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日本対UAE@テストマッチ

2008年10月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

南アフリカワールドカップアジア最終予選、ウズベキスタンとのホームゲームを控える日本は、UAEとテストマッチを行った。後半27分に途中交代の香川がゴールを挙げるも、31分に警戒していたカウンターから被弾。1-1の同点に終わった。

4-2-3-1の日本は、G大阪と浦和がアジアチャンピオンズリーグの準決勝を戦ったことで遠藤や闘莉王、阿部を欠き、“新戦力”を並べた。北京世代の岡崎をスタートからトップ下に配し、ウズベキスタン戦は出場停止となる松井大輔の代役に代表復帰の大久保嘉人を左サイドに。長谷部とのダブルボランチを組んだのは先の対バーレーン戦でベンチ外となった稲本。センターバック中沢の相棒には追加招集の寺田が指名された。

玉田と岡崎の堅実なポストプレーを利し、右の中村俊輔が内に絞ってゲームを組み立てる。長友と内田のフレッシュな両サイドバックはオーバーラップを掛け、ダブルボランチのいずれか一人のセカンドボールへのリアクション、サポート意識がよかったことで、厚みのある攻撃が繰り出せた。UAEが裏を狙ったボールを送り込むも、闘莉王にも劣らぬ高さを披露した寺田のヘディングで跳ね返す力が、行く手を阻む。警戒人物であるエースのマタルにボールを入れさせなかった。優勢に試合を運べた一因だろう。大久保が精彩を欠いたことで左サイドは機能不全に陥ったものの、ボールを動かし続けた日本は、試合を支配する。Pボックス内に侵入した岡崎の反転シュート、FKから寺田が高打点からのヘディングシュート、長友の左クロスから大久保のヘディングシュート、と好機を生み出す。ネットこそ揺らせなかったが、ゴールへの高い意識が窺えた。

セットプレーを隠すと戦前に公言していた中村だが、後半の頭に枠内にFKを飛ばす。その後もプレイスキッカーを務めたものの、中村個人が直接ゴールを狙う際の軌道などは既に相手に知れ渡っていることから構わずに打っていったが、さすがにサインプレーなどは行わず、隠す部分はしっかりと隠していた。絶好機を大久保が外すなど、サイドから効果的に崩せてもゴールとして結実しなかった日本の攻撃。しかし、27分、右クロスを興梠がヘッドもポストに嫌われ、逸機するもセカンドボールを拾った内田がファーの香川へグラウンダーのパスを送り、これを難なく香川がプッシュ。平成生まれのA代表初ゴールが先制点となる。攻守にフレキシブルだった日本だが、些か前掛かりになったところを、UAEに突かれる。人数は足りていたものの、中東が得意とするカウンターとミドルシュートのセットから同点とされてしまう。前半にもマタルにショートカウンターからシュートにまで持ち込まれるシーンがあっただけに、しっかりとケアしなければならなかった。1点を死守しなければならない時間帯と状況での失点。立て続けに2点を献上したバーレーン戦の教訓が、メンバーが入れ替わっていようとも活かされていなかったといえる。勝利を追求した日本は香川が2度、佐藤、興梠も好機を掴むが決め切れず。勝ち越せないままタイムアップとなった。

失点を喫したことよりも好機の数に比例せず、追加点を奪えなかったことを岡田監督は課題に挙げていた。確かに決めなければならないシーンは数多あったが、バーレーン戦での蹉跌があっただけに、無失点で閉められなかったことの方が、むしろ問題なのではないだろうか。

さて、新戦力である。寺田のパフォーマンスは悪くなった。自身の持ち味を発揮し、安定していた。稲本も球際の強さ、ダイナミックな後方からの飛び出しと身上を押し出しつつ、バランスを取ることも忘れず、消えることも浮くこともなかった。北京世代の岡崎と興梠は、初めこそ硬さが見られたが、時間の経過と共にチームとして求められているもの、個人として要求されている部分を表現した。若きアタッカーはゴールへの渇望をチームに呼び起こし、新鮮な風を吹き込んだ。

親善試合 日本1-1UAE @東北電力ビッグスワン

<日本>GK楢崎、DF長友、寺田(→高木)、中沢、内田、MF長谷部、稲本(→中村憲剛)、大久保(→佐藤)、中村俊輔(→香川)、岡崎(→巻)、FW玉田(→興梠)

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