍い。ホーム、アウェーにかかわらず開幕から改善されていない点である。相手の出方を窺っているのか。佐藤に問うた。

「様子見で前掛かりに来た相手に対して守れていれば問題ないが、うちにはそんな余裕はない」

「ホームで最初の5分、10分。相手に圧力を掛ける」。チーム内での約束事である。遵守されていなかった。旺盛に、前線からボールにアプローチすることは出来ていたが、DFラインが追随してこなかった。ギャップが生じる。相手の2トップ、ワイドにバイタルエリアへと容易に侵入される。左ワイドの池田昌広には危険な香りのするボールを供給された。

不安定な立ち上がりも、先手を取ったのは栃木SCだった。向がドリブルで持ち上がり、上野とのワンツーから裏に抜けようとしたところを倒される。獲得したFK、もちろんキッカーは佐藤。自信のある位置、Pボックスのすぐ外側から左足を振り抜き、ネットを揺らした。「止まっているボールを蹴るから簡単でしょ、とは言い辛いが・・・・・・」。笑いを誘った。

先制するが、しかしスローインから隙を突かれて池田に良質なクロスを上げられ、クサビをさばかれては背後を取られ、FKからニアサイドに飛び込まれるなど、ゴールを脅かされる。斎藤、岡田の両サイドバックが内に絞り、カバーしたことで事なきを得るも、準備不足が不必要な汗をかかせた。佐藤は言う。「1点を取ってから変に落ち着いてしまった。1、2点取る。畳み掛ける気持ちが必要」。栃木SCは向が中・長距離からシュートを放つが、クロスバーとGK小野聡人の好守に阻まれる。追加点とはいかなかった。

「ブロックを作り、連動した守備をしよう」

ハーフタイムに柱谷幸一監督が指示を出すも、後半早々に危機を招く。左サイドをあっさりと崩され、木下真吾にゴールを割られそうになる。ここは間一髪で鷲田がスライディングで難を逃れた。

拙い入り方だったが、4―4―2の綺麗なラインを構築したことで、幾分か落ち着きを取り戻す。高い位置でボールを奪えるようになり、ショートカウンターが効果的に決まり始める。ようやく、攻撃のカタチが見出せるようになったところで自滅した。左クロスを川鍋が滑りながらクリアに入ったボールは自陣ゴールへと吸い込まれる。試合を振り出しに戻された。

不用意な失点に流れが傾くかに思われた。だが、すぐさま取り返す。右の小林からふわりとしたボールがPボックス内へ送り込まれる。ゴールラインを割りそうなボールに食らいついたのは石舘。必死のチェイスが奏功する。相手ともつれるように倒れ込む。些かシミュレーション気味だったが、主審はPKを宣告した。これをきっちり佐藤が沈め、TDKを突き放した。

その後は効率のいいカウンターと途中交代した高安亮介のサイドアタックを軸に攻め立て、終盤にGK小針が処理の難しいボールを弾き出し、2―1で逃げ切りに成功した。

「個人の能力が高く、力のあるチーム。一番、警戒していたセットプレー2本でやられた」と、TDK・佐々木寿生監督は振り返った。対する柱谷監督は「悠介のFK、セットプレーはうちの大きな武器。優作の高さとキープ力、ダテのスピード、悠介の左足と攻撃面で武器があるので、苦しいゲームでも辛抱すれば必ず点を取れるカタチが作れる」と、接戦をものにできた要因を述べた。

僅差のゲーム、雌雄を決したのは強烈な個の力を有しているか否か、だった。

 

「ゲーム内容を上げて、点を取れるようにしたい」

会見に臨んだ柱谷監督。5連勝にも歯切れは悪かった。結果に内容が伴わない事態に焦燥感がうっすらと滲んだ。

JFL前期第5節 栃木SC2―1TDK SC 観衆4865人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:小林(→高安亮介)、石舘(→横山聡)、佐藤(→久保田勲)

〈TDK SC〉GK小野聡人、DF高橋臣徳、岩瀬浩介、千野俊樹、朝比奈伸、MF池田昌広(→藤原昭)、高林佑樹、成田卓也、佐藤和旗(→加賀潤)、FW松田英樹、木下真吾(→三浦俊輔)

 

『アンカーとしても守れるように』

2トップの高さ、速さ、連動性。栃木SCの強味を生かすには、周囲のサポートは不可欠である。とりわけ2列目がトップにあてたボールを拾えると、一気にゴールへの推進力は増す。

だからこそ、メンバーの選抜基準は明確である。最後尾でボールをポゼッションするよりも、前に前にボールを運ぶことで、それぞれの身上を存分に出せる選手がスタメンに名を連ねている。

「どんどん前に出て行こう。今まで後ろ向きのプレーが多かったので。アグレッシブに前へ」

攻撃面での優位性を発揮するために。果敢に中盤の底から、繰り返し飛び出したのは向慎一だった。「これまで持ち味を出し切れていなかったが、いい部分が出た」と向。向の特長とは。柱谷幸一監督の言葉を借りれば、「2トップの後ろで動ける」「読みの鋭さ」「素早いサポート」ということになる。前線の上野優作、石舘靖樹と連動しながらプレスを掛け、意欲的にセカンドボールを確保するために奔走した。ボールにも人にも粘り強く、食らい付いた。ボール狩りを行い、カウンターの芽を摘んだ。防護壁となる。ただし、前掛かりのプレーは、DFラインの押し上げが図れなかったことで、バイタルエリアを空けてしまう弊害をも生じさせてしまう。若干、前への意識が強すぎたのかもしれない。

しかし、ゴールを意識したプレーは、先制弾となる佐藤悠介のFKの足掛かりとなった。ハーフライン付近でボールを持つ。迷うことなく前方に開けたスペースへドリブルで猛突進。その勢いに気圧されたのか、相手はファウルで止めざるを得なかった。自ら得たFKだけに、「本当は蹴りたかった」と本音がポロリ。結局は佐藤に譲ることになるが、壁に対してフェイントを数回入れることでプレッシャーを掛け続け、集中力を殺いだ。隠れた好プレーである。

「他の中盤の選手は(ゴールを)取っている。交代出場の(久保田)勲さんも。自分も狙っている」

 

ゴールが全てではない。頭ではわかっている。「FKで貢献できた」ことに満足もしていた。ところが、自然と向の体はゴールを欲し、反応した。前半36分、GKがクリアし損ねたボールから躊躇いなく右足を振った。小林成光がフリーだと知ったのは後のことだった。視野は一点のみを捉えていた。抑えの利いたロングシュートは無人のゴールへ向かうも、クロスバーに嫌われてしまう。44分にも矢のようなミドルを放ったが、今度はGKに阻まれてしまった。

「惜しかった。感触は良かっただけに、決めたかった」

唇を噛んだ。

役割が変わる。落合正幸が後半、前に出たことで後ろに控えた。アンカーを担うことに。どちらかといえば向が前に構え、落合が後ろからフォローする縦関係の方が、チームとしての機能性は高い。長所を前面に押し出すには「黙っていても味方がカバーしてくれる」ぶんだけ前に行った方がいい。だが、「現状に満足したくない」向は言う。

「意識して飛び込み過ぎないように。アンカーとして守れるようになれば、オチさんが出て行ける。プレーの幅が広がる」

前後を固定することなく臨機応変にポジションを入れ替えることができるならば、個人としてもチームとしても引き出しが多くなる。そのためには、「シンはアンカーとして判断力、守備力を上げなければならない」と柱谷監督は補足点を指摘した。

常々、柱谷監督は「シンのところが安定すれば、チームは更に安定する」と話す。期待感は小さくない。例えば、3―0で前半45分を終えた対三菱水島FC戦(5―0で勝利)。低調なパフォーマンスと目に映った向にカミナリを落とし、敢えて交代させずに90分間使い続けた。若い選手のプレーに波があることは織り込み済みである。指導し、修正を施すことで成長することも知っているからこそ、フル出場させた。三菱水島戦、残りの45分間、指揮官から一定の評価を受ける動きをした。

一足飛びにプレー内容が向上しているわけではないが、着実に進歩は遂げている。攻守のバランスを保ちつつ、自分の色を反映させられるように。もがき苦しみながらひとつずつ階段を上がっていく。

条件は4位以内@ワンコインベッターの呟き

2008年10月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

皆が聞いてくる。

「2位だけど大丈夫なの?」

「昇格圏内に準加盟じゃないチームが入ったとしたら特例措置はあるの?」

ここにきて昇格へ向けた熱の高まりを感じるが、「4位以内」ということを明確に再度アピールする必要性もまた感じている。

成績面での条件は4位以内ですよ。

残り試合数を考えればトップとの差は絶望的。

でも、可能性がある限りはトップ通過での昇格を目指します。

☆toto☆

柏対横浜Fマリノス:0 厳しい戦いが続く両者。

名古屋対磐田:1 G大阪戦を見逃す。

京都対東京V:1 再びクライシス。

神戸対大分:2 フロンタ厳しそうだから大分で。

広島対鳥栖:0 負けられない。勝ち切れない。

清水対G大阪:2 気掛かりなのは連戦の疲労と満腹感。

F東京対鹿島:2 踏ん張るか?

新潟対浦和:1 ギド復帰?

大宮対千葉:2 ここも過酷だね。

川崎対札幌:1 チームの顔が街頭で署名。熱いクラブだ。

山形対湘南:0 大一番。

水戸対福岡:2 テッパン。

熊本対岐阜:1 昨年の好カード。

☆minitoto☆

清水対G大阪:2、F東京対鹿島:0、新潟対浦和:0、大宮対千葉:1、川崎対札幌:1

☆BIG☆

ドローが程良くまぶされている。好機か?

覗き見ACL準決勝@浦和対G大阪

2008年10月23日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

前半5分過ぎくらいから視聴。

アウェーのG大阪が小気味いいパス回しをするが、ホームの浦和の守備意識は高く、崩しきれない。

左の安田の突破力、遠藤の良質なキックからG大阪はゴールを窺うが、GK山岸のファインセーブなどで浦和は難を逃れる。

守備からリズムを整えた浦和が先制。

Pボックス内でのパワーを活かしきった、Jでは浦和だけにしか取れない闘莉王が絡んだゴール。

決めたのは高原。

エースの一発で活気づいた浦和に対して、G大阪はボールの循環が滞り、思うような展開に持ち込めなくなる。

ただし、G大阪は集中力が切れることなく、守備は比較的安定しており、追加点を与えなかったことが試合を引っ繰り返せた一因だろう。

前半終了後、眠気に襲われてしまい後半の逆転劇は目にできず。

ゴールを得る前にも浦和は右サイドから平川が仕掛けて危険なクロスを供給、ポンテを起点に鋭利なカウンターを繰り出すなど、これまでと比して幾分か内容面で持ち直した印象を受けたが、結果はご存知の通り1-3で敗戦(エジミウソンが力まなければ、決定機をものにしていただろう。勿体ない)。

ラスト45分、どんなことが起こったのだろう。

ドラマティクだったんろうなあ。

想像力をかきたてられる。

いいサッカーが勝利

2008年10月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

アジアチャンピオンズリーグはG大阪が順当?に勝ち上がり、ファイナル進出を決めたみたいですね。

深夜の録画放送が見られればいいけれども・・・。

明神、逆転弾の速報に感動。

ボランチがゴールを奪うとワクワクするからねえ。

先制された時には浦和に守り切られるかな?と思っていたが、怒涛の3連発で王手。

いいサッカーが勝利したかあ。

『SCANDAL』

2008年10月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:鈴木京香 満腹度:☆

これもオーシャンズ11だね。寄せ集め。主婦がテレビの前に寝そべってケツでも掻きながら時間を潰せればいいんじゃないの?戸田がセレブ婚をするんだけれど、それが浮いて浮いて仕方がない。ハセキョの駄目っぷりは絶望的ですらある。この枠の凋落が残念でならない。京香さんのセクシーさに☆ひとつ。

nami@栃木SC通信

2008年10月21日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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新しい波に押し返される。

『イノセント・ラヴ』

2008年10月20日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:堀北真希 満腹度:☆☆☆

テーマはズバリ、「笑顔」。愛の糸は複雑に絡まる。それは解けることがない。胸にグッとくる切ないラブストーリーだねえ。冬が始まるよって感じ。男性キャストは豪華。悠仁はあまりにもいい人過ぎる。笑顔ふりまきまくりだし。どうしようにもない救えない闇を抱えた悪役にチャレンジして欲しかったが、パブリックイメージが許さないだろうなあ。好感度急上昇じゃんかあ。月9は冬に強いねえ。良作を送り出してくるわ。その分だけ春が劣化するけども。

『勝利への過剰な意識が芽生えさせた感情』@栃木SC通信

2008年10月20日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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アグレッシブさを殺いだのは、意外にも勝利への強い渇望だった。

「もう一度、攻撃に行きたいのに行けない。今のチーム状態を表している」

序盤から押し込み、6分にPKで先制点を得るも、嵩にかかって攻め崩せなかったことを、鴨志田誉はそう話す。一気に片を付けるならば、圧倒的に試合を支配した開始15分だった。攻勢の時間帯に追加点を取れなかった代償は、あとあと高くついた。ロスタイムの劇的な同点被弾として。

挑みかかっていく姿勢を試合開始から全面に押し出し、貫き通したことで先の天皇杯3回戦ではロアッソ熊本を葬った。120分間では仕留め切れず、雌雄を決したのはPK戦だったが、「勝ちたい気持ち」で上回れなければ、勝機は手繰れなかったはずである。真っ先に選手が勝因に挙げたのも、メンタルの部分だった。

チャレンジャーとしての気持ちを、特異なトーナメントという環境、相手が格上という条件なしに持続できるか。リーグ戦に向けた懸念は、杞憂に終わる。敵将・与那城ジョージ監督に「想像できなかった」と言わしめるほどの迫力で襲い掛かり、ゴールを奪い去ったからである。目醒めの悪い栃木SCにしては、理想的な立ち上がりだった。

しかし、悲しいかな、立ち向かっていく姿勢は継続性に乏しかった。早々のゴールが、眠っていた弱気の虫を呼び覚ましたのである。そのことを山崎透は否定しなかった。

「前半の早い時間にPKで先制した。そこから気持ちの部分で守りに入ったつもりはないが、弱気になった。『守ろう』と」

縦方向への勝負パスが入らなくなる。ゴールを意識したプレーに欠けた象徴だろう。トップにボールが収められないから、優位性が保てる両サイドが活かされない。脅威は徐々に薄れていった。

「1―0では勝てない。もう1点取りに行こう」

佐藤悠介は、そう訴えたという。おそらく芳しくない現在のチーム状況を考慮しての発言であることは想像に難くない。

だが、周囲の士気は高まらなかった。それどころか、「時間が経つに連れて勝ちがちらついた」(鴨志田)ことで、勝利への意識が過剰に働いてしまったことで、精神的に守りに入ってしまう。ニューウェーブ北九州も手をこまねいていたわけではなく、策を講じてきたが、栃木SCが拙攻を重ねてしまった、との印象が勝った。

尻上がりではなく、尻すぼみとなった展開に業を煮やした柱谷幸一監督は、ハーフタイムに選手へ伝える。

「最後まで自分達のサッカーを積極的にやり通そう」

柱谷幸一監督の思いは響かなかった。後半、引きこもった。自陣から一歩、踏み出す勇気が不足した。ラインは後退を続ける。ボールを掻っ攫っても、味方のサポートがない。出し所がなく、素早い攻守の切り替えが効かなくなる。フリーでボールを持っても、怖いから繋ぐのではなく、蹴ってしまった。ボールポゼッションができなかった。後ろ向きのプレーは、相手に付け入る隙を与えることになる。ボールの譲渡を繰り返せば、形勢が逆転するのも必然である。つまり、振り出しに戻されるのは時間の問題だったのである。

「後半は大事にいこうとした。連敗中の精神状態になっていた。強気でいかないとこの世界ではやっていけない」(柱谷監督)

自信のないプレーはロアッソ戦の勝利で払拭されたはずだったが、悪しき流れと同様に断ち切れていなかったのである。

SAGAWA SHIGA FC戦の後半スタート、天皇杯、そしてニューウェーブ戦の最初の時間帯と、イニシアチブを握ったことで持ち味を発揮するに至った。ピッチに立った選手が感情を剥き出しに、ファイトしたからである。柱谷監督の言葉を借りれば、ボールを受けない、ポジションを取らないプレーは、周りに「伝染する」。要するに、一人でも戦う気持ちを無くせば、それは終戦と同義となる。

チームとは11人の個の有機体である。組織を正常に動かすには、誰一人として気を抜くことは許されない。要求は苛酷であるが、勝者になるためには絶対に必要な条件である。困難であると感じるならば、プロとして生きていくことはできない。指揮官は当然のように考えている。  

戦評:対ニューウェーブ北九州戦@栃木SC通信

2008年10月20日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

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人目をはばからず入江利和は落涙した。タオルを頭から被り、顔を覆い隠した横山聡はベンチから立ち上がれなかった。南省吾GKコーチが手を貸さなければ歩けないほど憔悴しきっていた。

後半32分、ニューウェーブ北九州(以下、ニューウェーブ)はDF登録、193センチのタチコを浦和レッズの闘莉王よろしくFWとして前線に据える。投入の意図は単純明快。パワープレーからビハインドを帳消しにすることだった。

イニシアチブを握られながらも、決定機は作らせなかった栃木SCだったが、最後の最後に警戒していたタチコに高さで競り負けた。ロスタイムに踏ん張り切れず、勝点2は掌からするりとこぼれ落ちた。

沈痛な面持ちの入江は言葉を絞り出した。

「負けている相手がパワープレーを仕掛けてくるのは分かっていたが、失点してしまった。今日のゲームは、その一点に尽きる」

相手の選択肢は限られており、繰り出してくる攻撃も想定できた。それだけに、防ぎ切れずに勝利を取り逃したダメージは小さくなかった。

「ベンチからの声を聞くのではなく、全員がピッチで何が起こっているのかを考えなければならない」(佐藤悠介)

結局、足りなかったのは「対応力」だった。

地上戦ではなく、空中戦を挑んでくることは明白だった。高さを封じるためには、出来るだけゴールから遠ざけるのが鉄則である。また、引いてブロックを構築し、守り通すならばセカンドボールは死に物狂いで拾わなければならない。しかし、「大きいFWが入り、引いてしまった」(赤井秀行)ことで、Pボックス内への侵入を許し、バイタルエリアでも後手を踏むことになる。結果的に守備網を突き破られてしまった。

「あの時間帯は技術や戦術よりも、『どれだけ勝ちたいか』。気持ちの問題だと思う」

試合終了間際の最終局面で重要性が増すのはメンタル面でのタフさである、と向慎一は口にする一方で、戦術面の指摘も忘れなかった。

「コーナー付近や自分の位置でもボールをキープできた。時間を使えればよかった」

刻一刻と変化する事態に対応するには、どうしたらいいのか。頭をフル回転させ、最良の答えを導き出さなければならない。個人としての優れた判断力、そしてチーム全体の意思統一が求められる。


先週の天皇杯3回戦、対ロアッソ熊本戦に勝利(PK決着。5―3)したことで、忘れかけていた味を思い出した栃木SC。公式戦未勝利は6試合で止まるも、肝心なのはリーグ戦での勝利である。ニューウェーブをホームに迎えた「J2準加盟ダービー」は、栃木銀行がマッチスポンサーとなり、「一万人で創ろうビッグウェーブ」と銘打たれた。ロアッソ戦で機能した3―5―2の布陣は、GK小針清允、DFは鷲田雅一、山崎透、赤井、MFは底に鴨志田誉、左に入江、右に岡田佑樹、トップ下に向と佐藤悠介が並び、2トップには上野優作と横山聡が指名された。

××△××と勝ち星に見放されたニューウェーブだが、前節ジェフリザーブズから勝利を挙げ、負のスパイラルから一足先に抜け出した。4―3―3を採用し、3トップの一角には新戦力のアランが入った。

「前半の立ち上がりから物凄い勢いで来られたことで戸惑った」

ニューウェーブ・与那城ジョージ監督が舌を巻くほど、栃木SCの立ち上がりは完璧だった。トップにボールが収まり、サイドを起点に波状攻撃を仕掛け、あっさりと先制点を奪う。岡田の鋭利な切り返しからの右クロスに横山が飛び込む。堪らずDFがファウルを犯してPKを獲得。これを佐藤が冷静にゴール右に沈める。

勢いは止まらない。鴨志田、向、岡田と繋がり、再び向へ。豪快なヘディングシュートが枠内を捕えるも、GK水原大樹の好守に阻まれる。絶好機を逸するも、前線から圧を掛け、中央とサイドを臨機応変に使い分けた栃木SCの攻勢は続いた。岡田の左足からのミドルはゴールを脅かした。3バックは時に4枚になるなど柔軟性を発揮。ゴロクロスを宮川大輔に合されたシーン以外、危機を招くことはなかった。

ビルドアップはスムーズで、ポゼッションでも勝った栃木SC。が、15分を過ぎたあたりからスローダウンしてしまう。縦パスが減少し、横パスやバックパスが急激に増えたことが一因だった。アグレッシブさは次第に損なわれる。カウンターから佐藤悠介がドリブルで持ち上がるも、フィニッシュには至らなかった。

守備には一定の評価を与えるも、攻撃には不満を抱いた柱谷幸一監督。「0―0のつもりでもう1点取りに行こう」と選手を送り出すが、後半の立ち上がりもエンジンは上手くかからなかった。カウンターから入江が駆け上がり、中央の向が打ったミドルは、またしてもGK水原にセーブされてしまう。都合3本のシュートを記録し、内2本が決定的なものだったが、この日の向は運に見放されていた。

追加点を得られないまま時間が経過すると、焦りからかパスが粗雑になる。圧倒的優位だったポゼッションを手放し、パス回しは滞った。CKから冨士祐樹にダイビングヘッドを浴びるもGK小針のセーブで難を逃れる。思うに任せない展開に陥った栃木SCは、ズルズルとラインを下げ、5バック気味になったことで受けに回る。一人一人の距離感が遠くなり、2トップは完全に孤立し、攻撃は単発に終わる。選手交代に望みを託すも、活性化は図れなかった。

前傾姿勢をとってきたニューウェーブに対抗するには、早めに精彩を欠いた上野を下げて稲葉久人を送り出すことで、恐怖感を植え付けておく手もあった。フレッシュな稲葉が前線からチェイスすれば、安易にロングボールを蹴り込まれる回数を減らすこともできたはずである。「相手のDFラインにプレッシャーに行けず、ロングボールが入ってきた」と赤井は振り返る。稲葉が登場したのは44分。柱谷監督の動きはあまりにも遅すぎた。

形勢を逆転できずに迎えたロスタイム。クリアボールを拾った中央の宮川が左の冨士にはたき、供給されたクロスをタチコが頭で叩き込む。この人、FC琉球時代にもグリーンスタジアムでゴールを決めている。相性抜群なだけに、マークを外してはいけなかったのだが……。競り合いに屈した鷲田は、その場に突っ伏した。個の脆弱さを露呈した。

山崎は言う。

「あのまま行くとは思えなかった。チームとして2点目を取らなければいけなかった」

チーム状態が上げ潮であったならば1点でも十分に守り切れたかもしれないが、今の栃木SCは悪循環を脱し切れていない。最少リードで勝ち切れるほどの強さは戻っていない。だからこそ、2点目が欲しかったのだが、眼前の勝利に目が眩み、消極的に振る舞ったことで、みすみす7試合ぶりの勝点3を失った。首位のHonda FCが勝利を収めたことで差は絶望的な7にまで開いた。

「結果は変えられない。勝点1を取ったことを前向きに考えるしかない」(柱谷監督)

連敗が止まったことにささやかな喜びを見出すしかない現状は寂しく、酷く悲しいが、憂いている暇はなくなった。とにかく前を向き、天皇杯のように一戦必勝のトーナメントが今後6試合控えていると考え、戦い抜くしかない。

JFL後期第11節 栃木SC1―1ニューウェーブ北九州 観衆6533人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:入江(→斎藤雅也)、上野(→松田正俊)、横山(→稲葉)

〈ニューウェーブ北九州〉GK水原大樹、DFドグラス、岩倉一弥、佐藤真也、市川瞬(→タチコ)、冨士祐樹、MF桑原裕義、佐野裕哉、FW藤吉信次(→日高智樹)、アラン(→森本惟人)、宮川大輔
  

行くぞ!!@栃木SC通信

2008年10月18日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

158.JPG揺るぎなきホーム勝利の決意。

行くぞ!!

トニー様。あ、aiko・・・。

2008年10月18日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

インファナルのトニー様が出てるじゃないですか。

超かっちょええ。

もう一度、インファナル見たくなったよ。

で、aiko。

髪形が変わっていた。

微妙に。

好きです。

その髪型も。

東急ハンズに張りこもうかしら。。。汗

会いたいよ、aiko。

プレーバック:対ニューウェーブ北九州戦@栃木SC通信

2008年10月18日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

高安亮介の自己分析結果は、こうだ。

「調子に乗るタイプではない」

だからだろうか。2戦連続してゴールを決めても、こう言うのである。

「まぐれの1点も1点ですからね」

悦に入ることはない。しきりに謙遜するのは、大学時代(国際武道)の監督の教えが染み込んでいるからだ。「点を取っても喜んでいる場合ではない」と。感情を露にしない高安であるが、充足感と確かな手応えを得ていたことが窺えた。質問に応える顔は精悍さを一段と増し、サッカーで飯を食っていく覚悟が色濃くなったからである。

「あれだけで終わってはいけない」

前節のゴールに匹敵、あるいは相当するプレーを次の試合でも持続させることの必要性を説いていた高安。きっちりと結果を残した。

「ゴールというカタチでしたが、積み重ねができたのはいいこと」

これまではサイドに張り付く嫌いがあり、必然と縦方向への動きが多かった。が、自らシュートを打ち切る、という新境地を切り開いたことは小さくなかった。サイドチェンジのボールが入る。「相手が縦を切り過ぎている。中に入って、相手の出方を見よう」。内側へ働いた意識が結局はDFを弾き飛ばし、勢いそのままに「ゴールが視界に入ったから思いっ切りシュート」に繋がり、ゴールネットを揺らすことになったのだから。

「打たなければいけない」、「次にチャンスが来たら打つ」。芽生えたゴールへの意欲が、どこか燻っていた高安を完全に覚醒させた。

硬かった高安の表情はほぐれ、控え目だった言葉が熱を帯びる。

「コースを狙っても難しいですよ。気持ちと思い切りの良さが大切です」

躊躇うことなく右足を振り抜けた。そのことにこそ価値がある。

アグレッシブなプレースタイルに比べ、ゴール後のパフォーマンスは控え目である。同僚でありライバルの深澤幸次は、ゴールを陥れるやいなや、一目散にヤクルトの置物に飛びついた。その話題を振ると高安の闘志に火が付いた。

「ホームで目の前にヤクルトがあったら行きますよ」

笑いを誘った。アマチュア感覚が抜けきれていなかったと痛感したパフォーマンスでも、今後は魅せることを約束。手にした自信は一層、深まった。


柱谷幸一監督はミーティングで選手達に伝えた。「アウェーで勝たないと連勝できない。波に乗れない。(勝てないという)悪い雰囲気を払拭しよう」。ホーム8戦全勝の輝きが、アウェーで2勝2敗2分けと分の悪さを際立たせる。内弁慶と揶揄されないうちに是が非でも勝利し、勝ち越したい。ピッチに散った11人はGK小針清允、DFは左から斎藤雅也、鷲田雅一、田村仁崇、岡田佑樹、中盤はボランチに落合正幸と鴨志田、左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに高安の構成、上野優作と石舘靖樹が2トップに配された。累積警告によりCBの川鍋良祐が出場停止。代役に指名されたのは、チーム最年少20歳の「末っ子」田村だった。山崎透、照井篤の起用も考えたが、HondaFC戦で45分ながら鷲田とコンビを組んだことが、先発起用の決定打となった。

与那城ジョージ監督と藤吉信次をセットで獲得し、昨季ニューウェーブ北九州(以下、ニューウェーブ)は激戦の九州リーグで初優勝。駒を進めた全国地域リーグ決勝では土壇場でJFL昇格を果たした。「J2準加盟」申請も通り、福岡第2のJクラブ誕生へ向けて躍進を続けている。初参戦ながら高位置につけている一因は、△○○△△○とホーム無敗が挙げられる。「J2準加盟」ダービー、ユニフォームの基調が黄色であることからイエローダービーと銘打つより、「内弁慶」決戦と括った方がどこか収まりがいい。

栃木SCは今週、取り組んできたトレーニングの成果、ボールを繋いでビルドアップを図ることが出来なかった。荒れたピッチ、とりわけピッチ中央の痛みは激しく、ボールを回せばリスクを背負うことは明白。必然的にボールをトップに預けるサッカーを選ばざるを得なかった。それはニューウェーブも同様であり、互いにトップへロングボールを蹴り合うシーンが目に付いた。

序盤から奪ったボールを前線に供給し、セカンドボールを拾い2次、3次攻撃を滑らかに繰り返したのは、ニューウェーブだった。宮川大輔と中嶋雄大の2トップに佐野裕哉が絡んだ流動的な前3枚の動きが、多少強引さはあったものの推進力を生み出す。イニシアチブを握り、栃木SC陣内で試合を押し進める。

立ち上がりに躓いた栃木SC。23分にGK小針が目測を誤り佐野にかわされる。留守になったゴールへシュートを打たれそうになるも、斎藤のカバーリングで難を逃れる。するとその流れから蹴り込んだボールを石舘が必死にチェイス。「相手のバックパスを読んでいた」。DFがGK水原大樹に戻したボールを掻っ攫う。一旦シュートは阻まれるも、冷静にルーズボールをコントロールし、スライディングで流し込む。一度の好機をゴールに結んだ。

形勢を逆転させるには格好の材料であるゴールを奪うも、ピリッとしない。4分後に試合を振り出しに戻される。Pボックス内で粘られ、最後は宮川に左足でゴールを許してしまう。石舘と上野の2トップにボールが収まらなかった栃木SCは攻め手を欠くが、比較的芝の状態が良好だったサイドから侵略し、逆転弾を叩き出す。鴨志田からのサイドチェンジのボールを受けた高安はマーカーを揺さぶり、応対に戸惑う相手を尻目に右足を一閃。30分、豪快なシュートが突き刺さる。スタンドで観戦、数チームを渡り歩く流浪のストライカー藤吉も、「凄い」と唸ったほど強烈な一撃だった。

今度こそ悪しき流れを断ち、自分達のリズムで試合を運びたかったが、ニューウェーブのホーム力に飲み込まれた。前半終了間際に宮川ともつれながら倒れた岡田が決定機阻止の判定でPKを宣告される。これで岡田は次節出場停止。佐野が左へ沈めるも、蹴る前にPボックス内に味方が入ったとして蹴り直し。しかし、冷静さを失わなかった佐野は右を突いて同点に。

「得点後に失点。ゲームを作れる強いチームは、ああいうカタチで失点しない」

リードを保ちきれなかったことに柱谷監督は嘆き節。

予想外の点の取り合い、シーソーゲームとなった試合は、後半開始直後に帰趨が決する。右サイドからのスローインを上野がゴールに背を向けた状態で背後へ送る。ニアサイドに詰めていた石舘が左足を伸ばして押し込んだ。「後半、立ち上がりの失点が響いた。痛かった」とは与那城監督。

殊勲のゴールを挙げた石舘だが接触したことで左膝を痛める。負傷退場。横山聡が急遽投入される。アクシデントが重なる。ゴールの足掛かりとなるスローインを勝ち取った高安の鼻血が止まらない。すぐさま向慎一がピッチに送り出された。予想外の事態による選手交代など慌しさはあったが、ハーフタイムに守備の修正を施したことが奏功。ようやく望むような展開に持ち込んだことで、ニューウェーブを黙らせた。

ビハインドの状況。打つ手は限られていた。20分を残した時点で早々とパワープレーを敢行。193cmの大型DFドグラス等、空中戦に長ける選手を次ぎ込んだ。だが、栃木SCも田村、鷲田、落合が競り合いを尽く制したことで、窮地を招くことはなかった。相手のやり方が明確になったことで、守り易くなったことは間違いない。ニューウェーブは力勝負に出る時間が些か早く、采配が裏目に出た。前に人数を割いたことで攻撃力が殺がれ、脅威は薄まった。

ロスタイムに山崎を守備固めで入れ、念には念を入れた栃木SCが3―2で苦しい試合をものにする。ニューウェーブのホーム不敗記録を止めると同時に、リーグ通算100勝を達し、アウェーでは3月末のガイナーレ鳥取戦以来の勝利を飾った。

首位のHondaFCが引き分けたことで順位が引っ繰り返る。2位だった栃木SCが首位に躍り出た。

「この試合の前では他力だった。他会場の結果を気にせず、あと2試合は集中できる。首位で折り返したい」

今季初めて順位を意識するコメントを口にした柱谷監督。残り2試合を連勝すれば首位を譲ることなく、自力で天皇杯シード権を取得できる。勝点を3つずつ着実に積み重ね、首位でのターンとそのご褒美を狙う。

JFL前期第15節 ニューウェーブ北九州2―3栃木SC 観衆956人 @北九州市立本城陸上競技場

〈ニューウェーブ北九州〉GK水原大樹、DF永野諒(→岩倉一弥)、ドグラス(→加藤雅裕)、冨士祐樹、佐藤真也、MF桑原裕義、日高智樹、森本惟人(→古賀宗樹)、佐野裕哉、FW宮川大輔、中嶋雄大

〈栃木SC〉交代:石舘(→横山)、高安(向)、佐藤(→山崎) 

 

『うちのチームは強くない』

JFLで戦うことの過酷さを柱谷幸一監督は改めて実感した。ニューウェーブ北九州戦(以下、ニューウェーブ)に限って言えば、劣悪なピッチコンディションが挙げられる。未整備の、普段とは異なる環境に順応することの難しさ。契約を結ぶ際、選手にはスタジアムとジャッジの厳しさを説明したが、整えられた状況でプレーしてきたことで、こびりついた感覚は容易に剥がれないのだろう。不慣れな部分がプレーに及ぼす影響は少なからずあり、アウェーで好成績を収められない要素のひとつになっている。指揮官は感じている。精神的な物足りなさを。

立ち上がりに脆弱さが顔を出した。

複数の事情が重なり集中力が保てない状態で試合に入ってしまう。神経が研ぎ澄まされていないから対応力は自然と落ちる。初先発、センターバック(以下、CB)に配された田村仁崇は述懐する。

「前半、最初の10分間で早く修正できればよかった」

序盤からPボックスにボールを集中させたニューウェーブの攻撃に後手を踏み続けた。石舘靖樹が先制点を奪っても、すぐさま追い付かれた。高安亮介のゴールで突き放しても、再び取り返された。自分達のペースで試合を運ぶことができず、ズルズルと劣勢の時間帯を引き摺ってしまったことが一因だろう。

「うちのCBが弱かった。情けない」(柱谷監督)

相手が2トップに素早くボールを入れ、DFが跳ね返したルーズボールから再度、攻撃を仕掛けてくることは分かりきっていた。だが、最終ラインが下がり気味だったことで蹴り込まれてきたボールをボランチラインよりも前へクリアできず、ボランチも前掛かりになっていたことでセカンドボールを拾えずに拾われた。反発力の乏しさとバイタルエリアの締めの甘さが波状攻撃を許してしまう。

「もうちょっと前に厳しく行けた。インターセプトやヘディングなど。ラインが下がったことで中途半端なクリアばかりだった」

田村の口を衝いて出るのは反省の弁ばかり。

ニューウェーブがポゼッションを放棄し、ロングボールを放り込み、圧力を掛けてくることは予想外だったという。しかし、置かれている状況は同じ。栃木SCもトレーニングを積んだポゼッションが困難だと判断し、作戦を切り替えたのだから、相手の手の内もある程度は読めたはず。前半45分が乱打戦になってしまったのは相手の出方を読み切り、適応する力が欠けていたからに他ならない。少し予想の範囲を超えただけで浮き足立つようでは心許ない。

「後ろがもたない」

そう見て取った柱谷監督。ハーフタイムに埋めきれなかったバイタルエリアへ落合正幸を残し、アンカー気味に構えるように伝える。更に落合が競った後にCBの2枚がカバーリングに入れるポジションを取ること、CBが競りに行ったらサイドバックがフォローに回り、落合がセカンドボールを拾うことも付け加えた。

結果的に守備組織の再構築は成功した。セカンドボールを先に奪い取ったことでニューウェーブは打つ手がなくなり、急激に失速した。シュート数は数えるほど、好機は皆無だった。

後半は守備の修正が図れ、勢いを断ち切るに至る。が、それは指示を仰いでのことだった。自分達で試合を構築する力の低さを如実に物語る。一方で、ポジティブに捉えれば水漏れ箇所をしっかりと修繕し、無失点に抑え込めたとも言える。

自発的に問題を解決できる力が備わっていないところが、「うちのチームは強くない」という佐藤悠介の発言に繋がるのだろう。相手が何を狙っているのかをいち早く察知し、対処していかなければ、思い通りに試合を展開できない。力強さは滲み出てこないし、恐ろしさを植え付けられないのは、言わずもがなである。
 

『流星の絆』

2008年10月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:二宮和也 満腹度:☆☆☆

あちゃー、クドカンやっちゃったねえ。悪いところが出てしまった。懸念していた通りに。あんなの不要。人生には無駄が必要だけど、尺が決まってるんだし。初回だけなら勘弁してあげるけど、毎回あれだと厳しいわ。正直。原作はしっかりしているのだから、あとは見せ方次第。だからさあ、頼むぜ、クドカン。奇を衒う必要ないから。埼玉西武の大宮球場みたいにさあ。久々に先の展開が読めなかったよ。ミステリーもので。

ダイスケ・マツザキ@ワンコインベッターの呟き

2008年10月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

面が割れました。

残念。

あぁ。

 

☆toto☆

大分対F東京:1 闘莉王よりも森重が見たかった。

東京V対大宮:2 来年、会おう。

清水対川崎:2 優勝しちゃえ。

千葉対新潟:1 深井、いいぜ。

G大阪対磐田:1 急激に気になる存在に。

鹿島対京都:1 内田、打て。

浦和対神戸:0 得点力不足。

札幌対柏:1 踏みとどまる?

横浜Fマリノス対名古屋:0 勝っておくれと願いながら。

鳥栖対C大阪:0 熾烈だね、こちらも。

仙台対愛媛:1 イエローダービーになるのか、それとも。

草津対水戸:0 北関東ダービー。駅前の量販店は目立つ。

福岡対横浜FC:1 ジャンボがゴール決めてるね。

☆minitoto☆

鹿島対京都:0、浦和対神戸:2、札幌対柏:0、横浜Fマリノス対名古屋:2、鳥栖対横浜FC:1

☆BIG☆

レッドソックス対レイズのスコアみたい。終盤にバタバタ。

『チームバチスタの栄光』

2008年10月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:仲村トオル 満腹度:☆☆

こっからかなあ。初回は退屈だった。医療サスペンスなのかな?ジャンル分けはどうでもいいのだけれど、どうも緊迫感がない。映画の阿部ちゃんとユッコのイメージを引きずり過ぎているのかもしれない(見てないのだけれども)。期待を込めて☆2つで。こけないことを願いながら。

M字開脚

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

aikoがM字開脚。

そそらないよ。

駄目だよ、女子なんだからあ。

でも、毎回なのだけれどaikoブログに癒されるわあ。

オイラのコテコテ肩凝りブログとは大違い。

羨ましい。

でも、癒されるライターブログってのもねえ。

難しいわあ。

明日はXデー。

とうとう、来てしまった。

気がついてもそっとしておいてください。

あぁ、意味深やわあ。

フォト・ステーション@栃木SC通信

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ro1.JPG会場前。

意外なほどの列の長さに驚いた。

栃木SCの傾向としてキックオフ30分前にドッと人が押し寄せるらしい。

公式発表では3011人。

 

 

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公式に採用されなかった写真。

腕を磨きます。

 

 

 

 

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風邪を引いた斎藤雅也の代役として出場した、前期の対流通経済大学戦以来の登場となった入江利和。

いろいろといじりたいがコメントを取り逃したのでコラムを書けず。

猛省です。

「ニア、ニア!」

佐藤悠介からの注文通り、鋭利なクロスを上げ続けた。

 

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気持ちを前面に押し出すタイプの山崎透と向慎一。

佐藤悠介はバックラインからの山崎の声が効果的だったと話した。

CKから良質なボールを供給した向は、キックの質の高さで流れをぐぐっと手繰った。

「この大会(天皇杯)のボールは蹴り易いです」とのこと。

4回戦のジュビロ磐田戦では、後半ロスタイムに外したFKを直接蹴り込んでくれるかもしれない。

 

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昨季の対戦時との印象を問われたロアッソ熊本の池谷友良監督は、「パワーがあった。アグレッシブにやってきた。ドン引きかと思っていたが、最終ラインを高く保ち、いい守備からカウンターを打ってきた。サイドチェンジやクロスが徹底されていた。いいチームになってきている」と話した。加えて、「昨年まで自分たちと同じステージで一緒にやってきたチーム。(昇格の)プレッシャーの中で戦っていると思う。是非ともいいライバルとして来シーズンは戦えることを楽しみにしている」とエールを送った。対戦後にはいつも激励してれくる。好漢である。

 

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柱谷幸一監督から「赤井は1対1がチームで一番強い」と評された赤井秀行。これまではサイドバックでの起用が主だったが、ロアッソ戦では3バックの右を務めた。ファーストミーティングでセンターも出来るとは聞いていたが、J2得点ランキング2位の高橋泰を完封するほどのパフォーマンスを披露するとは予想だにしなかった。

「たまにマークを外しましたが、(自分のプレーが)出来ました。連勝できるように頑張ります」と赤井は笑顔で話した。

 

 

 

ro7.JPG延長突入前、メンタル的に充実していたと感じた柱谷監督は、「強く言うことはなかった」そうだ。伝えたのは、「高い位置でプレーすること」「ボールを繋いでサイドからのクロス」、とシンプルなものだった。

 

 

 

 

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PK戦前、思いっきり蹴ってこいとのアドバイスが効いたのか、全員が成功。

緊迫感のあるPK合戦だった。

 

 

 

 

ro9.JPG5番手の落合正幸は蹴った直後に成功を確信。

GK小針清允の元へと走り出していた。

落合に追随するようにチームメイトが駆け寄り、折り重なり、歓喜の共有。

 

 

 

 

 

 

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5-3で勝ち。

やや後味悪し

 

 

 

 

 

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ro14.JPGSAGAWA SHIGA FC戦後のどよんとした表情から一転、笑顔、笑顔、笑顔。

凛々しい表情にも惹かれるのだろうが、むしろこの愛らしい笑顔に瞬殺されるんだろうなあ。

サッカー滅茶苦茶上手いし、かっこいいしで、いつも羨望の眼差しっす。

1週間遅れのバースデイゴール、おめでとうございます。

 

 

 

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長かったなあ、この瞬間を味わうまで。

でも、「会えない時よりも会った時の喜びを噛み締めよう」、なんて言うじゃん。

そんな感じ。

 

M体質の日本@南アフリカワールドカップアジア最終予選 日本対ウズベキスタン

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

シビアな状況下でなければ、南アフリカワールドカップを目指す今回のチームは力を発揮できないのだろうか。アジア最終予選2戦目となる対ウズベキスタン戦を控え、UAEとスパーリングを行うなど準備期間はたっぷりとは言わないまでも相応に用意されていた。コンディションを作る上でもホーム開催ということで地の利を生かせることから困難ではなかったはずである。しかし、蓋を開けてみれば、人もボールも動かない、試合開始前ピッチに水をまいたにしてもミスパスのオンパレード、相手がちょっと前に出てきただけで腰が引けた。置かれた状況が異なることから安易な比較はできないが、灼熱の地マナマでのバーレーンとの一戦の方がファイト出来ていた。そう考えると甘えが、気の緩みがあったと疑わずにいられない。代表はM体質なのだろか。

中村俊輔がハードタックルで潰されると、起点を喪失した日本は打つ手がなかった。玉田、大久保のアタッカーにボールが入らず、時折サイドチェンジを利し右から仕掛けるが単発に終わる。27分、闘莉王の不要な、魅せる必要のないエリアでの緩慢なクリアミスからカウンターを浴び、警戒していたシャツキフにゴールを割られた。距離の取り方を探り続けた日本は、必死にマークを掻い潜った中村俊輔への依存度が増す。しわ寄せを受けながら、それでも中村俊輔が左からふわりとしたクロスを供給し、大久保が折り返し、玉田が最後は押し込み同点とする。

ゴールにより前半終盤に息を吹き返した日本は、左に寄せてから右の内田を使うも、内田が上がった後に生じたスペースへとウズベキスタンの侵入を許す。左から圧を掛けたウズベキスタンの攻撃はシャープで、嵩にかかって攻め立てる様は先のユーロ2008で旋風を巻き起こしたロシアを彷彿とさせた。ピリッとしない日本はセットプレーに活路を見い出すも、途中交代の岡崎のヘッドが中沢に当たるなど決め切れず。最終手段である闘莉王を軸としたパワープレーにも徹しきれないまま、2連敗と後がないウズベキスタンの気迫を上回れずにホーム最低条件の勝点3を取り逃した。

好機は全て中村俊輔から。この悪しき事態を早急に改善しなければならないだろう。物おじしないプレーが求められている香川と内田。香川のプレーは継続性に乏しく、内田は積極性に欠けた。前半37分、中村俊輔の絶妙なスルーパスに飛び出したのは内田。シュートを選択すべきケースでファーサイドへの折り返しのパスを出した時には、誰もが頭を抱えるしかなかった。サイドバックはシュートを打ってはいけないとの約束事でもあるのだろうか。奮闘していたのは中沢、長谷部、中村俊輔と限られた選手のみ。全員のハードワークなくして勝利を掴めないことは、3次予選を通じて体験済みだったはずなのだが。不甲斐無い内容と結果に溜め息しかでなかった。

南アフリカワールドカップアジア最終予選 日本1-1ウズベキスタン @埼玉スタジアム2002

<日本>GK楢崎、DF阿部、闘莉王、中沢、内田、MF長谷部、遠藤、香川(→稲本)、中村俊輔、大久保(→岡崎)、FW玉田(→興梠)

ぶりかえし

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

またまたハナカゼ。

処方してもらった薬は胃が荒れるから怖くて飲めない。

最良の薬である睡眠をうまく取れないことが、ぶいかえしの最大の要因。

12時前に寝ていた頃が、ガキの頃が、懐かしい。

小学生まで消灯9時だったもんなあ。

家族全体で。

健康で、円満な家庭だったわけだ。。。汗

『セレブと貧乏太郎』

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:上戸彩 満腹度:空腹

上地の人気におんぶにだったこ。信じ難い視聴率が何よりの証拠。中身なし。上戸を囲い込んだお台場テレビは『アテンションプリーズ』から、上戸の魅力を上手く引き出した作品を制作していてだけに残念でならない。成り上がりものは『お金がない』、『山田太郎物語』など既に良作がある。それを超えられる気配はない。尻すぼみでしょ。

『オー!マイ・ガール』

2008年10月16日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:速水もこみち 満腹度:空腹

何が面白いのか分からない。『東京タワー』でおいしい思いしたから、もこみちはしばらく潜るしかないのかね。少しかわいそうだわ。

待望久しいスーパーサブ@栃木SC通信

2008年10月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

197.JPG

途中交代で流れを引き寄せた入江利和。

元々、定評のあった高精度のクロスを左足から連発した。

延長後半8分には所謂「裏街道」から好クロスを供給し、スタンドを大いに沸かせた。

間合いで勝負するドリブルは茅島史彦を想起させ、待望久しいスーパーサブとして名乗りを上げた。

山崎透、入江とサブに甘んじていた選手の活躍により、滞っていた血流は正常化しつつある。

また、スタンド観戦していた選手の刺激にもなったことだろう。

左、右、左、右、右@栃木SC通信

2008年10月14日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

170.JPGPKのトレーニングは前日に一度きり。

左、右、左、右、右。

細かい指示を出さず、「蹴りたいように蹴れ」と送り出した柱谷幸一監督。

5人全員がきっちりと決めた栃木SCに凱歌があがる。

『使い分け』@栃木SC通信

2008年10月13日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

208.JPG場当たり的と思われた今季初となる3―5―2の採用は、PK決着(5―3で栃木SC)ではあったが、結果的に吉と出た。

「相手を圧倒し、ボールを支配して、いいゲームができた」

誇らしげに柱谷幸一監督が語った通り、ロアッソ熊本(以下、ロアッソ)を試合内容で凌駕した。

「ブロックを作り、オーガナイズされ、引きだしてからのカウンターにはまった。ラインは高かったが、背後を取れなかった。上手くやられた」

敗軍の将・池谷友良監督は脱帽するしかなかった。それだけ、栃木SCが展開したサッカーはクオリティが高かったといえる。もちろん、成算はあったのだろうが、期待していた以上の効用があった。

敗れ去った先週の対SAGAWA SHIGA FC戦後、険しい表情で柱谷監督は言った。

「一人一人が強い責任感を持ってやらなければいけない」

個々の責任の所在を明確にするには、顕在化させるには4―4―2よりも、1対1の攻防が必然的に増える3―5―2の方が適していた。マークを剥がされれば失点に繋がるリスクを背負うが、一方で強い責任感と危機感が芽生えもする。ハイリスクを覚悟の上での決断は実を結んだ。

相手エース、高橋泰とマッチアップするシーンが多々あった赤井秀行は、「3バックは自分の役割がはっきりする。結構、やり易いですね」と話す。高橋と木島良輔の2トップを赤井、山崎透、鷲田雅一の3枚は抑え込むことに成功した。拙かったビルドアップでも、3人は上手くボールを味方に供給した。

「3か4にこだわる必要はない。役割を見つけ、明確にし、全員が自分の仕事をこなした。結果として+αが出た」

相の手を入れたのはトップ下に配され、推進力を働かせた向慎一。強調したのは失敗を恐れず、「自分達から仕掛ける」アグレッシブな姿勢だった。同様の趣旨のコメントを横山聡も残している。与えられた仕事を着実に遂行し、1対1の局面で、球際の競り合いで後手を踏むことがなければ、イニシアチブを握ることはそれほど難しくない。サッカーの基本を順守したことは、試合を優位に運ぶ上で小さくなかった。

3か4か。「フォーメーションは問題ではない」。表現こそ異なるが、選手は口を揃えた。 佐藤悠介もその一人である。

「3でも4でも11対11に変わりはない。12対11になるわけではない」

独特の言い回しで、システムを論じることには、意味を見出さなかった。ただ、3―5―2では宙ぶらりんとなる、両ワイドの使い方に留意すべきだと主張することは忘れなかった。重要なのはシステム云々ではなく、「ポイントの作り方」である。岡田佑樹、斎藤雅也、途中交代の入江利和と左右のワイドの選手を効果的かつ効率的に操れたことには、確かな感触を得ていた。

今後のリーグ戦に向けて未整備状態の4―2―3―1に戻すのか、それとも3―5―2を継続的に主軸とするのか。指揮官に問うた。

「(3バックに)手応えを感じられた。両方を使い分けられればいい。相手によりメンバーを変える。ゲーム中に使い分けることも出来たらいい」

システムに無理矢理はめ込むことはしない。好調な選手を上手く組み合わせ、それぞれの特長が最大限に発揮できる、プレーし易いものを状況に応じて選択する。フレキシブルに3バックと4バックを併用することを視野に入れている。3か4かの二者択一ではなく、3も4もという欲張りな指針で、残されたリーグ戦7試合を戦い抜く腹積もりでいる。

対ロアッソ戦の選手と同じく、メンバーをいじり、4―4―2から4―2―3―1、さらには3―5―2と負けが込んだ、閉塞した状況を打開すべく、積極的に動いた柱谷監督は賭けに勝った。

もがき苦しんだ末、キャンプからチームが追及してきた柔軟性を、ようやく手にできた。闇の先に光は存在した。  

第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦 戦評:対ロアッソ熊本戦@栃木SC通信

2008年10月13日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

192.JPG2―3と敗れはしたものの、前節の対SAGAWA SHIGA FC戦の後半開始30分間に好感触を得た柱谷幸一監督。戦前、選手達に伝えた。

「自分達がいいゲームをスタートから、途中からではなく、スタートからやろう。1対1では絶対に勝つ。それを90分間、やり通そう」

ぼんやりとした試合の入り方は、開幕から改善されない栃木SCの悪癖のひとつである。連勝街道をひた走っていた頃は、不安定な立ち上がりを試合中に修正し、勝利を手にすることが出来ていた。だが、勢いに陰りが見え始め、6戦未勝利と絶不調に陥った途端、先取される展開を逆転することは容易ではなくなった。追いすがるのが精一杯で、追い越せない。次第に自信は失われ、消極的なプレーが目を引くようになる。勝ち運に見放された。

「リーグ戦では結果が出ていなかったが、天皇杯ということで開き直って戦えた」横山聡は、骨惜しみなくボールを追い、体を張った。3バックのセンターを任された山崎透は、ロアッソ熊本(以下、ロアッソ)のエース高橋泰とのファーストコンタクトを難なく制した。トップ下を務めた向慎一は、カウンターが発動すると真っ先にスペースへと飛び出した。岡田佑樹と斎藤雅也の両ワイドは激しい上下動を繰り返した。

カテゴリーが上の相手に自然とモチベーションは高まった。積極的に試合を運んだことで、手綱をロアッソに渡さなかった。立ち向かっていく姿勢が、欠落していた自信を取り戻させた。やる気に満ち満ちていた。球際で、1対1で引けを取ることはなかった。

4―4―2に対する3―5―2の優位性を発揮できたなど、勝因は幾つか挙がるが、この日の明暗を分けたのは、メンタルだった。2年連続してホームで完膚なきまでに叩きのめされたのは、ロアッソの方が勝ちたい気持ちが勝っていたからだった。次のラウンドに進めること、つまり勝利と同等に、低空飛行を続けていた栃木SCにとっての収穫はピッチに立った全員がファイトできたことだろう。

JFLでは順位が下の相手との対戦が控えている。残り7試合、優勝と昇格に向けて、挑みかかって行く気持ちを持続できるか、がキーになる。

「今日のキックオフ前の気持ちに持っていく」(柱谷監督)

最高位が4位の栃木SCは、まだ何も手にしていない。JFLの覇権を争う1チームに過ぎない。常に挑戦者として試合に臨むことが求められ、それが可能ならば易々と勝点を手放すことはなくなるはずである。


4―2―3―1と新機軸を打ち出したばかりの栃木SC。未完のフォーメーションは混乱を招き、勝点3を取り逃した。新システムを熟成させるには時間を要するのだが、柱谷監督は思い切った策を採った。さらに手を加えたのである。頑なに固執してきた4バックを捨て、3―5―2を敷いた。そこからは、なんとか悪しき流れを断ち切りたい、との切実な思いが透けて見えてくる。3バックは機能するのか、それとも下策に終わるのか。

前期を首位ターンしたことでJFLシード枠での天皇杯出場権を得る。栃木SCは3回戦から登場。相手は仇敵のロアッソだった。布陣はGK小針清允、DFは左から鷲田雅一、山崎、赤井秀行、中盤は底に落合正幸と佐藤悠介、左に斎藤、右に岡田、トップ下に向を並べ、上野優作と横山が2トップを組んだ。

2年でJFLを通過したロアッソは、ただいまJ2で15チーム中14位。チームが苦戦を強いられているからこそ、際立つのがJ2得点ランキング2位の17ゴールをマークしている高橋。過去4戦して栃木SCは1勝3敗と分が悪く、昨年の対戦時には高橋に痛い目にあっている。

相手のセンターバック2枚が屈強だったことで、上野へのボールの収まり具合は悪かったが、4―4―2に対する3―5―2の優位性を栃木SCは活かした。サイドに張り出した左の斎藤と右の岡田を効果的に使いこなす。落合と佐藤がボールを散らし、高位置の岡田と斎藤が果敢に仕掛けた。好機はこしらえられなかったが、伍して試合を進められたのは、サイドでイニシアチブを握れたからだった。

「栃木のやりたいサッカーにはまった」(ロアッソ・池谷友良監督)

引いてブロックを構築し、引っ掛けてからカウンターを打ち込む。組織的に守り、素早い攻守の切り替えからゴールを狙う展開も思惑通りだった。浅いラインを保った3バックは、ロアッソの危険な2トップに上手く対応した。要注意人物の高橋のポストプレーから飛び出した市村篤司に、ポストをなめるシュートを浴びたシーン以外、決定機を作らせなかった。栃木SCもゴールの匂いがしたのは一度だけ。岡田のスルーパスに佐藤が抜け出すも、利き足とは逆の右で放ったシュートは枠を反れる。押し込められることもなかったことから、急造の3バックは思いの外、機能したといえる。

斎藤の鋭いドリブル突破からのシュートで幕を開けた後半。栃木SCは徹底して自分達のサッカーを貫く。コンセプトがぶれることはなかった。6分、CKを上野が頭で合わせるがクロスバーに嫌われてしまう。先制機を逸すると、アンラッキーなカタチで失点を喫する。一旦はCKを跳ね返すが、セカンドボールを拾った宮崎大志郎のクロスはゴールへと向かう。GK小針が慌てて反応するも、ポストが邪魔したことで弾き切れず。ルーズボールを小森田友明にプッシュされてしまう。

芳しくないリーグ戦と同じく先手を奪われるも、山崎と鷲田が連続してCKからゴールを脅かし、追撃の狼煙を上げる。セットプレーで流れを掴んだ栃木SCは、斎藤に代わり入江利和を投入。この交代が奏功する。良質なクロスが左から間断なく供給された。圧を掛けられたロアッソはファウルで止めざるを得ない局面が増え、ついには宮崎が2枚目のイエローカードでピッチから追い出される。それからほどなく、栃木SCは試合を振り出しに戻した。FKのクリアボールをPボックス内で岡田が右足一閃。低空シュートがゴールに突き刺さった。

同点後、栃木SCは向の右クロスから横山がヘディングシュートも、ここはGK吉田智志が立ちはだかる。カードと思うに任せない試合運びに苛立ちを募らせ、平常心を欠いたロアッソは、山崎のミスから河野健一、小林陽介が立て続けにシュートを打つが、GK小針が阻止。数的優位の栃木SCは90分でロアッソを仕留め切れなかった。

試合は前後半15分ハーフの延長戦に突入。8人で2ラインを形成したロアッソに、栃木SCはストロングポイントとなった入江が好クロスを入れるが
、中央の守りを固められたことで崩しきれない。パワープレー要員として送り込まれた松田正俊に、岡田から絶好のクロスが届けられる絶好機も、フリーの松田のシュートはクロスバーをかすめ、枠内を捕えきれなかった。

雌雄が委ねられたPK戦。「自分の思った蹴り方で蹴ってこい。俺が責任を取るから」と指揮官に背を押された、先行の栃木SCは1番手の佐藤から横山、松田、岡田、落合が順当に決めたのに対し、ロアッソは3番手の小林が重圧に押し潰され、吹かしてしまい勝負あり。

7月19日の対流通経済大学戦以来、約3カ月ぶりの公式戦勝利を飾った瞬間、トリを務めた落合はGK小針の元へと駆け出した。そこには何時しか歓喜の黄色い輪が出来上がっていた。一昨年、東京ヴェルディ(当時東京ヴェルディ1969)を屠ってからクラブ史上2度目となるJ撃破を果たした。

「今日は勝つと思っていました」。会見場で笑いを誘うなど、久方ぶりの勝利に柱谷監督の口は滑らかだった。「久々の勝利は格別です」とは3バックの一角を担い、1対1での強みを発揮した赤井。満面の笑みを浮かべた同点弾の岡田は「久々に楽しく、嬉しく、笑顔になれました」と爽やかに話した。「ナーバスになっていたので、勝てたことで肩の荷が下りたと思う」。昨季、ヴェルディで7連敗を経験しながら結果的に昇格を成した佐藤は、リーグ戦4連敗にも動じることはなかったそうだが、試合を振り返る口ぶりからは、長らく遠ざかっていた勝利の味を噛み締め、安堵していることが窺えた。そして、4回戦の相手であるジュビロ磐田、憧憬の対象である名波浩との対戦に胸を高鳴らせていた。

第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦 栃木SC1(PK5―3)1ロアッソ熊本 観衆3011人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:斎藤(→入江)、上野(→稲葉久人)、向(→松田)

〈ロアッソ熊本〉GK吉田智志、DF市村篤司、河端和哉、矢野大輔、車智鎬、MF宮崎大志郎、斎藤紀由(→河野健一)、山本翔平、小森田友明(→小林陽介)、FW木島良輔(→福王忠世)、高橋泰

『ひらめきの導火線』

2008年10月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:茂木健一郎 満腹度:☆☆☆

啓発本なのかな?「自分の可能性に火をつけろ!』と謳ってるし。プロフェッショナルでお馴染み、茂木さんの著書。トヨタ方式とノーベル賞を軸にお話を展開。凄く読み易いが、読解力が乏しいため、分かりにくい部分も少々。近年の欧米志向に対する警鐘、日本人の価値観に対する誇りを強く訴えてます。よくよく考えれば、欧米から下に見られること自体がおかいしいことに気がつく。日本人だって負けていない。劣等感を払拭してくれます。

『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』

2008年10月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:Hey!Say!JUMPの子たち 満腹度:空腹

先行投資でしょう。志田未来にしたように。若い子の囲い込みと学芸会以外の何物でもない。次は、ない。でも、ジャニ子が見るから、打ち切りにならない。上手いからくりです。

『ブラッディ・マンデイ』

2008年10月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:三浦春馬 満腹度:☆☆☆☆

ドラマとしてはスケールがデカイ。まるで映画のよう。初回の2時間SPだけかもしれないが・・・。ようやく、我慢しなくても主演の子の演技が見られるようになったねえ。汐留テレビに出ていた頃は酷かった。キャスティングも豪華。挙げたらきりがないほど。赤坂テレビの本気度が伝わってくる。いい緊張感で進めば、立派な作品になるのでは。『デスノート』で天才に食傷気味ではあるけれども。キッチー(吉瀬さん)、艶やか過ぎる。クラクラです。

プレーバック:対ロアッソ熊本戦@栃木SC通信

2008年10月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

※メンバーが入れ替わっているために参考にならない可能性大。

場所は足利市。天気は雨。ぬかるんだピッチ。相手はロッソ熊本。ちょうど1年前、1―3と大敗を喫した時と全く同じ状況が揃った。汚辱を注ぐために待ち焦がれた対戦。リベンジを果たし、1ヶ月近く白星のないホーム試合で勝利を収め、上位に肉薄したいところ。

アウェーの横河武蔵野FC戦から中2日と強行日程が組まれたゴールデンウイーク3連戦の最終日。「準加盟クラブ」同士、ライバル対決のスタメンに選ばれたのはGK原裕晃、4バックは左から高野修栄、山崎透、谷池洋平、北出勉、中盤はボランチに山田智也と堀田利明、右に小林成光、左に高秀賢史、センターFW山下芳輝の下に横山聡が配された。前節、温存された小林成光と山下が先発復帰した。

1年でのJ2昇格プランが頓挫したロッソ熊本(ロッソ)。新に元日本代表DF上村健一、JFLで実績のあるFW北川佳男(元アローズ北陸)、小林陽介(元横河武蔵野FC)などを補強し、戦力に厚みを持たせた。不退転の決意、本気度が伺える。ジェフリザーブズ、ガイナーレ鳥取に足元をすくわれ2連敗したが、その後は3連勝と持ち直して栃木SC戦に挑んできた。フォーメーションは中盤をボックス型にした4―4―2。2トップは現JFLトップスコアラー(9ゴール)の高橋泰と小林陽介を組ませた。“栃木SCキラー”北川はベンチスタートだった。

栃木SCが0―1と惜敗したFC岐阜戦に遥々、自ら足を運んでスカウティングを行っていたロッソ・池谷監督(本稿著者の隣席で細かいメモを取っていた)。「狙い所は分かっていた。そこを封じていいところを出せた」と視察した甲斐があったことを口にした。

池谷監督が留意した点は「左が速くワイドに張り出していた。ボランチからの展開」だった。立ち上がりから左の高秀を自陣に釘付けにしようと、ロッソは右から圧力を掛けてきた。高秀を消去する作戦に打って出る。この先制攻撃は成功した。「相手は縦を切ってきた。スピードを殺しに。常にマークが2枚ついていた。背後に弱いと聞いていたが、背後を突けなかった。警戒されていた」と高秀。一旦は圧が弱まるもボールが入ると対面の市村篤司が適度な距離感で応対してきたことで、ドリブル突破からのセンタリング、CKを獲得するなど本来の役割を全くさせてもらえなかった。

また、「相手がイニシアチブを持っていた。積極的なDFができなかった」とは堀田。山田と縦の関係を築き喜名哲裕と小森田友明のダブルボランチをチェックするはずが、逆に掴まってしまう。「相手にコントロールされていた感じ」と掌の上で踊らされているような感覚を味わい、「前を向いて仕事ができなかった」と厳しいプレスの餌食となる。ボールを持たされてしまう。

高秀と堀田。マークすべき選手をしっかりと抑え込んだロッソ。昨季の対戦でも3―5―2から4―4―2に布陣をいじったことが奏効したように、今回もスカウティング能力に長けていることを証明した。

「相手のプレッシャーが早く起点を作らせてもらえなかった」と高橋監督が言う通り、サイドの高秀は進路を塞がれ、供給源の堀田が潰されたことで「GKとDFの間に早いボールを出そう。両サイドを突こうとしたがボールが出なかった」。そのため有効な攻撃が繰り出せなかった。

出鼻を挫いたロッソはロングボールとテンポのいいパス回しを織り交ぜながら攻撃を組み立てた。「跳ね返しても跳ね返しても、ボールが跳ね返って来た。セカンドボールを拾えずにラインが上げられなかった」(谷池)。上手くスペースへとボールを蹴り込んできたロッソの戦術にはまる。明らかに今までの相手とボールの質が異なっていた。ボランチはDFラインに吸収され、セカンドボールを先に取られてはミドルレンジからシュートを浴び続けた。熊谷雅彦のミドルを皮切りに西森正明、小森田が枠内を捕らえる正確なシュートを打ち込んできた。GK原のファインセーブで難を逃れるも、緩いバイタルエリアを我が物とされてしまう。

激しいプレッシャーにさらされ、ビルドアップもままならず、ボールの収め所が見出せなかった栃木SC。高秀のパスから横山聡が飛び出すも上村のスライディングブロックに阻止され、ルーズボールを高野が上げるが中の山下はヘディングシュートを打ちきれなかった。前半、唯一の好機を逃す。

出し手と受け手のイメージが共有されることなく、パスを出しては相手のボランチラインで引っ掛かるシーンが多発し、高秀一辺倒の単調な攻撃には余裕の対応をされてしまう。山下のポストプレイなどを挟み、ワンクッション入れていればマークのズレも生じたのだろうが、工夫が足りなかった。

優勢のロッソも序盤のミドル以外、好機を作り出せなかったが熊谷のスルーパスから西森が抜け出しシュートするもふかす。最初の45分間はスコアレスで終える。

雨脚が強まった後半。秒殺される。DFの間に走り込んだ高橋に熊谷が浮き球のパスを届ける。帝京高校の同級生である山崎が先に体を入れるが、突っつかれボールを掻っ攫われる。勢いそのままに強奪したボールを強シュート。ゴールネットを揺らした。開始1分もしないうちの失点。「集中力不足だった」。キャプテン北出は臍を噛んだ。

先制点を手にしたことで勢い付いたロッソはスピードが増す。簡単にボールをさばいてはサイドに運び精度の高い、危険なクロスを上げてきた。熊谷、小林陽介が決定的なシュートをするが、高野が必死のDFで食い止める。西森の良質なセットプレイのボールから小森田、矢野大輔にヘディングをあわされ、喜名にミドルシュートで脅かされもしたが、守備陣が踏ん張り追加点を許さなかった。

失点を1に留めていた守備陣の奮闘にゴールで応えたかった攻撃陣だが、「苦し紛れのパスが多くて、グラウンドコンディションが悪かったこともあるがボールが繋げなかった。DFがロングボールに強いことは分かっていたが対抗してしまった」と横山聡が振り返ったように、攻撃は前半から改善の兆しすら垣間見られなかった。

それでも、山田を下げ、西川吉英が投入されると、僅かながら活気付く。小林成光の右クロスからセンターで高秀が、CKの流れの中から再び小林成光が入れたクロスを山崎がヘディングシュート。だが、高秀のシュートはGK小林弘記の正面を突き、山崎は頭を振り過ぎたことで枠内に飛ばせなかった。同点機を逸する。

「中盤の優位性をもてていた」(池谷監督)ロッソは出足が鈍い栃木SCのプレスを飄々とかわしては、2トップにボールを預けた。全体的に噛み合いの悪い流れを変えようと小林成光を引っ込め茅島史彦を送り出すが、さしたる効果はなかった。ロッソペースに変化はなく、左から西森が供給したクロスを小林陽介にヘディングで綺麗に流し込まれる。リードを広げられて終戦。

FC岐阜戦に続き、ロッソ熊本との「準加盟クラブ」対決をホームで落とした。それも、自分達のサッカーをさせてもらえずに。試合後、感情を滅多に表に出さない堀田が、人目をはばかることなくペットボトルを床に投げつけた。それだけ、この一戦に懸けていたのだろう。物にあたるのは褒められたことではないが、気持ちは十分に理解できた。

「悔しいし、残念。(昨季)ホーム、足利でロッソに負けているので悔しい思いでいっぱい」と俯き加減で高橋監督は話し、「DFもいいし、中盤もいい、前の2トップもいい。バランスも強さもあり、昨年のロッソより1枚も2枚もパワーアップしていた。完敗でしょう。やられてしまった」と素直に力負けを認めた。

これまで積み重ねてきたものを、屈辱的な敗戦を喫していたロッソにぶつけるはずが、またしても返り討ちにあってしまった。勝ち点3と確かな手応えを持ち帰られた。谷池は言った。「攻守になにもなかった」。深い悲しみと、現状のままでは優勝することが困難であるという現実は残されたが。

JFL前期第10節 栃木SC0―2ロッソ熊本 @足利市総合運動公園陸上競技場 観衆3016人

〈ロッソ熊本〉GK小林弘記、DF上村健一、有村光史、市村篤司、矢野大輔、MF喜名哲裕、小森田友明、熊谷雅彦、西森正明(→山口武士)、FW高橋泰、小林陽介(→吉井孝輔)

 

『同じことの繰り返し』

勝因を問われたロッソ熊本・池谷友良監督は、躊躇うことなく答えた。
 
「単純だが気持ちだと思います。強い気持ちでファイトしてくれた」
 
勝ち点3をライバルから得られた要因は、個々人のスキルでも、ぬかるんだピッチコンディションを考慮しての戦略でも、栃木SCのストロングポイントを消せたことでもなかった。強調したのはシンプルだが引き出すことが非常に困難な、それでいて発揮された時にはあらゆるものを凌駕する強烈な力を兼ね備える「気持ち」だった。
 
「気持ち」で勝ったことで「1対1の局面で自分達にボールが転がり」「一歩早く、一歩長く」足を出すことができた。戦う姿勢を前面に押し出したことで勝機をたぐった。
 
翻って敗軍の将・高橋高監督。
 
「相手の方が気迫と集中力があった」
 
技術、組織力などでロッソが上回ったことは事実であるが、昨季のホーム(足利市)での対戦と同様に「気持ち」で屈してしまったことが大きな敗因であることも、また真実である。
 
「競り合いで勝てなかった。相手の方が強くて大きかった。セカンドボールも拾われた。イニシアチブを握れなかった。攻守のバランスがよかった」

空中戦で後手に回る。セカンドボールを奪われてしまう。それでは、自分達のサッカー――ボールポゼッションを高め、サイドから切り崩すこと――が出来るはずもない。

「気持ちで負けない。メンタル面の重要性を選手に話したい」

3日前に勝利した横河武蔵野FC戦では、ハイボールを難なく処理し、セカンドボールをボランチが拾ってはボールを散らした。ロッソと蹴って来るボールの質こそ違ったが、横河のロングボール戦術に対抗できたのは、選手間で話し合い練り上げたゲームプランが実行に移せたこと以上に、受身になるのではなく最初から向かって行くメンタル面の強さがあったからこそ。スタミナ配分など考えることなく、ガンガン前線から走り回ったこと、惜しみないプレスを掛けられたことが小さくなかった。不恰好でも、愚直に勝利を求める。なりふり構わない栃木SCの原点が、そこにはあった。大切なこと、忘れていけないことを再確認した。しかし、前の試合の収穫を次の試合に活かせなかった。継続性に乏しい。克服されていない課題である。

「切れたら駄目だと言っていたのに切れてしまった。同じ事を繰り返してしまった」

先制点を振り返っての堀田利明の弁である。高橋泰に叩き込まれたゴールは、後半がキックオフしてから1分と経っていなかった。後半開始前に栃木SC側のゴールネットが急遽、補修された。数分の中断を挟んで試合再開。絶対に切らしては、集中力を欠いてはいけないところで、耐え切れずに失点を喫した。一瞬の隙を突かれた。思い起こせば、昨季1―2と逆転弾を食らってから、すぐさま3点目を追加されたのはキックオフしてから間もなくだった。堀田が「繰り返してしまった」と激しく後悔し、憤ったのはそんな過去があったからだった。

「もっと戦う姿勢を出さないと」

直前に起こったことを消化しきれていなかった堀田は絞り出すように、蚊の泣くような声で話した。1―3と蹂躙された昨季の試合後も似たコメントを堀田は残している。

彼我の実力差は歴然としていた。初めて土をつけられたFC岐阜なんかよりも。だが、だからといって負けるとは限らない。隔たりは容易には埋まらないかもしれないが、埋める努力はできた。戦う「気持ち」で。

2年連続して同じ相手に、同じ場所で、同じ様な負け方をする。これほどの屈辱があるだろうか。個人の能力、組織力で劣っても、気持ちだけは引けを取らない。そんな栃木SCをサポーターは愛し、支えてきたのではないだろうか。スマートに勝つよりも、泥臭く。一敗地に塗れようとも、心に響く試合をすべきである。

1年の時を経ても変わらなかった結果と気持ち。このことを真摯に受け止め「這い上がるのみ」(キャプテン北出勉)。いつまでも高い授業料を払ってばかりはいられない。

日本対UAE@テストマッチ

2008年10月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

南アフリカワールドカップアジア最終予選、ウズベキスタンとのホームゲームを控える日本は、UAEとテストマッチを行った。後半27分に途中交代の香川がゴールを挙げるも、31分に警戒していたカウンターから被弾。1-1の同点に終わった。

4-2-3-1の日本は、G大阪と浦和がアジアチャンピオンズリーグの準決勝を戦ったことで遠藤や闘莉王、阿部を欠き、“新戦力”を並べた。北京世代の岡崎をスタートからトップ下に配し、ウズベキスタン戦は出場停止となる松井大輔の代役に代表復帰の大久保嘉人を左サイドに。長谷部とのダブルボランチを組んだのは先の対バーレーン戦でベンチ外となった稲本。センターバック中沢の相棒には追加招集の寺田が指名された。

玉田と岡崎の堅実なポストプレーを利し、右の中村俊輔が内に絞ってゲームを組み立てる。長友と内田のフレッシュな両サイドバックはオーバーラップを掛け、ダブルボランチのいずれか一人のセカンドボールへのリアクション、サポート意識がよかったことで、厚みのある攻撃が繰り出せた。UAEが裏を狙ったボールを送り込むも、闘莉王にも劣らぬ高さを披露した寺田のヘディングで跳ね返す力が、行く手を阻む。警戒人物であるエースのマタルにボールを入れさせなかった。優勢に試合を運べた一因だろう。大久保が精彩を欠いたことで左サイドは機能不全に陥ったものの、ボールを動かし続けた日本は、試合を支配する。Pボックス内に侵入した岡崎の反転シュート、FKから寺田が高打点からのヘディングシュート、長友の左クロスから大久保のヘディングシュート、と好機を生み出す。ネットこそ揺らせなかったが、ゴールへの高い意識が窺えた。

セットプレーを隠すと戦前に公言していた中村だが、後半の頭に枠内にFKを飛ばす。その後もプレイスキッカーを務めたものの、中村個人が直接ゴールを狙う際の軌道などは既に相手に知れ渡っていることから構わずに打っていったが、さすがにサインプレーなどは行わず、隠す部分はしっかりと隠していた。絶好機を大久保が外すなど、サイドから効果的に崩せてもゴールとして結実しなかった日本の攻撃。しかし、27分、右クロスを興梠がヘッドもポストに嫌われ、逸機するもセカンドボールを拾った内田がファーの香川へグラウンダーのパスを送り、これを難なく香川がプッシュ。平成生まれのA代表初ゴールが先制点となる。攻守にフレキシブルだった日本だが、些か前掛かりになったところを、UAEに突かれる。人数は足りていたものの、中東が得意とするカウンターとミドルシュートのセットから同点とされてしまう。前半にもマタルにショートカウンターからシュートにまで持ち込まれるシーンがあっただけに、しっかりとケアしなければならなかった。1点を死守しなければならない時間帯と状況での失点。立て続けに2点を献上したバーレーン戦の教訓が、メンバーが入れ替わっていようとも活かされていなかったといえる。勝利を追求した日本は香川が2度、佐藤、興梠も好機を掴むが決め切れず。勝ち越せないままタイムアップとなった。

失点を喫したことよりも好機の数に比例せず、追加点を奪えなかったことを岡田監督は課題に挙げていた。確かに決めなければならないシーンは数多あったが、バーレーン戦での蹉跌があっただけに、無失点で閉められなかったことの方が、むしろ問題なのではないだろうか。

さて、新戦力である。寺田のパフォーマンスは悪くなった。自身の持ち味を発揮し、安定していた。稲本も球際の強さ、ダイナミックな後方からの飛び出しと身上を押し出しつつ、バランスを取ることも忘れず、消えることも浮くこともなかった。北京世代の岡崎と興梠は、初めこそ硬さが見られたが、時間の経過と共にチームとして求められているもの、個人として要求されている部分を表現した。若きアタッカーはゴールへの渇望をチームに呼び起こし、新鮮な風を吹き込んだ。

親善試合 日本1-1UAE @東北電力ビッグスワン

<日本>GK楢崎、DF長友、寺田(→高木)、中沢、内田、MF長谷部、稲本(→中村憲剛)、大久保(→佐藤)、中村俊輔(→香川)、岡崎(→巻)、FW玉田(→興梠)

『風のガーデン』

2008年10月 9日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:中井貴一 満腹度:☆☆☆☆

第4の故郷?北海道は富良野(1度しか訪れたことないけど・・・)が舞台の時点で☆2つだよね。ロケ地がズルイ。触りだけでも心を掴んでしまう。踏ん反り返っている大先生は、口だけじゃないってことです。緒形拳さんの遺作。諸々と悔いは残っているだろうけれども、作品を完成させられたことで俳優としては満足だったんじゃないかな。今クールで外せない作品だよね。平原綾香の女優業にも注目したい。

愛をください

2008年10月 9日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

愛を失いそうになった。

その時、愛する人が止めてくれた。

ありがとう。

でも、不信の灯は消えない。

愛をください、愛をください。

フォト・ステーション@栃木SC通信

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

sg2.JPG近畿遠征は1敗2分け。

結局、ひとつも勝てなかった。

方角が悪いのか?

佐川印刷SC戦、ロスタイムの被弾が尾を引いているような・・・。

 

 

 

 

 

sg3.JPG

新システムにおけるサイドの負担は否定しない。

稲葉久人と小林成光がポジションを下げることで、攻撃がカウンター主体になってしまう。ゴール前にボールを運ぶが、フィニッシュで完結できないことから余計な体力を使い、勝負所で力を出し切れない。

「でも、システムじゃないんですよ。出ている11人が考えて、話し合えばいい。このシステムだから楽、そうじゃないから難しいなんてことはないんですから」

新機軸の導入への戸惑いは感じつつも、球際などの集中力の欠如、個人のクオリティの低さを、むしろ問題点として上野は指摘した。

「誰も助けてはくれない。トレーニングしかない」

苦境を脱するには一日一日を疎かにせず、ワンプレーに魂を込めるしかない。

 

 

 

 

 

 

sg4.JPG

後半7分、相手の決定機を阻止した際に痛めた左足の状態が気懸かりである。

GK小針清允不在の状況は、考えたくもない。

セカンドGKの武田博行も万全のコンディションを作っているだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sg5.JPG遠征の楽しみのひとつである「ゆるキャラ」。

こいつも緩かった。

ライバルはひこにゃんなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sg6.JPG
途中交代の向慎一は一定のインパクトを残した。

中盤の核である落合正幸が2試合出場停止となるだけに、先発の座を取り戻す絶好機。

タイ遠征で得たもの、感じたものをピッチで存分に表現してもらいたい。

柱谷幸一監督の向への評価は高かった。

 

 

 

 

 

 

sg7.JPG勝点3には繋がらないが、横山聡の2試合連続ゴールは、思わしくないチーム状態の中で僅かな好材料だろう。

昨季同様、終盤戦でゴールを荒稼ぎしてもらいたい。

苦しい時こそ、エースの一発が士気を高める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sg8.JPG
闘志なきものは去れ。

柱谷監督は、積極性に欠ける選手を外すことを公言した。

「積極的にやれない選手は代える。これまで(先発で)出ていた選手でもプレーできなければ代える」

悪循環から脱するには、大胆な選手起用を行ってもいいのかもしれない。

と思う一方で、あまり動き過ぎると、さらに事態が悪化するのではないかとの懸念もある。

どんな手を、策を講じるのだろうか。

 

※集合写真のリクエストを頂いたので、今後はアップしていきたいと考えてます。

『OLにっぽん』

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:観月ありさ 満腹度:空腹

あちゃー、観ちゃんも、アベサダもやっちゃったねえ。こりゃ、駄作だわ。入りから失敗。2話目は我慢して見るけど、3話目以降はないわ。確実に。美波はロングが似合わない。ショートでしょ、ショート。浅野あつ子の関西弁も不自然で不快感を受ける。水曜日は冴えないねえ。

『WORST 21巻』

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:高橋ヒロシ 満腹度:☆☆☆☆☆

またしてもヤンキー漫画の域を脱したね。凄まじいほど作品が成長している。天地の闇に差し込む花の光。いいタイマンだったぁ。中途半端な優等生ではなく、ヤンキーとして青春時代を過ごせばよかったなあ、と若干の後悔も芽生えたり、芽生えなかったり、ラジバンダリ。今後はどんな展開をみせるのか。武装戦線が軸になっていくのかなあ。楽しみだわ。まだ、死ねない。

遅延:ジェフ千葉対浦和レッズ

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

電光石火の一撃を決めたのは、残留争いを続けるホームの千葉。谷澤の左からのパスを斜めに走り込んだ深井がシュート。先手を奪われた、首位奪取を目論む浦和はエジミウソンのドリブル突破から、ゴール前に残っていた闘莉王がスルーパスに反応。左足で同点弾を挙げる。

ブロックを作り、サイドでの攻防では譲らなかった千葉。平川と相馬の両ワイドの行く手を阻む。比重を守備に置いたことは悪くなかったが、千葉のストロングポイントである谷澤と深井の両サイドのアタッカーが自陣に引いてから前に出ることで、攻撃の迫力はでなかった。時折、深井が右に配された左利きの優位性を活かし、サイドチェンジから谷澤と巻を利すシーンもあったが、浦和も上手く対処した。CKからフリーの青木、工藤の背後へのパスから巻がいずれも頭でゴールを狙うが、ポストに嫌われ逸機する。浦和は個々の呼吸が合わず、流れの中でカタチを生み出せなかった。

後半、追加点を奪ったのは、攻守に連動性のあった千葉。ミシェウがキープから縦に入れたボールを深井が受け、Pボックス内でのシャープな反転からトーキックでゴールネットを揺らす。深井の持ち味であるスピードとテクニックが存分に発揮された一発だった。ちぐはぐな浦和は流れを掴めず、ゴール前で失ったボールからミシェウに華麗なミドルを叩き込まれる。千葉は戸田と早川を投入し、守備を肉厚にし、闘莉王を前線に上げた浦和のパワープレー対策を講じる。しかし、交代直後にマークの甘さを突かれ、アーリークロスから永井の折り返しをエジミウソンにプッシュされ、1点差に迫られてしまう。隙を見逃さないしたたかさを兼ね備えていた浦和だが、セットプレー、もっといえば闘莉王をFWの位置に配した時しかゴールの匂いはせず、脅威を与えられる一方で、ゴールを取り切る力が決定的に欠けていることを晒しているようでもあった。終始、先行した千葉は逃げ切りに成功。連勝を5に伸ばす。敗れた浦和は首位に躍り出ることに失敗した。

千葉は谷澤と深井の両サイドの機能性が高く、巻の下に構えるミシェウが要所要所で効果的な仕事をする。アタッカー陣が機を見て前に出られるのは、後方の守備がしっかりしているから。集中力を切らして2失点を喫したが、4枚のDFとその前に位置する下村が構築するブロックは安定していた。守備をベースとしたいいチームになってきている印象。

G大阪とのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝初戦を控える浦和は、個々の距離が遠く、攻撃の組み立てが図れないことから、闘莉王への依存度が増している。常に故障という爆弾を抱えている闘莉王が離脱することになれば、急激に失速する確率は低くない。リーグ戦、ACLでの苦戦は必至だろう。パスをベースに局面を打開するG大阪が現時点では優位とみる。

J1 千葉3-2浦和 @フクアリ

<千葉>GK岡本、DF青木、池田、ボスナー、坂本、MF下村、工藤、深井(→早川)、谷澤、ミシェウ(→戸田)、FW巻(→レイナウド)

<浦和>GK都築、DF坪井、闘莉王、阿部、MF山田、鈴木(→梅崎)、相馬(→エスクデロ)、平川、ポンテ、FWエジミウソン、高原(→永井)

なぜ?そこまで躍起になる。

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

門戸開放してあげればいいではないか。

どうして若者の高い志を阻害するのか。

今季のドラフトの目玉選手が日本球界を経ずに直接メジャーリーグ挑戦を表明したことに対し、日本プロ野球組織は「自衛策」として日本球界復帰に際してペナルティを設ける意向を示した。

高校生ならば帰国から3年、大学・社会人ならば2年。アメリカから日本に戻ろうとしても、12球団が手を出せない、獲得できないことで合意したというのである。あまりにも過剰に反応し過ぎていないか。

有望選手の流出を避けたい気持ちは痛いほど理解できるが、渡米した選手が必ずしもメジャーに定着し、活躍できるとは限らない。仮に躓いた時、日本に帰ろうと思っても受け入れ先がない。一時的にしろ野球を取り上げられてしまう。選手寿命は例外を除けば、決して長くはない。2年から3年、野球ができなくなることを、どれだけ真剣に考えているのだろうか。「職を奪う」と脅すことは、果たして有益なのだろうか。

プロの防衛策には問題がある。しかし、静観の構えをとっているアマ側も同様に問題である。ドラフトはプロの問題だから口出しはできないと言う。送り出す側は、受け入れる側に物も言えないとは呆れる。成功する確率が高いとは言えない、リスクを背負いつつも、夢に真っ直ぐな選手を何故、守れないのか。守ろうとしないのか。これまでも散々、プロには酷い仕打ちをされてきたではないか。消極的な態度をとるのではなく、アマ側としての見解を明確に打ち出すべきだ。黙って事態が終息するのを待っていてはいけない。

結局はサッカーのようにピラミッド型の構造が構築されていないことから、ドラフトを巡る問題が多々、起こるわけである。才能あるものの芽を摘むことに躍起になっているくらいならば、野球界全体の改革に本気で取り組むべきである。

『檸檬のころ』

2008年10月 7日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:豊島ミホ 満腹度:☆☆☆

ふつうの人の日常をふつうに描いた作品。だから、あまり抑揚はない。でも、くだらない作品ではないので、甘酸っぱい青春をプレーバックしたい人にはおススメですかね。「ジュリエット・スター」がいい。珠紀のしれっとしたところとか。映像化されたようだが、栄倉に谷村では原作の世界観がおそらく出ない。別個のものと割り切れば見れなくはないのだろうが、原作を愛する人には厳しいだろうなあ。ロケ地は栃木らしい。

フォト・ステーション@栃木SC通信

2008年10月 6日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ボクを産み、育ててくれた蔵の街で開催された栃木SCイベント。

簡単に写真で振り返ってます。

時間のある方は、どうぞこらちから(http://blog.livedoor.jp/hehe0821/)召し上がれ?

『思い切れ』@栃木SC通信

2008年10月 5日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

sg1.JPGDFラインからボールを引っ張り出したボランチの佐藤悠介の顔には、困惑と苛立ちが浮かび上がっていた。

首を盛んに振り、周囲をキョロキョロと見渡す。が、ボールを受けようとする姿勢が感じ取れない。ひとつ、ふたつ先のプレーを読んでボールを預かるも、肝心の受け手がパスをもらおうとしないのである。困り果て、憤怒するのも無理はない。パスコースが存在しないことから、佐藤は両手を広げ、「出し所がないよ」と言わんばかりのジェスチャーをするが、それでも味方のリアクションは芳しくなかった。展開力の他にも、トップへとくさびを打ち込むなど、ゴールに直結する勝負パスを供給するために中央に配されたにもかかわらず、期待された効果は佐藤が“孤立”したことにより薄まってしまった。

「(怖がっていることを)プレーしていて感じていた。ボールを受けたがらない。昇格レースの中でナーバスになるのも分かるが、それをひっくるめても足りない部分がある」

佐藤は嘆くしかなかった。

アグレッシブさに乏しかった。挑みかかっていく気概がなかった。その原因を上野優作は、こう見ている。

「チームがしばらく勝てていないことで、調子が悪い選手はどうしてもプレーを怖がってしまう」

自分がミスすることで流れが一気に悪しき方へ傾いてしまうのではないだろうか。そんな恐怖心がボールを呼び込む作業を停止させたのかもしれない。ミスの連鎖に対する怯え。萎縮したことで前線へボールを運べず(運ぼうとせず)。一度はパスを受けるも、再び近付いてパスをもらう基本的な動作は皆無に等しく、だからパスコースは自ずと限定された。1トップの上野へあてたボールを拾うタイミングも、反応速度も相手が勝っていた。兎に角、出足が鈍かった。

「フリーの選手が多いのにボールが入らない。ボールを要求していない」

タイはバンコク遠征にJFL選抜の一員として参加した向慎一は、ベンチからピッチの状況を、そんな風に見詰めていた。停滞したムードを払拭するには、果敢に動き回るしかない。後半途中からピッチに立った向。実行に移そうと考えていた、「ボールを受けて、さばくことを繰り返した」。上手くいかないシーンも、当然ながらあった。だが、周りに同調して消極的に振る舞うのではなく、意欲的にボールに絡んだことで、佐藤へラストパスを通し、決定機を演出した。

「連動してパスを出して、また顔を出す」

トレーニング、或いはトレーニングマッチと異なり、小林成光や落合正幸と有機的に動けなかった岡田佑樹も痛感していた。パスを出す、受けて終わりではなく、フレキシブな対応が求められることを。パス&ゴー、パス&ムーブの必要性を。

現代サッカーは守備の充実により、一本のパスで局面を打開することは困難を極める。絶え間なく動き、ギャップを構築し、生じたスペースを使いこなすことで、ゴールをこじ開ける。肉体的なスピードだけではなく、シンキングスピードも重要とされる。休むことなく体も、頭も働かせなくてはならない。4―4―2のようにバランスが取り易いフォーメーションではなく、アンバランスな4―2―3―1などは頻繁なポジションチェンジなくして、相手を攪乱させ、ゴールを陥れる餌をまくことなど不可能である。パスが出てから動くのでは遅い。起こり得る事態を予測し、察知する。クオリティの高い予備動作こそが雌雄を決する。勝負はボールの無い所から始まっている。止まってなどいられないのである。

しかし、栃木SCの選手は、ボールを散らせる能力を有する佐藤に、ボールをつけた時点で安心してしまい、その後の状況を見守ることが多々あった。「悠介さんが第一になってしまっている。一個飛ばせれば、もっと視野が広がり、いい展開になっていた。簡単につけ過ぎている」(向)。

翻って、SAGAWA SHIGA FC(以下、佐川滋賀)の選手は、気後れするどころか、ボールに触れることに喜びを見出していた。トップ下の中村元は低い位置まで引いて、左ワイドの大沢朋也は内に絞ることで、ボールを巧みに誘引していた。惜しみなく動き回ったことで、捕まえにくいポジションを探り出し、発見した場所で己の役割に徹した。流動的な動きは、栃木SCに決定的に欠けていた要素だった。

新システムは佐藤の特異な資質を活かしきることに主眼が置かれている。が、前を向いてボールを持っていても、味方が動かなければ、突っ立ったままでは、正確無比なキックは宝の持ち腐れとなる。4―2―3―1など単なる紙の上での配置に過ぎないが、それに囚われ過ぎるあまり、動きがぎこちなくなっている。持ち場を放棄してでも、好機と見て取ったならば、大胆に攻め上がる。縮こまっていても、小さなプレーをしても、事態が改善されないならば、いっその事、思い切ってプレーした方が例え勝点を逃したとしても、心持が違ってくるのではないだろうか。

思うに任せない状況だからこそ、敢えてリスクを冒してでも前にでなければならない。活路は黙っていては、開けないのだから。
  

戦評:対SAGAWA SHIGA FC戦@栃木SC通信

2008年10月 5日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

164.JPGハーフタイム、柱谷幸一監督は選手に問い掛けた。

「サッカーをやっていて楽しいのか?」

無難な立ち上がりだった。アウェー、しかもチームは3連敗中と、中断期間を挟んだものの状態は芳しくない。リスクを冒して前からボール狩りを行う必要はない。ゆったりとしたリズムは、置かれた状況を考慮すれば悪くはなかった。ただし、よくもなかった。スコアが動き易い、開始10分を過ぎても、変調しなかったからである。出力は一向に上がらない。淡々と同じリズムを刻むだけ。攻守に彩が全くなかった。まっさらな画用紙に延々、鉛筆で直線を描いているようだった。

「前半は面白くなかった。仕掛けようとしない。パスを受けない」

柱谷監督は45分を振り返り、バッサリと切り捨てた。自分達からアクションを起こさないのだから、事態を改善し、面白くできるはずがない。受け身のサッカーに終始したことで、イニシアチブはSAGAWA SHIGA FC(以下、佐川滋賀)に移り、先制まで許してしまった。

叱咤されて臨んだ後半戦。早々に追い付く。ゴールでついた勢いを維持して攻勢に転じるも、押し切ることは、試合を引っ繰り返すまでには至らなかった。バイタルエリアから小林成光がシュートを放つのが精一杯だった。流れは来ているのにもかかわらず、積極性に欠けることで、波に乗り切れない。手綱を握っただけに過ぎず、手繰り寄せることはできなかった。またしても、形勢は佐川滋賀に傾き、敗北を喫した。

「たかがサッカー。何かを失うわけじゃない。思い切りプレーしなければ面白くないのに・・・」

受動的に振る舞い、能動性に乏しい選手に対し、指揮官は首を傾げるしかなかった。

最善を尽くし、それでも力が及ばなければ諦めもつくだろう。が、力を出し切れずにプロとしての資格を剥奪され、ハイレベルなステージで己を磨く機会を失うとしたら、それほど悲しく、後々まで悔いが残ることはないのではないか。

「純粋に点を取れば勝つ。取れなければ負ける。もう一度、原点に戻りサッカーを楽しむ」

苦境に立たされた今、最も必要なもの。上野優作は、伸び伸びとプレーすることを挙げた。新たな試みと泥沼の連敗に起因する重圧。選手達から感じるのは、痛々しいほどの窮屈さである。ボールに初めて触れた頃、無我夢中でボールを追っ掛けた頃の初々しい感情を思い出し、失敗を恐れることなく、溌剌とプレーするべきである。積極的なミスに罵声は飛ばない。咎められることもないのだから。

サッカーで飯が食える。ほんの一握りの選手にしか与えられない権利を手放すのは、あまりにも勿体ない。


2位に陥落した栃木SCは約1か月のブレーク期間中、御殿場でミニキャンプを張り、佐藤悠介をボランチに据える4―2―3―1を取り入れ、トレーニングマッチを組むなど、リーグ戦再開に向けた準備を行った。再開後の初戦である対佐川滋賀戦を、「キャンプが有意義だったと思える試合にしたい」と意気込みを語った柱谷監督。連敗を3で食い止め、天皇杯を含む怒涛の9連戦(3回戦に勝利すれば試合数は膨らむ)の入り口を、味を忘れた勝利で飾るべく、選抜した11人は以下の通り。GK小針清允、4バックは左から斎藤雅也、鷲田雅一、照井篤、岡田佑樹、中盤は落合正幸と佐藤のダブルボランチ、上野の1トップ下に稲葉久人、横山聡、小林が並んだ。

リーグ戦連敗で14位に沈み、天皇杯も1回戦で敗退した昨季の覇者・佐川滋賀。こちらも4―4―2の変則である4―2―3―1を選択した。

上野がピッチの横幅を上手く使い、落合が潰して得たボールを佐藤が散らす。ある程度は狙い通りに試合を運んだが、スローインから中村元にトラップであっさりと体を入れ替わられ、フリーでのシュートを打たれたあたりから引き気味になる。全体が下がることでボールを奪う位置が低くなり、相手が帰陣してしまい、カウンターを繰り出すも、望んだほどの成果は得られなかった。タッチ数の少ないパスが散見されるも、フィニッシュには結びつかない。

次第にポゼッションを高め、左サイドを軸に攻め入った佐川滋賀。31分にPボックス内でフリーとなった竹谷英之のゴールで先手を取る。空中戦に長ける竹谷に頭ではなく、左足で豪快に決められた。個のスキルで劣るも、モビリティと運動量でカバーした佐川滋賀の攻撃に栃木SCは手を焼く。ショートカウンターから小林の右クロスを稲葉が合わせるもヘディングは力なく、佐藤の直接FKもGK森田耕一郎に弾き出されてしまう。攻撃を仕掛けるも、シャープさが欠落し、ゴールを脅かせなかった。攻守両面でかかる両サイドへの負担、佐藤にボールを集中させ過ぎたことによるスピードダウンが原因だろう。

「もっと怖がらずに行こう」(柱谷監督)

指示を仰いでから覚醒するのは、指揮官の本望ではないが、後半開始1分にFKの混戦を横山が制する。試合を振り出しに戻し、ボールを取る位置が高くなったことで、形勢を逆転するも、ゴールを脅かせなかった。

「いい時間帯に1点を返せた。その流れで2点目を取れなかったことで、自分達を苦しめた」

先制され、同点とするも、勝ち越せない。横山は、「自分達の足りない部分」を、歯を噛みながら語った。

栃木SCの活気は徐々に失われ、逆に劣勢にあった佐川滋賀が奪ったボールを縦に早く流し込み、ゴールに迫った。25分、FKから山根伸泉にマークを剥がされ被弾。

交代出場の向慎一からのスルーパスに、前線に残っていた佐藤が左足を振るも僅かに枠を反れた。機を逸するも同点としたい栃木SCは、4―3―3と前に厚みをもたらす。人数を揃えるが、中盤を薄くしたことが裏目に出る。バイタルエリアを巧みに利用された。致命的となった3点目は竹谷と中村がゴール前で起点を構築し、裏を突いた米倉将文に奪い去れた。

「広いスペースでの1対1は、うちのセンターバックでは厳しい」(柱谷監督)

ならば、もっと警戒すべきだったのではないか。前掛かりになっていたとはいえ1対1で負けてはいけないことを前提に、安易に背後へボールを入れられないようにする、など。失点は個の責任であるが、対戦相手から脆弱と読まれている中央から崩されたのだから組織力が不足していたともいえる。

ロスタイムに横山が競り合いで獲得したPKを佐藤が蹴り込み、1点差とするも焼け石に水だった。点差は最少であるが、内容にはかなりの開きがあった。

連敗はとうとう4にまで伸びてしまった。順位は逆転されず2位のままだが、日曜開催の3位ファジアーノ岡山、4位横河、5位カターレ富山との勝点差が縮まる可能性は高く、つい最近まで独走していた栃木SCが後続の集団に飲み込まれるのは時間の問題となった。

事態は更に深刻度を増している。病巣は容易に摘出できない。しかし、「ここを乗り切らないとJFL優勝は難しい」とは横山。続けて「(厳しい)局面を打開するのはピッチの選手。選手達で打開するしかない」。サポーター、コーチ陣も共闘するが、結局は選手自身がやるしかない。誰も助けてはくれない。だからこそ、佐藤は強いプロ意識を求める。

「選手一人一人がプロとして、色んなものをボクだったら家族を背負っている。若い選手はそれが何なのか、問いかけて欲しい。(昇格レースは)そんなに甘いものではない」

JFL後期第10節 SAGAWA SHIGA FC3―2栃木SC 観衆1181人 @佐川急便守山陸上競技場

〈SAGAWA SHIGA FC〉GK森田耕一郎、DF旗手真也、谷奥優作、影山貴志、大杉誠人、MF大沢朋也(→吉村修平)、加納慎二郎、山根伸泉(→岡村雅幸)、田谷高浩(→米倉将文)、FW中村元、竹谷英之

〈栃木SC〉交代:小林(→向)、稲葉(→深澤幸次)、上野(→松田正俊)
  

プレーバック:対SAGAWA SHIGA FC戦@栃木SC通信

2008年10月 3日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

照れ隠しに違いない。

「意識はしていない」
 
刺激的な言葉は時としてマイナスに作用する。自己制御を欠き、審判に侮辱的な言葉を吐く。愚行が招いた3試合出場停止のペナルティ。明けた復帰初戦も普段と変わらぬ気構えで臨んだ、と佐藤悠介は言うが、実際には相当いれこんでいた。ウォーミングアップの段階から溢れんばかりに気迫は漲り、近寄り難い雰囲気を醸し出す。ひとり黙々と短いダッシュを繰り返した。自己証明の場でもあった開幕戦に負けず劣らず、自らを奮い立たせる。

犯した罪は消えない。背徳行為によりチームとサポーターへ多大なる迷惑をかけた。報いるには謝罪の言葉を並べることも大切であるが、フットボーラーである以上、やるべきことは、ただひとつ。ピッチで勝利に直結する仕事を果たす。失地回復にはボールを介し、思いの丈を語る方法が最も得策である。

佐藤は理解していた。そして、やってのける。先制点と決勝点は佐藤の左足から演出された。伸し掛かる重圧をものの見事に撥ね退け、蓋を開けてみれば主役の座に身を置いていた。目に見えるカタチで深謝をすませ、地に堕ちかけた信頼を取り戻した。

「ボクは、約束は破らない」

そう豪語する佐藤。勝点3、ホーム8連勝を引き寄せるパフォーマンスは圧巻であり、償いには十分すぎるほどだった。逆境で発揮される底力には感服するしかない。

「左足の精度の高さは点に繋がる可能性が高い、と改めて感じた」

柱谷幸一監督の佐藤評である。ダイレクトに影響力の大きさを口にしないことが、逆に指揮官とキャプテンの絆の深さを感じさせた。

 

アウェーでの連敗を2で止めるも、同じ「J2準加盟クラブ」のカターレ富山からは勝利を獲得できず。拾ったに等しい勝点1の価値を高めるには、昨季の覇者であるSAGAWA SHIGA FC(以下、佐川滋賀)に勝ち切ることが求められた。スタメンはGK小針清允、4バックは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹が並び、ダブルボランチは落合正幸と鴨志田誉が組み、左ワイドに佐藤、右ワイドに高安亮介を据え、松田正俊と石舘靖樹が2トップに指名された。

王者は中位に甘んじる。原因は明白である。個人昇格した御給匠(横浜FC)、堀健人(水戸ホーリーホック)、嶋田正吾(FC岐阜)の穴を埋めきれないからである。トリオが叩き出したゴール数は57。決め手を欠き、勝点を伸ばせないのも致し方ない。

開始早々に鴨志田が失ったボールからカウンターを食らう。事なきを得るも、出鼻を挫かれ、佐川滋賀が手綱を握る。ポゼッションで優位に立たれ、4バックの両端のスペースを執拗に突かれる。大沢朋也、榎本周平、中村元が形成する左サイドのトライアングルは、栃木SCを大いに苦しめた。大沢の浮かせたパスから放った榎本のシュートはゴール前を横断。肝を冷やされる。

個の力量不足を連動性で補った佐川滋賀に押し込められたことで、栃木SCはトップにロングボールを蹴り込むしか手立てがなかった。「FWにつけるパスを増やしたかった」(鴨志田)が、思うに任せない。ボールが前に収まらないから中盤はサポートへ入れず、セカンドボール争奪戦でも後手に回った。

しかし、先にゴールを割ったのは栃木SCだった。GK小針からのキックを石舘が懸命に確保。左の佐藤へ叩き、サイドチェンジのボールを右へ送る。受け取った高安は胸でトラップしてからマーカーを振り切り、ゴールへ流し込んだ。高安の今季初ゴールを契機に畳み掛けたかったが、中盤の支配力で劣り、リズムを掌握できない。オーバーラップから斎藤、直接FKから佐藤、斎藤のクロスから高安がゴールに迫るなど好機をこしらえるも、形勢は逆転できなかった。

悪しき流れを断ち切るために後半の頭に上野優作を投入。起点の構築を図り、攻勢に転じる策を打つも、競り合いで負傷した落合が退場したことでバランスを崩す。急遽、ピッチに送り出された久保田勲と鴨志田の噛み合わせが悪く、安易なミスからフィニッシュへと持ち込まれる。バイタルエリアの緩さに乗じて1トップの竹谷英之が存在感を増すと、失点の気配は濃厚となり、ついに振り出しに戻される。34分、竹谷のポストプレーを利し、中村が供給したチップキックからのパスを交代出場の米倉将文がボレーシュート。あっさりと中央から失点を喫する。

佐川滋賀の勢いは止まず。クロスの処理にあたった岡田があわやオウンゴールの危機を迎える。辛うじて難を逃れ、ロスタイムにCKを獲得。「前半からいいボールを蹴っていた。絶対に来ると信じていた。どんぴしゃり」。佐藤の正確なキックを頭で合わせたのは上野だった。劇的な決勝弾が突き刺さり、王者を葬り去った。「うちの失点パターン」と敵将・田中信孝監督。2戦続けてセットプレーから被弾しての敗北に肩を落とした。

「結果的に点を取ったがJのチームならば1―1、或いは逆転されていたかもしれない」

値千金のゴールを決めても上野の表情は険しかった。例えば1―0で逃げ切れるような、「しっかりしたゲームをして勝ちたい」との思いは強く、劣勢に回った後半の時間帯を課題に挙げた。「(久保田)勲も頑張っていたが、アンカーの位置で跳ね返す力が足りなかった」と、落合が退いた後の進め方に佐藤も修正の余地があると話した。「真ん中でのポゼッション力が不足した」とは柱谷監督。久保田と鴨志田が落合にはない特長を生かして中盤を構成していれば、安定した試合運びが出来たと考えている。

佐藤は言う。

「強いチームではない」

そう感じるのは苦境に立たされた際、相手をいなす老獪さ、すなわちゲームマネジメント能力が備わっていない等々、物足りない要素があるからだろう。優勝に値するチームになるためには、数多の壁を打破しなければならない。

JFL後期第14節 栃木SC2―1SAGAWA SHIGA FC 観衆3453人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:松田(→上野)、落合(→久保田)、石舘(→横山聡)

〈SAGAWA SHIGA FC〉GK真子秀徳、DF榎本周平、冨山卓也、影山貴志、高橋延仁、MF中払伸吾(→吉村修平)、小幡正、大沢朋也(→根本知治)、中村元、田谷高浩(→米倉将文)、FW竹谷英之 

 

『ネガティブな感情との訣別』

季、柱谷幸一監督に才能を見出され、徐々に出場時間を増やし、ついには憧憬の対象である只木章広(現・ヴェルフェたかはら那須)からポジションを奪い去る。オフには幼き頃からの夢のひとつ、プロ契約を勝ち取りもした。様々なものを貪るように欲する思いは、アグレッシブなプレースタイルからひしひしと伝わってきた。その残像が鮮明に記憶されているからだろうか。殻を脱しきれない、足踏みをしているような停滞感が今季の開幕時から拭い去れなかったのは。対戦相手から要注意人物にリストアップされ、警戒をされているにしても。

高安亮介は思い悩んでいるのではないか。サッカーを心の底から楽しめていないのではないか。そんな疑問がむくむくと頭をもたげた。

「やらされている。プレーが受身になり、周りに合わせていた」

果敢に持ち味であるスピードを生かし、タッチライン沿いを駆け上がり、クロスを供給するも正確さに欠けた。技術的な問題もあるが、精神面が及ぼす影響は小さくなかったという。心に巣食うある思いが躍動感を損なわせ、決定的な仕事を果たすことを阻んだ。高安は偽らざる心情を吐露した。

「(小林)成光さんがいないから、自分が使われているんじゃないか」

右ワイドの位置を争うライバルは、開幕から好調をキープ。独特の、緩急をつけたドリブルは攻撃に絶妙なアクセントを加えた。アシストにゴールをマークするなど結果を残しもした。その小林が悪質なタックルを受け、戦線離脱することになる。故障した箇所のリハビリを終え、入れ替わるように先発起用されたのが高安だった。

サバイバルを勝ち抜いたわけではない。「代役」、「穴埋め」。そんな言葉が頭にこびりつき離れず、何時しか呪詛となり体を縛り付け、本来の特長を殺いでしまった。ライバル意識は足かせとしかならなかった。

「自分のいいプレーができなかったのは、そこに繋がっている」

競争原理はマイナスに働いた。ゴリゴリ対面のマーカーにドリブルを仕掛けるアタッカーが、ネガティブな感情を抱いてプレーしていては、結果がついてくるはずがない。

そこで、自己改革を断行した。対抗意識を燃やすことに神経を割くのではなく、己を見詰め直した。行き着いた思いは、シンプルなものだった。

「やってやろう」

心の中で起こった僅かな気持ちの変化が、プレーにも現れた。ポジティブに現状を、物事を捉えられるようになったことで脱皮が図れた。これまでシュートを打つ機会が巡ってきてもパス、或いはクロスを選択してきた。だが、前向きになったことが奏功し、優先順位の低かったシュートを打ち切れた。アシスト役が一転、フィニッシャーに変貌したのは前半19分のことだった。佐藤悠介からサイドチェンジのボールが届けられる。トラップでマーカーを外し、躊躇うことなく右足を振った。「気持ちを行動に移した」ことで、JFL初ゴールを2年目にして手にする。

「自分が決めてやると思わなければボールが出てこない」

痛感したのは挑んでいく姿勢の重要性だった。

後ろ向きの感情と決別する突破口となったゴールが、高安に自信を芽生えさせた。前半終了間際には左クロスからヘディングシュートを繰り出す。後半に入ると縦方向へのドリブルに、内側へ切れ込んでいく動きが加わる。カットインから左足でシュートを放ち、ゴールを脅かしもした。シュート3本は佐藤と並びチーム最多タイ。

「縦だけではなく中へ入ってシュート、ワンツー。スルーパスが出せるようになれば、レベルの高いプレーが出来る」

柱谷監督はプレーの幅が拡がる動きを見せた高安の成長を見て取った。圧倒的なスピードに付け加えられたゴールへの強い意識。引き出しが増えたことで、今まで以上に対峙するDFは対応に窮することになるだろう。危険度はより一層、高まった。

「何かを言われてやるよりも、自分の意思でやることが大切」

時間を要したがメンタル面の課題を克服できた。新たな武器を獲得もした。しかし、飢餓感を失わない。

一皮剥けた高安は決意を語る。

「ハシラさんのファーストチョイスになりたい」

『幻夜』

2008年10月 2日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著書:東野圭吾 満腹度:☆☆☆☆

人間の美醜が、これでもかってくらい見事に描かれている。さすが、最も旬な作家さん。どうやら『白夜行』の続編らしいのですが、途中まで『幻夜』を脚色したのがドラマ版『白夜行』だとばかり思ってました(原作を読んでいないので)。当然ながら共通点が多いのでね。今作は一方通行の愛なので、ちょいと寂しいかな。描写もグロテクスだし、インパクトを残そうと過剰になっている部分があるような。そちらにきをとられれて、肝心の部分が抜け落ちているようにも思えるのだが。この作品も主演はやっぱり綾瀬だよね。それ以外に適役が思いつかない。2作を本当に理解したければ『風と共に去りぬ』を読まなきゃ駄目だね。なので、読みますわ。

去る者、続行する者

2008年10月 2日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

清原の三振に痺れた。

ホームランよりも。

池山の最終打席、渾身の三振ほどではなかったけれど・・・。

ライトヒッティングも見られたし、ふぁんにとっては堪らない引退試合だっただろうなあ。

王監督とのドラフトを巡る遺恨も解消できたようだし。

タイトルホルダーではなかったけど、それでも名球界入りの権利を手にしているところが、清原の凄さ。

シアトルから駆け付けたイチロー。

三振が絵にならないイチロー。

引退試合は全打席ホームランを放つしか盛り上がらないでしょう。

ボロボロになっても卓越した技術でカバーし、実現してしまいそうだから怖い。

 

為末大はボロボロ現役続行宣言。

嬉しいねえ。

朝原の影響が多分にあるだろうねえ。

メダル2つ持ってても、燃え尽きるまでやり遂げる。

素晴らしい。

中学を最後に、早々に陸上に見切りをつけた筆者とは大違い。

現役の陸上選手には出来る限り、長く一線で戦い続けて欲しい。

意外とあっさり辞める人が周囲には少なくないのでね。

招待状

2008年10月 2日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

なぜか「全裸オリンピック」の招待状が毎日、届く。

開催地は、あの下妻らしい。

まあ、チェンメだから開けないけどさあ、気にはなるよね。

マジで開催されたら。

砲丸、円盤、ハンマーとか回転系は想像以上に面白いだろうねえ。

ボディコンタクトのある種目は厳しいだろうなあ。

なーんて、考えてると是非とも取材に訪れたくなる。

写真加工が面倒臭そうだけれども。

朝からシモってごめんなさい。。。汗

掃除

2008年10月 1日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

パソコンのお掃除に励んでます。

かなり容量を食われているのでね。

外付けハードディスクを買ったので、増えたっちゃ、増えたけど、大元がかなり満腹気味なので、速度が落ちとる。

綺麗にしてあげないと。

昨日、いらいらしていたので部屋を掃除してやりました。

すんごい綿埃に目が点。

〇か月、掃除してないと溜まるね。

塵も積もれば、とはよくいったものですな。