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クラブワールドカップ準決勝@G大阪対マンチェスター・ユナイテッド
2008年12月20日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
いろんなものを取っ払って、例えばルーニーがベンチ、マンチェスター・ユナイテッド(欧州王者)のコンディションが不十分など、シンプルに面白かった。
G大阪の西野監督は当然、やるからには勝ちにいったわけで3点をマンUから取れたことよりも5失点を喫して敗れたことを悔いていた。ただし、G大阪のスタイルである、ショートパスを繋いで攻撃的なサッカーを披露できたことには満足感を得ていた。
パチューカとリガ・デ・キトの準決勝も互いの持ち味を最後まで貫徹したからこそ見応えがあった。マンUが相手だからといって守備的に構えるのではなく、あくまでもJリーグとアジアチャンピオンズリーグを戦ってきたカタチを捨て去ることなく真っ向勝負を挑んだG大阪は称賛に値する。3-5とど派手な撃ち合いになってしまったが、特長を消してまでガチガチに守りを固めていたとしたら、マンUを慌てさせることはできなかっただろう。
欧州の頂点を極めたスペシャルな選手が並ぶチームだからといって、本来のやり方を変えることなく“普段着”で臨み、戦い抜いたG大阪から他のJクラブが感じ取ったものは小さくないのではないだろうか。
4-2-3-1のマンUに対して、遠藤をボランチに下げルーカスを左の中盤に配した4-4-2のG大阪は序盤から果敢に前に出た。前線から激しくボールを追い回すことで、後ろへの負担を軽減させた。前傾姿勢を取ることでマンUのストロングポイントであるサイドを封じにかかった。サイドバックの裏を、片方のサイドに寄せてから逆を突くなどマンUはラインに揺さぶりを掛けて突いてきたが粘り強く対応。遠藤にルーカスとボールの収まりどころが2つあったG大阪はボールを支配できた。最初の絶好機はハイテンポで試合を進めたG大阪に訪れた。遠藤からの背後へ落ちる絶妙なパスに播戸が鋭く反応。フィニッシュにまで持ち込んだが、左足でのシュートはGKファン・デル・サールに阻止される。思惑通りに事を運んだG大阪だが、CKからビディッチとC・ロナウドにヘディングシュートを叩き込まれてしまう。好機は数えるほどだったマンUだが、セットプレーからもゴールを奪えてしまうのだから、なるほどプレミアリーグとチャンピオンズリーグの2冠に輝くはずである。
片を付けようとマンUは後半の頭からスコールズとアンデルソンが後方から追い越しを掛け、ゴールに襲い掛かった。しかし、G大阪は怯むことなく前半からのゲームプランを遂行。敵陣でボール奪取し、ショートパスで局面打開を図る。遠藤の直接FKのこぼれ球から播戸が放った反転シュートは枠外へ飛ぶも、橋本のパスを受けた山崎の右足はゴールを射抜いた。1点差に詰めったのも束の間、すぐさま交代出場のルーニーが胸トラップから中沢を交わして3点目を決める。あっさりと1点を返されてしまったことが痛かった。僅差の時間帯が続けば勝機は広がったはず。最も悔いの残る失点だっただろう。再び遠藤の放ったシュートをGKファン・デル・サールが弾いたボールに山崎、播戸が食らいつくもマンUも身を挺して凌ぎ、危機を脱してフレッチャーとルーニーの連続ゴールへと結び付けた。憎らしいくらいの強かさには唸るしかない。完膚なきまでに叩きのめされて終戦かと思われたが、G大阪は意地を見せる。遠藤がPKを、山口のインターセプトを起点にルーカスが落としたボールを橋本が突き刺すなど攻めの姿勢を放棄しなかったことで2発撃ち返した。どんな状況下でも信念を曲げることなく戦い切る重要性をG大阪に教えられた一戦だった。
クラブワールドカップ準決勝 G大阪3-5マンチェスター・ユナイテッド @横浜国際総合競技場
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