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遅延:ジェフ千葉対浦和レッズ

2008年10月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

電光石火の一撃を決めたのは、残留争いを続けるホームの千葉。谷澤の左からのパスを斜めに走り込んだ深井がシュート。先手を奪われた、首位奪取を目論む浦和はエジミウソンのドリブル突破から、ゴール前に残っていた闘莉王がスルーパスに反応。左足で同点弾を挙げる。

ブロックを作り、サイドでの攻防では譲らなかった千葉。平川と相馬の両ワイドの行く手を阻む。比重を守備に置いたことは悪くなかったが、千葉のストロングポイントである谷澤と深井の両サイドのアタッカーが自陣に引いてから前に出ることで、攻撃の迫力はでなかった。時折、深井が右に配された左利きの優位性を活かし、サイドチェンジから谷澤と巻を利すシーンもあったが、浦和も上手く対処した。CKからフリーの青木、工藤の背後へのパスから巻がいずれも頭でゴールを狙うが、ポストに嫌われ逸機する。浦和は個々の呼吸が合わず、流れの中でカタチを生み出せなかった。

後半、追加点を奪ったのは、攻守に連動性のあった千葉。ミシェウがキープから縦に入れたボールを深井が受け、Pボックス内でのシャープな反転からトーキックでゴールネットを揺らす。深井の持ち味であるスピードとテクニックが存分に発揮された一発だった。ちぐはぐな浦和は流れを掴めず、ゴール前で失ったボールからミシェウに華麗なミドルを叩き込まれる。千葉は戸田と早川を投入し、守備を肉厚にし、闘莉王を前線に上げた浦和のパワープレー対策を講じる。しかし、交代直後にマークの甘さを突かれ、アーリークロスから永井の折り返しをエジミウソンにプッシュされ、1点差に迫られてしまう。隙を見逃さないしたたかさを兼ね備えていた浦和だが、セットプレー、もっといえば闘莉王をFWの位置に配した時しかゴールの匂いはせず、脅威を与えられる一方で、ゴールを取り切る力が決定的に欠けていることを晒しているようでもあった。終始、先行した千葉は逃げ切りに成功。連勝を5に伸ばす。敗れた浦和は首位に躍り出ることに失敗した。

千葉は谷澤と深井の両サイドの機能性が高く、巻の下に構えるミシェウが要所要所で効果的な仕事をする。アタッカー陣が機を見て前に出られるのは、後方の守備がしっかりしているから。集中力を切らして2失点を喫したが、4枚のDFとその前に位置する下村が構築するブロックは安定していた。守備をベースとしたいいチームになってきている印象。

G大阪とのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝初戦を控える浦和は、個々の距離が遠く、攻撃の組み立てが図れないことから、闘莉王への依存度が増している。常に故障という爆弾を抱えている闘莉王が離脱することになれば、急激に失速する確率は低くない。リーグ戦、ACLでの苦戦は必至だろう。パスをベースに局面を打開するG大阪が現時点では優位とみる。

J1 千葉3-2浦和 @フクアリ

<千葉>GK岡本、DF青木、池田、ボスナー、坂本、MF下村、工藤、深井(→早川)、谷澤、ミシェウ(→戸田)、FW巻(→レイナウド)

<浦和>GK都築、DF坪井、闘莉王、阿部、MF山田、鈴木(→梅崎)、相馬(→エスクデロ)、平川、ポンテ、FWエジミウソン、高原(→永井)

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