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EUROファイナル@スペイン対ドイツ

2008年7月 3日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

パスを主体とした独自のスタイルを貫いたスペインの完勝だった。抜群の勝負強さを発揮するドイツを寄せ付けないほどの強さを見せ付け、44年ぶりの歓喜に酔った。

スペイン圧勝の要因は、頑固さにあった。狭いエリアでのパス交換を軸に試合を組み立てたこと、ワントップのF・トーレスが幾度も背後を突いたこと、空中戦に長けるドイツに対してセットプレーをGKカシージャスがほとんど処理したこと。愚直なまでに自分達のサッカーを押し通したことで勝機を手繰った。

決勝点はドイツがDFラインと中盤を圧縮してスペースを消去したにもかかわらず生まれた。セナからシャビに縦パスが入り、シャビのスルーパスに反応したF・トーレスがラームを振り切りGKレーマンをあざ笑うようにボールを浮かせて無人のゴールへと流し込んだ。序盤からこだわり抜いたカタチでゴールを奪う。自分達のサッカーに自信がなければ難しい。

今大会のスペインは試合の立ち上がりこそスローで、付け入る隙を与えはしたが、10分を経過するとのらりくらりと相手を引きずり込み、いつの間にかペースを握っていた。それは、ファイナルも然り。ドイツがゴールを割る可能性があったのは、前から果敢に圧を掛けた最初の10分間だけだった。バラック、ポドルスキ、シュバインシュタイガーが形成するトライアングル。そこへ背後からラームが絡んだ左サイドからの攻撃にスペインは後手を踏んでいた。勝負を懸けた時間帯で、例えばクローゼがミスに乗じてゴールに迫ったように好機を逸したことが響いてしまった。リズムを作らせる前にスペインを浮き足立たせることができなかった。

前線のF・トーレス、中盤のシャビとセナ、最終ラインのプジョルは感情を剥き出しに体を張った。スキルのある選手に気迫が上乗せされたら太刀打ちできるはずがない。メンタル面のタフさにおいて一日の長があるドイツを凌駕したことは小さくなかった。

点差以上に実力に開きがあったことは動かし難い事実だろう。スペインは無敵艦隊の名に恥じない見事な勝利を収めた。

ユーロ2008 ファイナル スペイン1-0ドイツ @エルンスト・ハッペル・シュタディオン

<スペイン>GKカシージャス、DFセルヒオ・ラモス、プジョル、マルチェナ、カプテビラ、MFセナ、シャビ、セスク(→シャビ・アロンソ)、シルバ(→カソルラ)、イニエスタ、FW F・トーレス(→グイサ)

<ドイツ>GKレーマン、DFフリードリヒ、メッツェルダー、メルテザッカー、ラーム(→ヤンセン)、MFフリングス、シュバインシュタイガー、バラック、ヒッツルスペルガー(→クラニー)、FWポドルスキ、クローゼ(→ゴメス)

ロシア対オランダ、ロシア対スペイン@EURO2本

2008年6月28日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

死のグループリーグを破竹3連勝で勝ち抜いたオランダは、120分間もち味を発揮できぬままロシアに屠られた。

互いに慎重なロシアとオランダであったが、立ち上がりから優勢に試合を進めたのはロシアだった。ジルコフ、パブリチェンコのシュートがゴールを襲う。それでも、あくまでも無理をしないオランダ。1トップのファンニステルローイは抜群のキープ力でボールを収めるが、サポートする選手との距離が遠いため好機に結び付かない。アルシャービンのシャープなカウンターが炸裂すると、これを皮切りにフィニッシュまで至る回数が増えたロシア。シュートを打ち続けゴールに迫る。ファンニステルローイの個人技に、相手のパスミスからファンデルファールトがシュートを放つもGKアキンフェエフの正面を突く。両者とも決定機は作るも、決め手を欠いたまま45分が過ぎた。

後半頭にカイトを下げてファンペルシを投入し、てこ入れを図ろうとしたオランダであるが、中盤でボールが引っ掛かるシーンが目に付き、ポゼッションができない。サイドからの攻略も困難となる。流れを掴みきれず、アルシャービンにポストをなめる直接FKを食らう。窮地を脱しするも、左サイドを完璧に崩され最後はパブリチェンコに左足で押し込まれた。しっかりボールを繋ぎ、豊富なスタミナで試合を支配したロシアは、Pボックス内に人数を割く保険をかけながら、好機と踏んだら今度は攻撃に人数をかける切り替えが奏功した。辛うじて危機をGKファンデルサールの好守で凌いだオランダは、FKからファンニステルローイが渾身のダイビングヘッドで同点に追い付く。序盤から精度の高いボールを供給していたセットプレーで、ようやくゴールを割る。90分で雌雄は決せず。

延長戦に突入してもロシア優位は変わらなかった。アルシャービンとパブリチェンコがオランダを陥落させようと試みる。ついに延長後半、オランダは力尽きた。途中交代のトルビンスキー、アルシャービンに連続ゴールを許し、グループリーグの快進撃を持続できずに準々決勝で散った。勝利を得たロシアはショートパス主体の攻撃的なスタイルと無尽蔵のスタミナで優勝候補の一角を破った。名将ヒディンクに鍛え上げられた選手達は逞しく、勇敢だった。

ユーロ2008 準々決勝 ロシア3-1オランダ @バーゼル

<ロシア>GKアキンフェエフ、DFジルコフ、コロディン、イグナシェビッチ、アニュコフ、MFセマク、サエンコ(→トルビンスキー)、セムショフ(→ビリャレトディノフ)、ジリヤノフ、FWアルシャービン、パブリチェンコ(→シチェフ)

<オランダ>GKファンデルサール、DFファンブロンクホルスト、オーイエル、マタイセン、ブラルーズ(→ヘイティンハ)、MFエンゲラール(→アフェライ)、デヨング、スナイデル、ファンデルファールト、カイト(→ファンペルシ)、FWファンニステルローイ

 

自分達のサッカー、つまりボールを支配することを貫き通したスペインが、不気味な存在感を放っていたロシアを蹂躙した。

オランダにリズムを作らせなかったロシアの勇猛果敢さは鳴りを潜める。序盤からスペインに押し込められ、F・トーレスとビジャの2トップにシュートを許し、サイドをセルヒオ・ラモスに制圧された。荒削りながらゴールを奪える位置に顔を出すパブリチェンコにシュートを打たれ、グループリーグでロシアから3ゴールを挙げたビジャが負傷退場しても、スペインは動じる気配を見せなかった。ゴールこそマークできなかったが、前半はスペインのものだった。

カウンターを効率よく繰り出せないのはアルシャービンが徹底マークされたから。ボールタッチ数は数えるほどだった。覇気に乏しいロシアとは対照的にスペインは後半5分にイニエスタのロークロスに走りこんだシャビがダイレクトでネットを揺らす。ゴールを得たことでパス回しが更に冴え渡る。ロシアも前に出ようとするが細かなミスとスペインの守備に阻まれてしまう。リードは僅かに1点。F・トーレスの出来は悪くなかったが、アラゴネス監督は大胆な交代に打って出る。グイサとシャビ・アロンソを立て続けに送り出したのだ(F・トーレスとシャビが下がる)。一歩間違えればリズムを崩しかねない交代策だが、これが見事にはまる。ビジャの代わりにピッチに立ったセスクからの背後へのパスに飛び出したのはグイサ。冷静にGKの頭越しにシュートを収める。横に揺さぶられ反撃の糸口すら見出せなかったロシアは、リスクを冒して前に出ようとしたところ、裏を使われ決定的な3点目をシルバに蹴りこまれる。一矢報いようと交代出場したシチェフがFKに頭から飛び込むもGKカシージャスの正面。グループリーグ同様にスペインに大敗を喫した。ヒディンクとロシアの躍進はスペインにより終止符を打たれた。

ユーロ2008 準決勝 ロシア0-3スペイン @ウィーン

<ロシア>GKアキンフェエフ、DFジルコフ、V・ベルズツキー、イグナシェビッチ、アニュコフ、MFセマク、サエンコ(→シチェフ)、セムショフ(→ビリャレトディノフ)、ジリヤノフ、FWアルシャービン、パブリチェンコ

<スペイン>GKカシージャス、DFカプテビラ、プジョル、マルチェナ、セルヒオ・ラモス、MFセナ、シャビ(→シャビ・アロンソ)、シルバ、イニエスタ、FWビジャ(→セスク)、F・トーレス(→グイサ)

EURO2008 グループC@フランス対イタリア

2008年6月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ジダンとその仲間達――マケレレ、テュラム、ビエラ――の時代は終焉した。本当ならばドイツワールドカップ杯後に隆盛を極めた世代との訣別を図らなければならなかったが、ドメネク監督がそれを拒んだことでフランスは取り残された。グループリーグで奪ったゴールは僅かに1。これでは先に進めない。

オランダ、ルーマニアから奪った勝点は共に1と、ドイツW杯のファイナルで激闘を演じたイタリアとフランスは追い込まれた。最終戦で喉から手が出るほど欲しいのが勝点3であるが、仮に白星を挙げてもルーマニアがオランダを退ければ敗退が決まる過酷な状況下で決戦は幕を開けた。球際の激しさから滲む勝利への渇望。試合の入りはフランスが比較的よかったものの、トニの惜しいシュート、CKからパヌッチがヘディングシュートを放つと流れはイタリアに傾く。さらに攻撃の核であるリベリーを欠く不幸が重なる。ザンブロッタのドリブルを阻んだ際に負傷し、ピッチを去る不測の事態に見舞われる。2戦を終えて不発のトニだったがゴール前での存在感は抜群であり、使わない手はなかった。ピルロから供給された背後へのボールに足を伸ばしたトニ。ボールを吸いつけ、シュート態勢に入ったところをアビダルがたまらずファールを犯す。アビダルは一発退場し、与えたPKをピルロにぶち込まれたフランスはリードを奪われる。先制後もトニを利する賢明な選択をしたイタリア。立て続けに好機をこしらえる。フランスはPB内に人数を割かれたことでフィニッシュに至れず、逆にFKからグロッソにポスト直撃のシュートを浴びる。

追加点を許さなかったことで首の皮一枚繋がったフランスは、アンリのひとつ下に構えたベンゼマが後半早々にフリーで右足を振るも、しかしふかしてしまう。トゥララン、マケレレのダブルボランチが無理をしたことで攻勢に転じるも、デロッシにとどめを刺された。FKからの強シュートは壁の端に立っていたアンリの足に当たりコースが変わる。GKクペは逆を取られネットは揺れた。遅攻になってもシュートにまで漕ぎ付けられる力強さをフランスは見せ付けるも、決定的なベンゼマのコントロールシュートはGKブフォンに弾かれる始末。ゴールは遠く、決勝トーナメントには進めず。グループリーグで姿を消す結果となった。勝利を得たイタリアはオランダがルーマニアを下したことで、辛くも荷物を纏めて帰国する事態を免れた。コロコロとメンバーとフォーメーションをいじったドナドニ監督の采配が奏功したとは言い難いが面目は保った。

ユーロ2008 グループC フランス0-2イタリア @チューリヒ

<フランス>GKクペ、DFエブラ、アビダル、ギャラス、クレルク、MFマケレレ、トゥララン、リベリー(→ナスリ)(→ブームソン)、ゴブ(→アネルカ)、FWアンリ、ベンゼマ

<イタリア>GKブフォン、DFグロッソ、キエッリーニ、パヌッチ、ザンブロッタ、MFガットゥーゾ(→アクイラーニ)、デロッシ、ピルロ(→アンブロジーニ)、ペロッタ(→カモラネージ)、FWカッサーノ、トニ

EURO2008 グループ@オランダ対フランス

2008年6月18日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

初戦でイタリアを3-0で粉砕したオランダとルーマニアにスコアレスドローのフランスは、共に4-2-3-1のフォーメーションを選択。オランダが首位通過を果たすか、それともフランスが踏み止まるか。火花散る一戦が幕を開けた。

激しいプレスで主導権を握ったフランスだが、先制したのはオランダ。CKからカイトがヘディングシュートを叩き込む。Pボックス内でマークについたマルダの寄せの甘さが失点に繋がる。リードを得たオランダはポゼッションを高め、フランスの勢いを殺いだ。したたかな試合運び。掌の上で踊らされたフランスだが、ゴブとリベリーが惜しいシュートを放つなど好機ではオランダを凌いだものの、決め手に欠けた。

後半は立ち上がりからフランスがゴールに迫る。マルダのオーバーヘッドから背後を取ったアンリ。GKファンデルサールと1対1の絶好機も僅かに足元が狂う。ループシュートを枠内に収められなかった。このシュートが試合のターニングポイントだった。劣勢に回り、決定機を作られるも、しっかりと体を寄せコースを限定するなど堅い守備を披露したオランダは後半頭から登場のロッベンが躍動する。カウンターから左サイドを駆け上がり、こちらも途中投入されたファンペルシのゴールをアシストした。突き放されたことで攻撃が単調になったフランスはサニョルの右クロスからアンリがソフトタッチでゴールを挙げるも、すぐさまロッベンに角度のないところからゴールネットを突き上げられる。ワンボランチにしてからコントロールが効かなくなったオランダだが修正を図り、バランスを整えるとロスタイムに再びカウンターが炸裂し、ファンニステルローイからフェンペルシと渡り最後はスナイデルが右足を一振り。フランスにとどめを刺した。2連勝で早々に“死のグループ”をオランダは脱し、フランスは後がなくなった。

鮮やかなカウンターでイタリアに続き、堅守で鳴るフランスからも4ゴールを奪ったオランダの好調を支えるのがファンニステルローイ。先のドイツワールドカップで期待を裏切り続けたエースが、今大会では冴え渡っている。カウンター2発は左右に流れたファンニステルローイがいずれも起点となり、フィニッシュに結び付けた。ゴール数こそ少ないが、爆発的な攻撃力を生み出す原動力となっている。ロッベン、ファンペルシと組んだトリオはW杯で不発に終わるも、今回のユーロでは対戦チームにとってかなり厄介な存在となることだろう。ファンニステルローイのコンディションが崩れなければアタッキングサッカーも萎えることはない。

ユーロ2008 グループC オランダ4-1フランス @ベルン

<オランダ>GKファンデルサール、DFファンブロンクホルスト、マタイセン、オーイエル、ブラルーズ、MFエンゲラール(→ロッベン)、デヨング、スナイデル、ファンデルファールト(→バウマ)、カイト(→ファンペルシ)、FWファンニステルローイ

<フランス>GKクペ、DFエブラ、テュラム、ギャラス、サニョル、MFトゥララン、マケレレ、マルダ(→ゴミス)、リベリー、ゴブ(→アネルカ)、FWアンリ

EURO2008 グループC@イタリア対ルーマニア

2008年6月14日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

オランダとのグループリーグ初戦。3-0と蹂躙されたイタリアは布陣をいじる。4-3-2-1(4-3-3)から、1トップのトニの下に右からペロッタ、デルピエーロ、カモラネージの3枚を並べる4-2-3-1へ変更。更に中盤の底にデロッシ、DFラインの左にグロッソ、中央にキエッリーニを起用するなど、先の敗戦から5人を入れ替えて背水の陣でルーマニア戦に臨んだ。

シャドーストライカーのデルピエーロが的確なポジショニングからトニをサポートし、左右からグロッソとザンブロッタが再三再四クロスを供給。立ち上がりからイタリアはフルパワーでルーマニアを潰しにかかる。立て続けにセットプレーを得るが、しかし好機には繋がらず、逆に15分を過ぎるとルーマニアにゴールを脅かされる。スルーパスに反応したムトゥがGKブフォンと1対1を作り出したのを皮切りに、やや距離のあるところからタマシュが強烈なキックを打ち込み、キブが蹴ったFKはパヌッチに当たりゴール方向へ向かうもポストに嫌われる。イタリアとしては命拾い。押し込められながらも決定機では勝ったルーマニアであるが、ラドエが味方と交錯し、負傷退場すると流れは再びイタリアに。ラトが放った強シュートもポストをなめた。素早くクロスを入れてトニを活かそうとしたイタリアは強引なまでにゴールをこじ開けようと試みる。この策は功を奏する。38分にペロッタ、39分にキエッリーニがトニの落としたボールから詰め寄り、トニ自身もヘディングシュートを枠内へ飛ばす。が、GKロボントが立ちはだかりゴールは割れなかった。ロスタイムにはショートCKと変化をつけ、トニがネットを揺さぶるが判定はオフサイドでノーゴール。ミリ単位の判定にイタリアは泣くことになる。

トニの高さは冴え渡るも前半、飛ばしすぎたツケが後半の頭から如実に感じ取れたイタリア。10分、奪われてはいけない先手を許す。ルーマニア陣内から蹴られたFKをザンブロッタが頭でGKに戻すところを狙っていたムトゥがしたたかにプッシュ。抜け目のなさを披露する。窮地に追い込まれたイタリアであるが、すぐさまCKからキエッリーニの折り返したボールをパヌッチが執念で押し込み振り出しに戻す。自陣に引きこもっていた時間帯の長かったルーマニアだがリスクを背負い攻撃回数を増やし、イタリアはそれを逆手に攻める構図が繰り返された。ルーマニアはD・ニクラエが、イタリアはデロッシがPボックス内で突き放す機会を得るも、互いに決めきれずに迎えた34分。ショートCKからニアサイドに走りこんだD・ニクラエの首元を掴んで引き倒したパヌッチがPKを献上。命運尽きた、かに思われたがキッカーのムトゥのコースは甘く、GKブフォンが手足を使い渾身のセーブで危機を脱した。ショックの色を隠せないムトゥはベンチに下げられた。再び疲労が顔を覗かせイタリア。動きは鈍るも、トニの「頭」は依然として有効であり、嵩にかかって攻めたはいいものの、ルーマニアの壁を再度、突き破ることは叶わず、つまりイタリアは2戦を終えた時点で勝点1しか手に出来なかった。世界王者は絶壁へと追いやられた。逆転機を逃したルーマニアであるが強者に対して2戦連続のドローで着実に勝点を積み上げ、フランスがオランダに屈したことでグループ2位に浮上した。最終戦は次のラウンドへの進出が決したオランダと好都合。フランスとイタリアの勝敗次第ではあるものの、条件としては他の2チームに比べて優位に立った。アドバンテージを活用し、”死のグループ”を潜り抜けたい。

ユーロ2008 グループC イタリア1-1ルーマニア @ベルン

<イタリア>GKブフォン、DFグロッソ、キエッリーニ、パヌッチ、ザンブロッタ、MFデロッシ、ピルロ、ペロッタ(→カッサーノ)、デルピエーロ(→クアリアレッラ)、カモラネージ(→アンブロジーニ)、FWトニ

<ルーマニア>GKロボント、DFラト、タマシュ、ゴイアン、コントラ、MFキブ、ラドエ(→ディカ)、ムトゥ(→コチシェ)、ぺトレ(→ニコリア)、コドレア、FW D・ニクラエ

ユーロ2008 グループC@オランダ対イタリア

2008年6月11日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

激戦区のグループCの一戦、オランダ対イタリアは思わぬ大差がつき、オランダに凱歌があがった。

4-2-3-1のオランダがポゼッションで凌駕し、4-3-2-1のイタリアは守備を固めて攻撃を跳ね返す。「矛」と「盾」の構図は戦前の予想通り。オランダが優勢に試合を運ぶも、ゴール前でのシーンが目立ったのはイタリア。トニが空中戦を制するがシュートが枠に飛ばない。17分、ハードワーカーのカイトからの絶妙なスルーパスに反応したファンニステルローイがGKブフォンと1対1の局面を迎えるが、PKも覚悟の寄せにシュートを打ち切れない。倒れていればPKは確実だったがファンニステルローイは自らゴールをこじ開けてやろうと考え、突進を止めなかった。絶好機を逸するも、攻勢だったオランダが先にゴールを割る。FKは一旦、弾き返されるもセカンドボールからスナイデルが強シュート。これをオフサイドポジションに居たファンニステルローイがコースを変え、ネットが揺れた(この判定を巡り、様々な見解が示されているようだ)。トニの抗議も虚しく判定は覆らなかった。リードを得たオランダは攻撃の手を緩めない。CKを間一髪、ゴールライン上でクリアしたファンブロンクフォルストが左サイドを駆け上がり、供給したサイドチェンジのボールをカイトが頭で落とし、最後は狭い隙間をスナイデルがボレーで突き破る。イタリアのお株を奪う鮮やかなカウンターが炸裂。2点のビハインドを背負ったイタリアはトニとカモラネージにディナターレの前3枚の動きがぎこちなく、ディナターレが放ったシュート2本は反撃の狼煙とはならなかった。

前半の終盤にGKブフォンが再びファンニステルローイとの1対1の窮地を残した足1本で脱し、望みを繋いだ後半。リスクを冒し、高い位置からプレスをかけてはショートカウンターを繰り出したイタリアだが、集中力の落ちなかったオレンジの壁を打破できない。デルピエーロの途中投入で士気が上がり、立て続けに好機を作り出す。しかし、トニは1対1を決めきれず、交代出場のグロッソもPボックス内でのシュートを阻まれ、ピルロの直接FKはGKファンデルサールに叩き落とされてしまう。すると前半同様にセットプレー後にカウンターを浴び、カイトの右クロスをファンブロンクフォルストに頭で合わせられ決定的な3点目を食らう。ロスタイムに一矢報いようとトニのポストプレーからアンブロジーニが放ったシュートはDFにブロックされ、終ぞゴールを奪えずに3-0の大敗を喫し、初戦を落とした。カンナバーロを欠いたDFラインは決壊した。

左サイドバックに配されたファンブロンクフォルストがこの試合のキーマンだった。高位置に張り出しカモラネージを抑え込み、同時にボールの巡りをよくし、オランダのストロングポイントであるポゼッションを高めた。大胆不敵な攻撃参加と豊富な運動量を武器に2つのゴールに絡む活躍。あわや同点の危機も回避した。マン・オブ・ザ・マッチは彼で異論はないだろう。

ユーロ2008 オランダ3-0イタリア @スタットゥ・ドゥ・スイス・バンクドルフ

<オランダ>GKファンデルサール、DFファンブロンクフォルスト、マタイセン、ブラルーズ(ハイティンハ)、オーイエル、MFエンゲラール、デヨング、スナイデル、ファンデルファールト、カイト(アフェライ)、FWファンニステルローイ(ファンペルシー)

<イタリア>GKブフォン、DFザンブロッタ、マテラッツィ(→グロッソ)、バルザーリ、パヌッチ、MFアンブロジーニ、ピルロ、ガットゥーゾ、ディナターレ(→デルピエーロ)、カモラネージ(→カッサーノ)、FWトニ

本命ポルトガル、対抗フランス、穴クロアチア@ユーロ2008

2008年6月 4日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

いよいよ幕を開ける祭典、ユーロ2008。

恒例の3点予想は本命ポルトガル、対抗フランス、穴クロアチア。

チェコに期待したいが、天才ロシツキの不在は痛い。ドイツワールドカップでもコラーが欠けたことで攻撃力が半減したように小国の層は厚くなく、世界最高のGKチェヒを擁する守備陣が踏ん張ってもゴールを得られないようでは厳しい。

スペインは今回も期待を裏切るだろう。

 

グループA:スイス、チェコ、ポルトガル、トルコ

1位通過:ポルトガル、2位通過:スイス

グループB:オーストリア、ドイツ、クロアチア、ポーランド

1位通過:ドイツ、2位通過:クロアチア

グループC:ルーマニア、フランス、イタリア、オランダ

1位通過:フランス、2位通過:オランダ

グループD:スウェーデン、スペイン、ロシア、ギリシャ

1位通過:スウェーデン、2位通過:ロシア

 

準々決勝1:ポルトガル×クロアチア→ポルトガル

準々決勝2:ドイツ×スイス→スイス

準々決勝3:フランス×ロシア→フランス

準々決勝4:スウェーデン×オランダ→スウェーデン

 

準決勝1:ポルトガル×スイス→ポルトガル

準決勝2:フランス×スウェーデン→フランス

 

決勝:ポルトガル×フランス→ポルトガル

 

MVP:デコ、得点王:ベンゼマ、注目:モドリッチ

CL ファイナル@チェルシー対マンチェスター・ユナイテッド

2008年5月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

チェルシーが狙ったビッグイヤーはゴールマウスに3度も行く手を阻まれたことで、マンチェスター・ユナイテッド(以下、マンU)の元へ9季ぶりに帰還した。勝者となったC・ロナウド、敗者となったテリー。共に大粒の雨に打たれながら涙を流した。マンUはリーグタイトルとチャンピオンズリーグ(以下、CL)の2冠に輝き、最高のカタチで今季を締め括った。老将・ファーガソンは稚児のような笑みを浮かべ、歓喜に浴した。

モスクワでのCLファイナルの舞台に登ったのは、イングランドトップ4の内の2チームだった。ドログバを1トップに配したチェルシーは4-5-1(4-3-3)、C・ロナウドが左サイドに入ったマンUは4-4-2でスタートした。

壮絶な潰し合いがピッチの至る所で繰り広げられる。キックオフから一歩も引く気配を見せない赤と青。前半の半ばには中盤を司るスコールズとマケレレが接触し、スコールズが流血するほどの激しさ。譲らない、拮抗した展開を打ち破ったのはC・ロナウドだった。ブラウンが右から左足で上げたクロスをファーサイドでヘディングシュート。高打点からのシュートに名手・チェヒも成すすべなくボールを見送るしかなかった。前半27分、マンUが先制。均衡が破れたことでゲームは動き出す。A・コールのクロスをドログバが落としたところにバラックが飛び込むが、ここはGKファンデルサールが好守を披露。事なきを得たマンUはすぐさまカウンターを繰り出し、C・ロナウドのクロスをテベスが頭で合わせるもチェヒが足でストップ。クリアボールからキャリックが再びシュートを放つが、またしても俊敏な反応でチェヒが弾き出す。その後、マンUはショートカウンターからルーニーとテベスのコンビでゴールに迫るも追加点を手にできなかった。好機の数では圧倒するも、ロスタイムに突入して間もなく、チェルシーに振り出しに戻される。エッシェンのミドルシュートが2度DFにあたり、眼前に転がってきたボールをゴール前に詰めていたランパードがプッシュ。手間をかけず、つまりリスクを極力軽減しながら、しかし推進力を失わせずに前へ前へと突き進んだマンUがリズムを掌握した45分だっただけに、喫した失点は痛かった。

後半は一転してチェルシーのペース。鋭利なアタックからアタッキングサードにボールを運んだ。両サイドから攻め立て、ドログバにクロスを供給するも、マンUの2CBリオ・ファーディナンドとビディッチの集中力も高く、ゴールを割れない。32分、虚を突いてドログバが放ったミドルはポストに嫌われた。ポゼッションと運動量でマンUを凌駕し、効率的にサイドから崩しては、シュートを打ち込むが仕留めきれず。90分で決着はつかなかった。

延長戦も余勢を駆ってチェルシーがイニシアチブを握る。3分、左から組み立てA・コールのマイナスのボールを中央でバラックが落とし、Pボックス内のランパードが反転シュート。マンUの守備陣は完全に振られるも、シュートはクロスバーに弾かれてしまう。絶好機を逸す。劣勢の時間帯が続いたマンUだが、敵陣ゴール前でクリアボールを拾ったエブラが縦に仕掛け、折り返したボールから途中出場のギグスがシュートするも、テリーの懸命のクリアによりこちらも決勝点を得られない。延長後半にもみ合いの中で手を出したドログバが退場し、数的不利のチェルシーはPK戦に望みを託すも、初の栄冠を手中に収めることは叶わなかった。

雌雄が委ねられたPK戦。先行のマンUは3番手のC・ロナウドが策におぼれ、チェルシーはビッグイヤーに片手をかける。だが、雨の悪戯により5番手のテリーが足元を取られ、失敗したことで勝機を掴み損ねた。7番目のアネルカは完璧にコースを読みきられる。これまで6人全員が右側に蹴っていたにもかかわらず、アネルカは左を選択し、セーブされてしまう。

初となるイングランドのクラブ同士の激闘を制したのは、赤のマンU。若手とトレブル(3冠)の旨味を知るベテランが見事に調和し、欧州の頂点に返り咲いた。

チャンピオンズリーグ ファイナル チェルシー1(5-6)1マンチェスター・ユナイテッド @モスクワ

<チェルシー>GKチェヒ、DFエッシェン、カルバーリョ、テリー、A・コール、MFマケレレ(→ベレッチ)、ランパード、バラック、マルダ(→カルー)、J・コール(→アネルカ)、FWドルグバ

<マンチェスター・ユナイテッド>GKファンデルサール、DFエブラ、リオ・ファーディナンド、ビディッチ、ブラウン(→アンデルソン)、MFスコールズ(→ギグス)、キャリック、ハーグリーブス、C・ロナウド、FWルーニー(→ナニ)、テベス

間一髪セーフ@マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナ

2008年5月21日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ファイナルの地、モスクワへの切符を懸けマンチェスター・ユナイテッド(以下、マンU)とバルセロナが、チャンピオンズリーグセミファイナル2legで激突した。

猛烈なプレスを掛け、奪ったボールをメッシに預けては、素早い攻守の切り替えからアウェーのバルセロナが攻勢に出る。切れ切れのメッシを軸にマンUゴールに襲い掛かるが、ラストパスが僅かにずれるなど好機を作り出せない。C・ロナウドを1トップに据えた4-5-1のマンUは守備に重きを置き、劣勢に回ることは覚悟の上だったことから猛攻に晒されても平然と跳ね返す。防戦一方のマンUだったがC・ロナウドが左サイドでボールを受けると、そのままドリブルで突っかけた。この進撃をザンブロッタが凌ぐも、クリアしたボールはスコールズの足元へと転がり、右足アウトにかけたミドルが突き刺さる。先手を取ったのはホームのマンU。バルセロナとしてはバイタルエリアを空けてしまったことでスコールズの進入を許してしまった。だが、ザンブロッタの懸命のクリアは咎められない。失点後にリズムを狂わせたバルセロナはメッシの孤軍奮闘ばかりが目に付く。ハーフライン付近からドリブルで持ち込み狙い済ましたシュートはGKファンデルサールに弾かれてしまう。リードしたマンUは中盤でのプレスが強まり、相手ゴール前で隙があるとみるや一気に詰め寄りミスを誘った。ボールを取りに行く位置が状況に応じて徹底されていたことでポゼッションで凌駕されても危機を招くことはなかった。バルセロナが得意とする数的優位を容易にこしらえさせもしなかった。

後半に入ってもPB内での守備の集中力は持続され、バルセロナがパスの精度を欠いたこともあり、セットした守備組織は崩れなかった。メッシがドリブルで持ち上がりトップにクサビをあててから裏に抜ける動きも、トップへのボールを入れさせなかったことで阻む。決定力のある攻撃を遮断し、ハードワークをこなしたテベスが逆にワンツーからゴールに迫るなど堅守速攻のプランは粛々と遂行された。イニエスタ、エトーを下げ、アンリにボージャンを投入して活性化を図ろうとするバルセロナだが、推進力が生まれない。マンUの執拗なボールへの寄せに本来のサッカーを展開させてもらえなかった。32分、CKからアンリがヘディングシュートを繰り出すもGKの手の中にすっぽりと収まってしまう。唯一の好機を逸し、命運は尽きた。スコアを1-1にすれば勝ちあがれたが、1点が遠かった。9季ぶりのファイナルへの思いが勝ったマンUは最後の最後まで綻びを見せることなく、バルセロナの攻撃を零封し、モスクワへと辿り着くことに成功した。

圧倒的なボール支配もゴールへと結び付かず、攻略が成らなかったバルセロナの攻撃にサイクルの終焉を見た。

チャンピオンズリーグ セミファイナル 2leg マンチェスター・ユナイテッド1-0バルセロナ @オールド・トラフォード

<マンチェスター・ユナイテッド>GKファンデルサール、DFエブラ(→シルベストル)、ファーディナンド、ブラウン、ハーグリーブス、MFスコールズ(→フレッチャー)、キャリック、パク・チソン、ナニ(→ギグス)、テベス、FW C・ロナウド

<バルセロナ>GKバルデス、DFアビダル、ミリート、プジョル、ザンブロッタ、MFトゥレ(→グジョンセン)、デコ、、シャビ、FWイニエスタ(→アンリ)、エトー(→ボージャン)、メッシ

パベルは来季もユーべ。

2008年5月14日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ユベントス所属のパベル・ネドベドが来季の契約を結んだようだ。

契約を延長したことで2009シーズンもピッチでネドベドを目にできるわけだが、噂の域を脱しないのが移籍交渉ではあるものの、日本のクラブも獲得を視野に入れていたといわれているだけに少々、残念ではある。

久々に大物を生で観戦できる機会を得られる、と密かに心躍らせていたので。

間近に迫ったユーロ2008の合宿には代表引退を発表していることから呼ばれてはいないようだ。

スウェーデン代表にラーションは復帰したが。

チェコのユニホームに身を包んで欲しいと思う一方で、そろそろ世代交代をしなければチェコも躍進は望めないだけに複雑だ。

本人はクラブでのプレーにプライオリティを置いていることから、おそらく復帰の可能性は低いだろう。

でも、見たい。

CL SF 1leg@バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド

2008年4月24日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ホーム、カンプノウにマンチェスター・ユナイテッド(マンU)を迎え撃ったバルセロナは御馴染みの4-3-3。前の3枚は左からイニエスタ、エトー、メッシの並び。テベス、C・ロナウド、ルーニーを先発で起用したマンUだが、4-5-1の布陣はゴールを得ることを意識したものではなく、ゴールを許さないことにプライオリティが置かれたものとなった。老将ファーガソンはリアリストだった。

開始早々、先制機を手にしたのはマンUだった。CKからニアサイドに飛び込んだC・ロナウドのヘディングシュートをミリトが手で阻止し、PKを献上。アウェーで先手を奪う絶好機も、C・ロナウドのキックは右に大きく外れてしまう。命拾いしたバルセロナは、持ち味である卓越したパス回しで翻弄する。C・ロナウド潰しも滞りなく行われた。攻撃を牽引したのは、メッシ。ドリブルで突っかけてはDFに後手を踏ませる。また、ドリブルで誘ってからラストパスと好機を演出した。敵陣の深い所までえぐっては折り返しのボールを供給するも、Pボックス内に人数を割いたマンU守備陣も譲らない。トップのテベス、右サイドに配されたルーニーも守備に回るなど、防戦一方の展開ながら強固なブロックを構築したことでフィニッシュに持ち込ませなかった。自陣に貼り付けたにされたマンUは、イニエスタの迂闊な横パスを掻っ攫ったC・ロナウドがゴールに迫るも、マルケスのファールすれすれのカバーリングに防がれる。

スコアレスで迎えた後半、バルセロナは立て続けにゴールを脅かす。メッシとエトーのコンビでラインを突破、続けてメッシ→デコ→イニエスタと渡り最後はエトーがフィニッシュ。前者はキャリックに間一髪で凌がれ、後者はエトーのシュートがサイドネットに飛んでしまった。マンUもやり返す。CKからのリバウンドを拾ったキャリックがPボックス内、フリーでシュートを放つ。が、こちらもサイドネットを突く。窮地を脱したバルセロナだが、メッシが退くと起点が設けられず、攻勢であることには変わりなかったが、攻め手が見出せなくなる。チームコンセプトである中央から崩しきることは、相手も分かりきっており、Pボックス内への侵入が容易ではなくなる。ミドルレンジから交代出場のアンリ、イニエスタが狙うも、ゴールの匂いは薄まるばかり。終了間際に得たFKをアンリが直接、蹴りこむがGKファンデルサールに楽々とキャッチされてしまう。イニシアチブを握り続けるも、攻撃を放棄し、守りを固めたマンUのゴールを割ることは叶わなかった。

バルセロナとしては故障明けのメッシがピッチに立っていた時間帯にゴールネットを揺らし、そのままの勢いで押し切りたかったのだろうが、残念ながら時間切れとなってしまいメッシを引っ込めざるを得なくなる。持ち味を発揮できなかった。タレントは豊富であるが、メッシへの依存度が高く、更に全盛期ほど有機的に人とボールが動かないことから、爆発的な攻撃力は望めない。2legもメッシのコンディション次第と、心許無い。対するマンUは途中からドローでも御の字の態勢を整え、見事に勝点1を持ち帰ることに成功した。懸念材料だった守備もブラウン、ファーディナンドの2CBを中心に、0に抑えられた。かなりの収穫だろう。ホームでは前のめりに、攻撃的なスタイルで臨んでくることが予想される。現時点ではマンUに分があるのではないか。

チャンピオンズリーグ セミ・ファイナル 1leg バルセロナ0-0マンチェスター・ユナイテッド

<バルセロナ>GKバルデス、DFアビダル、ミリト、マルケス、ザンブロッタ、MFシャビ、トゥレ、デコ(→アンリ)、FWイニエスタ、エトー、メッシ(→ボージャン)

<マンチェスター・ユナイテッド>GKファンデルサール、DFエブラ、ブラウン、ファーディナンド、ハーグリーブス、MFスコールズ、キャリック、パク・チソン、ルーニー(→ナニ)、C・ロナウド、FWテベス(→ギグス)

手堅い予想

2008年4月10日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

CLも佳境に入った。

4強が出揃う。

ジーコのフェネルバフチェを下した(ありがとう)チェルシーと対するのは、アーセナルとの乱打戦を制したリヴァプール。

準決勝もイングランド対決となった。

因縁浅からぬチェルシーとリヴァプールが激突。

モウリーニョ不在は些か興を殺ぐが、それでも面白いカードであることは間違いない。

順当に勝ち上がったのがバルセロナとマンチェスター・ユナイテッド。

シャルケ、ローマを危なげなく破った。

こちらも、もちろん好カードになるであろうことは言を俟たない。

個人的な3点予想は本命リヴァプール、対抗マンチェスター・ユナイテッド、穴セビージャ。

手堅い予想をしただけに2チームも残っており、リヴァプールとマンUがファイナルでぶつかる可能性も低くない。

ただし、双方が消えることもあるのだが・・・。

王子不在のローマがどれくらいマンU相手に奮闘したのか。

深夜のゲームをチェックしたい。

贅沢を言わせてもらえればリヴァプール対アーセナルが見たかったのだが。

CLqf1leg@ローマ対マンチェスター・ユナイテッド

2008年4月 3日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

ローマとマンチェスター・ユナイテッド(以下、マンU)がベスト4進出を懸け、鎬を削った。

トッティ、ペロッタ不在のローマはブチニッチをワントップに据えた4-2-3-1。アウェーのマンUは4-3-3の布陣。

引いてブロックを作り、スペースを消去し、引っ掛けたボールからカウンターを狙ったローマ。マンUの攻撃力を殺ぎ、自分達のペースで試合を押し進める。持ち味を発揮できないマンUは、ターゲットのブチニッチにボールを収めさせないように、こちらも守備に気を配る。互いに手堅いサッカーを展開したことで大きな動きは見られなかった。先制したのはCBヴィディッチが負傷退場したマンUだった。ローマの堅陣を抜く。左へ注意を引きつけている間に右のスペースへと侵入したスコールズからのクロスを、走りこんできたC・ロナウドがヘディングで叩き込んだ。失点直後、ブチニッチがドリブルで突っかけシュートを放つもボールはゴール前を横断しただけだった。

ビハインドを背負ったローマは後半になると猛攻を仕掛ける。ブチニッチのポストプレーからトネットがPボックス内でシュート。決定機を逸するも反撃の狼煙をあげる。右からのスローインをマンシーニがフリック。ファーポストのパヌッチがダイレクトボレーも枠外へ。2度の絶好機を逃したローマだが、両サイドバックが果敢に攻撃参加を繰り返し、左右から攻め入る。17分、手にしたCKからブチニッチのシュートも、GKファンデルサールがファインセーブ。3度目の正直ならず。好機をゴールに繋げられなかったローマとは対照的に、マンUは右からのアーリークロスを先発起用のパク・チソンがヘディングで折り返し、GKドニが掴み損ねたルーズボールをルーニーがプッシュ。耐え凌いだ末に貴重なゴールを得る。追加点を与え、サイドに蓋をされたことで勢いに陰りが見られたローマは鋭利なカウンターを浴び続ける。しかし、幸いにも傷口はひろがらずにすんだ。0-2の敗戦は痛いが、まだ希望は残されている。決定的な3ゴールを奪えなかったマンU。2legに響かなければいいのだが。

この試合、雌雄を決したのはフィニッシャーのクオリティだった。C・ロナウド、ルーニーと決めるべき人が決めたマンUに対して、ローマの前線は悲しいかな役不足だった。やはり、ポイントはトッティ。エースを欠いても伍して戦えていたことは心強いだけに、怪我からどれくらいまでコンディションを戻せるかがベスト4への鍵となるだろう。

CLクウォーターファイナル ローマ0-2マンチェスター・ユナイテッド @スタディオ・オリンピコ

<ローマ>GKドニ、DFトネット(シシーニョ)、パヌッチ、メクセス、カセッティ、MFアクイラーニ(→エスポージト)、デロッシ、マンシーニ、ピサーロ、タッディ(→ジュリ)、FWブチニッチ

<マンチェスター・ユナイテッド>GKファンデルサール、DFエブラ、ファーディナンド、ヴィディッチ(→オシェイ)、ブラウン、MFスコールズ、アンデルソン(→ハーグリーブス)、キャリック、FWパク・チソン、C・ロナウド、ルーニー(→テベス)

強者にひれ伏す@バルセロナ対セルティック@CL決勝トーナメント1回戦2leg

2008年3月 6日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

戦い方が徹底されていなかった。敵地カンプノウに乗り込んだセルティックの強味は、フェネホール・オフ・ヘッセリンクの高さとマグギーディの突破力。バルセロナ相手に通用するのは、この2つである。セルティックはワントップにヘッセリンクを配し、その下に中村俊輔をはじめ3枚を並べた。ロングボールを多用し、高いバルセロナのラインを押し下げ、セカンドボールを躍起になって拾いまくり、セカンドアタックに活路を見い出す。美しくなくとも1legでのビハインドを取り戻し、引っくり返して先に進むには、多少強引で泥臭いサッカーを展開してもよかったのだが、結局は狙い所が定まらなかった。スコアは0-1と大恥をかくことはなかったが、得られたものも多くはなかった。

ホームでの1leg。2-3で落としたセルティックにとって痛恨だったのは、敗戦よりアウェーゴールを3つも奪われたことだろう。1-0で勝利してもアウェーゴール数で劣ってしまう。つまり最低でも2点をバルセロナから強奪しなければならない過酷な状況下に置かれた。絶対優位のバルセロナはセルティックの苦境を敏感に察知し、早々に勝負を決めた。開始3分、あっさりとゴールを割ってしまう。中央のシャビが出したパスを左サイドで受けたロナウジーニョ。ノールックパスを背後を回ったシルビーニョへと通し、上げたクロスを起点となったシャビがニアサイドで合わせて先制。これでベスト8進出を決定付ける。劣勢のセルティックはリスクを冒さないし、バルセロナが行く手を阻んだことで冒せなかった。トゥレが中村に目を光らせたことで起点を構築できず、最終ラインからビルドアップしようとすればプレスの網に引っ掛かるばかり。チェックが猛烈に速いことから腰が引けてしまう。そのような状態でパスが繋がるはずがない。次々にミスを起こしては攻守交代の機会を喪失した。45分間を手も足も出ないまま過ごした。

後半頭にスノが入ったことで中盤が幾分か活性化され、ボールを取れる位置も僅かに敵陣寄りになる。だが、好機を生み出すまでには至らない。マクギーディのドリブル突破にサポートが付くことはなかった。前半の半ばまでは観衆を満足させるためにエンタテイメント性を追求したバルセロナだが、後半に入ると途端にペースダウン。メッシが負傷退場した影響もあったのだろうが、省エネサッカーへと切り替える。ゆったりとボールを回し、ゴールを伺う姿勢は保持し続けるものの、前半ほどの迫力はない。集中力が研ぎ澄まされていたわけではないのだが、弛緩したバルセロナの心の隙を突けるほどセルティックの攻撃陣は逞しくなかった。それでも、一矢報いようと中村が右から内へとカットイン。左足を振り抜いてゴールを脅かしたのは、ロスタイムに突入してから。決定機は、この1度きりだった。つまり、90分、サッカーをさせてもらえなかった。バルセロナのスペースメイキングの妙と試合巧者ぶりだけが際立った2legだった。運動量を強いることも、嫌な汗をかかせることもセルティックには難儀な作業だった。ストラカン監督のサマラスの起用法にも疑問が残った。

CL決勝トーナメント2leg バルセロナ1-0セルティック @カンプノウ

<バルセロナ>GKバルデス、DFシルビーニョ、プジョル、テュラム、ザンブロッタ、MFトゥレ(→エジミウソン)、デコ、シャビ(→グジョンセン)、FWロナウジーニョ、エトー、メッシ(→アンリ)

<セルティック>GKボルツ、DFネイラー、マクマナス、コールドウェル、ウィルソン、MFドナーティ(→スノ)、ブラウン、マグギーディ、中村俊輔、ハートリー(→マクドナルド)、FWヘッセリンク(→サマラス)

セルティック・パークの利も生きない@セルティック対バルセロナ

2008年2月22日 大塚秀毅 | | コメント(0) | トラックバック(0)

驚異的なまでのポゼッションにスタミナは削がれた。ボールを追っ掛け回す時間が延々と続いたのだから、心身ともに疲弊するのも無理はない。ハードワークと人数を割いた守備でバルセロナを焦らす策は奏功せず。ホーム、セルティック・パークで戦うアドバンテージも、魅惑的なサッカーを展開するバルセロナの前では通用しなかった。

目を疑うほど容易にボールをアタッキングサードに運んでしまうバルセロナ。上質な、絶え間ないアタックを繰り返し、ゴールに襲い掛かる。劣勢は承知の上のセルティックは動じない。Pボックス内に人を密集させては左右から供給されるクロスを跳ね返した。序盤に勝負を決めに来たバルセロナの怒涛の反撃を食い止め、試合が落ち着き始めた時だった。セルティックが先手を取ることに成功する。Pボックスで粘ったマクドナルドのパスをネイラーがダイレクトで上げたクロスを頭でフェネホール・オブ・ヘッセリンクが突き刺した。格上相手に先制。アップセットの材料は整ったかに思えたが、すぐさまメッシがデコとのパス交換から突破を図りトーキックでゴール上段へフィニッシュ。あっさりと試合を振り出しに戻されてしまう。ゴール前にブロックを構築しても、針の穴を通すような正確無比なパスが至る所から繰り出され、打開されてしまうから敵わない。だが、またしてもリードを奪ったは押し込められたセルティックだった。左サイドから内へと切れ込んだマクギーディのふわりとした背後へのボールをロブソンが頭で合わせたシュートは緩い弧を描く。GKバルデスの伸ばした手先を通過し、ゴールへと吸い込まれた。バルセロナを突き放して前半を折り返す。

2-1の状態を少しでも持続させたかったセルティックだが、緩慢なミスから失点を喫する。攻守を切り替える際、コールドウェルがロナウジーニョにプレゼントパス。ロナウジーニョからアンリへと渡り、得意の左45度からゴールネットを揺らされてしまう。後半7分の出来事。なんとも悔やまれる同点被弾だった。バルセロナをパニックに貶めることができなかった。スコアをイーブンに戻したバルセロナはロナウジーニョとアンリがポジションをスイッチ。アンリは左サイドで暴れ回る。中央に移ったロナウジーニョはエトーと交代。セットプレーからの窮地をGKボルツの好守で凌いできたが、今度は運に見放されるカタチでゴールを割られてしまう。右からのエトーの横パスをカットするも、クリアボールが味方に当たってしまいメッシの足元へ。コールドウェルが応対するも振り切られ、決勝ゴールを叩き込まれた。足が鈍り、アタックの回数が激減したセルティックはドナーティの抑えの効いたミドルくらいしか好機を作り出せなかった。2-3で1legを落とす。2legはアウェーのカンプノウ、しかも2点差以上での勝利が求められるなど条件は厳しい。次のラウンドへの道は、ほぼ絶たれてしまったと言っても過言ではない。

ヘッセリンクに代わった同じく長身のサマラスが真ん中に張っていればいいものを、左右に流れてしまったことでバルセロナに脅威を抱かせることができなかったのは痛恨。高さを利して2ゴールを得ていただけに、選手交代が裏目に出てしまった。中村は守備におわれた。存在感を際立たせることができる位置、つまりゴール前でのFKをバルセロナに上手く守られたことで獲得できずに見せ場はなかった。左のマグギーディを効果的に活用するために自分を押し殺した部分があったにしても、ボールを持たせてもらえることすら難しかったのだから持ち味を発揮できるはずもない。

CL決勝トーナメント1leg セルティック2-3バルセロナ @セルティック・パーク

<セルティック>GKボルツ、DFネイラー、マクマナス、コールドウェル、カディス(→ウィルソン)、MFマクギーディ、ロブソン、ハートリー(→ドナーティ)、中村俊輔、FWマクドナルド、ヘッセリンク(→サマラス)

<バルセロナ>GKバルデス、DFアビダル、ミリト、マルケス、プジョル、MFトゥレ、イニエスタ、デコ(→シャビ)、FWロナウジーニョ(→エトー)、アンリ(→グジョンセン)、メッシ