ホーム > 2008年11月

『ALWAYS 続・3丁目の夕日』

2008年11月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:吉岡秀隆 満腹度:☆☆☆

ほっこり、ほのぼのだねー。昔日の東京とはあんなものだったのかあ。茶川と鈴木オートのその後、じっくりと追って欲しい。

『バガボンド 29巻』

2008年11月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:井上雄彦 満腹度:☆☆☆☆☆

哲学的な要素が濃く、一読しただけでは容易に理解できない。でも、伝わるんだなあ。その境地、いつかは達したい。沢庵坊、いいねえ。柳生のじいさまとの掛け合いが面白い。

プレーバック:対FC刈谷戦@栃木SC通信

2008年11月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

不快感を包み隠さない。

「全然、駄目でしょう。つまらない。面白くないゲームだった」

収穫は「勝っただけ。でも、それが大きい」と付け加えたが、キャプテン佐藤悠介は思うに任せないゲーム展開と自身のパフォーマンスに誰よりも苛立っていた。

柱谷幸一監督曰く、「悪条件が重なる」。アウェー、しかも18時キックオフのナイターゲーム。スタジアムには弱くはない風が舞い、降り続いた強い雨は止んだがピッチコンディションは芳しいとはいえず、ホーム開幕戦のFC刈谷は鼻息が荒かった。

冗談を交えて佐藤は言う。「風がなく、打ち合ってくれればいいゲームが出来る」。正面から堂々と組み組み合えれば魅力的なサッカーを披露でき、なおかつ勝利も高い確率で約束できる自信があるのだろう。しかし、リーグで圧倒的な戦力を有する今季の栃木SCに真っ向勝負を挑んでくるチームは数えるほどだろう。先ずストロングポイントを消す手を打つのが定石。結果的に勝点3を得ることになるが、刈谷が練り上げた戦術を徹底したことでJFLの醍醐味、一筋縄ではいかないことを思い知らされた。

開幕戦を3―1でものにした栃木SC。ローテーションを用いることをほのめかしたものの、大幅なメンバー変更はなかった。陣容はGK小針清允、DFラインは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹、ボランチを落合正幸と向慎一が組み、左ワイドに佐藤、右ワイドに初先発の高安亮介が入り、2トップに起用されたのは松田正俊と横山聡。FC琉球戦から上野優作と小林成光が外れ、ベンチに控えた。

3―0。刈谷も開幕を飾った。その3ゴール全てに絡んだ和多田充寿はリザーブに回った。故障でもしたのだろうか。フォーメーションは攻撃的な4―3―3。

開始1分と経たずに先制パンチを浴びる。ラインを上げ損なったところにスルーパスを通される。伊藤智弘のシュートはGK正面を突くも、不穏な空気が漂う。9分にも背後をあっさりと取られ、フリーで平林輝良寛にシュートを打たれてしまう。

「意図的ではないが前に前にボールを入れてきて、セカンドボールを拾う。予想はしていたが、うちがセカンドボールを拾えずに、相手に拾われて攻撃されてしまった」(柱谷監督)

風上の刈谷はラッシュをかけた。変則的な3トップに供給されるアバウトなロングボールに苦しめられる。センターバックが弾き返しても、セカンドボール争奪戦で後手を踏み、攻守交替が図れない。平林の力強いドリブル突破に、アンカー酒井康平の巧みなボールさばきが加わり、劣勢の時間帯は延々と続く。

「セカンドボールを拾えていた部分もあるが、引いてしまったので前で自由にやらせ過ぎてしまった」と向。中盤を省略されたことで、プレスを掛けてボール奪取からカウンターを繰り出すことができなかった。全体が間延びしてしまい、食い付けない。

 

FKからの伊藤のヘディングシュートはGK小針が辛うじて防ぎ。石川高大の右クロスにファーで平林がダイレクトで合わせるも僅かに枠を反れる。 難を逃れるも、攻撃は右のアタッカー高安、一辺倒。左から組み立てるケースは皆無に等しかった。2トップが前に張り付いてしまいボールが収まらず、ビルドアップも拙かったことでカタチすら作れない。縦に攻め急ぎ過ぎた感は否めなかった。高安は消されてしまう。

フラストレーションを溜める一方の栃木SCに対して刈谷は、自分達のゲームプランを着実に遂行し、立て続けに好機をこしらえた。エース和多田の不在が響き、ゴールこそ割れなかったが45分間を完全に掌握した。滅多に対戦相手を褒めない柱谷監督も脱帽するほどの出来だった。

低調な前半を終えて迎えた後半。数多の危機を無失点で切り抜けられたことは小さくなかったようだ。落合は言う。

「リセットして、押し込んで行ければチャンスができる、というイメージは出来上がっていた」

前半同様、後半もいきなりどっぷりと冷や汗をかかされるものの、シュートミスに助けられた。ドリブルに対する守備がまだ覚束ない。改善点として挙げられるだろう。これはトレーニングマッチから持ち越されている課題である。

 

命拾いした栃木SCはFKから松田正俊がジャンプ一番。頭ひとつ抜けるも、叩き切れずに枠を越えた。再び松田正俊。今度はカウンターからGK石川扶と1対1になり、ループシュートを放つがゴールネットに収められなかった。逸機したものの、連続して得たセットプレーから流れを手繰り、上野優作の投入で起点が設けられると、高安も躍動し始める。だいぶ右から崩せるようになったが、無常にも高安は下がられ、小林がピッチに入る。高安を引っ込めたことで推進力が削がれるかに思われたが、独特のリズムを有する小林のドリブルは効果的であり、キープ力も兼備していることから右サイドバック岡田が駆け上がれるタメを構築できた。その岡田がゴール前まで顔を出し、左足を振り抜くもGKの正面に飛んでしまう。

残り15分を切ったところで石舘靖樹イン。トップ下に配し、中盤をボックス型から、落合をアンカーにしたダイヤモンド型に切り換えた。Pボックス周辺に人数を割き、パワープレーを敢行。クロスの雨を降らせることでプレッシャーを与え、刈谷を押し込めることに成功。

ロスタイムに片足を突っ込んだ土壇場の44分、バックパスをGKが手で処理したことで間接FKを手にする。Pボックス内、ゴールライン際の難しい角度。プレースキッカー小林からボールを引き出したのは、ひとりゴールから遠ざかった佐藤。「ヒットせずにボテボテ」のシュートはゴールへ向かう。両軍入り乱れての混戦、肩を脱臼させながら体ごと突っ込み、左足でゴールネットを揺らしたのは落合だった。ゲームをイメージしながら取り組んだセットプレーの成果が表れた。

「完全にオレっす。別にマツ君(松田正俊)のゴールでもいいですけども・・・・・・。体ごと飛び込んだ?突っ込んでないと入ってないです」

ゴールの感触を問われると、そう笑いを誘った落合。表情を一変させて語る。

「勝ち続けることで勝ちのリズム、勝ち癖がつく。今日のような勝ち方をすると、前半の内容が悪くても勝てるのではないか、と思えてくる」

苦境に立たされても守備陣が粘りに粘り、千載一遇の好機を確実にゴールに結び付けることが、勝点3を取ることが重要であると話した。

「今日は勝点を取れなくてもおかしくなかった。1の可能性も十分にあった。(内容が)悪い時に1点を取って勝ち切ることで勝点を積み上げられる」

柱谷監督は安堵の表情を浮かべながらも、「選手は納得していない。勝っても喜んでいないことが表情から読み取れた。内容も上げていかなければならない」と、中2日でのホームゲームではアグレッシブに戦い、観衆を満足させることを誓った。

JFL前期第2節 FC刈谷0―1栃木SC @ウェーブスタジアム刈谷 観衆592人

〈FC刈谷〉GK石川扶、DF田上裕、松田勉、西原拓巳、石川高大、MF平林輝良寛、酒井康平、日下大資、FW社本将成(→森山大地)、伊藤智弘、原賀啓輔

〈栃木SC〉交代:横山(→上野)、高安(→小林)、向(→石舘)

 

 

『気脈』

 

明らかなアンバランス。戦略のひとつならば、個人のキャラクターを生かすならば、十分に合点が行く。それにしても、偏り方は顕著だった。時間を経るに連れて疑問がもたげてくる。単に意固地になり、執着してしまっているだけではないのか、と。右ワイドに先発起用された高安亮介の突破力とスピードに。右偏重は一向に是正される兆しが見えないどころか、ズブズブと泥沼にはまっていった。

「上手くビルドアップできなかったのが全て。同サイド、同サイドで行くのは難しい」
 
柱谷幸一監督は、問題点をそう分析した。例えばGK小針清允が右サイドバック岡田佑樹にボールを預ける。その時点で相手の陣形は崩れていない。高安の対面の選手も万全の準備を整えて待ち構えている。それでも、強引なまでにパスを通そうとした。いくらスピードがあっても、スペースを消されてしまっていては、抜きに掛かるのは容易ではない。目的地までの最短ルートを選択するあまり、攻撃が淡白になってしまった。進路を塞がれた高安はピッチから消去された。脅威を与えるべき場所が逆に足かせとなってしまう。
 
DFラインとボランチがポゼッションしながら機を伺い、サイドチェンジ、或いはコンビネーションを駆使して局面の打開を図っていくのが本来の栃木SCのスタイルである。一か八かのギャンブル的なパスを利すことは皆無に等しい。
 
ボールを散らす役割を担う向慎一は、「高安さんのよさを生かそうと、右、右になってしまった。相手もケアーしてくる。真ん中でボールを動かして、左にもっていくべきだった」と自ら選択肢を狭めてしまったことを激しく悔いた。続ける。「変化をつけられればよかった。ボク、(佐藤)悠介さん、(斎藤)雅也が起点になれれば、面白いサッカーになった」。

高安の速さは熟知している。それは、対戦相手のFC刈谷も同じこと。当然、警戒してくる。工夫が施されていない、安易なパスを出しても読まれてしまう。マークも剥がれない。一旦、逆サイドに振る、或いはボランチ、トップにあててから、右へはたく。単純な揺さ振りができていなかった。それどころか、一点に意識が集中してしまったことで、反対サイド、つまり左サイドは放置されたままになってしまった。佐藤は「ボールが触れないとリズムが作れない。ストレスが溜まった」とあけすけに話す。
 
高安の存在感が際立つのに45分以上を要してしまう。後半、上野優作がピッチに送り出されると、攻撃に緩急がつく。鳴りを潜めていたサイドアタックがようやく機能し始める。上野というワンクッションを挟んでから、サイドに展開したことで活性化が図れた。

直線で目的地に到達するのではなく、迂回したことが奏功する。良質なサイドからのアタックを可能にするためには、回り道も欠かせない。そして、修正能力も。「ゲーム中に、ボールが動いている時に修正するのはなかなか難しい」(柱谷監督)。だが、刻一刻と移り変わる状況に手をこまねいているわけにもいかない。「全部が全部、上手くはいかないが、悪い時間帯を減らして、いい時間帯を増やしていかなければならない」と佐藤は自省しながら、劣勢をイーブンに、更に攻勢に転じられるような能力を磨く必要性を説いた。

満遍なく両サイドからアタックを繰り出すには、能動的にサッカーを押し進めるには、コミュニケーションと連携を深め、気脈を通じ合わせることもまた、重要である。

交渉決裂@栃木SC通信

2008年11月29日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ht1.JPG 

栃木SC・柱谷幸一監督はクラブ側との条件が一致しなかったために辞任を申し入れた。

後任は未定で、1週間以内を目処に早急に対応にあたる。

 

会見の冒頭、胸に手を置き呼吸を整えた。嗚咽をこらえながら、しかし柱谷幸一監督は感情を覆い隠すことができなかった。

「先週までは色々と(来季の)準備をしてやろうとした。結果的にやることができなくて残念で、悔しい気持ちです」

眼には零れ落ちそうなほどの涙が溜まっていた。「悔しい気持ちで一杯です」。来季も栃木SCで指揮を執ることができなくなったことへの無念の思いが滲む。

クラブ側との交渉が決裂したのは昨日の27日。「金銭面」と「チーム編成」の2点で折り合いがつかなかったことが、辞任というカタチで栃木に別れを告げることに繋がった。

交渉の席で提示された年俸は今季から25%ダウン、契約期間も柱谷監督が望んでいたものと大きな隔たりがあった。

「自分の評価は高くない」

優勝は逃したものの、J2昇格条件のひとつである「4位以内確定」は達した。最終戦で勝利を飾ればクラブ史上最高位の2位でシーズンを終えられる。現時点で「年間2位」は決まっていないが、プロとして結果はしっかり残したとの自負はあったはず。当然、年俸もアップするものだと思っていたが、まさかの減額だった。

新井賢太郎社長は「色々な事情を含めて減額した」と話す。企業を母体としたチームではない、「県民のサポートにより成り立つ」市民クラブの悲哀が現実問題として浮上する。

J側からのクラブに対する評価は、他の「準加盟クラブ」と比しても低くはない。一定の条件を満たしている一方で、資金面では常に課題を課せられ、例えば先の増資の件が顕著なように脆弱な財政基盤の安定、「身の丈にあった経営」が求められた。

債務超過は絶対に避けなければならない。健全な体力に見合った運営を心掛けなければならなかったものの、昨季はJ2へ辿り着けなかったことで、今季は「不退転の決意、後がない」状態で臨まなければ、「これ以上(クラブ運営を)続けるのは無理」(新井社長)というところまで事態は切迫していた。轍を踏まないためにも「破格の報酬」(同社長)で昨季途中から招聘にした柱谷監督の続投に至ったのだろうが、「身の丈」と「破格」の間のギャップは埋め難かった。「現状維持では難しかった」(新井社長)。また、完全プロ化に踏み切ったことで人件費はファジアーノ岡山の数倍にまで膨れ上がり、指摘を受けもした。クラブ側は長期的な視点に立ち、一時的に年俸は下がるが成績次第では入場料収入が増えるなど財務の安定と「徐々にJ2、J1トップクラスの報酬になる」との展望を伝え、契約にインセンティブを付け加えもしたが、「納得できない」(柱谷監督)と双方物別れに終わった。25%ダウンでも引き受けてくれると新井社長は信じ、一緒にJ1へ上がる絵を描いていたことから困惑、悲しみ、驚きを覚えずにいられなかったという。

これからもクラブに携わることにやぶさかではなかった柱谷監督であるが、クラブとサポーターが満足する成績を、カテゴリーが上がる来季も残せる保障はない。任期途中に首を切られる可能性もある。ならば、今季の結果に見合った報酬を要求する気持ちが分からないではない。長い付き合いをクラブ側が望むのであれば、少しくらい成績が伴わなくともベースを築くために複数年契約も約束して欲しかったと考えるのもまた無理はない。

しかし、柱谷監督はこうも言うのである。

「お金だけではない」

一番大事なもの、として挙げたのは気持ちの部分だった。話し合いの中で、「柱谷が必要。柱谷にやって欲しい」という思いが感じ取れなかったという。欲していたのは信頼だった。具体的には「編成における権限と決定権」ということになる。つまり、編成に関する全権委任である。補強箇所やチームに必要な選手のイメージは頭にあった。構想は得点力のある外国人選手を数名加え、移籍金のかからない日本人でチームを固める。それが、柱谷監督の言葉を借りれば、「サポーターに喜んでもらえる勝つためのチーム作り」。勝敗の責任を負わなければならないのは監督。自らが選手の元へと足を運び口説き落とすなど、自分が厳選した選手でチーム構成をしたいとの思いが捨てきれなかった。昨季のシーズンオフ、秋田で松田正俊を、山形で鷲田雅一を、渋谷で佐藤悠介と仮契約を結び、今季をスタートさせたように、である。

ここにクラブとの相違点があり、「色々な制限が多かった」という発言に繋がる。先ずクラブから栃木出身の選手を出来る限り獲得して欲しいとの要望があった。県内出身の選手がスタメンの大半を占める。プロビンチャ(小さな町のチーム)を理想に掲げることから、将来のビジョンに柱谷監督は賛同しつつも、現状では各カテゴリーの栃木出身者では限られた枠の中で「勝てるチームを作る」ことは困難と判断した。次に前線に不可欠な外国人に関して。今のクラブの体力では支えきれないとの回答から断念した。「笑われたが1年でJ1のチームを作りたい」「純粋に勝ちたいチームを作りたい」との思いは、一足飛びにJ1へ駆け上がるのでなく段階を踏んで歩を進めたいクラブの方針と食い違った。そして、「全てを任せてもられば勝つチームを作る自信があった」と言い切ったことへの確信が持てなくなった。クラブ側は編成に関する一任を認めることができず、監督は信念を曲げることができなかった。意見交換するも妥協点は見い出せなかった。

互いの主張をぶつけ合うことから交渉事は纏まることもあれば、決裂することもある。どちらがいい悪いという議論はナンセンス。クラブは続投を前提に話を進め、柱谷監督もそのつもりだった。ただ、折り合いがつかなかった。残念だが今回はクラブと柱谷監督の両者が条件を呑めず、合意には至らなかった。

『ケニア!彼らはなぜ速いのか』

2008年11月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:忠鉢信一 満腹度:☆☆☆

非常に興味深い。昨日放送されたダ・ヴィンチ幻の作品の真贋くらい。ケニア人だから、で片付けていた陸上での速さ。が、物好きな学者さん達は色々な仮説を立てては、謎に迫っている。たまらなく好奇心をかきたてられる。著者もそのひとりで、かなり濃密なルポを書いているが、結末がなんとも腑に落ちない。勿体ないなあ。

『ユナイテッド93』

2008年11月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

主演:ハリド・アブダラ 満腹度:☆

ワールドトレードセンターに突っ込んだシーンには、いまだに息を飲むが、この作品はそれほど興味を惹かれない。切迫感が伝わらないが、もしかするとそれこそが本当の狙いかもしれない。想定外の事態に対処できなかったとのメッセージならば、上手くはまったといえるのだけれども。

3位転落@勝手にアノルトシス通信

2008年11月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

キプロス王者・アノルトシスが3位転落。

ブレーメンから2点のリードを奪うも守り切れず・・・。

ホームで勝点2を取り逃した。

首位のインテルに勝利したパナシナイコスが2位に浮上。

決勝トーナメント進出は最終節に委ねられ、その相手は2位を争うパナシナイコスとエキサイティング!!

ホームでは3-1で勝っているアノルトシスだが、アウェーの雰囲気の中で勝点を奪えるか。

初出場チームにとっては酷な状況だが、波乱の少ない、持てるチームが順当に勝ち抜いているだけに期待は高まる。

ダ・ヴィンチ・・・

2008年11月27日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

めちゃくちゃ面白かった。

バラエティだからこその作りが奏功したね。

かっこつけたドキュメンタリーだと胡散臭さ、押し付けが強いけど・・・。

バラエティと意識しているから気楽に見られた。

真贋判定のプロセス紹介はGJだったねー。

あれだけ慎重に事を運ばなければならないとは。

ルーヴルの頑なさも興味深かった。

それにしても、レオナルド・ダ・ヴィンチとはなんて魅力的な人なのだろう。

吸引力が凄まじい。

万能の天才が絵に込めた思いを探っていく作業は実に面白い。

歴史を紐解く。

学生時代の血が騒いだ夜だった。

あ、アニキ・・・

2008年11月26日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

球界の“アニキ”こと金本知憲。

危険球の木佐貫に対して、「次も思いきり投げてこい」。

落涙。

「ついていきます」発言の虎ファンの気持ちが分かったような。

 

aikoの紅白出場が決定!!

これで7回目。

昨年の衣装は・・・だっただけに今年は期待。

アダルトに攻めてくるのかな??

なに、歌うんだろう?

お、オヤジ・・・

2008年11月25日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

今日発行の雑誌掲載文章をオヤジに見せた。

といっても、バイトがあったので手紙を添えて炬燵の上に置いておいただけ。

帰宅したら、なんとコメントが!!

「栃木よみうりが、一番読み易かったです」

当然です。

篠さんにはまだまだ及ばないっすから。

しかし、コメントを付けるようになるとは・・・。

オヤジも少しは息子への関心が湧いたのかな?

篠さんの力量を見抜くとは侮れないぜ、オヤジ。

『避けられない作業』@栃木SC通信

2008年11月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

fo3.JPGアウェーで勝点1を積み上げる。33戦を消化して6勝5敗6分けと12勝2敗2分け。前者がアウェー、後者がホームの戦績である。圧倒的な勝率を誇る根城と比べるまでもなく、栃木SCは不思議と敵地では分が悪い。相手が上位に位置する、昇格が懸ったファジアーノ岡山(以下、岡山)である点を考慮に入れれば、ドローは次善の結果だったともいえる。ただし、岡山がひとり退場者を出し、「数的優位」の時間帯が60分近くもあったことを差し引けば、である。

岡山は前線の選手を欠いてから、すぐさま守備に人数を割く。失点を喫しないゲームプランを採った。8人が強固なブロックを構築し、引き込んでから機を窺いつつカウンターを打ち込む策に切り替える。その徹底ぶりにPKを阻止したGK小針清允も舌を巻くほどだった。「昇格が懸ったゲーム。岡山は粘り強くやっていた」。柱谷幸一監督も、無失点で凌ぎ切り、あわよくばゴールを陥れようと画策した岡山を称えた。その一方で、厚い壁を突き崩せなかった自軍への不満も口にした。

11対10となってからボールポゼッションは必然的に栃木SCのものとなる。パスは回るが、横方向、或いは相手の2ラインの前で慎重に繋ぐことが多く、つまり縦への勝負を仕掛けるメッセージが込められたボールは数えるほどだった。冒険をしなかった。「無理をしないと点は取れない」。ハーフタイムに柱谷監督は強調したが、アグレッシブに試合を運び、アタッキングサードまでボールを持ち込めなかった。

攻めきれない事態を改善しようと、指揮官は続け様に交代カードを切る。先ず横山聡を入れることで前を松田正俊と2枚にして厚みを加えた。次に向慎一を投入。稲葉が守備における原則を順守できず、機能不全だった右サイドの攻守の活性化を狙った。最後に高さに長ける坂本勇一を送り出した。前線を3枚にして左に佐藤悠介を張り出させ、良質なクロスから1点をもぎ取ろうとした。だが、積極的な交代は実を結ばなかった。入江と向のクロスから迎えた好機。松田と横山はシュートを枠には飛ばしたが、ネットを揺さぶることは叶わなかった。松田のヘディングシュートはジャストミートするも、待ち構えていたGKの懐に収まるなど運にも見放される。

「がっちりと守ってくる相手には攻撃のクオリティが要求される。クオリティの高いプレーをしないと点を取るのは難しい」(柱谷監督)

Pボックス内で数の優位性を活かせない状況ではサイドからのピンポイントのクロスと中のポジショニングが、ゴール前を固められたら精度の高いシュートが物を言う。また、分厚い中央から攻略するためにアイディア、コンビネーション、スピードなど強烈な武器が、もっといえば個の力が要求される。「工夫も足りなかった」と柱谷監督は嘆きもした。例えば、佐藤を中央からサイドに持ち出した際、クロスを上げ易いように2トップがサイドバックの注意を引きつけるなど気配りが必要だったが、あまりにも足りなかった。

僅かな決定機を決め切る最後の部分での精度、崩し切るためのひと手間が欠如したことで、ゴールをこじ開けられなかった。2敗した“堅守速攻”が売りの横河武蔵野FC、勝点を確実に手にするために身上のアタッキングサッカーを封印したガイナーレ鳥取と、今季は自陣にこもる相手に手を焼いた。守備をガチガチに固めてくる相手に対し、いかにしてゴールを取り切ればいいのか。柱谷監督は絶対的なストライカー不在が響いた、と話したことから補強により突きつけられた課題の早期解決を図るのだろうか。それともトレーニングを積むことでゴールに至るルートを増やすのか。来季はカテゴリーが上がることで劣勢に回る展開が増えることが予想されるも、ビハインドを背負えば守備に比重を置くチームからゴールを奪わなければならない。避けられない作業に関する対策の準備は不可欠である。 

戦評:対ファジアーノ岡山戦@栃木SC通信

2008年11月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

fo2.JPG
数的優位にもかかわらず試合を動かせなかった。スコアレスドローの試合結果と内容に、「出来れば1、2点を取れればよかった。崩し切れなかったのは残念。皆が考えてプレーしなければならない」と、険しい表情で語ったGK小針清允だったが、前半19分ファジアーノ岡山(以下、岡山)に与えられたPKをストップしたシーンに関して話題が及ぶと、幾分か表情は和らいだ。

キッカーの喜山康平は小針のタイミングを外そうと、ゴール中央へ絶妙なチップキックを放つ。重圧の圧し掛かるシーンでも、大胆不敵な行動に打って出た。二十歳とは思えないハートの強さには恐れ入る。しかし、小針の方が一枚、上手だった。

「タイミングをずらされたが、読みを入れてボクが変に動かなかった」

体は左側へ傾いていたが「足を残せた」(小針)ことで、トリッキーなキックにも対応できた。伸ばした右足一本、足先でボールを蹴り出した。

「小針さんがPKを止めてくれたことが大きかった」

そう語るのは3バックの左ストッパーを務めた田村仁崇。岡山に持っていかれそうになった流れを、ビックセーブにより寸前のところで堰き止められたことを感謝した。PKが決まっていれば、ホームの岡山が勢い付いた確率は低くない。それだけ小針の好守は大きなウェイトを占めていた。果たした仕事は小さくなかった。

が、小針本人は渾身のクリアにも驕ることはない。日頃と不変の謙虚な姿勢を貫く。

「当てるのが精一杯だった。(クリアボールが枠を)外れるか、(前に)こぼれるかは、紙一重。結果的に外れただけ」

「たまたまです。入れられてもおかしくはなかった」

ここまで33試合フルタイム出場と、チームで唯一の皆勤賞。安定感は群を抜き、チームの背骨として指名されただけあり、柱谷幸一監督の期待に違わぬ活躍を披露している。パフォーマンスに大きな波がないのは勝敗に関係なく、的確な試合分析が行える沈着冷静な思考と無縁ではないだろう。失点をすれば、悔しさのあまりポストに八つ当たりすることもある。だが、気持ちの切り替えが非常に滑らかであり、かつ浮き沈みの幅が狭いからこそ、後々まで尾を引くことはない。オンとオフの使い分けが適切であることこそが、小針の最大の強みである。

自己を、客観的な視点を失わない守護神が最後尾に控える。その存在感は味方に多大なる安心感をもたらしている。影響力は計り知れない。

小針、さまさま。

本人はそんな言葉を嫌うだろうが、今季どれだけ俊敏な反応に助けられてきただろうか。栃木SCのゴールマウスに小針が立たない絵は想像し難い。


4位以内を確定させた前節の対アルテ高崎戦後、次節へ向けて佐藤悠介はこんなことを言っていた。

「昇格争いをしている岡山に対してもいいゲームをしなければいけない。昇格ギリギリの(ガイナーレ)鳥取に失礼のないゲームを、全力で栃木のサッカーをする」

「ベストメンバーで向こうへ行く」と話した柱谷監督。メンバーを落とすことなく敵地に乗り込み、「J2準加盟ダービー」に臨んだ。3―6―1のスターティングメンバーは以下の通り。GK小針、DF田村、山崎透、赤井秀行、守備的MFに落合正幸と鴨志田誉、左ワイドに入江利和、右ワイドに稲葉久人、2シャドーに佐藤と小林成光、1トップは松田正俊。

昇格条件のひとつである「4位以内」を目前に連敗を喫し、足踏みをした岡山だが、前節の勝利により勝てば自力での確定を手にすることができるまでに漕ぎ着けた。ただいま得点ランキング2位、19ゴールの小林康剛を出場停止で欠くものの、こちらも上位に顔を出す、前期はボランチに配された喜山(18ゴール)が鴨川奨と2トップを組んだ。布陣は4―4―2。

「Jへの扉が開く時――この瞬間を、見逃すな」と銘打たれたホーム最終戦、桃太郎スタジアム(収容人数20000人)には11053人の観衆が詰めかけた。エンジに染まったスタンドからの声援を受けた岡山は序盤から前に出た。昇格のプレッシャーで硬くなることはなかった。圧倒的なアウェーの雰囲気に晒されながら、栃木SCも両サイドを利し、小林や松田がシュートを打つなど対抗する。

栃木SC陣内に入れば、全てが好機に繋がるような空気を醸成させた岡山サポーター。鴨志田のプレゼントパスから喜山が強烈なロングシュートを飛ばすと拍車が掛かる。18分には川原周剛もミドルを打ち込んだ。これはGK小針が弾くも、ルーズボールに食いついた関隆倫を稲葉が倒したとしてPKの判定が下される。失点機を小針が足一本で阻止した栃木SCであるが、球際の攻防で接触すればファウルを取られるなど、主審が平静を欠いたことによりセットプレーを奪われ苦しむ。鴨川に浴びたシュートにも冷や汗をかかされる。

左サイドの川原が対面の稲葉との綱引きを制したことで起点を設け、優位に立っていた岡山だが、鴨川が立て続けにカードを頂戴し、32分に追い出される。数的優位に立った栃木SCは、ポゼッションで凌駕するも、がっちりと8人でブロックを作られたことで拙攻を重ねる。サイドに蓋をされ、入江と稲葉を活かしきれず、Pボックスに供給したクロスは尽く跳ね返された。

アタッキングサードでの大胆な仕掛けをハーフタイムに訴えた柱谷監督。だが、皮肉にも思い切りのよさは、ひとり退場者を出し、堅守速攻のプランに切り替えた岡山にあった。栃木SCは前掛かりになったにしても、セットプレー後にカウンターを食らい過ぎた。辛うじて耐え凌ぐも、鋭い攻撃に肝を冷やされるシーンが散見された。ゴールへの渇望を感じる一方で、リスク管理が出来ていたとは言い難かった。

ゲームを支配するが決定機を作り出せない栃木SCは、前線のテコ入れを図る。横山聡、向慎一(小林、稲葉アウト)を投入し、3―5―2へシフト。圧を掛けようとするが、揺さぶり切れない。30分、入江のクロスを中央で松田が完璧に捕えるも、ヘディングシュートはGK李彰剛の正面を突いてしまう。厄介だった喜山、関がピッチを去り、脅威が薄れたかに思われたが、交代出場の妹尾隆佑がPボックス内で落合をかわして決定的なシュートを繰り出すなど、岡山の戦意は殺がれなかった。向の右クロスを横山がボレーで合わせるが、再びGK李がキャッチ。粘り強い守備を打破することは叶わなかった。大観衆の後押しを受けた岡山は、終盤に得たセットプレーからゴールを脅かしたが、GK小針と栃木SC守備陣の集中力も途切れることなく、終ぞゴールを割ることはできなかった。

緊迫感が漂う、濃密な90分間。試合開始からスコアは動かず、終戦を迎えた。

勝利を飾れなかった岡山の条件クリアは持ち越された。月曜日開催の5位・鳥取が勝利を掴めなければ他力で、もしくは栃木SCに続き4位以内を決めたカターレ富山との最終節で勝ち切れば自力での悲願が達せられる。鳥取と岡山のラスト1枠を懸けた争いから目が離せない。

さて、ドロー決着によりお預けになったものが、もうひとつある。栃木SCの年間順位2位決定である。優勝を逃したものの最低限のノルマである4位以内を手中に収めた今、残り試合は消化試合の様相も薄くない。てっぺんを獲れなければ、その他の順位に差異はさほどないとの考えもある。しかし、JFLでの最高位は2005年の4位。今季、卒業するリーグを首席ではなくとも次席で終えたいとの思いは、栃木SCに関わってきた者の中には少なからずある。敗戦をドローに変換したGK小針は言う。「昇格争いをしているチームの中で一番いい順位で終わりたい」。つまりそれは、クラブ史上最高の2位で最後を締め括ることと同義である。最終節の対FC刈谷戦も気を抜くことなくベストの状態で挑み、確かな足跡を刻んで次のカテゴリーへと進みたい。

JFL後期第16節 ファジアーノ岡山0―0栃木SC 観衆11053人 @桃太郎スタジアム

〈ファジアーノ岡山〉GK李彰剛、DF重光貴葵、木村允彦、伊藤琢矢、尾崎雄二、MF川原周剛(→小林優希)、小野雄平、玉林睦実、関隆倫(妹尾隆佑)、FW喜山康平(→朝比奈祐作)、鴨川奨

〈栃木SC〉交代:小林(→横山)、稲葉(→向)、入江(→坂本勇一)

対ファジアーノ岡山戦@栃木SC通信

2008年11月23日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

前半:0-0。

後半:0-0。

順位:2位(勝点62)◆優勝:HondaFC(勝点71)

目の前での歓喜を阻む。

※お疲れ様でした。一月に2度の山陰遠征は疲労度が高い。レポートくらいは仕上げたいと思います。

プレーバック:対ファジアーノ岡山戦@栃木SC通信

2008年11月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

1月のファーストミーティングで柱谷幸一監督が今季の理念として掲げたのは3つ。結果、内容、フェアプレーである。

とりわけ強調したのが結果。所属選手全員がプロ契約を結んだことで、「プロである以上、当たり前」と話し、突きつけた要求が「ホーム全勝」だった。勝負に徹するシーズンに相応しい、退転の決意が如実に表れている目標である。勝ち続ければクラブの財政基盤を安定させるのに不可欠な観客動員にも結び付く。だからこそ、スタジアムへ再び足を運んでもらうために、栃木のサッカー熱を上げるために、カタルシスを得られるゲーム内容と同等に勝利が必要とされることを声高に訴えた。

前期に組まれたホームゲーム9試合を、栃木SCは見事に全勝で終える。傷ひとつない、綺麗な白星が並んだ。指揮官の過酷なノルマを半分クリアした。

整えられた環境、熱狂的なサポーターの応援など、枚挙にいとまがないほどのプラス要素が集中力を高め、試合への入り方を滑らかにする。対照的にアウェーでは比較的リーグの中で恵まれた状況がマイナスに作用し、勝点が伸び悩む一因となっているのだが。

「負けたり引き分けたりした後に今季は必ず勝つからね。それが大きいよ」

コールリーダーのシゲルさんは、昨季との違いをそう語る。

選手達の中には芽生えつつある。敗戦を喫する、或いはドローで勝点を取り逃しても、ホームに戻れば立て直しが図れるという強い思いが。キャプテンの佐藤悠介は、現況をこんな風に感じ取っている。

「ホームで負けていないことで自信が出てきている」

いつかは途切れるかもしれない連勝に怯え、プレッシャーに押し潰されることなどない。根城に帰れば自分達は負けないという心理。その働きは思考をポジティブにし、気持ちの切り替えを促進している。ホームゲームでの勝利に対する強い意識が「ホーム力」を培い、優勝争いを繰り広げられている好循環を生んでいる。


久方ぶりのアウェーでの勝利と引き換えに、中盤のオーガナイザー落合正幸と右サイドで職人芸を披露していた岡田佑樹が揃って出場停止と、代えの効かない選手を2人も欠く事態を招く。佐藤の3試合出場停止に匹敵すると言っても過言ではない。前節、奪取した首位のまま折り返すには、乗り越えなければならない難しい試合に直面した。栃木SCの布陣はGK小針清允、DFは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、赤井秀行、中盤は底に向慎一と鴨志田誉、左ワイドに佐藤、右ワイドに高安亮介が据えられ、上野優作と横山聡が2トップを組んだ。5人もの大卒新人が先発起用され、最終ラインには鷲田を除き“北京五輪世代”が3人も名を連ねた。

さて、6月15日は栃木県民の日であり、クラブが株式会社化して1周年のメモリアルデーでもある。「県民の歌を1万人で大合唱」と大々的な告知を刊行。そのかいもあり1万人には達しなかったが、開幕戦の6338人を超える7253人が集う。恥ずかしい試合はできない。

異例の地域リーグ所属時代に「J2準加盟」の権利を得たのが、ファジアーノ岡山(以下、ファジアーノ)である。中国リーグ、全国地域リーグ決勝をトップ通過した実力に偽りなし。HondaFCを開幕で食すとカターレ富山、SAGAWA SHIGA FCも撃破した。一時は首位に立つほどの快進撃も、昨季の下位チーム相手に苦戦を強いられ、ズルズルと順位を下げた。どうやらチームの体質として強敵には高いモチベーションで挑めるが、その反面ちからが劣ると自己判断した相手には手を焼くようだ。

対戦前の順位では栃木SCが勝る。つまり、ファジアーノが闘志を剝き出しにする材料は整っていた。スタートダッシュに成功。左サイドを軸に攻撃を仕掛け、持ち味のひとつであるセットプレーの流れから、中盤に下がった喜山康平がヘディングシュートを放つ。ゴールを脅かされ、拙い立ち上がりの栃木SCも、特長であるセットプレーから上野が競り勝つなど応戦した。序盤はセットプレーの攻防が続いたが、徐々に互いの2トップを2CBが抑え込んだことで、試合は拮抗した展開となる。

サイドに上手く蓋をされ、手詰まりに陥っていた栃木SCであるが、開眼した高安が果敢にシュートを打つと活気が生じる。縦だけではなく内側へルートを開拓したことが奏功。圧を掛け、DF陣を揺さぶる。全体の動きも軽快になる。前線から骨惜しみない横山聡のフォアチェックが守備組織を強固にし、ファジアーノは打つ手がなくなる。

手綱を握ったはずだったが、41分に朝比奈祐作に至近距離から決定的なシュートを浴びる。ここはGK小針が腕一本で叩き落とすビックセーブで凌ぐも、44分にFKとカウンターから冷や汗をかかされるなど、相手に盛り返される後味の悪さを残した。

後半の立ち上がりもファジアーノのリズムで試合は進んだ。前を向いてのプレーを許してしまう。しかし、前傾姿勢になった相手の逆手を取り、スペースを利するボールと動きが目を引くようになると栃木SCは攻勢に出る。12分、鷲田から高安へと良質なロングフィードが届けられる。高安は迷わない。1対1を制し、PKを勝ち取る。これをGK李彰剛の間合いを外し、佐藤が左隅にきっちり沈める。

先制後も前半はミスの目立った向と鴨志田のダブルボランチがゴールに迫るなど、追加点を狙いに行く。畳み掛けてリードを拡げようとするも、単純なミスが重なったことでファジアーノに息を吹き返されてしまう。怒涛の反撃を守備陣が身を挺して脱するが、持ちこたえられなかった。29分に喜山の左クロスから小林康剛にヘディングシュートをぶち込まれて同点とされる。失点直前、栃木SCは5人で攻め込んでいた。カウンターを打ち込むも、防がれると戻りが遅れる。鴨志田がディレイさせるも、味方は帰陣してこない。人数は足りていたが、バランスが崩れていたのも事実。一瞬、切れた集中力が仇となる。

後半の頭には既に疲労の色が濃かったという高安を下げて稲葉久人を投入。松田正俊を送り出してパワープレーの選択肢も用意されていたが、柱谷監督は稲葉に賭けた。この交代は吉と出た。

ドリブルで中へカットイン。左の佐藤にボールを預け、自身はゴール前へ。絶妙のタイミングでマーカーを振り切った佐藤のクロスを頭で叩いたのは稲葉だった。県民の日に地元、小山市出身のルーキーがゴールを決めたことでスタンドは爆発。手拍子は足が止まり始めていた選手を叱咤し、陣形を久保田勲と深澤幸次を入れて中盤に厚みをもたせる4―1―4―1(4―5―1)へシフトさせたことでセカンドボールが拾えるようになり、2次攻撃を阻んだ。ニューウェーブ北九州戦では5バックで逃げ切ったが、今回は中盤を肉厚にしたことで準加盟ダービーを勝ち切った。大観衆に勝利をプレゼントできたことに加え、ホームでの不敗が継続されたことに選手と柱谷監督は安堵の表情を浮かべた。

頬を緩めたのも束の間、引き締め直した柱谷監督は言った。

「得ているものはひとつもない。しっかり勝って前期を締め括りたい」

まさにその通りである。16試合を消化した時点で首位に居るだけに過ぎない。次節、対アルテ高崎戦に勝利することで初めて天皇杯のシード権が得られる(ドローなどケチな考えは持っていないだろう)。栃木県のサッカー界のためにも首位ターンを叶え、枠をひとつ増やしたい。

JFL前期第16節 栃木SC2―1ファジアーノ岡山 観衆7253人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:高安(→稲葉)、向(→久保田)、横山聡(→深澤)

〈ファジアーノ岡山〉GK李彰剛、DF尾崎雄二(→大島翼)、伊藤琢矢、木村允彦、野本安啓、MF妹尾隆佑(→小林優希)、小野雄平、喜山康平、川原周剛、FW朝比奈祐作(→玉林睦実)、小林康剛 

 

『苦境を乗り越え果たされたボトムアップ』

大卒新人が5人もスタートから起用されることに対して不安は感じなかったそうだ。むしろ、頼もしかったとチーム最年長の34歳、上野優作は言う。

「大卒の5人で勝手に盛り上がっていましたからね。心配はしていなかった」

続けて初先発の赤井秀行を、こう評した。

「ヒデはいいプレーをしていた」

栃木SCでのJFLデビューはアウェーでの対佐川印刷SC戦、後半のロスタイム(流通経済大学でリーグ戦は経験済み)。守備固めで投入された赤井は、左サイドバック(以下、SB)に配された。左右のSBに加え、センターバック(以下、CB)も可能なポリバレントな選手である。1点を守り切る状況でピッチに立つも、自らの持ち場から同点被弾のクロスを上げられてしまう。応対したのは佐藤悠介であったが、悔しさは残ったはずである。その後、ベンチには辿り着くも、僅か数メートル、眼前のタッチラインを越えることは困難を極めた。攻守に卒がなく、抜群の安定感を誇る岡田佑樹が同ポジションに君臨していたからである。挽回の好機はなかなか得られなかった。

右SBのファーストチョイス、岡田が累積警告により出場停止となった。やっと巡ってきた先発機会。心の準備は既に岡田が3枚目のカードをもらった時点から出来ていた。特長である1対1の強さ、CBとの連係を意識して試合に臨む。

「弱気にならずに強気で向かって行こう」

序盤からファジアーノ岡山(以下、ファジアーノ)は赤井のサイドから攻略を図る。このゲームの鍵はサイドの攻防にあった。そのことを赤井はしっかりと認識して試合に入っていた。

「サイドにボールを散らしてくるので1対1では負けないように」

気負いはあった。が、浮き足立った時間は長くなかった。強みである対人プレーでは飛び込まず、自分の間合いに引き込んでから足を出し、進撃を阻む。後手を踏むことはなかった。持ち味の守備力は遺憾なく発揮され、守備組織の強度を強めた。カバーリングも冴え渡る。

「高安さん(亮介)が前にいたので、攻撃は高安さんがやってくれる。後ろで穴を埋める」仕事に徹したが、前半19分にはスペースがあると見定めるやドリブルで持ち上がる。最終的に高安の際どいシュートを引き出した。敵陣深くまで侵入する回数は皆無に等しく、攻撃参加は数えるほど、赤井曰く「攻撃ではちょっとミスが多かった」ものの、スピードもあるだけにえぐってからのクロスも今後は期待が持てる。

シーズン前にはフィットできなかったことで「追試」を科された。失点の大半は赤井のサイドからだった。対ファジアーノ戦も結果的に赤井のところから供給されたクロスが同点弾に繋がるも、「十何試合目で初先発。あれだけやれたのはトレーニングをしっかりやっていた証拠」と、柱谷幸一監督は高評価を与えた。岡田を右ワイドに、赤井をそのひとつ下で組ませる考えがあることも口にした。

岡田が復帰すれば取って代わられる。それでも、勝利に貢献できたこと、手応えを得られたことに充足感を抱いた。

「勝てて嬉しい。一安心」

赤井の笑顔が弾けた。

3度ピッチに立つも出場時間は、たったの29分。上野、横山聡、松田正俊に石舘靖樹の4人をローテーションするFWの位置に、稲葉久人の居場所はなかった。交代出場するも、ポジションはいずれも右ワイド。スタミナの切れた高安に代わり、後半34分に送り出された位置は今度も右ワイドだった。相手のSBが攻撃的だったこともあり、「守備から入るように」との指示を受ける。守備に神経を割きつつも、しかしスコアが1―1だったことで、こんな言葉も掛けられる。「相手のSBの裏を狙え。左からいいボールが来るから準備はしておけ」。

「直感ですかね。ここにくるだろうと」

背後を取るスピードと嗅覚で勝負するプレイヤーと自己を語る稲葉。ゴールの匂いを敏感に嗅ぎ取った。佐藤悠介のピンポイントクロスを頭で突き刺す。ワイドの選手がPボックス内でヘディングシュートを決めるカタチはトレーニングから繰り返されていた。

「金曜日の紅白戦でも決めていましたから」

ゴールはトレーニングの賜物であるが、ゴールを決められる位置に走り込むことは容易ではない。生まれ持った才能のひとつだろう。

「いいポジションにいた」

FW出身の柱谷監督も手放しで褒め称えた。

今まで派手に映る外見とは異なり、稲葉は試合に出てもどこか控え目だった。覇気に乏しく、泥臭さは影を潜めた。そのギャップの真相を本人が明かした。

「これまで試合に出ていても遠慮があり、空回りの原因になっていた」

試合に入り込めていなかった。「周りに迷惑をかけていた」。そこで、一念発起する。1週間前から心に決めていた。フレッシュな状態で入るのだから皆よりも動き回ろう、貪欲さを意識したプレーをしようと。ゴールの切っ掛けは、自らが作り出した。前を向き、アグレッシブにドリブルを仕掛けた。思い切りのよさが佐藤にボールを託してから状況を傍観するのではなく、ゴール前に飛び込んでいく姿勢として結実した。攻撃的な選手は強引なくらいが程よい。高安がゴールにより脱皮したように、稲葉も結果を残したことでブレイクスルーする確率は低くない。

佐藤の不在時には石舘と鴨志田誉が特性を生かして難局を乗り切る一助となった。落合正幸と岡田を失ったファジアーノ戦も苦しいメンバー構成となったが、向慎一、赤井、稲葉とピチピチした若手が奮起し、勝点3を呼び込んだ。ただし、“背骨”となるGK小針清允、鷲田、佐藤、上野のベテラン勢の存在と、町田秀三、阪倉裕二コーチの熱血指導を忘れてはいけないと柱谷監督は付け加えた。

「ボクが何かをしなければいけないチームはよくない。皆が逞しくなっている」

現在のチーム状況を佐藤は、そう見ている。

開幕から固定メンバーで戦ってきたことで、一時はバイオリズムが落ち込んだ時期もあったが、主力が抜けるという逆境を乗り越えたことでチーム力は養われた。つまり、選手層は厚みを増し、全体の底上げが図れた。各ポジションに先発しても一定レベルのパフォーマンスができる、バックアッパーが控えていることは勝利が得難くなる今後へ向けて心強い。

昨季、続投が決まってから柱谷監督は常々大学生、しかもトップレベルでプレーする選手の質の高さを強調。資金面の問題もあるが大量に獲得する方向性を示していた。精力的に動きオフに行ったチーム編成が間違いではなかったことが、若手の台頭により証明されている。

若手とベテランの融合は緩やかに成され、強者になるための階段をまたひとつ上った。
  

『浄土』

2008年11月21日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:町田康 満腹度:☆☆☆

毎度のぶっとびー(by宮沢りえ)。おそろしいほどに理解し難いが、それでもなんとなく面白く感じるから小説家さまは凄いと痛く感じ入るばかり。最初の2編は厳しいが、「あばば踊り」あたりから癖になるね。最後は町田節炸裂。ストレスの溜まっている人にはお勧めできない面倒臭い一冊です。

12月6日、味スタ集合@ワンコインベッターの呟き

2008年11月21日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

いつもおどおど。

そんな薬剤師さんが新人君の指導係りに。

普段と異なり凛としていたが、それは新人君にとってはおそらく高圧的な態度としてか受け取れず・・・かなりのプレッシャーを感じていた模様。

薬の袋を閉めたり開けたりと落ち着かなく、こちらが冷や冷や。

案の定、ちょっと怒られていた。

頑張れ、新人君。

☆toto☆

浦和対清水:2 優勝争いから後退。

川崎対G大阪:0 川崎優位とみるが・・・。

京都対名古屋:1 ミスターは歓喜は2年目で。

神戸対FC東京:1 4410ドイツかあ。面白そうだ。

大分対鹿島:1 首位入れ替わり。

千葉対横浜Fマリノス:1 マリ巻き込まれる。

東京V対札幌:2 道産子の意地。

新潟対大宮:0 オレンジダービーは痛み分け。

磐田対柏:1 降格圏を抜け出す。

山形対熊本:1 一歩ずつ夢舞台へ。

横浜FC対仙台:0 3位阻止。

広島対草津:1 独走。

徳島対鳥栖:2 まだ、行ける?

☆minitoto☆

千葉対横浜Fマリノス:2、東京Ⅴ対札幌:0、新潟対大宮:1、磐田対柏:0、山形対熊本:1

☆BIG☆

惜しくも外れか?

aikoの「嘘つき」

2008年11月20日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

aikoが「冬は好き」って言っていたから・・・。

必死に好きになろうとしたけど・・・。

無理だ。

この寒さ。

耐えきれない。

年々、忍耐力が低下している。

着ぶくれするくらい着てやる。

 

ハーブティで暖まろう。

南アフリカワールドカップアジア最終予選@カタール対日本

2008年11月20日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ラモス瑠偉、カズを引き合いに出し、代表の誇りと出場する以上は痛めた左膝を言い訳にしないと口にした中村俊輔。とはいえ、序盤は様子を窺いながらのプレー。目立ったのはゲームを作ることよりも、球際で競り負けないなどの守備面での貢献度。ラモスがそうであったように危険な匂いをかぎ取る能力が、リーダーとしての自覚が強くなったことで高まったのか、守備に脆さのある内田を上手くカバーしていた。ピンチの芽をサンドして早めに摘むことで、カタールに有効な攻撃をさせなかった。試合終盤にはカタールがGKに戻したボールに対して猛然とプレス。怪我を理由にしないとはいえ、雌雄は決しており、試合後のリバウンドも見ているものとしては気になるところだが、そんなことはお構いなしにチェイスした。代表とは、こうあるべき。背中で熱く語っていた。香川は何を感じたのだろうか。

チームで最もスキルの高い選手が泥臭くボールに食らいついていくのだから、周囲は守備をサボるわけにはいかず、玉田、田中達也、大久保とアタッカーは前線からボールを追い回し、守備陣を多いに助けた。寺田と闘莉王のセンターバックはカタールのストロングポイントであるセバスチャンを完封した。終盤、チーム事情もあったのだろうが、セバスチャンは特長を発揮できるゴール前から逃げた。日本のDFが遠ざけたとも言える。寺田は足元のミスが散見されたが、期待された空中戦は優勢に運んだ。核となる中沢を欠いたものの、大きな破綻はなく、久々に無失点に抑えたことから及第点の出来だったのではないだろうか。

最終ラインと密な関係性を築いたのはボランチに配された長谷部。こちらも巧みにボールを挟み込んではバイタリエリアでの仕事をさせなかった。推進力を働かせ、果敢に前線まで攻め上がりもした。先制点は内田が長谷部のランニングに合わせたボールを相手DFが見送り、田中達也がかっさらいゴールに流し込んだものだった。要所でゴール前に顔を出してはミドルを打つなど、攻守における存在感を示した。

キックオフからカタールが前傾姿勢を取ってくることは織り込み済みだった日本は、動じることなく、Pボックスに早めにボールを入れてくる攻撃に対処した。FKから遠藤がマークを剥がされてシュートを打たれるも、決定的なものではなく、序盤戦を振り返った中村俊輔が憮然と「問題ない」との趣旨の発言をしたのは、それほどの脅威を感じず、攻めさせていたという意識も少なからずあったのではないか。全体から戸惑い、浮足立ったところは見受けられなかった。

失点により(ことに玉田の2点目が痛かったとメツ監督は述べている)戦意を削がれたカタールは、旺盛に動き回っていた帰化組、ことに右サイドのアタッカーが大人しくなったことで怖さは失せた。もう少し歯ごたえのあるチームだと思っていたが、意外にもあっさりと3-0の勝利を譲ってくれた。

松井大輔の代役として左サイドに据えられた大久保は守備のタスクを忠実にこなすが、やはり中央でこそ持ち味を発揮できるだけにジレンマを抱えながら、しかし結果が必要とされ予選だけに我慢しながらプレーを続けていた。後半から玉田、田中達也と流動的にポジションを入れ替えたことで、中に入れるようになり決定機を生み出したことから、やはり中で起用するのがベストだろう。玉田、田中達也と二人が好調を維持し、松井も戻ってきたことから、出場機会すら危うい状態にあるのだが。

細かなミスは当然サッカーだけに避けられなかったが、ホームのカザフスタン戦をドローで終えたことを考えれば、アウェーで勝点3を積み上げられたことは評価していいだろう。岡田体制となってから漠然としていたコンセプトが、徐々に浸透していることも伝わってきている。

つくづく感じるのは、このチームのM体質。追い込まれた時にこそ本来の力を発揮する。負ければ解任との文字も躍った指揮官の体質が、そのままチームに反映されているのだろうか。

南アフリカワールドカップアジア最終予選 カタール0-3日本 @ドーハ 得点者:田中達也、玉田、闘莉王

<日本>GK川口、DF長友、闘莉王、寺田、内田、MF長谷部、遠藤、中村俊輔、大久保(→岡崎)、田中達也(→松井)、FW玉田(→佐藤)

福山のタクシーにて。

2008年11月19日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

巨人のドラ1が松井秀喜の「55」を背負うそうな。

ということは、第2次原政権での松井復帰はないのかな?

大田といえば福山。

取材の帰りのタクシーで運ちゃんが実家を教えてくれたなあ。

長話のせいで新幹線に乗り遅れてしまったわけだが・・・(あそこのエスカレータの長さは半端ねえ)。

運ちゃん曰く、大田の親父さんが熱烈なG党らしい。

信じるか信じないかは、あなた次第。

 

スワ、相川に食いつくかあ。

じっくりと育てて欲しいけどなあ。

しばらく優勝は難しいんだから。

フォト・ステーション@栃木SC通信

2008年11月18日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

at3.JPG

サイン会は右サイドバックとセンターバック。

 

 

 

 

 

 

 

at4.JPGのサムネール画像ゴール裏からズームイン。

 

 

 

 

 

 

 

at34.JPG前節の三菱水島FC戦同様、痛み止めを打っての強行出場。

PKゲットで役割を果たす。

 

 

 

 

 

 

 

 

at7.JPG
72分、猛然と右のスペースへ。

大胆不敵なオーバーラップからのクロスは惜しくもゴールに結び付かなかったが、仕掛けは毎試合見応え充分。

 

 

 

 

 

 

 

 

at8.JPG松田正俊との阿吽の呼吸でゴールをアシスト。

70分にはドリブルでカットイン。

最後はボールが足に付かなかったが、足元の確かな技術を見せつけた。

レンタル延長でお願いします。

 

 

 

 

 

at9.JPGドリブルで突っかけ、転んでボールを失っても頭でなんとか押し込む姿に、真骨頂の泥臭さが表れていた。

「イナはドリブルしながらヘディングして最後、笑わせてくれた」(柱谷幸一監督)

 

 

 

 

 

 

 

 

at10.JPG地元に恩返しの小林成光。

前節の先制弾が嫌な流れを断ち切ったことは言うまでもない。

セカンドボールを拾いまくった落合正幸。

終盤戦での貢献度は計り知れず、抜け目ないクイックリスタートは大きな武器に。

 

 

 

 

 

 

at11.JPG
ハーフライン付近から供給された落合の背後へのパスに鋭利な反応を見せたのは鴨志田誉。

相手GKが先に落下点に到達するも、まさかの空振り。

鴨志田曰く「ビックリした」ものの、「ラッキーでした。全速力で走った」ことで並走してきたDFに先んじ貴重な3点目を奪った。

 

 

 

 

 

at12.JPG
この日も安定した守備で危機を防いだ。

開幕から唯一のフル出場もあっ晴れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

at13.JPG
先制点を奪った位置とほぼ同じ距離から入念にシュートを打ち込んだ。

アップから準備は出来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

at14.JPGゴラッソなゴールに感嘆。

高難度のシュートを決めてしまうところが凄い。

 

 

 

 

 

 

 

at15.JPG
2ゴールをお膳立てするも、「たまたまです」と謙遜。

田村仁崇、佐藤悠介、そして入江利和とレフティのキック精度は高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

at16.JPG

アップ後、ロッカーに戻ってくる選手を出迎えた控えの選手達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

at18.JPG

こどもたちに夢を。

スローガンを実現した。

 

 

 

 

 

 

at19.JPG

選手会長・山崎透は次節以降の意気込みを語った。

at13.JPG相手はホーム最終戦だし、昇格のために負けられないと思う。楽しみ。連勝で終われるようにしたい」

 

 

 

 

 

 

 

at20.JPG
ちょっぴりすねた感じの上野優作。

「ホームの残り2試合。この試合で決まると思っていたのに・・・」

歴史的な試合には出場できなかったが、献身的なプレーでチームを牽引した。

 

 

 

 

 

 

at21.JPG監督、選手から新井賢太郎社長に託されたバトン。

アンカーとして昇格に向けた重要な役割を果たしてもらいたい。

期待してます。

 

 

 

 

 

 

 

at22.JPG
at23.JPG
at31.JPG
at33.JPG
at30.JPG

来季も残ってくれなきゃ困る。

頼んだよ。

 

 

 

 

 

 

 

at24.JPG
マイクの故障でスピーチの内容が吹っ飛ぶアクシデントも。

栃木SCの歴史に触れてくれたことが嬉しかった。

「栃木最高!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

at28.JPG残り2試合、まだまだ獲れるでしょう。

「毎試合、(ゴールを)獲りたい」

松田本人も欲している。

量産態勢に入ったでしょう。

ゴール前で貫禄が出てきた。

 

 

 

 

at25.JPG
新たな歴史が2008・11・16に刻まれた。

『最後の手段』@栃木SC通信

2008年11月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

196.JPG

艱難辛苦の末にようやく手に入れた「J2昇格」へのチケット。だが、昇格条件のひとつである「年間総合順位4位以内」を確定するまでの道程は、決して平坦なものではなかった。

ホーム全勝、勝点83の獲得、優勝。次々に掲げた目標は消滅するも、4位圏内は辛うじてキープし続けた。前半戦の貯金に救われたカタチとなった。開幕から5連勝と好スタートを切ったその序盤戦を、柱谷幸一監督は「予想外」だったという。大幅な血の入れ替えを敢行して迎えた今季。勝ったり、負けたり、引き分けたりする中でチームが成長する姿をイメージしていたが、予想に反して波に乗った栃木SCは僅差のゲームを粘り強く勝ち切る。前期を首位で折り返した。このまま上手く事が運ぶわけがない。案の定、とてつもなく大きな落とし穴が口を開けて待っていた。破竹の勢いで勝点を積み上げてきたチームは、後期に入り躓き、9試合も勝利から遠ざかる。急激な失速に不安と不満の声が漏れ聞こえ始めた。

「一番、きつかった」(柱谷監督)

2―3と4連敗を喫することになったアウェーのSAGAWA SHIGA FC戦を、最も苦しい時期だったと話す。

連敗の入り口となった横河武蔵野FCには堅守速攻のプランに見事にはめこまれた。HondaFCのアタッキングサッカーに涙を飲み、リーグ戦初の連敗。自信回復を図れる期間を与えられて臨んだ対カターレ富山戦では昇格への執念で凌駕され、屈した。リーグ戦再開へ向けた猶予は約1か月。御殿場でミニキャンプを行い、4―2―3―1の新機軸を打ち出した。展開力を上げるために佐藤悠介をボランチに配し、高安亮介が負傷離脱したことで損なわれたスピードを左サイドに稲葉久人を据えることで補填しようとした。万全の準備で挑んだはずだったが新システムは機能性に乏しく、結果は付随しなかった。袋小路に迷い込んだ。

長丁場のリーグ戦では必ず落ち込む時期があることは承知していた。選手、スタッフ、フロントにも、リーグ戦の困難さを説いた。「耐えていれば波は来る」と信じて疑わなかった。一方で、何か手を打たなければ悪しき事態は改善されない、とも思っていた。

幸いにもトライする、手を加える機会が巡ってくる。リーグ戦の合間に挟まれていた天皇杯3回戦、対ロアッソ熊本戦から3―5―2を導入した。急ごしらえのシステムは、しかし望外の効果を発揮する。PK決着だったが勝利を得ることもできた。シーズン前の千葉キャンプから取り組んできた4―4―2を捨て去り、3バックへ切り替える決断を下した当時の心境を柱谷監督はこう振り返る。

「自分の中でも勇気が必要だった。やっていないことをやったので。最後の手段だった」

4―4―2のゾーンで受け渡す守り方は、密なコミュニケーションと迅速な判断力が要求される。肝心な要素に欠けていると見て取った柱谷監督は、ついに英断を下した。守備の安定を求めるために2トップに対して3人で守る、数的優位を保持し続けることを選択した。守備力向上の代償に攻撃力低下を招き、リーグ戦では3連続ドローと勝ち切れなかったものの、山崎透を中心とした最終ラインの安定感は試合を重ねる毎に増した。課題だったゴールを奪う作業は、開幕以降、眠っていた松田正俊の覚醒により解消された。下位の三菱水島FC、アルテ高崎が相手だったとはいえ、2試合で9ゴール(3―0。6―1)は上出来だった。

「負けたことを人のせいにするな。ボクも含めて選手、スタッフには『自分ができることをやることで乗り越えていこう』と話した」

選手は責任の所在がより鮮明化する3バックに短期間で適応した。戦術理解度を高めたのは的確なアドバイスを選手に伝えたコーチ陣。怪我や累積警告により出場機会が回ってきた控えの選手が、主力と遜色ないプレーが出来るようにサポートも怠らなかった。田村仁崇、入江利和の台頭が好例だろう。そして、指揮官は配置転換、数度のシステム変更など思考を巡らし、勝機を手繰れる術を探り続け、最終的に個の特長を引き出せる3バックへと行きつく(高崎戦は4バックだったが、3トップに対して一人を余らせる考え方は一緒)。柔軟な発想が奏功した。

負けが込んだ時期にも下を向くことなく、ポジティブに現状を捉えた結果として、最低限の目標であった4位以内を決めることができた。

個々が役割を全うすることが、結局はチーム力に繋がった。  

昨季からのメンバー@栃木SC通信

2008年11月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

at2.JPGいい顔してます。

戦評:対アルテ高崎戦@栃木SC通信

2008年11月17日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

at1.JPG90分で勝ちゲームを作る。今季、栃木SCが掲げてきたテーマのひとつである。佐藤悠介は常々、口にする。「90分通してスコアが多い方が勝ち」。前後半を上手くマネジメントし、最終的に勝ち切る。小差でも構わない。兎に角、終了のホイッスルが鳴り響いた時点で、1点でも上回っていればいい。

しかし、勝てば「年間順位4位以内確定」が懸った大事な試合では、出来る限り早い時間帯でのゴールが望まれた。どうしたって硬くなる試合、早々に均衡を破ることで平静を取り戻し、優位に試合を運びたいと考える。

戦前に山崎透は、こんなことを思っていた。「こういう状態(4位以内が決まる試合)だから、0―0でいけば焦りが出る」。経験豊富な選手がピッチに立っていることの心強さを感じる一方で、山崎自身は「今までに感じたことがないほどのプレッシャー」に晒され、「個人的には力が入っていた」という。だからこそ、前半6分に佐藤が先制点を奪ってくれたことで、「気持ちの上で楽になった」と話す。

最後尾から戦況を見詰めていたGK小針清允も、「早い時間帯に取れたことはよかった」と、先制点の重みを口にした。それは強い思いが空回りした選手が少なからず存在した、と感じ取っていたからである。

チームメイトをリラックスさせ、主導権を握ることになる一撃を叩き込んだ佐藤は言う。

「何かを勝ち取るのは大変だと改めて感じた」

昨季、東京ヴェルディでも苛烈な昇格争いに身を置いた。カテゴリーは違っても、周囲からの期待など背負うものの大きさはそれほど変わらない。当然ながら重圧も同等に掛かる。だが、開幕戦の先制弾にはじまり、前期首位ターンを決めた決勝弾、加えて4位以内を決定付ける試合での2発(1点目と6点目)、と節目では必ず結果を残してきた。

「悠介の存在は大きかった。左足は図抜けている」

柱谷幸一監督は賛辞を惜しまない。困難な事態に直面しても、いや厳しい局面だからこそ左足は強烈なまでの存在感を示し、閃光を放った。


前日、4位争いを繰り広げる5位・ガイナーレ鳥取、6位・横河武蔵野FCが揃って敗戦を喫した。これにより栃木SCは勝点3を得ることで自力での4位確保が達せられる環境を整えてもらった。この機を逸するわけにはいかない。現状を認識させた後、柱谷監督は選手に伝えた。「チャンスを持ってきたのは自分達の力。ただし、チャンスは手を出して掴まなければいけない」と。対戦相手の布陣を考慮し、前節の3―6―1から4―2―3―1へフォーメーションをいじる。スタメンはGK小針、4バックは左から田村仁崇、山崎、照井篤、赤井秀行、守備的な中盤に鴨志田誉と落合正幸、松田正俊の1トップ下に入江利和、佐藤、小林成光の3人が並んだ。

8連敗中のアルテ高崎(以下、高崎)は4―3―3を選択。16位と低空飛行を続けるも、前期は栃木SCを苦しめただけに(3―2)、侮るわけにはいかない。

雨は止むも、薄いもやのかかったスタジアム。ピッチは水を含み、スリッピーだった。

序盤から前傾姿勢をとったのは栃木SC。入りはいつも以上に滑らかで、佐藤のスルーパスから松田がGKと1対1のシーンを迎える。ここは阻止されるも、驚くほどあっさりとゴールを割る。松田がボールをキープし、落合を経由したボールは中央で待ち構えていた佐藤の元へと届けられる。ゴール正面からFKと同じような動作で左足を振った佐藤のシュートは綺麗にネットに収まった。

先手を取った栃木SC。前線で際立った松田が追加点を奪う。自陣から少し出たところから田村が供給した対角線のクロスを走り込みながら頭で合わせた。「ボールを持ったら俺を見ろ」(松田)。松田の動き出しにピタリと合わせた田村のキックの精度。呼吸は抜群だった。

浅いラインを敷き、Pボックス内へボールを盛んに入れてきた高崎だが、相手のロングボール対策として起用された照井と山崎の高さが勝る。高崎の攻撃を封じ、好機を生み出しながら決め切れなかった栃木SCは27分、ゴール前の混戦を田中靖大に制され、詰め寄られる。1点を失ってから大きな展開が減ったものの、極端に高いラインの裏を突く当初の狙い通り、鴨志田が落合のパスに飛び出す。GK斯波薫の空振りというアシストもあり、鴨志田は嬉しいプロ初ゴールをマークする。その後、佐藤と松田がゴールに襲いかかるも、前半は3点止まりだった。

エンドが変わっても栃木SCは優勢に試合を運び、佐藤が立て続けにゴールに迫る。高崎も失点で戦意が殺がれることはなく、イケイケのサッカーは継続された。玉砕覚悟の戦術にはまりこまないために加点したい栃木SCは、落合と鴨志田がセカンドボールを拾いまくり、素早い攻守の切り替えから広大なスペースを活かし、立て続けにゴールを挙げた。

入江がドリブルで突っかけて放ったシュートのこぼれ球を松田がプッシュ。5分と経たずに入江のクロスからまたしても松田がハットトリックを完成させる。点差を広げるも攻撃の手を緩めない栃木SCは、交代出場の高安亮介がサイドを猛然と駆け上がり、スタンドを湧かせる。照井の緩慢なプレーから冷やりとさせられるものの、ゴールショーを閉めたのは佐藤。途中出場の石舘靖樹が獲得したPKを冷静に沈める。

ロスタイム3分が過ぎ去り、ついに「歴史的瞬間」は訪れた。勝利を手中に収め、「J2昇格」条件のひとつである、4位以内をクリアしてみせた。生まれ育った地元での歓喜の時を、「こういう瞬間は一生に一度しかない。立ち会えて嬉しい」と入江は述懐した。

試合後のセレモニーで「お待たせしました」と発した新井賢太郎社長は、3年間の苦しみから脱した喜びと共に、教員チームからスタートしたクラブの歴史に触れた。キャプテン佐藤はクラブ存続の危機に瀕しながらも乗り越えてきた関係者に感謝の意を述べた。アマチュア時代、プロとアマチュア混在の時代、そして完全プロ化の時代を知る選手会長の山崎は、「これまで共に闘ってきた仲間達のぶんまで頑張ろうと思った。会えば『頑張れ』と声をかけてくれる。なんとか試合に出て昇格に貢献したいと。最後に出られてよかった」と、栃木SCの歴史を背負って戦えたことを誇らしげに語った。

劣悪な環境下でプロを擁する、或いはプロと同等に優遇されてサッカーに取り組めるチームに対抗心を抱き、挑みかかってきた栃木SC。時を経て優勝を公言できるまでになり、挑戦を受ける側に立場を変え、来季はいよいよ日本最高峰のリーグへ参入するまでに至った。1年でJFLを通過したチームにすれば、歩みは遅く見えるかもしれない。だが、「J」など非現実的だった時代を考えれば、長足の進歩を遂げたといえる。このクラブはもっと大きくなれるし、強くもなれるポテンシャルを多分に秘めている。

数年前、誰が「Jクラブ」と名乗れるようになることを想像できただろうか。栃木SCは今後も成長曲線を描き続ける。

JFL後期第15節 栃木SC6―1アルテ高崎 観衆4490人 @栃木県グリーンスタジアム

〈栃木SC〉交代:小林(→高安)、松田(→石舘)、入江(→稲葉)

〈アルテ高崎〉GK斯波薫、DF杉山琢也(→田中翔太)、今井雅貴、阿久澤剛、床井伸太郎、MF里見仁義、工藤光俊(→山田裕也)、大谷昌司、秋葉勇志、白山貴俊(→神谷恭平)、FW田中靖大  

吼える@栃木SC通信

2008年11月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

mm3.JPG皆で、戦おう。

マニッシュ

2008年11月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

へぇ~、フェミニンの反対語かあ。

フェミ男なんていたなあ。

石田君とか。

髪型をマネしようにも校則が厳しくて無理だったなあ。

 

綾瀬、痩せたね。

もうちょっとぷっちょりした方がかわいいんだけどなあ。

細いと抱き心地がねえ。。。汗

綾瀬、押しは今日までにしよう。

プレーバック:対アルテ高崎戦@栃木SC通信

2008年11月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

栃木SCサポーターはアウェー側のメインスタンドを黄色に染め上げた。収まりきれないものはホーム側に回り、スタンド最上段で立ち見するなど人で溢れかえった。公式入場者数は854人。そのおよそ8割を黄色が占めた。ただいま9戦全勝。無類の強さを誇るホームと同じ空気を、高崎は浜川競技場でも醸成させた。

「雨でもアウェーでも声援を送ってくれる。ホームのような感覚でやれた」(川鍋良祐)

45分を終えて1―2とビハインドを背負った。それを残り45分で3―2と引っ繰り返す。クロスゲームを勝ち切り、勝点3を手中に収め、前期を首位で折り返すことに成功する。「錯覚」はプラスに作用したといえる。

楽な試合などひとつもなかった前期を象徴するような一戦。

「粘り強く戦った結果」

落合正幸は日々のハードなトレーニングと実戦を通じて培われた、メンタル面の成長を勝因に挙げた。そして、粘着力はサポーターの存在なしには育まれなかったと信じて疑わない。

「サポーターからは『上がりたい』、『上がるんだ』という気持ちを強く感じる。それに対して失礼のないように選手はプレーしている」

次第に芽生え始めた勝利への義務感。それは選手のメンタルを程よく刺激し、勝利を届けなければならないとの思いを日増しに強くした。声を嗄らし、諦めることなく終了の笛が鳴るまで背中を押し続けてくれる。投げ掛けられる熱に報いなければ、応えなければならない。

「声援を受けることで『勝たなければならない』と、少しずつプロ意識が出てきた」

柱谷幸一監督は選手の心境の変化を、そう語る。

チームを強化するのは、なにも監督やコーチだけではない。厳しくも温かい眼差しでチームを見守り、共に戦うサポーターもその一端を担っている。指揮官はその力の偉大さを知り尽くしている。だからこそ、常に口にする。「サポーターの力が大きい」と。そこにはリスペクトと感謝が含まれてもいる。

 

クラブ史上初となる前期首位ターンが達せられたのは、今から3年前の2005シーズンである。原動力となった若林学(愛媛FC)のゴール量産は、遠い過去の記憶ではないだろう。あれから月日は流れ、再びJFL前期1位に授与される天皇杯シード権を他力ではなく(当時はHondaFCが躓いたことによるタナボタだった)、自力で掴み取る機会を作り出した。スタメンは2トップに上野優作と横山聡、中盤は左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに高安亮介、ボランチは落合と鴨志田誉、4バックは左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋、岡田佑樹が配され、ゴールマウスには小針清允が立った。

アルテ高崎(以下、アルテ)の頻繁な監督交代は欧州のクラブ並み。前期途中で渡辺克之監督から攻撃サッカーを掲げる幸谷秀巳氏にスイッチした。4―4―2から4―3―3への布陣変更が奏功。連勝を飾るなどちょっとしたサプライズを起こしている。定位置だった最下位から脱しもした。

栃木SCの中盤を無力化するためにアルテが選択したのは、浅いラインを敷き、全体を圧縮することだった。スペースを潰され、試合前から降り続いた雨によりピッチ状態は万全ではなかったが、ものともしない。横山が巧みにボールを誘引。両サイドからの攻撃を滑らかにする。攻め入ることが出来ていたサイドから先制点は生まれた。佐藤の左クロスを横山がトラップからシュート。GK斯波薫に1対1を制されるも、ルーズボールをゴールへパスするように高安が流し込んだ。前半15分の出来事だった。

先手を取った。しかし、試合を落ち着けられない。ここ数試合の課題が顔を出す。直接FKでゴールを脅かされ、その流れの中で与えたCKから今井雅貴に泥臭くゴールを割られる。5分と経たない内に同点とされる。

試合は振り出しに戻ったに過ぎないが、ショックを引き摺った。出足が遅れたことで、容易に危険な香りのするクロスを供給される。28分の決定的な窮地を潜り抜けるも、32分にまたしてもCKを跳ね返しきれず、阿久澤剛に強烈な一発を浴びせられる。「集中力はあったが、相手の人数が多く、マークが足りなかった。ズレもあった」と落合。「セットプレーからやられるのは勿体ない。うちはセットプレーを武器にしているのだから」と続けた。

アグレッシブに3列目から飛び出しを図った鴨志田の動きも実らず、ゴールを取り返せなかった。

「負けていたが0―0のつもりで。1点を取ったら流れはこっちに来る。もう一度、やり直そう」

ハーフタイムにそう伝えた柱谷監督は、横山を下げて石舘靖樹を投入する。開始1分のCKから川鍋が放ったシュートはクロスバーに嫌われる。だが、背後を突き、空中戦でも引けを取らなかった石舘のプレーに触発されるように、運動量が上がった栃木SCは攻勢に転じる。ショートカウンターが決まり始めた矢先だった。佐藤が右サイドの高安へ通そうとしたスルーパスを阻もうとしたアルテDF。伸ばした足に当たったボールは、予期せぬ、自陣ゴール方向へと向かう。栃木SCは相手の絶妙なループシュートからのオウンゴールで追い付く。

「一人ひとりのボールに対するアグレッシブさ、スピード、タックルの激しさなど」(上野)パワーを発揮した栃木SCは、3点目を手に入れる。右サイドの岡田からサイドチェンジのボールを受けた佐藤が左足を一振り。豪快な一発がネットを激しく揺さぶる。逆転弾は後半24分に突き刺さった。

勢いに乗った栃木SCはセットプレーから、GK斯波の肘打ち一発退場でPKを獲得。これを佐藤が左へ蹴り込む。ややコースが甘かったこともあるが、ここは交代したばかりのGK岡田大の読みが勝った。セーブされ、逸機する。絶好機を逃したものの、前半の反省を生かし、セットプレーを与えても危機を招くことはなく、3―2で逆転勝利を飾った。

「内容はともかく、結果的に首位は評価して欲しい」

そう語るのは上野。天皇杯のシード権を手にしたことで、今年は栃木県から2チームが全国を舞台に戦うことが許される。アマチュアに枠をひとつ増やした功績は小さくない。最高の地域貢献である。

積み上げた勝点は41。昨季、首位ターンした佐川急便SC(SAGAWA SHIGA FC)の39を上回り、2位を勝点で5つも離す単独首位、ご褒美にシード権を頂戴するに至るも、喜びが湧き上がってこなかったのは、「攻撃と守備で5割もやれていない」試合内容に不満を抱いたからだろう。柱谷監督の表情は何時になく険しかった。

「一区切りではなく対FC琉球戦への準備を行わなければならない。今日出来なかったことの修正を今週1週間で行うことが大事」

中断期間の設けられていないJFLの困難さを説き、既に今月29日に幕を開ける後期へ目を向けていた。

JFL前期第17節 アルテ高崎2―3栃木SC 観衆854人 @高崎市浜川競技場

〈アルテ高崎〉GK斯波薫、DF杉山琢也、阿久澤剛(→神谷恭平)、西村陽毅、床井伸太郎(→小川裕史)、MF里見仁義、工藤光俊、今井雅貴、FW久保田圭一、田中靖大(→GK岡田大)、白山貴俊

〈栃木SC〉交代:横山(→石舘)、高安(→稲葉久人)

 

『浸透、底上げ。対応力、個の強さ、ポゼッション』

沈思黙考した末に口を開いた。

「どれも厳しいゲームだった。ベストゲームはない」

前期のベストゲームとワーストゲームは。そう問われた際の柱谷幸一監督の応答である。ホームで1―0と勝利したHondaFC戦を挙げると思っていたが、予想はものの見事に外れた。

敢えて印象に残る試合を口にしなかったのは、こんな理由からである。

「競っているゲームが多い。1点差で取ってきたが、どっちに転んでもおかしくはないゲームがあった」

勝ち星13の内、実に10が1点差と僅差である。豊富な戦力を有しても、容易に勝ち抜けるリーグではないことを、数字は如実に物語る。

それでも、シーソーゲームをものにしてきたことで、「しぶとさ」が生じたことはプラスであったと考えている。対アルテ高崎(以下、アルテ)戦も小差のゲームを勝ち切れた自信があったからこそ、気持ちを切らさずに勝利を追求し、最終的に手に入れられた。激闘を潜り抜けてきたことで、開幕時よりメンタル面は相当タフになってきている。

石舘靖樹は言う。

「負けた試合がプラスに働いている。3―2で勝ち切れるのは、代償は大きかったかもしれないが、勉強したことが実になっているからだと思う」

柱谷監督は、「チーム戦術、コンセプトが攻守において全員に浸透している」ことも収穫とした。チームとしてやるべきこと、ベースが確立され、刷り込まれていることは殊の外、大きい。負傷離脱、出場停止によりリザーブだった選手が先発しても遜色ないプレーを披露したことが、それを証明している。鴨志田誉は今や確たる地位を築いている。高安亮介はゴールにより長足の進歩を遂げた。赤井秀行は守備力の高さを見せ付けた。田村仁崇は鷲田雅一と川鍋良祐を脅かす存在へと成長している。危機を好機に変換できるのは、しっかりとした約束事と規律がチーム内に存在し、選手が理解しているからである。主力が欠けても代わりの選手が一定レベルの役割を果たす。ボトムアップが図れ、薄かった選手層に厚みが加わった。

「内容を上げて結果を残さなければ後期は苦しむ」

楽観的な言葉は聞かれない。悲観的ではないものの、「気持ちを緩めない」ことなどの重要性を柱谷監督は説く。後期に入り、2順目ともなれば相手も手の内を読んでくることは明白。苦戦は前期の比ではなくなるだろう。そこで、問われるのが「対応力」である。スカウティングとは異なる戦略で臨んできた相手に対し、策略にはまり込む前にいかに手を打てるか。動じて後手を踏む時間帯、劣勢に回る機会を減らせる柔軟な姿勢と発想が必須になる。

そして、個の力量を高めることもまた不可欠である。アルテにセットプレーから2つもゴールを献上したのは、「跳ね返す力が足りない」から。それはCBの2人だけではなく、Pボックス内に入っていた選手全員に該当する。先ずは1対1で負けない。セットプレーのみならず、流れの中でも。この大前提はファーストミーティングから口を酸っぱくして指揮官が訴えてきたことである。

再び石舘。

「セットプレーから2度も失点したことで後期の勉強になればいい。『セットプレーからは失点しない』と、いい方向に考える。払った授業料は高いですが、強くなれば経験が積めればいい」

どこまでもポジティブである。攻撃的な資質を見抜いた柱谷監督。FWへのコンバートは前期最大のヒットだろう。

17試合を消化してもアバウトにボールを蹴り込み、セカンドボールから2次、3次攻撃を仕掛けてくる相手への戸惑いは消えない。そろそろJFLの水に慣れてもいい頃なのだが・・・。ポゼッションしてイニシアチブを握ろうと目論むチームは、ほんの一握りである。チーム最大の泣き所が解決できれば安定した試合運びが可能となり、手詰まりに陥った相手を支配することは、そう難しくはない。結果に内容が伴えば、完勝が増えれば、風格は備わるはずである。試合前から相手を飲み込んでしまえば、勝率はより一層高まる。

詰めなければならない細かな点は多々あるが、今後へ向けて大雑把な要求をするならば、守備では組織的な要素に個の強さが
、攻撃では前へボールを入れることで発揮される強みにポゼッション力が欲しい。 

ゆるパー

2008年11月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

戸田恵梨香がどうしようもなく気になる。

あの緩いパーマに痺れる。

元々カノにクリソツだし・・・。

あぁ、あの男心をクスグル視線は魔性。

コスプレさせたらナンバー1の女優さんだね。

最近はめきめき実力を上げてるし。

綾瀬、危ないぞ(笑)

どう、この綾瀬押し。

ゴール映像の垂れ流し

2008年11月15日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

昨日のシリア戦、録画ミスでダイジェスト映像しか目にしていない。

アンフェアを承知の上で少々、気掛かりな点に触れたい。

ゴールシーンばかりが垂れ流されているが、PKにより奪われた1失点の過程をもっと取り上げてもいいのではないだろうか。

カタール戦を前にネガティブキャンペーンを展開したくない映像メディアの思惑も分からないではないが。

決定力不足を嘆くことも重要であるが、失点が止まらないことにも目を向けるべきではないだろうか。

さて、そこでフォーカスされるのが、中沢の穴である。

容易に埋まらないのは先刻承知。

先のUAEとの親善試合では寺田が攻守にそつがないプレーをしていたものの、相棒が中沢だったことを忘れてはいけないだろう。

中沢とタイプの異なる闘莉王とコミュニケーションは図れていたのだろうか。

ゴールほどカタルシスを得られるものはないが、相手を無失点に抑える強さと逞しさも、そろそろ見てみたいものである。

『鈴木亜久里の挫折』

2008年11月14日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:赤井邦彦 満腹度:☆☆☆☆

特定の金持ちが、柵の中をぐるぐる。クレイジー。いままで一度たりとも全部を通してみたことがないF1。なにが面白いの?それが少しだけ、鈴木亜久里の冒険により理解できた気がする。オールジャパンの夢は道半ばで頓挫したが、それを挫折と捉えるのはどうかと思う。少なくとも亜久里の中ではそうではないのだから。車馬鹿達のチャレンジには胸躍る一方で、亜久里に経営の才がなかったにしても、スーパーアグリを支えようとしなかった日本人と日本企業には辟易した。スポーツが根付くには、まだまだ時間を要するだろう。悪趣味なバッグを売りまくっているサマンサタバサのやり方には共感できないが、亜久里を助けた社長の心意気には胸を打たれたね。そんな人物がたったひとりだったことに改めて落胆。骨のある日本人はいないのかねえ。

綾瀬と鍋したい。

2008年11月13日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

体調不良で取材を欠席。

安静にしていたら代表戦を録画ミス。

あちゃー。

綾瀬はるかに癒してもらうしか手はない。

 

『3セット』

田村と松田。

このラインは強烈。トゥルシエ時代の中田浩二のイメージで最終ラインから精度の高いボールを供給する田村と受ける松田。息がピッタリだ。田村のボールが逆サイドへ抜ければ小林が走り込んでクロスにシュートを狙う。攻撃の幅が広がった。

向と佐藤。

物怖じしない向の性格は佐藤がパートナーでも問題なし。テクニカルなトップ下は好機を演出し続ける。

鴨志田と落合。

佐藤とのコンビでは萎縮していた感のある鴨志田だが、落合とダブルボランチを組んでから飛躍的にパフォーマンスが向上した。ここ数試合のプレーの質は非常に高い。

秋の夜長、飛ぶぜ。

2008年11月12日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

夜更かしは昨日まで。

今日は早く寝るぞい。

口内炎クンのためにも。

といいながら、たっぷりと図書館で本を仕入れてきたので、なかなか眠れないのよ。

バラエティに富んだセレクション。

う~ん、マンダム。

昨晩まで締め切りに追われ、今日から解放されたわけで、当然読みたくなるよねー。

いうよねー。汗

3冊くらいをターンオーバーで読んでます。

 

綾瀬のウインクに卒倒。

見たいぞ、『ハッピーフライト』。

今週は久々に家で『ブラッディ・マンデイ』が見られる。

なんか、仕合せ。

先々週、先週と遠征だったからねえ。

おうちでゆっくりとスタバの抹茶ラテを飲みながら視聴。

抹茶ラテはタリーズも出しているが、後味がスタバの方がよろしいのだが、棚買いする人が近所に多いため争奪戦が毎日繰り広げれている。

栃木の局地だけで流行なのかな?

全国的にブーム?

『さまよう刃』

2008年11月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:東野圭吾 満腹度:☆☆☆☆

まさに今日のひき逃げ事件が、この作品に関連したテーマだっただけに深く考えさせられた。未成年の扱い方に関して。「18歳論」に異論はないし、更生が適切だとは思えない。現行の法制度では被害者は報われない。しかし、だからと言って復讐を正当化していいものなのか。答えは非常に難しい。最後はもっと劇的でもよかったような気もするが。

『好材料』@栃木SC通信

2008年11月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

mm2.JPG小林成光は勝利をじっくりと噛み締め、その味を語った。

「やっぱり最高ですね。苦しかったですから……」

短い感想に思いはギュッと凝縮された。

苦い経験が蘇る。昇格レースの過酷さを、今季も小林は感じ取っていた。「甘くはない」と。昨季、昇格を逃し、苦汁を舐めた。勝ち切れない時期がしばらく続いた。落とした勝点の半分でも手にしていれば、今頃ステージはひとつ上がっていたはずである。

スタートダッシュに成功した今季も同様に、勝利に恵まれない時期が訪れた。リーグ戦には好不調の波がつきものであるが、それにしても長かった。先が見えないトンネルを抜けるのに4ヶ月、9試合も要した。その間、前期に負った怪我から復帰した小林は戦列に復帰するも、コンディションが万全でなかったこともあり、思うような結果を残せずにいた。歯痒さと焦燥が日増しに募ったことは想像に難くない。

星大輔の負傷に始まり、小林、高安亮介、そして岡田佑樹と右サイドは一人が復帰すれば一人が怪我で離脱と、何かに祟られたかのように故障者が相次いだ。システム変更に伴い居場所を失った小林だが、岡田が傷を負ったことで先発の御鉢が回ってきた。

「守備が7、攻撃が3」とやり慣れていない3―5―2の右ウイングバックへの戸惑いは隠せなかった。対三菱水島FC(以下、三菱水島)戦の前半、小林曰く「攻め込まれるとアタフタした」。右サイドは相手の脅威と成り得なかった。チームにフィットできず、もがいていた時だった。逆サイドからのクロスが流れてきたのは。バウンドしたボールを小林は倒れ込みながら頭で押し込んだ。

このゴールには、ある助言が活かされていたと小林は話す。

これまでは左からのクロスに対して内側へ絞ることはしなかった。バランスを考え、相手選手のマークを優先させていたからである。が、阪倉裕二ヘッドコーチと話し合う中で、「詰めていけ」とアドバイスを受ける。それが実ったのが、前半43分の先制弾だった。「トレーニングの成果が出ましたね」。小林ははにかみながら続けた。「怪我をしてからチームに入っていけないと感じていた。それだけに点を取れたことは嬉しかった」。

苦境を脱する一撃を放ったのは、筆舌に尽くし難い昨季の痛みを知る男だった。

勝機を手繰った小林の先制点の足掛かりは、入江利和が供給したクロスだった。先の天皇杯4回戦、対ジュビロ磐田戦では守備に手応えを感じつつも、期待された攻撃面では存在感を示せなかった。前の試合の反省を活かす格好の機会と臨んだ三菱水島戦。入江は3ゴール全てに絡む大活躍をみせた。雌雄を決する3点目は入江自身が決めたものだった。

松田正俊からパスを受けた入江。ドリブルで対面の選手に勝負を挑み、1対1を制した。左サイドを突破した時点でクロスやパスは頭になかったという。選択肢はシュートのみ。振り抜いた左足はゴールネットを揺さぶった。小林のゴールと同じく、入江のゴールにも助言が活かされていたという。

「南(省吾GKコーチ)さんからシュート意識を持てと言われた。それで(アドバイスを活かして)得点ができた」

4バックよりも現行の3バックで特性を発揮できるのが入江。柱谷幸一監督の評価は低くない。しかし、自己採点は厳しい。口を衝いて出るのは課題ばかりである。良質なクロスを上げた前半を「リズムを壊し、ミスが多かった」と振り返り、ゴールに関しても「たまたまです。目に見えるカタチでの結果は嬉しいが、前半が良くなかった。1試合を通していいパフォーマンスがしたい」と辛口だ。

巡ってきた僅かな出場時間でのアピールを定位置確保に繋げた。だが、控えに甘んじていた時期が短くなかっただけに、ワンプレーを疎かにすれば斎藤雅也にすぐさま取って代わられるとの思いが強いのだろう。入江が自分に及第点を与えないのは、満たされることで招くパフォーマンスの低下を防ぐ手段なのかもしれない。

3―6―1におけるストロングポイントである1トップの松田に加え、左右のサイドの入江と小林も結果を出した。チームが乗って行くにはまたとない好材料である。 

戦評:対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年11月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

mm1.JPG野球でいえばワンポイントリリーフのような起用法だった。

後半30分、MF小林成光の代わりにピッチに立ったのはDFの照井篤だった。この交代から数分間、栃木SCの選手は照井の収まる場所が見出せずに混乱した。照井がボランチの位置、アンカーとして構えかと思えば、DFラインにも参加するなど、中途半端なポジションを取ったからである。慌ててベンチに近かった赤井秀行が指示を仰ぐ。交代の意図をピッチの選手に伝えたことで事態は収束した。

「ゲーム前にテル(照井)には190センチのやつが出てくるから、競った時には『マーク役につけるからな』と伝えていた」

どうやら柱谷幸一監督と照井の間では、密かに約束が交わされていたようである。それが選手全員に行き届いていなかったことで、一時的にあたふたしたのである。

さて、照井に課された仕事は、ひとつだった。後半20分に登場、三菱水島FC(以下、三菱水島)のFW森前健を密着マークすること。三菱水島は地上戦ではなく空中戦に早々と切り替えた。それに対して栃木SCは残り15分を2点のアドバンテージを有しながら、失点が相手を勢いづかせることを、勝利に見放され続けた4ヶ月間で痛感したことで守りを強固にした。照井に張り付かれた森前は、思うように仕事をさせてもらなかった。三菱水島が打った手は水泡に帰し、栃木SCが講じた策は奏功した。

「テルが競ることで攻撃の勢いを潰せた」

采配が見事に的中した、柱谷監督は誇らしげに語った。一方で、同じ轍は踏めない。そんな思いがあったのも確かだろう。

後期第11節の対ニューウェーブ北九州戦。点差こそ異なるが1―0とリードした状況で、パワープレーを敢行してくる相手の策略に対応しきれず。高さに屈した。勝点3を土壇場で取り逃した。

「あの時はなんとか守り切れると思っていたが、結果的にやられてしまった」

当時を振り返った柱谷監督の言葉からは悔恨の念が感じ取れる。失敗を次に活かさなければ成長が望めないのは、選手も指揮官も一緒である。だからこそ、動いた。中盤を削り、DFを投入するという“一人一殺”の大胆な選手起用は、勝利を強く手元に引き寄せた。

形振りなど構っていられない。昇格レースも佳境に入り、いよいよ柱谷監督のスイッチも入ってきたようである。腹が据わったことは小さくない。


残り4試合、4位以内を確保するために熾烈な争いが繰り広げられている。2位に位置する栃木SCと5位ガイナーレ鳥取の勝点差は僅かに4、さらに6位横河武蔵野FCとの差は5と、シビアな事態に変わりはない。生きるか死ぬかのサバイバルレースへ向けて、柱谷監督は選手に伝えた。「今日からトーナメントのつもりで戦おう」。1回戦の相手は最下位の三菱水島。スタメンはGK小針清允、DF3人は赤井、山崎透、田村仁崇、中盤の構成は底に落合正幸と鴨志田誉、左に入江利和、右に小林、松田正俊の1トップ下に佐藤悠介と向慎一が並んだ。主力の上野優作、横山聡、鷲田雅一は怪我により遠征メンバーからも外れた。

順位表で一番下の三菱水島だが前節は横河と1―1のドローを演じ、優勝を成し遂げることになるHondaFCにも善戦(1―2の敗戦)するなど侮れない存在である。

負けが許されない試合、佐藤はこんな思いを抱いたという。

「チーム全員、残っている選手も『俺達のぶんまで(戦ってほしい)』と思っている。それがベテランで、中心となってやってきた優作さん、聡、ワシ。本当に出られなく悔しいと思う。その分までボクが思いを背負ってやる」

並々ならぬ決意で臨んだ佐藤がカウンターから飛び出してゴールを脅かすなど、栃木SCは前線の松田をターゲットに、ロングボールを当ててから左を軸に組み立てる。ボールを回せるシーンでも前に蹴ってしまう、些か前に急ぐ嫌いが窺えたのは、芳しくないグラウンドコンディションを考慮してのことだった。「ボクのところに当てていいカタチができていた。続けていこう」(松田)。ことに田村から松田に供給される良質なボールは効果的だった。

縦にすっぽりとボールが収まり、田平謙に冷やりとするバウンドシュートを浴びる。奪ってから縦関係の2トップに早めにボールを集めた三菱水島は意欲的にシュートを打ち込んできた。FKから落合のクイックリスタートに佐藤が鋭く反応。GK折見健治との1対1を決め切れなくなったあたりから風向きが徐々に変わり始める。絶好機を逸し、切り替えの部分でのパスが雑になり、右の小林の機能性が低かったことが原因に挙がる。ペースを掴んだ三菱水島はバイタルエリアに潜り込み、果敢にゴールへのチャレンジを続けた。栃木SCは一時的に劣勢に回るも、「守備ができたことでリズムが持って来られた」(柱谷監督)。苦しい時間帯を耐え凌いだことは小さくなかった。前半43分、先制点を奪う。入江の左クロスをニアサイドで向が競り、ルーズになったボールを小林がお辞儀をするように頭で叩き込んだ。

突如として最後尾から走り込んできた赤井。鴨志田とのワンツーでゴールに迫るもシュートは力なくGKへ。追加点とはいかず、45分を折り返す。ゴールは割れなかったものの、赤井が1試合に1度は挑むオーバーラップはスカッと爽快。今後も怯むことなく向かっていって欲しいものである。

2点目を得たのは後半早々の4分だった。入江のスローインを起点に佐藤がゴールライン際から上げた浮き球は待ち構えていた松田の元へ。「押し込むだけでした」と松田。謙遜ではなく、まさしくその通りのゴールだった。

4位を確保するために、最後の最後で得失点差も重要なファクターとなる可能性もある。少しでもゴールを積み上げておきたい。波に乗りゴールに襲いかかる栃木SCは、FKから落合が技ありのバックヘッド、裏を突いた佐藤が左足一閃。だが、GKの好守とポストに阻止された。逆にPボックス内で田村が山下聡也に振り切られシュートを放たれるも、上に外れて命拾い。相手のミスにより窮地を脱してから程なく、3点目が生まれる。左から入江がドリブル突破で嬉しい初ゴールをマーク。疲労が見えた三菱水島に対し、ゴールに気を良くした入江の仕掛けは、厄介極りないものだったに違いない。

試合を決定づけた栃木SCは続々と好機を作り出す。加点を狙いつつ、戦列を離れていた石舘靖樹と高安亮介を実戦復帰させるなどの試運転も試みる。高安は感触を確かめるようにプレーしながらも2対1の局面では縦に突っかけ、ロスタイムに石舘は松田に絶好のお膳立てをしてもらってからシュートを繰り出すが枠を捕えきれなかった。ゴールを加えることは叶わなかったが、残り3戦に向けて石舘と高安が使える目処が立ったことは収穫だった。

「引き分けや(試合を)落としていたら正直、どうしようかなと思った。それだけ後がない状況での勝ちだった」

9戦未勝利と逼迫した状況下、最下位相手に必勝の重圧に苛まれながら、それでも零封で勝ち切った。「久々に美味しいビールを飲んでもらえれば。小さい子供は駄目ですけど」。溜飲が下がる久方ぶりの勝利に、佐藤の口からは冗談も飛び出し、笑顔も見られた。しかし、次なる戦いに話が及ぶと、一転して顔は引き締まり、こう続けた。「順位が下の相手(アルテ高崎)だが難しいゲームになる。でも一人一人が役割を全うすれば結果は付いてくる。栃木に関わる全ての人の力を借りたい」。

改めて共闘を訴えかけた。なぜなら三菱水島戦の最大の勝因が選手、スタッフ、サポーターが一枚岩となり、勝点3を強く欲したからに他ならないからである。

トーナメント1回戦を勝ち上がった。2回戦はホームにアルテ高崎を迎える。鳥取と横河の結果次第では、次節にも4位以内が確定するが、選手の頭には全勝しかない。優勝はHondaFCにさらわれてしまったが、次に高い頂、2位でのフィニッシュを果たすべく、油断せずに次戦へ備える。

JFL後期第14節 三菱水島FC0―3栃木SC 観衆334人 @福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場

〈三菱水島FC〉GK折見健治、DF川口正人、坂口遥、萩生田真也、三宅一徳、MF山下聡也、田丸誠(→徐暁飛)、田平謙、曽根祐一、FW中川心平(→森前健)、奥山卓廊(→尾後貫淳)

〈栃木SC〉交代:向(→石舘)、小林(→照井)、佐藤(→高安)
  

短評:対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年11月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

一戦必勝。残り四試合をトーナメントのつもりで臨んだ栃木SC。「初戦」の三菱水島FC戦で、順当に3―0の勝利を収めた。しかし、相手が下位に沈んでいるからこその難しさが、勝ち点3が絶対に求められる一戦の重圧は尋常ではなかったに違いない。

前半の序盤と中盤に佐藤が背後をとる決定機をゴールに結びつけられない。すると流れは三菱水島に傾き、シュートを浴びるシーンが目につく。優勢に試合を運べなくなった栃木SCであるが、悪い流れの中で先手を取る。入江の左クロスを向がニアで競り、こぼれたボールを右から内に入り込んでいた小林がダイビングヘッド。ネットに突き刺した。

リードして迎えた後半の立ち上がり、佐藤のふわりとしたクロスを松田が頭でプッシュして二点目を奪う。再三、裏を窺っていた佐藤は絶好機を逸するも、ほぼ同じようなカタチが巡ってきた好機から入江は確実にネットを揺らした。終盤、高さに活路を見いだそうとした三菱水島に対し、柱谷監督は照井を投入。長身FWをマンマークさせる。ターゲットを潰された三菱水島は打つ手なく、栃木SCは逃げ切りに成功。遠路はるばる駆け付けたサポーターと、久方ぶりの勝利に酔いしれた。

「痺れるゲームを勝つことで、いい経験が積める。次にホームでやれることは大きい。何よりも勝利は気分を上向かせる」と話した柱谷監督の表情からは、安堵の色が滲んだ。絶対に勝ち点3が必要な状況で取りきれたことは、次のアルテ高崎に繋がる。

※お疲れ様でした。レポート&コラムは明日にします。疲労困憊なので。ごめんなさい。HondaFCの皆さん、優勝おめでとうございます。

前半:0-1。

後半:0-2。

ファイナルスコア:0-3。

得点者:小林成光、松田正俊、入江利和(栃木SC)

順位:2位(勝点58)◆優勝:HondaFC(勝点69)

勝利の味は何度、味わっても飽きない。

プレーバック:対三菱水島FC戦@栃木SC通信

2008年11月 8日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

開幕からの3試合を3連勝と上々のスターとを切った栃木SC。勝点9を獲得した連戦を終え、柱谷幸一監督が振り返る。

「負けていてもおかしくはないゲームだっただけに、第2戦を取れたことは大きかった」

ポイントに挙げたのは、蹴り合いに個々が戸惑ったFC刈谷とのアウェーゲーム。度重なる窮地を守備陣が耐え忍び、勝点2の喪失を覚悟したロスタイム目前、間接FKからゴールをこじ開け勝利を手繰った。些か幸運にも恵まれるが今季のテーマである勝点1を勝点3に転換できたことは小さくなかった。小林成光は言う。「(連勝することで)勝ち方が分かってくる。踏ん張れば点を取れる、と思える。ネガティブな考えは浮かんでこない。いい流れができる」。敗戦、或いはドローをも覚悟したタフなゲームを制した自信と浴びたJFLの洗礼。それらがゴールショーの要因となったことは言うまでもない。

試合前、栃木SCは思い通りに事が運ばなかった前節の反省を生かすために、主導権を握り、自分達のサッカーを前面に押し出すことを確認した。スタメンは上野優作と石舘靖樹が2トップを組み、中盤は左ワイドに佐藤悠介、右ワイドに小林、落合正幸と向慎一がダブルボランチに配され、左から斎藤雅也、鷲田雅一、川鍋良祐、岡田佑樹がDFラインを形成し、GKは小針清允が務めた。

2戦2分け。三菱水島FCの陣容も4―4―2だった。

不安定な立ち上がりも、上野が連続してゴールに迫るとリズムが生じ、6分に先手を取る。Pボックスへ侵入されるも事なきを得るとカウンターが炸裂。佐藤が右へサイドチェンジし、小林が背後へパスを送り、上野が落としたボールを石舘が冷静に流し込んだ。あっさりとゴールネットを揺らし、「後ろからのボールに強い」上野と石舘が良好な関係性を築いたことで優勢に試合を進める。13分、再び佐藤が起点となり、上野のポストプレーから今度は走り込んできた小林が強烈なミドルシュートを突き刺した。「放り込むだけでチャンスになった。バランスを崩さずに攻撃できた」とは、引き立て役を担った上野。奪ったボールはすぐさま前線の2人へ。三菱水島の守備陣形が整わないうちに、鋭く速い縦へのシンプルな攻撃を仕掛けたことが見事にはまった。

長身の松永一慶をリザーブに回し、「動ける選手を選んだ」(熊代正志監督)三菱水島。小柄な菅康介、中川心平が、こちらもカウンターからゴールに襲い掛かる。GK小針の俊敏な反応がシュートを防ぐも、フィニッシュにまで持ち込まれることは頂けない。アドバンテージを有していても、常にアラートな状態を保持しなければならない。集中力の欠如が失点を招くことは、開幕戦で経験済みのはず。GK小針への依存度を減らしていかなければならない。

難を逃れた栃木SCはFKから鷲田が競り落としたボールを、ゴールライン際で小林が残し、最後は落合がプッシュ。プロ初ゴールを記録した刈谷戦をなぞるような、泥臭いゴールを決めた。「皆が繋いでくれて押し込むだけだった。でも、3点目は重要。次は流れの中で絡んで取りたいですね」。

最初の45分で3ゴールを叩き出すも、反撃を許した時間帯に関して注文をつけた柱谷監督。「あと3点は取ろう」とハーフタイムに指示し、選手を送り出す。

後半4分、小林の右クロスをニアサイドで石舘がダイビングヘッド。柏レイソルでは左ワイド、サイドバックが主戦場だったが、元来は前の選手である。自分の色を出せるFWのポジションでの先発起用に発奮。「ボックス内で力を発揮できる」(柱谷監督)ことを証明した。「サポーターに魅せるプレーを好む」石舘は、前半44分に続き、後半9分にもオーバーヘッドを繰り出し、さらに14分には胸トラップからスキルフルな反転シュートを放つ。「調子に乗り過ぎましたね」とは言うものの、悪びれる素振りなど全く見せず、「決まっていたらヒーローでしたね」と、むしろ悔しさの方が勝っていたようだった。

前線で体を張り、ボールを収めていた上野だが、「早く結果が欲しくて気負っていた部分があったかもしれない」と、ボックス内でルーズボールに飛び込んだ際、足裏を見せたとして本日2枚目のカードを提示される。ピッチから追い出された。数的不利に陥るも栃木SCは動じない。中盤とDFラインが綺麗なラインを引き、アプローチを掛ける位置を明確に定めたことで、要所をしっかりと抑える。好機を作らせなかった。

守備を固めてリズムを整えたことが実を結ぶ。素早い攻守の切り替えから途中交代の横山聡が粘り、左サイドを駆け上がってきたこちらも途中出場の久保田勲に叩く。その久保田はDFを振り切ると左足一閃。持ち味のひとつである、どこか懐かしい匂いのするミドルシュートでゴール右上段を射抜いた。あのプロセス、弾道は、現広報・吉見康之が現役時代に対ホンダFC戦で描いたものと酷似していた。

昨季ゴール数0だった久保田の最高のアピールが幕引きとなり、栃木SCは開幕3連勝を望外の5ゴールで飾った。

「一人少ない中でゲームを作れた。流れをよく見て、自分たちのやらなければならない仕事をやってくれたのは大きい。長いリーグ戦を考えればサブの選手が入り、結果を残せたことはよかった」(柱谷監督)

退場者を出してしまいプランが崩壊したことに落胆する一方で、10人でベンチの意図したプレーが体現できたことをポジティブに捉えてもいた。

1週間後には準加盟クラブ同士の対戦、対ガイナーレ鳥取戦を控える。ひとつの山場へ向けて、柱谷監督は現在の胸中を吐露した。

「自分達のスタイル、サッカーをする。相手によってやり方を変えるのではなく、自分達のスタイルで戦い、勝つことが今は大切」

スカウティングを怠ることはないが、練りに練りこんだ方策を用いることもなさそうだ。過去3戦で蓄積したものを全てぶつける。真っ向勝負を挑む気構えでいるのではないだろうか。それで敗れるようならば、力不足を認め、再スタートを切ればいい。再構築も可能な時期だけに当然ながら逼迫した様子は伺えない。

JFL前期第3節 栃木SC5―0三菱水島FC戦 @栃木県グリーンスタジアム 観衆4275人

〈栃木SC〉交代:石舘(→横山)、小林(→高安)、佐藤(→久保田)

〈三菱水島FC〉GK永冨裕尚、DF松岡宏晃、坂口遥、萩生田真也、三宅一徳、MF山下聡也、丸山拓志(→松永一慶)、川口正人、田丸誠(→日笠山優)、FW菅康介(→上田隆央)、中川心平

 

『いかにいい準備ができるか』

既に横山聡、高安亮介と2枚の交代カードは切られていた。スコアは4―0。残り時間を考えれば、栃木SCの勝利は動かない。控えに回った選手の中にはアップを止め、戦況を見守る者もいた。そんな中、ひとり黙々と前後左右にステップを切る。ゴール裏に配されたコーンを相手に。ベンチから呼ばれる可能性は限りなく低いかもしれない。しかし、久保田勲が、動きを止めることはなかった。汗を流し続け、その時を待った。

後半42分、佐藤悠介に代わりピッチに立つ。与えられた時間はロスタイムを含めて5分にも満たなかった。収まったポジションは本職のボランチではなく、佐藤が配されていた左ワイドだった。大量リードしているとはいえ、ひとり退場者を出していた。守備固めとして柱谷幸一監督が送り出したことは容易に想像できる。現にコーナーフラッグ付近でボールをキープして時間を潰した。それも、試合をきっちりと閉める“クローザー”に課された役割のひとつである。思惑通り時間は削られていった。

突如、好機が巡ってくる。ピッチ中央の横山聡から、左サイドのスペースへとパスが供給される。サポートに入ったのは久保田だった。トラップでマーカーを剥がし、躊躇いなく左足を一振り。強シュートはゴールネットを激しく揺さぶった。ボールを受けた際、背後から「ストップ」の声が掛かったという。

「パスを出そうかと思ったが、時間帯も考えてシュートを選択した」

これが吉と出る。鋭利なカウンターから追加点をもたらしのだから。

ゴール後、落合正幸に促され、ゴール裏に陣取ったサポーターの元へと駆け寄る。刹那、久保田の脳裏に過ぎったのは栃木SCに加入したばかり、一昨年の鳥取戦だという。ホームゲーム、土壇場で勝利をもたらしたのは左足。それも、ミドルレンジからのシュートだった。

「昨年は(ゴールが)0だったので、入ってよかった」

胸を撫で下ろし、日頃のトレーニングの成果?と問われると、「まあ、そうですね」とはぐらかした。

久保田は知っている。「出してもらった時にしっかりプレーできないと使ってもらえない」ことを、「しっかり準備をしていれば不測の事態が起きた時にチャンスを掴み取れる」ことを。昨季途中、米田兼一郎(現・徳島ヴォルティス)の加入により、ポジションを失った。出場機会を得たのは、堀田利明(現・ヴェルフェたかはら那須)が佐川急便SC(現・SAGAWA SHIGA FC)戦で負傷離脱したからだったが、それまで入念に準備を行っていたことで、一度手にしたポジションを他人に譲ることはなかった。

日々のトレーニングを大事にする姿勢は入団当初から変わることがない。常に向上心を持ち続けている。「たくさんある」という足りない部分を補うのは、もちろんトレーニング。

久保田は言う。

「短い時間の中でプレーすることは難しいが、いかに準備ができるか。準備不足で後悔はしたくない。いつ使ってもらってもいいように準備をする」

こつこつとアピールをすれば、結果を出せば、「出場時間は自ずと伸びる」「スタートから起用される」と信じている。そして、「ボランチでプレーしたい」と強く欲してもいる。レギュラーを張る落合と向慎一からポジションを奪う準備も、滞りなくできている。



『循環』

喘ぎながらも勝点3を持ち帰ってきたFC刈谷戦から中2日。「技術、運動量の差が出た」と三菱水島FC・熊代正志監督が語ったように、力量には開きがあり、加えて小細工せずに戦ってくれたことも割り引かなければならないが、栃木SCのボールの循環は格段によくなっていた。

「相手のボランチ、ワイドの選手が(プレッシャーに)来難いところでボールを受けることが大事。食いついてきたらダイレクトでクサビを入れればいい」

拙かったビルドアップ。修正を施すことができたのは、落合正幸のポジショニング、ボールの引き出し方が絶妙だったからだ。最終ラインで味方DFがボールを持つ。スッとポジションを右寄りに移す。相手のプレスの餌食にならない、味方がボールをつけ易いアングルを作り出す。さりげないがしかし、機転の利いた動きがリズムを生んだ。

供給源がボールをくまなく散らせば、攻撃が一定のポジションに偏る弊害は生じない。前節、際立ったアンバランス、右偏重。三菱水島戦では是正されていた。ポゼッションが可能になり、両サイドにボールが振り分けられ、チーム戦術であるボールを奪ったら即座にトップへ預ける作業も滑らかに行われていた。「使い分け」「バランスが上手く取れていた」(柱谷幸一監督)ことが、5―0の圧勝として結実した。

組み立て役を担った落合。前半38分、ピンポイントの大きなサイドチェンジを佐藤悠介に通す(シュートはGK正面)。残念ながらアシストは記録できなかったが、2試合連続ゴールよりも正確なキックからの決定的なパスは強烈なインパクトを残した。展開力、そして高い守備力。攻守に卒がない。

大勝にも本人は浮かれた様子を見せない。前線からのフォアチェックが機能していたことから比較的楽にボールを奪えた。連動してうまく罠にはめることが出来た一方で、ドリブルでかわされたシーンもあった。奪い方がよければ、いい攻撃を仕掛けられることが分かっている。だからこそ、「潰しに行くところと、行かないところをはっきりさせたい」と、メリハリをつけることの重要性を口にした。

2ゴールはいずれもセットプレーから。「流れの中でゴールに絡みたい」との欲も窺わせるが、期待されている守備面できっちり仕事をこなすことが自己の存在価値を高めることを忘れてはいない。

ゴールに目が眩むことなど、ない。

「ここ3試合、オチは攻守に安定している。アンカー気味のポジションを取っているが、あそこが安定するとゲームも安定してくる」

柱谷監督は落合をそう評する。

刈谷戦の後半、パワープレーに移行した際、ボランチは2枚から1枚に削られた。ワンボランチを務めたのは落合。高さを利して蹴り込まれるボールを弾き返し、球際の強さを発揮してカウンターの芽を摘んだ。勝機を手繰れた一因として、前半はボロボロだった中盤が持ち直したことが挙げられる。落合の踏ん張りが、自身のプロ初ゴールと勝点3に結び付いた。指揮官は賛辞を惜しまなかった。

舵取り役がハンドル操作を誤らなければ、航路から外れることはない。

一攫千金の兆し@栃木SC通信

2008年11月 7日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

寒さでトイレが近い。

おっさんだね、おっさん。

体質改善に挑むべきか。

☆toto☆

横浜Fマリノス対京都:1 勝て。

札幌対浦和:2 負けたら・・・考えたくない。

大宮対川崎:2 優勝してちょ。

柏対名古屋:2 破れたら厳しいでしょう。

G大阪対F東京:1 アジアは獲ったね。

磐田対清水:0 ゴンちゃんを間近で見たけど・・・心を鬼にして。

鹿島対新潟:1 天皇杯では苦戦続きだね。

東京V対神戸:2 頼みのディエゴが・・・。

大分対千葉:1 ナビスコ獲った勢いは持続か。

仙台対広島:0 今年は天皇杯獲っちゃう?

愛媛対熊本:2 スーパーな時の高橋との対決が楽しみ。

湘南対水戸:1 負けられない。

甲府対C大阪:2 香川が好きだね、岡ちゃんは。

☆minitoto☆

横浜Fマリノス対京都:1、札幌対浦和:0、大宮対川崎:0、柏対名古屋:1、G大阪対F東京:0

☆BIG☆

久々に来そうな予感。ただし、予感だけ。

戦い続けたばあちゃん、逃げていた自分

2008年11月 5日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

罰があったのだと思う。

目を背けてきたことに対して。

ばあちゃんが3カ月ぶりに家に帰ってきた。

これまで居た施設から、また異なる施設に移るためだ。

玄関のドアを開けるのが、たまらなく怖かった。

ばあちゃんは脳梗塞による右半身不随に加え、痴呆が著しく進行している。

おそらく孫の顔など覚えていないのではないかと。

「ばあちゃん、久し振り。元気だった」

精一杯の明るさで声をかけた。

車椅子に身を預けていたばあちゃんの視線が向けられる。

肌の血色は悪くない。

元気そうだ。

一安心。

しかし、次の一言で凍り付いた。

「誰だったかな?」

愕然とした。

落涙しそうになった。

覚悟はしていたつもりだった。

それでも現実を、孫のことが記憶から抜け落ちている事実を突き付けられ、固まった。

記憶を解すように話しかけるが、短時間で呼び覚ますことは容易ではなかった。

そればかりか会話のキャッチボールが成立しない。

投げかけた問いに対する正確な答えが返ってこない。

支離滅裂。

ばあちゃんと少しでも長く、施設にまた戻るまでの時間を共有したいという思いを、恐怖が凌駕した。

またしても、逃げ出した。

ばあちゃんがばあちゃんでなくなってしまうかもしれないことに耐えきれずに。

午後から来ることになっていたヘルパーさんと、ちょうど玄関を出たところで会った。

「おばあちゃん、頑張られたみたいですね。普通は右手の自由が利かなくなるとだらんとしてしまうことが多いんですけど、おばあちゃんは以前と変わらないところまで回復されてるみたいですよ」

ばあちゃんはこの3ヶ月、必死のリハビリに励み、戦い続けていたのだ。

それを思うと、堪らなく情けなくなった。

ばあちゃんは抗っていた、病気に。

自分は懸命に逃走していた。

オレのこと覚えているはずだよね、ばあちゃん。

そんな感情は、思いあがり以外の何物でもなかった。

忘れられしまうことを怯える資格さえ持ってはいなかったのだから。

ばあちゃんのことを考えていたはずだったが、実際には考えていたつもりに過ぎなかった。

『おやすみ、こわい夢を見ないように』

2008年11月 4日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:角田光代 満腹度:☆☆

期待度が高かっただけに少々がっかり。基本的に尻切れが嫌いだから、含みを持たせた終わり方は受け付けないんですよ。お子ちゃまだね。余韻を楽しめない。酒もそれほど飲めるわけではないし。日常の恐怖は感じられたが・・・もう一味欲しかった。

『リアル8巻』

2008年11月 4日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

著者:井上雄彦 満腹度:☆☆☆☆☆

いいよ、野宮。やっと見つけたな、夢。進むべき道。笑いたいやつは笑えばいいさ。愚直な男はかっこええぞ。今回も泣けるわあ。

2位浮上!!@栃木SC通信

2008年11月 4日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

gt3.JPG 

日本フットボールリーグ(JFL)は後期第13節まで終了。順位が確定した。

10月30日に試合を消化していた栃木SCは暫定3位(勝点55)だったが、勝点55で並んでいた2位ファジアーノ岡山が1-3と敗れたことで、得失点差で1上回り順位をひとつ上げ2位となった。4位以内を死守するために今後は得失点差も重要なウェートを占めてくる。「先のことは考えずに一試合一試合、先ずはアウェーでの水島戦で勝点3を取る。(5位との)勝点差4をキープしたい」と、選手会長・山崎透は話した。

【JFL順位表】
1位:HondaFC    66 +35
2位:栃木SC      55 +20
3位:ファジアーノ岡山 55 +19
4位:カターレ富山    54 +19
--------------------------------------
5位:ガイナーレ鳥取 51 +20
6位:横河武蔵野FC 50 +11
7位:流通経済大学   48 +4

『膨らんだJ2への思い』@栃木SC通信

2008年11月 3日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

002.JPG怯むことなく挑みかかり、自分達のゲームプランを愚直なまでに貫き通した。「意欲的なチームだった」。敵将、ハンス・オフト監督の栃木SC評である。

失うものなどない一発勝負の天皇杯。格上のJ1ジュビロ磐田と戦える格好の機会に喜びを見出した。9戦未勝利のチームとは思えないほどの溌剌とした、吹っ切れたプレーを披露した。相手に合わせるのではなく、これまで積み上げてきたものを、栃木SCのサッカーをピッチで表現することが出来た。最終的に1―3と地力の差を見せつられはしたものの、チャレンジャーとして恥じることのない戦いをした。

「負けてしまったのでこんなことを言うのもなんですが、楽しかった。皆もそうだと思う」

バースデイゴールを決めた佐藤悠介は、充足感に満ち満ちた表情でチームメイトの心情を代弁した。

サッカーを純粋に楽しめた。面白くなければサッカーじゃない。そう実感できたことは、昇格レースの重圧に晒され続けている栃木SCにとって、何よりの収穫だったのではないだろうか。サッカーとは本来、難しい顔をしてプレーするものではない。しかし、自然と表情が険しくならざるを得ない状況に栃木SCは身を置いている。佐藤は続ける。

「楽しいだけというのは、あまり好ましくない。でも、楽しみながらやらないと、監督も言っているように見ているお客さんにとってはつまらない。90分で必ず結果は出る。勝負事なので引き分けも負けもあるが、試合が終わった後に楽しいと思えないと」

リーグ戦の残り4試合のプライオリティは内容よりも結果である。勝点3の上乗せが求められる。例えオウンゴールだろうと手にした1点を、手段を選ばずに守り通さなければならない事態にも直面するだろう。結果重視のサッカーは興を殺ぐことと無縁ではない。ただ、退屈極りない勝利至上主義は、クオリティの高いサッカーの放棄と同義ではない。パス、クロス、シュート、ラインコントロール、マーキングと、追求できる要素はふんだんにある。ゲーム全体を通して見れば凡庸でも、細部に見るべきところがあれば満足感は提供できる。個々の意識とゲーム内容が向上すれば、見放されている勝機を手繰る可能性はグッと高まるはずである。内容に結果が付随しない些か不運な状態が、それほど長く続くとは思えない。

自己を磨く極上の喜びを再確認したのは向慎一である。

「相手がJ1なので個人の差が出るのかな、と思っていたが、そんなことはなかった。通用する部分はある。でも、ミスは多かった」

個の力で遜色なく張り合えることに好感触を得つつ、2つの失点に絡んでしまったことに唇を噛んだ。

不足していると痛感したものは、普段から高い意識でトレーニングに臨めれば決して改善は不可能ではない、と実感できた。リーグ戦では打ち切れなかったミドルを2本も放ったことは自信に繋がったと話す。そして、なによりジュビロと対峙したことで己の現在地を確認できたこと、「もっともっと(自分自身を)高めていかなければならない」と強く思えるようになったことは、小さくない。高次元でプレー出来ることは刺激的であり、更なる飛躍が望めると思い至ったからである。だからこそ、階段を駆け上がり、J2へ辿り着きたいとの思いは、これまで以上に膨らんだ。昇格への意欲は戦前と比して格段に増した。

サッカーを楽しめる幸福感。それを抱ける機会と場を失わないためには、ステージを次に移すことが絶対条件である。ジュビロ戦で得た教訓をリーグ戦に持ち込み活かすことで、11月を駆け抜けたい。

戦評:第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦 対ジュビロ磐田戦@栃木SC通信

2008年11月 3日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

jb1.JPG悔しさを押し殺し、敗因として柱谷幸一監督が挙げたのは、サッカーにおける不変の真理だった。

「勝つためには点を取り、点を取られないようにする。両ゴール前で厳しくやらなければならない」

「内容は100%の出来」と、きっぱり言い切った柱谷監督。確かな感触を得たゲームだった。3失点を喫するが3バックは踏ん張り、ダブルボランチは中盤で伍して渡り合った。「今日のピッチに立った22人の中で一番輝いていた」と、躍動した佐藤悠介には賛辞を惜しまなかった。相手がJ1のジュビロ磐田(以下、ジュビロ)であっても、自分達のサッカーを遂行できれば、十分に戦うことが出来る。ただし、いくら内容に優れていても、結果に繋がらないケースが多々あるのが勝負事である。

「状況的に1―1で追い付かれ、相手の士気が凄く高まっていた。『ここからいくぞ』という雰囲気を感じた。それを長時間続けると相手のペースになりかねない。(失点した)直後に返したいと思っていた」

少し甲高い、独特の声で中山雅史は自身のゴールを振り返った。「フィジカル的には死にかけていた」(ジュビロ、ハンス・オフト監督)が、試合の流れを読み切る力は、不惑を超えても衰えを知らない。同点とされてから程なく、「ゴンゴール」は生まれた。波に乗りかけた栃木SCだが、このゴールにより乗り切れず、勢いを殺がれる。

流れを掴む暇を相手に与えない。それどころか一気に畳み掛け、雌雄を決する3点目を鮮やかに奪い去った。立て続けにゴールを取り切れる。覇権を争い、手にしてきたチームは、例え今季は振るわなくとも、勝ち方を熟知している。ことに中山のゴールからはゲーム運びの妙を見せつけられた。

か細い声で落合正幸は言った。

「勝負強さを痛感させられた」

攻撃陣がきっちりと取るべきところでゴールを取り、守備陣は傷口を最小限に抑え込み、勝ちゲームに持っていく。ただ今、大混戦の昇格レースで鎬を削っている栃木SC。接戦を制する術をジュビロに教えられた。


PK戦までもつれた、天皇杯3回戦のJ2ロアッソ熊本戦をモノにした栃木SCは、4回戦に駒を進める。ジュビロが根城とするヤマハスタジアムに乗り込んだ。3―6―1の布陣は以下の通り。GK小針清允、DFは左から鷲田雅一、山崎透、赤井秀行、中盤は底に落合、鴨志田誉、左に入江利和、右に岡田佑樹、2シャドーに佐藤と向慎一、1トップは上野優作が務めた。木曜日の対ガイナーレ鳥取戦から斎藤雅也、小林成光、松田正俊が外れた。

これまでの順位表を引っ繰り返したような信じ難い順位。つまり下位から2番目と自動降格圏から抜け出せないジュビロは、前節からごっそりとメンバーを入れ替えた。その数、10人。残留を懸けた残り4試合のサバイバルに備え、天皇杯のスタメンはサブ組を中心に編まれた。

「前半は守備から上手く入れた」とは向の弁である。前線から激しくチェイスし、ジュビロの出鼻を挫いた。赤井のオーバーラップからのシュートを皮切りに、連続して佐藤がゴールを脅かした。憧憬の対象である名波浩と同じピッチに立てる喜びを早速プレーで表現した。

トップへロングボールを蹴らせることに成功。3バックが制空権を譲らなかったことで栃木SCが試合を優勢に進める。サイドへと流れてきた中山とカレン・ロバートに対する赤井の対応は完璧だった。1対1の強みを発揮する。落合と鴨志田のポジショニングとプレスを掛けるタイミングも絶妙で、ジュビロに中盤を支配させなかった。だが、トップの上野へのボールの収まりが悪く、左の入江も機能していたとは言い難く、相手守備の巧さもあり、フィニッシュまで至れなかった。39分に得たCKではニアサイドで上野が潰れ、ファーに抜けたボールを鷲田が頭で合わせる。ふわりとしたボールは枠内に飛ぶが、間一髪で成岡翔にクリアされる。好機を逸する。

一方、ジュビロの43分の先制弾は美しかった。FKから名波のロブを鷲田に競り勝った中山が頭で落とし、走り込んだ河村崇大が頭で流し込んだ。黄金期を彷彿とさせる、華麗な連携を活かしたトリックプレーだった。

前から圧を掛け、奪ったボールを間で受けて攻撃に転じる。栃木SCのやり方は、ビハインドを背負った後半も変わることはなかった。10分、向が繰り出したミドルシュートは枠内を捕え、GK松井謙弥はボールをこぼす。が、セカンドボールに入江は反応できない。詰め切れない甘さが窺えた。

パスとドリブルのスピードが上がったジュビロ。カレンがゴールに迫り、名波はオシャレなループシュートを放った。旗色が徐々に悪くなった栃木SCであるが、山崎の勇猛果敢なインターセプトが局面を打開した。中央をドリブルで駆け上がり、「少しダイアゴナルに走ればラインは崩れる」と読んでいた佐藤に絶好のパスを供給。前に出てきたGK松井を嘲笑うかのように佐藤が冷静に沈める。

栃木SCサポーターのボルテージは最高潮に達するも、ジュビロの連続ゴールによりすぐさまダウンさせられる。カレンのポストプレーから中山に2点目、カウンターを発動させてドリブルで持ち上がったカレンのスルーパスを受けた途中出場の太田吉彰に流し込まれて3点目を献上した。リーグ戦から中2日の疲労は隠しきれず、スピードに翻弄された。

前を松田正俊と横山聡の2トップに変更、後ろは2バックに。リスクを冒して栃木SCは攻めるも、2度目の歓喜が訪れることはなかった。執拗にジュビロのウイークポイントである、セットプレーから好機をこしらえたものの、鷲田が決め切れなかったことは痛恨。都合3本あった好機を1本でも押し込めていれば……。弱みにつけこめなかった。

J1の壁は打破できなかった。「内容は五分五分だったが3―1。結果は完敗だった」(佐藤)。しかし、手に入れたものは小さくなかったようだ。落合は、こんな変化をチームから感じ取ったという。

「こういう舞台でプレーしたいという気持ちが強くなった」

――具体的にはJ2?

「そうですね。昨日の大分(トリニータ)みたいにビッグタイトルを獲れるチームにしたい。その第一歩がJ2だと思う。J2からどんどん上に上がっていきたい」

前日、ファジアーノ岡山の敗戦により、暫定3位だった栃木SCが得失点差で2位となった。天皇杯でのチャレンジは幕を閉じたが、過酷なリーグ戦は最終局面に突入する。これからである。叩きのめされたことで実感した己の不甲斐なさ、内容で劣らなかったことで通用すると思えた自信。ポジティブな要素もネガティブな要素も糧として今後のリーグ戦に活かし、昇格に結び付けたい。

第88回 天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦 ジュビロ磐田3―1栃木SC 観衆4088人 @ヤマハスタジアム

〈ジュビロ磐田〉GK松井謙弥、DF大井健太郎、鈴木秀人、加賀健一、MF西紀寛、河村崇大、成岡翔、岡田隆、名波浩(→太田吉彰)、FW中山雅史(萬代宏樹)、カレン・ロバート

〈栃木SC〉交代:岡田佑樹(→小林)、上野(→松田)、向(→横山)