ホーム > コラム 『The Cut(仮)』
『一線を退く』
2008年12月 1日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『避けられない作業』@栃木SC通信
2008年11月24日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『最後の手段』@栃木SC通信
2008年11月17日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『好材料』@栃木SC通信
2008年11月10日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『膨らんだJ2への思い』@栃木SC通信
2008年11月 3日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『カンフル剤』@栃木SC通信
2008年10月31日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『一挙両得』@栃木SC通信
2008年10月28日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『勝利への過剰な意識が芽生えさせた感情』@栃木SC通信
2008年10月20日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『使い分け』@栃木SC通信
2008年10月13日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『思い切れ』@栃木SC通信
2008年10月 5日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『稲葉の活かし方』@栃木SC通信
2008年9月27日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『上策か、下策か』@栃木SC通信
2008年9月22日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『精神的な摩耗が招いたパフォーマンスの低下』@栃木SC通信
2008年9月 8日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
右サイドの起用法@栃木SC通信
2008年9月 2日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『植え付けられた意識』@栃木SC通信
2008年9月 1日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『ラスト15分で得たもの』
2008年8月18日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
目の色が変わる。表情は激変した。運動量は上がり、神経は極限まで研ぎ澄まされた。ピンと張り詰めた緊張感がピッチに漂う。所謂、アラート(用心深い。機敏な)な精神状態に自分達を持ち込んだ。リードしていたはずのHonndaFC(以下、ホンダ)が怯むほどの迫力と勢いが、栃木SCにはあった。着火役を担ったのは、稲葉久人だった。2トップの一角である石舘靖樹が退場してから前線で孤軍奮闘。味方から供給されるアバウトなボールでさえも必死に追い掛けた。「勝ちたい」。アスリートが持ち合わせていなければならない当然の飢餓感が稲葉を奮い立たせ、突き動かした。何時の間にか、「疲れは忘れていた」という。「夏場に強い」。そう豪語しただけのことはある。豊富なスタミナでじわじわと流れを引き寄せた。
一人少なくなってから暫くは攻めあぐんでいた栃木SCであるが、久保田勲は高位置でボールを掻っ攫ってからカウンターを打ち込もうと構え、岡田佑樹は内側へ絞りフォローに回りつつ持ち場であるサイドで勝負を仕掛けるなどした。ゴールへの意欲は格段に高まる。愚直にボールへと喰らいついた、稲葉の姿勢は無駄骨とはならなかった。チームに波及効果をもたらし、ゴールをも呼び込んだ。佐藤が決めた同点となるPKは、岡田と稲葉が奪ったものだった。
ロスタイムに被弾。1―2で敗れた。結果はまたしても付いてこなかった。負のスパイラルからは抜け出せていない。しかし、窮地に追い込まれたことで闘争心を剝き出しにし、ゴールを取り切った時間帯は、今後へ向けた微かな光明だった。
リスタートにおける課題を挙げながらも、GK小針清允は言った。
「今日の収穫は一人少なくなってから1点を取るまで集中してやれたこと。負けられないとの意識が高かった。評価できる」
追い付くまでスマートさとは縁遠かった。むしろ、我武者羅で不恰好だった。引けを取っていた球際で負けなくなったのは、気持ちの占める割合が大きかったことが容易に想像できる。
“しゃかりき”。そんな言葉を使えば一笑に付されてしまうかもしれない。懸命に戦っていないはずはないと激怒されてしまうかもしれない。だが、ここ数試合、薄まっていた逞しさと力強さが僅かながら窺えたのが、ホンダ戦の残り15分間だった。
思い起こせば開幕から楽な試合などひとつもなかった。戦力は充実していたものの、決して突出した存在ではなかった。実際、拮抗した展開、競ったゲームが繰り返される。0から立ち上げたに等しいチームは、苦しみ抜いた末に連戦連勝を飾った。傑出した個が他を引っ張ったとの事実は否定できないが、結束力とハードワークなくして勝利は掴めなかったはずである。
「皆がもう一度、シーズンに入ってから最初の段階でどうして勝ち続けられたのか。思い出さなければならない。ハードワークして、苦しまなければ勝てない」
GK小針は現状を打破するためには、原点に立ち戻ることが必要だと訴える。そして、ひとり削られてからではなく11人の時、ゲームのスタートから引き締まった状態で、つまり高い意識を持って臨むべきだとも話す。それが不可能であるならば、「JFLでも勝つことは難しい」とも言ってのけた。
悲しいかな閉塞空間からの突破口を探し出せたのが、ビハインドを背負った状態からではあったものの、得たものが皆無であるよりは遥にいい。
勝点を逃したことは痛かったが、勝ち切るためのヒントは手に出来た。中断後、明確な解答を選手達は提示しなければならない。
『体裁を取り繕う暇などない』@栃木SC通信
2008年8月10日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『苦難は幸福』@栃木SC通信
2008年8月 5日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『過剰な守備意識が殺いだ躍動感』@栃木SC通信
2008年7月28日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『再出発』@栃木SC通信
2008年7月13日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『現実との折り合いをつけながら』@栃木SC通信
2008年7月 9日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
タッチ数の少ないパス回しは相手を寄せ付けなかった。そこには確かな“美”が存在した。
岡田佑樹が打ち込んだクサビを上野優作が処理。サイドへと叩かれたボールを受けた高安亮介が駆け上がり、供給したクロスに石舘靖樹が右足ダイレクトで合わせる。スピーディかつ連動したプレーはゴールとして結実しなかったが、先制パンチとしては十分であり、娯楽性に富んでいた。
対佐川印刷SC(以下、佐川印刷)戦、キーマンに指名されたのは上野だった。スタートからのパートナーである石舘、右ワイドの高安、途中出場した稲葉久人と、スピードを特長とする選手達を活かすには、上野がボールをしっかり前線で収めることが求められた。
「攻撃のポイントである上野にボールが入り、展開することができた」(柱谷幸一監督)
これまではロングボールを蹴り込むケースが多かった。しかし、佐川印刷戦では上下の使い分けが出来ていた。相手CBに強さと高さがあったこと、バイタルエリアが緩かったことで、序盤から栃木SCはコンビネーションを駆使し、フィニッシュまで持ち込んだ。
とりわけ目を引いたのがグラウンダーのパスだった。石舘がニアサイドに飛び込んだ前半2分のシーン以外にも、6分には落合正幸のクサビから石舘が上野との壁パスを使い左足を振り、14分には高安→石舘→佐藤と流れるようにボールが渡り最後はオーバーラップした赤井秀行が内側に切れ込みシュートを放つ、岡田から佐藤を経由したボールから石舘のGKを強襲するシュートは19分に生み出された。過去18戦を振り返っても、これだけボールが選手間を走ったことはなかった。試合の入り方こそ悪かったものの、攻撃面に関して言えば追求している理想のカタチが作り出せていた。
「紅白戦からいいイメージを継続できた」と話す上野は続ける。「珍しくボクからいいパスが何本かありましたよね。引いてボールをもらってからターン。あそこ(バイタルエリア)で受けられるとチャンスが増えますよね。怖がらずに受けるようにしたい」。
前期のカターレ富山戦後に上野は「(バイタルエリアに)ワンクッションあれば、違う展開ができる」と述べていた。相手が警戒すべきエリアへの注意を怠ったとはいえ、見逃すことなく上野を筆頭に佐藤、石舘が顔を出すことで攻撃は多彩なものとなった。タメが出来れば幅は広がる。「的を絞らせない栃木は強い」。敵将は兜を脱いだ。
細かなパス交換を軸に守備網を切り裂く。時代の潮流に乗った攻撃を繰り返せた。ワクワク感を提供するに至るも、柱谷監督の要求は高かった。厳しい注文がつけられた。
「もっとやれると思う」
中盤、DFラインからトップに入れるボールが少ない。もう少し大胆にスペースと足元へパスを出すことで起点が構築でき、さらにダイナミックな攻撃を仕掛けられたと指揮官は感じたようだ。それゆえ、先の発言に及んだ。
パス成功率、ポゼッションの高さは勝利と密接な関係性を持つとは限らない。加えて今季の栃木SCは優勝、そして昇格という目標を是が非でも果たさなければならない。プライオリティは結果に置かれる。些かの退屈さと引き換えに勝点を手にすることを選択せざるを得ないのである。
だがそれでも、観衆を魅了する作業は放棄できない。土曜日のナイトゲーム、天気予報は雨、テレビではライブ放送とスタジアムに足を伸ばすのを躊躇わせる要素はふんだんに存在した(観衆は3000人を超えた。立派な数字だが寂しさも伴ったのは事実)。そこにホーム連勝の陰に隠れた内容の乏しさが含まれていないとは言い切れないだろう。ボールを止めるという一つの動作だけを見ても昨季とスキルに格段の違いがある今季のチームが、内容でも観衆を満足させるだけのサッカーが出来ないとは思えないのである。
勝ち続けるだけでは満たされない感情もあるのではないか。だかこそ、現実との折り合いをつけながら魅せるサッカーを期待せずにはいられない。このチームは「もっとやれる」。心底、そう思う。
『熟成』@栃木SC通信
2008年7月 6日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『実り多き遠征』@栃木SC通信
2008年6月30日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『前期17試合から見えたこと』@栃木SC通信
2008年6月23日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『緩やかに成された融合』@栃木SC通信
2008年6月16日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『修正が図れた後半45分』@栃木SC通信
2008年6月 9日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『自己改革』@栃木SC通信
2008年6月 2日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『乏しいバリエーション』@栃木SC通信
2008年5月26日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『ルーキーに勝点3を』@栃木SC通信
2008年5月19日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『改良』@栃木SC通信
2008年5月11日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『精神的なタフさ』@栃木SC通信
2008年5月 7日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『安心感』@栃木SC通信
2008年5月 4日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『特定の個人からの脱却』@栃木SC通信
2008年4月28日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『要らないものを無くす』@栃木SC通信
2008年4月22日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『不変であり続ける』@栃木SC通信
2008年4月21日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
足取りが重い。歩くシーンが目に付く。疲労は色濃い。ボールタッチ数は激減していた。後半の半ばから佐藤悠介には疲弊の跡が如実に窺えた。前節の対佐川印刷SC戦、へばっていることを察知しながらも、交代のタイミングを誤った。これが裏目に出る。佐藤は振り切られ、同点弾を打ち込まれる結果を招いてしまった。「攻撃面でうちにとって大きな武器」と柱谷幸一監督が全幅の信頼を寄せていたことが仇となる。途中で引っ込めていれば、勝点を分け合うことはなかったかもしれない。
1点のアドバンテージ、11対10、シチュエーションは、ほぼ一緒。同じ失敗は許されない。幾つかの選択肢があった中で、指揮官が切った最後のカードは深澤幸次だった。佐藤に代わり後半34分、今季初の公式戦出場を果たす。試合を閉める役割、“クローザー”として本来は同期であり、ライバルでもある高安亮介が送り出されるのだが、肉離れを起こしたことにより、お鉢が回ってきた。この機会を生かさない手はない。
残り時間10分少々、課せられた任務は2つ。先ずキープ力を生かし、前線でボールを保持しながらチャンスを作り出すこと。もうひとつは、斎藤雅也の守備面の負担を軽減するためにサポートを行うこと。
ピッチに登場する際、状況は思わしくなかった。しかし、劣悪なピッチコンディションに、下半身が安定している、馬力のある深澤は打って付けの人材だった。足元の緩さなど、ものともしない。旺盛にボールを追っ掛け回す。ポジションに捕らわれることなく、我武者羅に食らい付いた。前線で、タッチライン沿いで、自陣ゴール前で。ピッチの至る所に顔を出した。開幕から6試合、ベンチに入ることすら叶わなかった。その鬱積した思いをぶつけるように。
「高安が出ている時、幸次にはいろんな思いがあったはず」
柱谷監督が心情を代弁した。
後半38分にはPボックス内でドリブル勝負。引っ掛けられて倒されるも、残念ながら笛は鳴らなかった。PK獲得には至らず。それでも、獰猛に、貪欲に。持ち味を見せ付けられた。深澤の活動量が増したことで、一時的に押し込められていた展開が良化した。
「重馬場には効く。よくはまった」(柱谷監督)
激しくボールにチャレンジする姿勢に、観衆は何時しか胸を打たれ、魅了されていた。深澤の一挙手一投足に拍手が送られる。些か仰々しくなってしまうが、上野優作の先制点が決まった時を凌ぐ熱がスタジアムには充満し、興奮の坩堝と化した。タイムアップに向け、音量を増した手拍子。タクトを振ったのは、間違いなく深澤だった。
メンバーが大幅に入れ替わろうとも、栃木SCを見守り続けてきたふぁんが好むのは、気持ちを前面に押し出し、立ち向かっていくプレーをする選手である。
それは今も昔も、そしてこれからも未来永劫、不変であり続けるだろう。
『芽生えてはいけない安心感』@栃木SC通信
2008年4月14日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『プレーの幅を広げる』@栃木SC通信
2008年4月 7日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『チームとしての結果』@栃木SC通信
2008年3月31日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『スタートからやりたい』@栃木SC通信
2008年3月27日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
サッカーを生業に出来るか、否か。もっといえば栃木SCのユニホームに2008年シーズンも袖を通せるのか。先発のお鉢が回ってきた高安亮介は水際に立たされていた。自身の中で「このチームに残れるか、残れないか。大事な一戦」と位置づけたのは、昨季の後期第11節、ホームでの三菱水島FC戦だった。
スタミナが切れることなど全く怖くなかった。むしろ、体力を温存して持ち味が発揮できなくなることを恐れた。足が悲鳴を上げるまで攻守に全力を尽くす。試合後、後悔しないためにも。並々ならぬ決意で臨んだ一戦。序盤から高安の群を抜くスピードにマッチアップしたDFはきりきり舞いになる。繰り返される縦へのドリブル突破。貪欲に勝負を仕掛けたことで、チームに推進力をもたらす。ゴール、アシストを記録するには至らなかったが、数多のFK、CKのみならずPKまで獲得したその存在感は際立った。不安材料に挙げていたスタミナは途中で切れてしまったが、猛烈なアピールはその後の出場時間を増やし、シーズン後の契約に結び付いた。人生を懸けたといっても過言ではない試合で見事に結果を残した。教師と並ぶ幼き頃からの夢であるプロ契約を自らの手で勝ち取った。そんな思い入れのある試合だからこそ、「スタートからピッチに立ちたかった」。誰よりも強い気持ちを抱えていた。しかし、スタメン表に高安の名前はなかった。
今季初出場、初先発したFC刈谷戦、チームの低調なパフォーマンスと同調するように高安は埋没してしまう。右ワイドの高安を軸に攻撃を組み立てる戦術が裏目に出てしまった。
「左で作ってからボールをもらえればチャンスになっていた。個の力で行くのは難しかった」
そう振り返るとおり、個の力で打開できる以前の問題、つまりスピードを生かせるスペースが全くなかった。一発で裏を突こうするボールが高安の頭を越えていくシーンが多々見られた。こびりついたマークを外せない。常に苦しい状況でボールを受けるしかなかった。右サイドの血流は詰まってしまう。後半になると幾分かタッチライン沿いを疾駆できるようにはなるが、波に乗りかけたところで交代を告げられる。代わりに入ったのは小林成光。その小林は緩急自在のドリブルで高安とはまた違ったアプローチの仕方でリズムを変え、流れを掴む一助となった。縦に急ぐことよりもアクセントをつけることを心掛けたことが奏功した。迎えた三菱水島FC戦。スタメンに名を連ねたのは、高安ではなく小林であり、1ゴール2アシストに加えて先制点の起点にもなるなど、気を吐いた。
高安が登場したのは後半32分。ベンチからの指示は、こうだった。
「守備をしてから、チャンスがあれば勝負しろ」
アタッカーに対して守備を課したのはフィールドプレーヤーがひとり少なかったからだった。反撃を食い止めながら「行けるところは行こう。思いっきり」と35、43分にクロスを供給し、38分にはドリブルからCKを獲った。だが、当然、満たされるはずがない。もやもや感は払拭されなかった。
「2回くらいは勝負できた。でも、まだ、物足りない」
トレーニングで結果を残し、試合で使ってもらうことで更にアピールし、次に繋げる。ぶつ切りにならないように、点を線にする努力を怠らなかった。だからこそ、刈谷戦での乏しいプレー内容に歯がゆさをおぼえた。「たら」「れば」を言い出したら切りがない。もしも刈谷戦で相手にとって厄介極まりない脅威と成り得ていたならば、ベンチに控えることはなかったかもしれない。
ポジションを争う小林が先に目に見えるカタチでの結果を残した。負傷離脱している星大輔は柱谷サッカーを熟知しており豊富な経験も有している。戦線に復帰してくれば、高安に先発機会が巡ってくる可能性は低くなる。ジョーカーとして重宝はされても。
「スタートからやりたい。その思いは強い」
キックオフの笛をピッチで聞く11人に選ばれるために、サバイバルを勝ち抜くのに、猶予はそれほど残されていない。瞬間、瞬間の競争を制し、強烈なインパクトを植えつける必要がある。
『ボールの循環』@栃木SC通信
2008年3月24日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
喘ぎながらも勝点3を持ち帰ってきたFC刈谷戦から中2日。「技術、運動量の差が出た」と三菱水島FC・熊代正志監督が語ったように、力量には開きがあり、加えて小細工せずに戦ってくれたことも割り引かなければならないが、栃木SCのボールの循環は格段によくなっていた。
「相手のボランチ、ワイドの選手が(プレッシャーに)来難いところでボールを受けることが大事。食いついてきたらダイレクトでクサビを入れればいい」
拙かったビルドアップ。修正を施すことができたのは、落合正幸のポジショニング、ボールの引き出し方が絶妙だったからだ。最終ラインで味方DFがボールを持つ。スッとポジションを右寄りに移す。相手のプレスの餌食にならない、味方がボールをつけ易いアングルを作り出す。さりげないがしかし、機転の利いた動きがリズムを生んだ。
供給源がボールをくまなく散らせば、攻撃が一定のポジションに偏る弊害は生じない。前節、際立ったアンバランス、右偏重。三菱水島戦では是正されていた。ポゼッションが可能になり、両サイドにボールが振り分けられ、チーム戦術であるボールを奪ったら即座にトップへ預ける作業も滑らかに行われていた。「使い分け」「バランスが上手く取れていた」(柱谷幸一監督)ことが、5―0の圧勝として結実した。
組み立て役を担った落合。前半38分、ピンポイントの大きなサイドチェンジを佐藤悠介に通す(シュートはGK正面)。残念ながらアシストは記録できなかったが、2試合連続ゴールよりも正確なキックからの決定的なパスは強烈なインパクトを残した。展開力、そして高い守備力。攻守に卒がない。
大勝にも本人は浮かれた様子を見せない。前線からのフォアチェックが機能していたことから比較的楽にボールを奪えた。連動してうまく罠にはめることが出来た一方で、ドリブルでかわされたシーンもあった。奪い方がよければ、いい攻撃を仕掛けられることが分かっている。だからこそ、「潰しに行くところと、行かないところをはっきりさせたい」と、メリハリをつけることの重要性を口にした。
2ゴールはいずれもセットプレーから。「流れの中でゴールに絡みたい」との欲も窺わせるが、期待されている守備面できっちり仕事をこなすことが自己の存在価値を高めることを忘れてはいない。
ゴールに目が眩むことなど、ない。
「ここ3試合、オチは攻守に安定している。アンカー気味のポジションを取っているが、あそこが安定するとゲームも安定してくる」
柱谷監督は落合をそう評する。
刈谷戦の後半、パワープレーに移行した際、ボランチは2枚から1枚に削られた。ワンボランチを務めたのは落合。高さを利して蹴り込まれるボールを弾き返し、球際の強さを発揮してカウンターの芽を摘んだ。勝機を手繰れた一因として、前半はボロボロだった中盤が持ち直したことが挙げられる。落合の踏ん張りが、自身のプロ初ゴールと勝点3に結び付いた。指揮官は賛辞を惜しまなかった。
舵取り役がハンドル操作を誤らなければ、航路から外れることはない。
※試合開始時間ギリギリでスタに着いたために満足に写真が撮れず。今回は写真なし。味気ない。
『滞りなく準備はできている』@栃木SC通信
2008年3月24日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『緩急』@栃木SC通信
2008年3月22日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『強靭なメンタルを兼備したプロフェッショナル』@栃木SC通信
2008年3月17日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『JFLの笛』@栃木SC通信
2008年3月10日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『得がたい感覚』『慢心せず』@栃木SC通信
2008年3月 2日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『タイミング』『危機を回避するために』@栃木SC通信
2008年2月24日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『優位性を保持するには』@栃木SC通信
2008年2月18日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『追試で掴んだ手応え』@栃木SC通信
2008年2月18日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『追試』@栃木SC通信
2008年2月17日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
『コミュニケーションを深め、柔軟な発想を持つ』@栃木SC通信
2008年2月10日 大塚秀毅 | この記事のページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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